呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです 作:久保サカナ
本編がスランプなので以前から書きたかったイベントを書きます。
技術課の先輩達に誘われて一年生ズと五条先生とナナミンが地獄の音楽フェスに行く話です。
※米花町出現前です。
※地獄の方の時間軸は気にしないでください。
今日は待ちに待った地獄の音楽フェスティバルの日!
アニメではとうとう登場しなかった地獄のインディーズバンド「ヒステリックアオミドロ」の歌を生で聞くべく俺は予定を空けていたのだ。
俺としては鬼灯の冷徹アニメ化でまきみきに声がついて歌が聞けたのは嬉しかったが、ヒスミド登場回の前でアニメ終わっちゃったからなぁ………ヒスミドの歌も聴きたかったし尊敬する上司のひとりである弟切様とか親近感を感じる間津舌さんとかスカーレットちゃんをアニメで見たかったよ!
というか、凶霊お嬢様ことスカーレットちゃんと愉快な地縛霊のみんなは初期キャラクターなのにアニメ未登場だったなぁ、なんでだろ?
話を戻して、技術課の先輩こと烏頭先輩と蓬先輩に誘われたというのもあるが………俺も恵と野薔薇と順平と、あと総監部がクリーンになったおかげでだいぶ暇の出来た五条先生と、俺の前世での生活を話したところ「私も何らかの趣味を探したい」というナナミンも誘った。
「今日はよろしくお願いします!烏頭先輩!蓬先輩!甜瓜さん!」
「おー!こっちこそありがとな後輩、現世でもヒスミドを布教してくれたんだろ?」
「反応はどうだった!?」
「悠仁に薦められて聴いたけど曲のスピード感とギターテクが良いっすね」
「私は歌詞が早口で難解なところ気に入ったわ」
「虎杖くん曰くギターパフォーマンスも上手いらしいから楽しみです」
「悠仁の話じゃあライブでしかわからない驚きがあるって言うから楽しみ〜」
「人生初の音楽フェスです、予習はして来ました」
ヒスミドは現世でも概ね好評であった、俺はまきみきと一緒に布教したのだが、ちらほらと「地獄に行くならCDとライブDVD頼むわ」と頼まれている。
グッズは朝から並ばないと買えなさそうだから、公式の通販を利用してもらうかまた来年だな。
ちなみに地獄で転売ヤーすると地獄の住人であってもすぐさま地獄の刑場行きとなる、江口夏美先生ワールドではかつてショップ店員であった江口先生を苦しめた万引きと同じくらいの重罪なのだ。
鬼灯様も増加し続ける転売ヤーが堕ちる専用の地獄を新設したくらいだからなぁ………現世の皆様はこの世の行い気をつけて〜!!
そして、現地で合流した鬼灯様とお香さんも一緒にフェスの会場に入る、グッズの列に既に行列が出来ている。
「こういうイベントってあの世でもこの世でも変わんねねぇなぁ〜」
「米花町ではどのような感じだったんですか虎杖君」
「転売ヤーに手を染めた奴が殺してでも奪い取る!をリアルでされてましたよ、あと爆破予告と畑で朝採れたばかりの爆弾のセットがクロネコヤマトで届きます」
「「「「「「「「「呪術界より殺伐〜!」」」」」」」」
そう雑談していると蓬先輩が「お前らイチオシのヒスミドとやらのグッズは買わなくていいのか」とプランクトン2人(ヒスミドファンはそう呼ばれる)に声をかけたが、2人は「ヒスミドのグッズはみんな持ってるんだよ」と答えた。
「ヒスミドはグッズ展開が硬派なんだよ、種類も少ねぇしデザインも大衆向けじゃない」
「そこが良いんだけど…でももっとポップなグッズもあった方が一般ウケはするとは思うのよね」
それから2人は「ヒスミドもメジャーになってもっとグッズバンバン出して欲しい気持ちと!それはそうとデトリタス(ボーカルの名前、顔出しNGをやってるのも彼の意思が大きい)の意思を貫いて欲しい気持ちが両方ある!!」と心がふたつある〜状態な様だ。
そんなプランクトン達に鬼灯様は「新規ファンに対してお局みたいになりそうだなこの2人」とコメントしていた。
蓬先輩は「アイツらマニアックで熱くてちょっと気持ち悪い」とブーメランを第三宇宙速度で投げている。
ナナミンは「これが推し活するオタクというものなんですね」という目で観察している。
そこで地響きが響いたので振り返ると、八岐大蛇さんが来ていた様だ、グッズの身に付け方が斬新というか各首が各々違うグッズを身につけているのだ………見たいアーティストのタイムテーブル被ったらどうするんだろう。
というか、知り合いの姿もちらほらと見える………マフラータオルがリストバンドになっている火車さんもいた。
