呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです   作:久保サカナ

7 / 60

まさかのランキング1位…!?夢でも見ているのかと二度見しました。

応援してくださるみなさんありがとうございます!

感想返しきれてませんがちゃんと全部見てます!

あと評価欄見てたら何故か3には誰も入れていないのにちょっとクスッと来ました。



呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹世界だったようです7

 

俺は虎杖悠仁に憑依して殺したんじゃない、ということが分かってから胸のつっかえが取れた気分になった、やっぱり自分でもずっと気になっていたからだろう。

 

浄玻璃の鏡の光景も「俺が高校に入学して記憶を取り戻したところ」が写し出されている。

 

「ここから悩みに悩みました」

「その割には沖縄に行ったり高田ちゃんや髙羽さんを見に行ったりしているようですが…」

「呪術廻戦の聖地巡礼は自分でも未練を残さず腹を括って死ぬための儀式ですね、未練を残すと不味いという話を鬼灯の冷徹でもしていたので」

「君、本当に現代人?メンタルが覚悟完了しているというか野武士とか鎌倉武士のそれだよね」

 

そして宿儺の指を飲み込み、秘匿死刑が決まり、五条・乙骨・伏黒に全てを話してから歌姫バフ付きの最大火力の虚式『茈』が直撃して肉片一片すら残さず消滅して死亡。

 

「これも…その…ご愁傷様です、というか貴方の前世は本当に公務員ですか?鎌倉武士とか言われても信じますよ」

「さっき見たはずなのにちょっと信じられないよね」

「どうせ死ぬならば宿儺の指と呪胎九相図とともにさっぱりと、2か月悩んで決めた結論です」

「公務員とは武士(もののふ)の隠語だった…?」

「というかなぜに平沢進のL◯tus…?」

「貴方の場合、公務員では公務員でもマジンカイザーSKLの地獄公務員でしょう、これ見る限りだと」

 

そうして俺の前世と今世の上映会は終わった、改めて見るとちょっと恥ずかしかったなぁ〜。

まぁ俺なりにベストを尽くせたと思うから個人的には良しとする。

 

「お疲れ様でした、ではこれからは採用試験に移りたいと思います。楽にしてお掛けください」

「はい、椅子をありがとうございます」

 

お香さんの持って来てくれた椅子を受け取り姿勢良く座る、なんだか窓口対応を思い出すなぁ。

 

「え〜ではこれから幾つか質問をするので正直に答えてください」

「分かりました!よろしくお願いいたします!」

 

「貴方はこういう死に方をするにあたり参考にした人間がいるはずですよね?一体誰か教えていただきたい」

「イランの大英雄、アーラシュ・カマンガーですね。私はゲームから知ったクチですが彼の『自らを犠牲にして両国に平和をもたらした』という高潔な行いにひどく感銘を受けてどうせ秘匿死刑で死ぬならば彼のようにありたい、と思うようになりました」

「そうですか…ちなみにフィクションだと?」

「ゲッターロボの巴武蔵ですね、スーパーロボット大戦で知りましたが彼が死んだ時は泣きました」

「そうですか…よく分かりました」

 

後ろから幼女の声で「わかりやすいね」「ガンダムだと劇場版のグラハム・エーカーとか好きそう」とヒソヒソ聞こえて来たがおそらく座敷童子の一子ちゃんとニ子ちゃんなので振り向かない。

あとで記念撮影してもらいたい。

 

「貴方はこの世界のことを物語としてご存知ですよね、尊敬している人をあげてください」

「平等王の第一補佐官であらせられる弟切丑寅様ですね」

「ほう…理由をお聞きしても?」

「この世界の現世…呪術廻戦の世界では子供を虐げたりネグレクトしたり売り飛ばしたり、俗に言う『毒親』が溢れています。かくいう私も全ての元凶こと羂索の腹から宿儺の器にされるために産まれました。だからこそ弟切様の『ハニートラップで作った子供でありながら全員をちゃんと親として愛していて育てている』というマトモな親である、というところに人間的な魅力と尊敬を感じますね」

「ですってよ弟切さん」

「いや〜ハハハ…、光栄です」

 

鬼灯様がそう言うと上からやたらと顔の良い、格さんのいない助さんのようなイケメンが降って来た。まさかのご本人…!

 

「初めまして、虎杖悠仁と申します。お会いできて光栄です」

「丁寧にどうも、弟切です。貴方と一緒に働ける日を楽しみにしていますよ」

 

そう言うと弟切様は鬼灯様に書類を渡して退室して行った。ああいう人が女性にモテるんだなぁ、と生で見たからこそ納得してしまう。

俺が4Kなら五条悟や弟切様は8K画質だろう。

 

 

「では、最後の質問です。貴方は獄卒になったら何をしたいですか?」

「まず、許されるならば祖父と再会したいです。まだ四十九日明けて無いから会えますよね?」

「そうですよ、ではこれが終わったら時間を取りましょう。他にはないですか?」

「ちゃんと働いてお給料をもらい、まきみきとヒステリックアオミドロのライブに行きたいです」

「なるほど…正直にありがとうございます」

 

そう言うと鬼灯様は閻魔大王と何やら幾つか会話をすると改めてこちらを向いて、「合格です」と言ったのだ。

 

「本当なら君みたいな良い子は天国行きにしてあげたいんだけどね、鬼灯君が是非獄卒にって言うから」

「実はというと貴方のようなぶっ飛んだ獄卒が最近少なくて…それこそ鎌倉武士か巴武蔵かスーパーロボット大戦Dのトレーズ様みたいなメンタルで働いてもらえるとこちらとしてもありがたいですね」

「閻魔大王様…鬼灯様…ありがとうございます!!!」

「今日は疲れたことでしょう、お昼だしとりあえずひとまず休憩ということで。お香さん、食堂まで案内してあげてください」

「分かりました、こっちよ虎杖くん」

「失礼いたします…金魚草かシーラカンス丼が食べたいなぁ!」

 

そう言って虎杖がお香さんに連れられて退室すると鬼灯は閻魔大王に向き直るのだった。

 

「午後は緊急で十王会議ですよ、これは由々しき事態です」

「そうだね、今でもいっぱいいっぱいなのにこれ以上亡者が増えたらパンクしちゃうよ」

「下手をすると『現世不介入の掟』を撤廃することになるやもしれません」

 

そうして、虎杖悠仁の地獄面接はスーパーロボット大戦のインターミッションめいた不穏さを残して終わったのだった。

 

 

 





閲覧ありがとうございました。

作者は実は妖怪ウォッチと呪術廻戦のクロスも書いているのでそちらも是非どうぞ。

タイトルは「呪術×妖怪モノ。スケッチブックを添えて」です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。