呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです 作:久保サカナ
唐突にネタが降りて来ました。
原作の芥子ちゃんが強さとは、を尋ねて回るところに五条先生と虎杖が一緒します。
米花町出現前です。
「う〜ん、強いよなぁ」
思わずそうぼやく俺の目の前では芥子ちゃん先輩VS五条先生の模擬戦が行われている。
一見、遠距離攻撃を持たない芥子ちゃん先輩の方が不利に見えるが先輩は地獄屈指の強者であり五条先生曰く「フィジカルギフテッドの完成系」らしい。
俺が語彙力が無いのが悪いのだが、蒼色、赫色、それと時々虚式らしき攻撃を五条先生が休みなく繰り出す中、芥子ちゃん先輩は全ての攻撃をまるで「弾幕系シューティングゲームめっちゃ上手い人の使う自機」のような………とにかく紙一重で回避しながら五条先生の隙をつき懐に入り込みインファイトを繰り出している。
多分、ジオン兵から見たアムロが乗ったガンダムってこんな感じだろうな、ガンダムも先輩も白いし。
ちなみに芥子ちゃん先輩の持ってる櫂は幾人もの亡者のドタマをカチ割った立派な特級呪具である、鬼灯様曰く「黒縄と同じ効果があります、あとスパロボで言うところのバリア貫通とサイズ補正無視でダメージ」とのことだ。
俺とたまたま来ていた桃太郎さんと桃太郎ブラザーズと一寸法師さんと見ていると2人は模擬戦をやめて休憩を入れるようだ。
「お疲れ様っす!先輩!先生!!」
「いやぁ〜流石はかちかち山の兎どん、強いね〜!!どう?現世来て呪術師やらない?」
「いや、私は獄卒を天職だと思うので…まだまだ修練あるのみで〜すよ」
そう、スイッチオフになりぽやぽやモードの先輩、そんな彼女はふと、「強い方に強さの秘訣を伺いたいのですよ」と言い出した。
五条先生も「確かに僕もまだまだ学ぶことが多いって思い知ったからね、是非聞いてみたいね」と言う話の流れになった、原作であったなそういう話。
★桃太郎さん&桃太郎ブラザーズ
「まず、1人では戦わない。誰かと手を取り合う。俺にはもったいないくらい頼れる仲間と共に戦えた事が俺の強さだなぁ」
「「「桃太郎!!!」」」
「なるほど、確かにそれは僕には無い強さだね………」
「友情パワーこそが強さって事っすね!」
「1人では出来ない事もありますも〜のね」
「あとね、俺は仙桃から生まれたから生まれつき『呪い、厄、穢れが効かない。仲間も状態異常が無効になる。むしろそういう存在への攻撃に特攻が入る』んだ。自分の有利な相手を選んで戦う………ポケモンとかゲームで言うところの『相性』ってのも大事だと思う」
「現世来て呪術師やってよ(真剣)」
★一寸法師さん
「俺の逸話知ってたらわかると思うんだけど、小さいという事…つまりコンプレックスを活かして鬼に勝った形になるな」
「コンプレックスすらも武器に変えるんっすね!」
「なるほど…僕の知らない強さだね」
「自分の弱みをバネや武器にして強みに変えられる、って言うのも一つの強さだと思うぞ」
「深いですねぇ…参考になりま〜すよ」
★夜叉一先輩
「教えるコトなんてねぇよ、いつだって俺は教わることの方が多いんだ…」
「「「「「カッコイイ…………」」」」」
うん、流石は日本昔話のヒーロー達と獄卒の大先輩、大変良いお話が聞けました。
そうして、他の方にも教わりたいと鬼灯様にお願いした俺たち、鬼灯様は嫌な顔一つせずに地獄の強者達を紹介してくれるのであった。
★牛頭馬頭さん
「強さの秘訣?偉いわ、自分磨きね!」
「自分磨きというより修行です!!」
「いいえ、芥子ちゃんと殿方達、それも一つの自分磨きなのよ!たたずまいが汚い奴の強さなんて説得力ないでしょ」
「そうかな…そうかも…(チョビ感)」
そうして俺たちは彼女達の手作りスムージー(青汁)を飲んで、地獄の岩で岩盤浴をして身体の中から綺麗になったのだった、野薔薇と真希先輩も誘えば良かったな。
