呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです   作:久保サカナ

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登場人物を米花町の出身にすると唐突に殺されても全然不自然じゃないライフハック




呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹世界だったようです8

 

あれから俺はお香さんに連れられて閻魔殿にある食堂に来たのだった。

 

すごい…!鬼灯の冷徹で見た通りだ!

 

「思ってたよりも広いですね〜」

「これでも何度か改装して広くなったのよ?獄卒はたくさん居るもの」

「へぇ〜」

 

そうして眺めて、いざ昼食を注文しようとすると「ヘイっ見覚えの無いお兄さん!新入り!?」と足元から声をかけられた。

 

「オイオイ、シロ。注文しようとしているところだろ、邪魔してやるなよ」

「すまねぇな、お兄さん」

 

足元を見ると飾りをつけた白い日本犬…その後ろには日本猿と雉もいる、これはもしかして…。

 

「もしかして桃太郎ブラザーズ?桃太郎のお供の?」

「え〜オレたちやっぱり有名だもんね〜!!そうだよ!!俺はシロ!!こっちは柿助とルリオ!!!」

「どうも柿助だぜ」

「ルリオだ」

「あら、シロくんってば食堂に来るなんて珍しいわね〜」

「たまには違う場所で食べたくなる時あるじゃん!今がそう!」

 

そうしていると後ろに並んでいた人…じゃなくて鬼から「兄ちゃん早くしてくれよ」と言われたので慌てて注文を済ます、えーとどれか地獄っぽいもの…よし!この「金魚草定食」にしてみよう!

 

「実は俺、地獄に来て間もないから金魚草食べるの初めてなんよ」

「え〜お兄さんまさかの現世から来た人!?」

「確かに今の季節に新人さん来るのって珍しいよな」

「お話聞かせて!!一緒にご飯食べようよ!!!」

「金魚草定食の方ー」

「あっ俺です、ありがとう。俺も桃太郎ブラザーズの話聞きたいよ」

 

自然な流れで桃太郎ブラザーズ&お香さんと昼飯を食べることになった、食事は大勢の方が楽しいもんな、でもシロさん(先輩だからさん付け)や、アンタ亡者を食うのが仕事なのにまだ食うんか…?

 

そりゃあムッチリ犬(マイルドな表現)になるはずだわ…と思いながら空いた席に座ると向かいに座ったシロさんが「お兄さんお名前は!?種族は!?」と尋ねて来るので食べながら答えることにする。

 

「俺は虎杖悠仁、虎杖で良いよ。種族はさっき人間から鬼神になったところ」

「へぇ〜鬼神かぁ〜、鬼灯様と同じだね!」

「いや、さっきなったところって…」

「実は今日に死んだばかりでさ、死に方が独特?個性的?だったから人間から鬼神になれたんよ。そこをお迎えに来てくださった鬼灯様にヘッドハントされてさっき採用試験に合格したところ」

「ヘッドハント組とか俺たちと一緒だね!あっでも俺たちの方が先輩だからそこのところヨロシク!」

「ああ!よろしくな、シロ先輩!」

「うん!よろしくね虎杖くん!」

「いや、シロ。どう考えても訳ありだろ…」

「現代人で鬼灯様に気に入られる死に方ってよっぽどだぞ?」

 

詳しく話そうか…となったところでお香さんから「早く食べないと冷めちゃうし、お昼休み終わっちゃうわよ?」と言われたので一旦話をやめて食べることに集中する俺たちなのであった。

 

目の前には金魚草定食、金魚草はお刺身になっているから実質刺身定食だな。

はてさて、地獄の金魚草はどんな味なのか…。

 

「いただきます」

 

まずは金魚草を一切れとってワサビと醤油をつけて食べる。

うん、刺身特有のとろける食感とサーモンみたいな油っこさがあるのに全然くどくない。スルッと入って気持ちよく油が溶ける感じ、確かにこれは魚というより後味が植物だよな!美味しいぞ!