俺たちが会場の奥に進んで行くとアイドルブースから風呂敷で大荷物を持った芥子ちゃん先輩がヒョコヒョコと歩いて来るのが見えたのでちゃんと挨拶する。
「ややっ虎杖君に鬼灯様にお香姐さんに皆さん!いや〜とんだところを見られてしまいました」
「随分と大きい荷物ですね、何を買ったんですか」
「いやぁ〜ついつい…ツアー版衣装ミキちゃん特大ぬいぐるみ〜〜〜!!!」
「今買っちゃって大丈夫なんですか?」
「クロークに預けられますから!でも、皆さんライブ中は掲げていますよ!」
「ステージ上からの光景が異様な事になってそうだ」
芥子ちゃん先輩は他にも色々とグッズを見せてくれた、確かに地獄のトップアイドルデュオなだけはある、どのグッズも凝っていて思わず欲しくなる。
お香姐さんは芥子ちゃん先輩からリストバンドを貰っていた、あと五条先生は同じく切磋琢磨する仲だからかストラップを貰っていた。
そうして、更に会場の奥…メジャーバンドブースやDJブースを通り過ぎるとインディーズブースが見えて来た、すると烏頭先輩が「ヒスミドはメジャーデビューするからトリなんだ。時間があるから面白いところ紹介してやる」と手前にあるアマチュア歌手やバンドが出ていいステージを紹介してくれた。
「ここから金の卵が出ることもあるからな、スカウトも目を光らせているぜ」
「おー!信楽大夫が場を盛り上げてる!!」
「そういえば彼女も歌に関してはプロですね」
次に出て来たのは何と桃太郎ブラザーズであった、彼らは鬼灯様に気がついたのか気恥ずかしそうに「イ、イエー!!神前曲のエアバンドします!!!」とシャウトした。
「それにしても楽器が琴、琵琶、尺八のエアバンドとはまた渋いですね」
「神前曲のエアバンドも神の遣いがやるからOKなあたり日本特有のおおらかさを感じるっす」
それから、俺たちはイベントブースを見て回った、ここは路上パフォーマーや芸人の卵がいるのだ。
「スゲェ!分福茶釜さんの大道芸だ!!」
「日本を代表する大道芸人じゃないの!!」
「動画と写真撮っておこう」
それから、俺たちは漢の兄貴の深くてじわじわ来るコンテンポラリーダンスを見たりしながら、いざ!ヒステリックアオミドロのライブに向かうのである。
「結局、ヒスミドってどんなバンドなのよ」
「SNSやTVでも一切顔出ししてないんだよなぁ」
「曲は聴いた限りトリッキーでしたがファッションは何系ですか」
「「「全裸」」」
「「「「「!?」」」」」
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「今日は来てくれてありがとうー!!!」
そう声を上げるのはヒステリックアオミドロのボーカルことデトリタス………種族はミユビナマケモノ。
そう、ヒステリックアオミドロとはミユビナマケモノ4匹からなるバンドなのだ………ナマケモノの生態を知る鬼灯様や恵は「嘘だろ!?」と驚愕の表情を浮かべている。
「嘘だろ…!?こんなスピード感のある曲をナマケモノが!!!」
「パフォーマンスも凄い!!!」
「凄まじいギターテクですよ!!今のAメロだけでも普通のナマケモノなら1週間かかります!!!」
「それに可愛い!!」
思わず、「どうしてこんなキャッチーな特徴を教えてくんなかったんだよ!」と俺たちに尋ねて来た蓬先輩であるが烏頭先輩と甜瓜さんはやれやれと言った風で「まぁ、みんな最初はそこに食いつくんだよなぁ」「そこは付随的要素でしかないのよ。本質は曲の良さなんだから!」と答えたのである。
オタクの俺だから理解出来るがこういうファンが古参組だとそのジャンルって衰退するんだよなぁ…とわりと失礼な事を考えてしまった、俺はせめて現世呪術界で布教に励もう。
後日、五条先生は芥子ちゃん先輩から貰ったストラップをスマホにつけてたし、ナナミンもヒスミドのアルバムを全巻買って隙間時間で楽しんでいるみたいだ、趣味があると人生は潤うよな!
後に、ヒスミドはマキミキと共に呪術界において大いに人気が出て覇権ジャンルとなってモジュロ時代まで伝わり、シムリア星人をヤックデカルチャー!!させる事となる。
モジュロのリカちゃんが思ってたよりも1000倍くらい性格が悪かった。
この小説では一応天国行きにしたけど早まったかもしれません。
あと、今思ったけど甜瓜姉ちゃんのタイプって仁王だからわりと虎杖に該当するなって。
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新作書きました。原作はハーメルン唯一の「伯爵と妖精」です。
タイトルは「伯爵と傭兵 〜一文字変えただけで大変殺伐としている件〜」になります。