ただ、芥子ちゃん先輩曰く、牛頭馬頭さんはそもそものタッパと腕力が強すぎるのでもっと小柄な方のお話を聞きたいらしい。
戻って来た閻魔庁では、ちょうど遊びに来た春一さんがパンツ一丁になって騒いでいた、まぁいつもの事だよ。
とりあえず春一さんも八寒地獄屈指の強者なのでお話を伺う事にする。
★春一さん
「そうよアレよう、『嫌われることを恐れねェ』ってコトね」
「と言いますと?」
「『引かれる』『騒がれる』そういうことを恐れない、むしろ楽しい。そうなれば最強だろう?」
「それって最強ですけど失うものも多そうな…」
「いや、一回やってみ新しい世界開けっからマジで。強さとは新しい一歩を踏み出すことだ!強さとは自由だよう!」
五条先生がパンイチで走り回ってたら『遂にブラック労働のストレスでおかしくなったんだな、おいたわしや五条先生…とりあえず捕まえて白澤様に診せてから薬飲ませてふかふかのお布団で寝せよう』としか思えないんよ………渋谷事変のナナミン最期のビーチダッシュよりもヤバいじゃん!過労死の間際の社畜の異常行動なんよ!!
五条先生も「学生時代ならともかく今は社会人的に無しかな!」って言ってるし、芥子ちゃん先輩も「ちょっと私には高度過ぎて…」とドン引きしている。
しかし、天井から「彼の言うことにも一理ありますよ」と声がしたと思うと俺たちに一切の気配を感じさせず、五条先生に匹敵するほどのイケメン…弟切丑寅様が現れたのだった。
★弟切丑寅様
「強さとは私にとっては『失うことを恐れない』ですね」
「もう既に嫌な予感しかしないけれど具体的に言って?」
「どんな醜女にハニトラを仕掛ける時でも『自分はド偉え良い男なんだ!』と自分に言い聞かせられます」
「おいたわしや弟切様(先行入力)」
「何かを守るという事は何かを捨てるという事なんですね…」
「あとね、31人のシングルファザーになっても未だに我が子の嫁入りには泣きます、『自分の弱さを認めて向き合う』というのも一つの強さですよ」
「御三家の当主だってもっと大人しいよ!?」
五条先生とは別のベクトルで苦労しているイケメンの弟切様らしいお話だったな!モテない俺には関係ねぇけど!!
そうしていると鬼灯様が「彼らとは真逆の強さを持つ方のお話を伺うのはどうでしょう」とおっしゃるので記録課に向かう。
★葉鶏頭さん
ガガガガガと音がするほどの高速…鬼神の動体視力でも追いきれ無い勢いで仕事をしている葉鶏頭さんは「これも修行の賜物だ!」と答えてくれた。
「強さとは長く続けることだ!!強さとは自制心だ!!!」
「「「な…なるほど…」」」
そして仕事を邪魔しちゃいけないのでお礼を言って退室した俺たちである。
「大変参考になりました、やはり精神的な強さは必須ですね」
「ただねぇ、長年腐ったみかんの相手をして来た僕から言わせてもらうと『不真面目でいる』ってのもひとつの強さというか処世術だよ?いちいち真面目に相手してたら傑みたいに思い詰め過ぎて悪堕ちしちゃうよ!」
「確かに真面目だから割を食う人間は呪術界には多い………地獄も鬼灯様曰くぶっ飛んだ人材が欲しい………米花町の公務員やってた身からすればケースバイケースじゃないっすか?相手によって態度…振る舞いを変えるのは別に悪いことじゃないんよ、明日まで生き延びるための処世術よ」
芥子ちゃん先輩の目指す相手は火車さんである、と言うわけで今度は猫のお話を聞きに行くのだった。
★小判さん&檎さん
「強さね…そうさね下手に出るってことよ」
「そーね、それ大事じゃわ」
★漢の兄貴
「強さとは愛だッ」
「猫は基本寝てますね」
「猫ですからね」
そんなやりとりをしていると五条先生が「ここは死後の世界なんだから歴史的強者とかいないの?ヘラクレスとか」と聞いて来たので、そういえば源義経公と弁慶さんがいたなぁ、と思い出す。
あと、俺の師匠の1人であるチュン様、彼女は間違いなく強者だろう…何せ鬼灯様ですらぶっ飛ばせる。