 

そういえば金魚草って栄養学的にいうとタンパク質扱いなのか野菜扱いなのか、うん、飯食ってる時に難しいこと考えるのはよそう。

 

金魚草をおかずにご飯を食べる、白菜?の浅漬けが嬉しい。お味噌汁もワカメと豆腐で出汁が効いてて美味しい、おかわりが欲しいくらいだ。

 

社員食堂でこの味ってすごく嬉しいぞ、良い職場に就職出来たなぁ俺。

 

そうして完食して食器をお盆に乗せて返却しに行く、「ごちそうさまでした〜」とちゃんと声をかけるのが俺のルール。

 

そして食後のお茶をもらい、シロ先輩たちと話の続きをしに戻る。

 

「ねぇねぇ!虎杖くんはどんな死因だったの!?鬼灯様に気に入られるくらいならよっぽどだよね〜!!」

「オイオイ、シロ。あんまり詮索するのは良くないんじゃないか?不謹慎だろ」

「俺はね、ありったけの呪物飲んでラスボスを道連れにして死んだ〜!!」

「あっけらかんとしている!?しかもスゴイ死に方!!!」

 

そこまで話すとお香さんに肩をポンポンされて耳打ちされた。

 

「(虎杖くん、貴方の産まれ…特に羂索のことは話さないでね。地獄でも機密扱いだから)」

「(うっす、気をつけるっす。でも宿禰は良いですよね?)」

「(両面宿儺は有名だから良いわよ)」

「ねぇねぇ!2人とも何の話してるの〜!?」

「ちょっと新入りさんへの説明よ?シロくんこそ虎杖くんに地獄に来た経緯を話さなくて良いの?」

「俺も桃太郎ブラザーズの話聞きたいなぁ」

「え〜しょうがないなぁ〜!あれは俺たちが天国に居た頃…」

 

そうして俺たちは昼休みが終わるまでおしゃべりに興じたのだった、なおシロ先輩をモフモフさせてもらったがやはりムッチリムチムチしていた。

 

そういえば死ぬ前に伏黒に「玉犬と脱兎もふらせて」って言えば良かったな。ちょっと未練。

 

 

 

◇◇◇

 

 

一方、現世では。

 

 

 

 

「貫牛!!!」

 

グワッシャァァァァァン!!!!!

 

「おースゴイスゴイ、最大まで加速させればまこーらワンパン出来るってマジだったんだね〜」

「魔虚羅 です…なんですかまこーらって…」

 

伏黒は「本気出したら魔虚羅もワンパン出来る」という五条立ち合いの元、虎杖の遺言である「八握剣異戒神将魔虚羅 攻略法(考察サイトより抜粋)」に従って調伏を行っていたのだ。

 

ちなみに貫牛を最大まで加速させるのは影の中で行い、魔虚羅を呼び出せる呪力を最低限残してあとのリソースを全てそちらに割いてから魔虚羅を召喚、影から飛び出した貫牛で一撃必殺して調伏を終わらせた。

 

今までこの術式が産まれてから1000年近くこの方法に気づいた者はいなかったのか…?っていうくらいの呆気なさである。

 

五条も「御前試合で殺し合いしたご先祖さまは馬鹿だね〜」と先祖に対して毒を吐くくらいである、呪力が枯渇して疲労困憊の伏黒も「虎杖の言った通りだ…禪院家は馬鹿ばかり(真希さん除く)だな」と正直思っている。

 

「ねぇ、五条さん」

「ん、何?」

「俺がこの方法にもっと早く気づいてたら、虎杖は死刑にならずに済んだんですか」

「ん〜正直難しいと思う、恵と会った時点でもう指を飲まされていたわけだしね」

「そうですか…」

 

いつにも無く意気消沈している教え子に「こりゃ重症だな」と思いつつも五条本人も軽薄な態度こそいつも通りに振る舞ってはいるが結構来る物はある。

 

五条も虎杖の遺言に従って改革…いやもう腐ったみかんと加茂家と禪院家をばっさり排除するから実質クーデターの準備を水面下で進めているのだ。

 

虎杖の遺言をもとに呪術界がどれだけ腐っているのか信頼出来る部下に調べさせた結果、もうクーデターしかないね〜という結論に至った。

 

ある意味で原作通りである。

 

なお、彼らを意気消沈させている張本人はあの世で就職が決まったためこの世との温度差でグッピーも死ぬだろう。

 

 

 





書き溜めが切れたため、次回は遅くなります。

ご了承下さい。
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