呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです   作:久保サカナ

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あわわ…なんか二次創作ランキング2位で評価バーも真っ赤っかとかとんでもないことになってる!

応援していただいた方ありがとうございます!



今ふと思ったんですがあらすじ詐欺にも程がありますね!





呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹世界だったようです6

 

「では虎杖さんにはこの空港からは私と朧車で閻魔殿に向かってもらいます」

「これがホントの空死渡エアー…!」

「現世視察の際乗りましたが柚子あごだしスープが美味しいですよね、JALのコンソメスープよりも好きかもしれません。思わずお土産に買っちゃいましたよ」

 

あれから俺は日本金魚草空港を後にして一足先に閻魔大王のいる閻魔庁に向かうことになった。

 

俺としては途中ショートカットして大丈夫なのか疑問に思ったが「これから行うのは裁判ではなく採用試験だということ」「貴方の言う『異世界人かどうか』を確かめるには閻魔殿にある浄玻璃の鏡で見るのが1番手っ取り早い」んだそうだ。

 

なお、九相図兄弟は普通に徒歩で行かなきゃ行けないらしい。まぁ原作でも「真面目に歩いて地獄の裁判に向かえるかどうか」も厳しくチェックされるって言ってたからな。

 

ただ、鬼灯様曰く「九相図兄弟はおそらく天国行きなので安心してください」とのこと。滅茶苦茶ホッとした、毒親(腐れメロンパン)のせいで地獄に堕ちるとかあんまりにあんまりだもんな。

 

寂しいけど一旦ここでお別れだ、と九相図兄弟に告げるとにわかに騒がしくなったが鬼灯様が栄転ですと言うと我が身のことのように喜んでくれた。

 

こんな良い兄弟が原作では黒幕に良いように騙されて利用されて殺し合う羽目になって死んだとかやはり単眼猫先生は人の心案件。

 

「「「「「「「「「頑張れ〜!!!悠仁〜!!!」」」」」」」」」

 

そう言って真新しいエアポートから朧車に乗り込んだ俺たちを手を振って見送ってくれる九相図兄弟たちを見ながら「良いご兄弟をお持ちになりましたね、私は貴方もご存知だとは思いますがみなしごだったため家族というものがよく分からないのですよ」と話を振られたため「いや、これは『本物の虎杖悠仁』の立場を奪ったものになります」と返した。

 

「貴方はさっきから自分のことを憑依とか成り替わりとか異世界人の呪物とおっしゃいますが何故そんなに自分を卑下するんです?なっちゃったならなっちゃったでもう次の人生を楽しく生きようとかは思わなかったんですか?」

「いや、流石にそれは不味いというか駄目でしょ。いくら人間が他の生物の犠牲の上に生きている生き物だったとしてもだからこそ同じ人間を虐げちゃいけないというか…本物の虎杖悠仁君が可哀想でしょ」

「それだけですか?」

 

そういうと鬼灯様は「建前を捨てて構いませんよ、今は本音トークの時間です。採用試験には響きません」と言って来たので俺も本音をぶっちゃける事にした。

 

「俺はね〜タイバニのイボ野郎のやり口とか、銀魂の金魂篇の坂田金時とか、BLEACHの死神代行消失編の月島さんとか、ああいう展開が駄目というか生理的に受け付けないというか大っ嫌いなんです」

「なるほど、わかりやすい例ですね。なんとなくわかります、つまり『主人公に成り変わった者がその立場を利用してその功績や人気を乗っ取る、で肝心の主人公を厄介者として追放したり濡れ衣を着せる』という展開が嫌ということですね」

「わかっていただけますか!?前世で死んで起きたらいきなり自分が大・大・大嫌いな『乗っ取る側』のポジションに置かれていたんですよ!!これは責任取って自殺もんですよ!!!」

「それで本当に最善を尽くして死ぬあたりがなんとも…ぶっ飛んでいるというか呪術師向きのイカれ具合ですね」

 

そうこう話しているうちに朧車の方から「鬼灯様、到着しましたよ」と声をかけられたので降車すると「日本画とか鬼灯の冷徹で見た〜」な感じの閻魔殿の前だった、朱塗りの柱がいかにもという雰囲気が出ている。

 

「では着いて来てください、広いし他の亡者や獄卒と紛れないように気をつけて」

「分かりました!!!」

 

そう言われて本物の閻魔殿に来れてテンションの上がった返事をしながら俺は鬼灯様の後を着いて行くのだった。

 

なお、後に聞いた話だが九相図兄弟は大人し〜く地獄の裁判への道を歩いたのに対して宿儺は天国に繋がっているところ(原作だと牛頭と馬頭が守っている)でわざと天国に行こうとしたので牛頭馬頭にブン殴られたらしい。

 