★源義経公&弁慶さん
「そうですね…私は体格に恵まれなかった為に策謀で物事を解決する事を重視していますね。あと、生前から部下のチームワークも大事にしています。『自分の強みを活かす』というのも強さとしては大事ではないでしょうか」
「なるほど…流石は偉人ですね!含蓄あるなぁ!」
「別に勝てない相手に搦手を使うのは卑怯なことでは無いんです、人間はそうやって知恵を使って協力して発展して来たわけですから」
「流石は若!ワシの場合は『忠誠心』と『我慢強さ』がウリというか誇れるところですな!まぁ、破戒僧にはなりましたがね!」
「う〜ん、参考になりま〜すよ」
★チュン様
「やっぱり実戦経験あるのみよ!手っ取り早く強くなりたいならとにかく治安の悪いところに行って襲ってくる奴全員倒せばよろし、修羅道あたりがオススメよ!」
「「「ストリートファイター!!?」」」
「あと、術式とか特殊能力に頼る奴はやっぱりダメね!ノーフィジカル、ノー呪術師、ノー獄卒よ!!」
「「「肝に命じます!」」」
そこまで俺たちが巡ると鬼灯様が「火車さんを参考にするなら世界悪女の会も参考になりますよ」とおっしゃるので今度はそっちに向かうのだった。
なんかRPGのおつかいイベントとか情報収集イベントみたいだな………
★世界悪女の会
そうしてやって来たのは地獄の繁華街の有名店、今日は世界悪女の会の食事会があるというのでお邪魔させてもらう………俺と五条先生はまだ面識無いけど芥子ちゃん先輩は普通に会ってるようだ。
そしたら普通に歓迎された、リリスさんなんかは「アラ!可愛い坊やとグッドルッキングガイね!さぁ座って座って!」と言って椅子を追加してくれた。
「強さの秘訣ってそりゃあ『人の犠牲の上に立つ喜びを知る』ってことよね。だって考えてみてよ、結局そういう王が歴史変えてんでしょ、自分が一番よ」
「アンタはそうかもね〜」
「まーそういう女が魅力的なのも事実よねー」
うーん、これは悪女ですね!
五条先生は国傾けウーマン妲己様の本性や原初の女リリスさんのヤバさを六眼で見たのか、顔は愛想笑いをしているが全然目が笑っていない。
「アタシは『アダム以外みんな好き』かしらね、嫌いなものが少ないって強いんじゃない?」
「アタシはそ〜いうことを考えたことないわ、『考えない』ってのも一つの強さかもね」
「僕は『忘れる』だな!」
そこで白澤様の登場で芥子ちゃん先輩が「しっ」となってしまったのでお礼を言って退出する、女性目線から見た「強さ」が知れて含蓄があったなぁ。
そこまで行って閻魔殿に戻って来た俺たち、すると芥子ちゃん先輩が「やっぱり火車さんご本人のお話を伺いたいのですよ」と言うので鬼灯様に連絡を入れていただき巨大キャットタワーに向かうのだった。
火車さんは芥子ちゃん先輩の気持ちを聞いて「アンタ強いよそんなナリでさ、そうやって『相手を認める』ヤツは強いもんさ」と実に強者の感想を述べた。
五条先生もこれには頷いている、五条先生は対等な友達がいなくなっちゃってずっとお花畑の中でひとりぼっちだったからなぁ…
まぁ、火車さんは「強さニャンて昼寝比べたらどうでも良いことさね」と言うと雷のようないびきと共に寝てしまった。
そうして俺たちの地獄強者訪問は終わったのであった。
「強いお方というのは皆さん我が道を行っておられますね!」
「あと、俺がチョイチョイ思ったのは次々に人を紹介出来る鬼灯様の人脈が地味に強いなって、米花町時代にいて欲しかったです」
「悠仁、後で美味しいもの食べに行こうか!」
後日、モグラさんにも強さを聞いてみた。
「う〜ん、強さねぇ………いかに賢く『借り暮らし』を出来るかの知恵と創意工夫だな!」
かつての英雄神はそう言いながら泥の様に笑ったのだった。
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