最終回で負けを認めた後の宿儺と裏梅なら大人しく歩くだろうけど、負ける前のバリバリ呪いの宿儺ならズルするよなー。

 

あとはなんか…腐れメロンパンとかドブカス直哉とかゲロカス扇とかも絶対やるので気をつけてね、としか俺は言えなかったのだった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「こちらが閻魔殿になります」

「広いですね〜!」

「そしてあちらのヒゲが閻魔大王になります」

「大きいですね〜!」

「やぁ鬼灯君、そちらがさっき連絡をくれた…」

「虎杖悠仁と申します、本日はよろしくお願い致します」

 

そう言って頭を下げる、面接・公務員モードをスイッチオンだ…!そんな俺に鬼灯様は「そんなに固くならなくても良いですよ」と声をかけてくれた。

 

「では、これから貴方が本当に異世界人かどうかを浄玻璃の鏡で見て行きたいと思います。本来なら亡者の前世は映せないのですが『貴方が前世を記憶として覚えている』ならワンチャンあります、罪人では無い以上あまり見るのはプライバシーの観点でどうかと思いますが…」

「いや、ぜひ映してください。日本の行末に関わる大事件がこのままだと起きるはずなので、地獄から見た対策も欲しいです、記録課の人で速記出来る人もよろしくお願いしいたます」

「葉鶏頭だ、ちゃんと待機しているぞ」

「潔いですね、それでは…スタート!」

 

それはある男の平凡な人生だった。

 

普通の家庭に産まれて、普通に幼少期を育ち学校でも普通に過ごす、中の上くらいの成績、受験は結構頑張って結構良い大学に行って公務員試験に受かって市役所勤めに、ライトなオタクで趣味を楽しみながら一人暮らしで暮らしていたが30も半ばという頃に星野アイの死因みたいなことがリアルにあって人生終了。

 

「これは…その…ご愁傷様です」

「いやぁ、私は殺されるくらい恨み買ってただろうかと今でも思います」

「普通に一人暮らし狙いの強盗ですね、恨み買ってたわけじゃないです」

「それなら良かったです」

「良いんですか?」

 

いや、市役所勤めってことは窓口対応とかも結構していたからなぁ。どこかで恨み買ってたら怖いな、と思っていたのだ、俺の住んでた米花町では恨みを買いやすいという都市伝説は嘘だったようだ。

 

「私が見てもらいたいのはここの『呪術廻戦』という漫画と『鬼灯の冷徹』という漫画の記憶です、私のいた世界ではフィクションでしたがこの世界では現実になっています。少なくとも現世では『呪術廻戦』の物語が進行しております」

「なるほど…どうやら見たところ地獄でも同じように『鬼灯の冷徹』の物語が進行していますね」

 

そして葉鶏頭さん筆頭に記録課の人たちが『呪術廻戦』の物語を詳しく写して行く、『鬼灯の冷徹』?一応ざっとは記録しておくようだ。

 

「これは不味いですね」

「やはり不味いですか」

「貴方もご存知だとは思いますが地獄は既に人手不足です。去年の百鬼夜行で死んだ術師と補助監督の裁判も終わっていません。これで首都機能壊滅に23区民全滅、死滅回遊が始まれば間違い無く地獄はパンクしてしまうでしょう。そう言った意味では事前に知れて良かった」

 

鬼灯様は落ち着いているように見えるが副音声で「滅茶苦茶仕事を増やしやがってあの腐れメロンパンどうしてくれよう」と聞こえる。

某浮気神獣を前にした時の1億倍くらい怖い、閻魔殿の空気が真冬の八寒地獄になっている(行ったことないけど)。

その中で淡々と自分の仕事をこなせる葉鶏頭さんはまさしくプロだと言えよう。

 

そしてこの世界での虎杖悠仁の記憶に移って行く、額に縫い目のある母親の腹から産まれたところが印象的だ。

そうして『虎杖悠仁』という人間が成長していくところを見ていると急に鬼灯様が「あぁ…そういうことですか」と声をあげた。

 

「貴方は自分が虎杖悠仁に憑依したか呪物とおっしゃいましたが普通に正規ルートを通って虎杖悠仁に転生していますよ、出産したところからスタートしたのがその証拠です」

「えっでは記憶が急に戻ったのは?」

「おそらく思い出すのが15年遅れたというだけでしょう、人間の記憶は曖昧なものです。ようは記憶喪失が治ったわけですね」

 

良かった…俺は虎杖悠仁を殺していなかった…!

 

「じゃあ何で前世の記憶があるんでしょうか」

「神様が『あまりにも悲惨な人生を送るの可哀想だからボーナスあげよう』くらいのノリでやったんじゃ無いですか?日本の神々はそういうところあります」

 

日本の神様軽っ!?

 

 

 





この虎杖悠仁くんは憑依じゃないです、ちゃんと正規ルートで転生しています。

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