破壊の少女と無意識の少女   作:NRY

2 / 11
注意については前回参照


二人の出会い

あれれー?ばれちゃったかー

 

そう聞こえた時、目の前に自分と同じくらいの身長の少女が現れた。

 

「うわっ!」

 

「あははー、驚いた?」

 

「そりゃいきなり目の前に誰か現れたら誰だって驚くよ…」

 

「ふーん。」

 

「それより貴女は誰?」

 

「私?私は古明地こいし。貴女は?」

 

「私はフランドール・スカーレット」

 

「フランちゃんか~、よろしくー」

 

「よろしく。それで一つ聞きたいんだけど」

 

「ん~?」

 

「どうやってここに入ったの?」

 

「普通に入ったよ?」

 

「いや、館内の誰かに見つからずにここに入ったのかってこと。」

 

「無意識を操ってたら誰にも見つからなかったよ?」

 

「無意識を操って?」

 

「そーだよ。」

 

「ってことは、こいしは無意識を操る程度の能力なの?」

 

「察しがいいねー。フランちゃんの能力は何なのー?」

 

「……………」

 

「ん?どうしたの?」

 

「いや、何でもない…」

 

「もしかして聞いたら駄目だった?」

 

「いや、そんなことはないよ。ただ…」

 

「ただ?」

 

「こんな能力を持っててどう思うかってこと。」

 

「別に?私は気にしないよ。」

 

「そう?じゃあ言うわ。私の能力は…

 

 

 

ありとあらゆるものを破壊する程度の能力。

それが私の能力。」

 

「あらゆるものを壊せるの?」

 

「うん。人を肉塊にしたり、人形もただの綿にもできる。

その気になれば幻想郷を覆っている結界も壊せる。

まだ完全に制御できないけど。

この力のせいで私は495年間ずっと地下で過ごしてたよ。」

 

「495年間も?」

 

「うん。ずっと一人で。」

 

「一人で?!」

 

「うん。」

 

「凄いね。というか食事とかはどうしてたの?」

 

「2日に1回妖精メイドが持ってきてくれてた」

 

「2日に1回って…酷いね。」

 

「………」

 

「あ、ごめんね。辛いこと思い出させて…」

 

「いや、いいよ。それよりこいし。」

 

「ん~?」

 

「明日も来てくれる?」

 

「うん。いいよ。それと…」

 

「それと?」

 

「友達になろ?」

 

「…………!」

 

「え、もしかして駄目だった?」

 

「いや、そんなことないよ!」

 

こうして、二人は友達になった。

 

翌朝

 

「レミィ。」

 

「ん~?どうしたのパチェ?」

 

「結界を張るのは時間がかかるから、代わりにフランの能力を封印する腕輪を作ってみたわ。」

 

「腕輪?」

 

「ええ。これをつけるだけで能力は使えなくなるはずよ。」

 

「じゃあ早速つけにいきましょう。」

 

地下室。

 

私は寝ていた。

 

するとかちゃりと音がした。

 

その音に気づいた私は目が覚めた。

 

「あら、お目覚めかしら?」

 

目の前にいたのはお姉様だった。

 

「……………」

 

「あら、無視かしら。まぁいいわ。

それより、今日から貴女の能力を封印させてもらうわよ。」

 

「…どういうことよ」

 

「腕についている物を見てみなさい?」

 

腕を見たら腕輪が着いていた。

 

「それはね、貴女の能力を封印する腕輪なのよ。」

 

「何でこんなモノを?」

 

「理由は二つあるわ。

一つは館の被害をなくすため。

もう一つは…

 

貴女を痛め付けるためにね!」

 

そういい放った瞬間殴りかかってきた。

 

殴られる。殴られる。殴られる。

 

痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。

 

でも壊した妖精メイドの方がもっと痛かっただろう。

 

数分後

 

「さてと、また後でね。」

 

「ううっ…うぐっ…ぐすっ…」

 

何故こうなったのだろう。

 

もう、どうでもいい。

 

お姉様には信用されてない。

 

助けてくれる人はいない。

 

まさに、地獄とも言えた。

 

でもこいしが来てくれると思うと、気が楽になった。

 

そういえば昨日から何も食べてないや…

 

地下室から出るのは怖かったが、地下室から出た。

 

そして咲夜を探した。

 

咲夜を探していたら部屋の中から声がした。

 

それが気になった私はその会話を聞いた。

 

どうやら部屋にいるのは咲夜と美鈴のようだ。

 

「美鈴。体の具合は?」

 

「大丈夫ですよ咲夜さん。

徐々に回復していってますし」

 

「そう。よかったわ。」

 

「それで、昨日の話って本当なんですか?

妹様が私の立っているところで爆発を起こしたというのは」

 

「ええ。恐らくね。

爆発を起こせるのは妹様くらいだと思うし。」

 

「………そうですか。」

 

「憎いの?」

 

「正直に言うとそうなりますね。」

 

「私も、はっきりいうと憎いわね。

紅魔館の門を守れるのは貴女だけだし、何よりも信頼できる親友に怪我を負わせたのが何よりも許せないわ。」

 

「親友だなんて…」

 

「あら、親友だと思っていたけど違ったかしら?」

 

「いえ、そう思われていたことが何よりも嬉しいです!」

 

その会話を聞いたフランは

 

「嘘でしょ…」

 

もう恐らく館内に味方はいない。

 

地下に戻ろう…

 

今の私は誰よりも弱い。

 

 

実際地下にもどる途中に妖精メイドに弾幕をぶつけられた。

 

あまり痛くは無かったので問題はなかった。

 

カチャリ

 

地下室の扉が開いた。

 

目の前にいたのは咲夜だった。

 

「あら、妹様。何をそんなに怖がっているのですか?」

 

「…手にナイフを持っているから」

 

「大丈夫ですよ。刺したりはしません。」

 

「じゃあ何のために持っているの?」

 

「…前から思っていたんですよ。

妹様の羽を売ったらどうなるかと」

 

「…じゃあそのナイフで…」

 

「察しがいいですね。」

 

能力が使えない今、何をしても無駄だ。

 

抵抗しても、逃げようとしても無駄だ。

 

私の七色の羽が切られる。

 

「っ?!」

 

もう片方の羽も

 

「綺麗な羽ですよね。ほんと。

こんな綺麗な羽、幻想郷でもなかなか見れませんよ。」

 

「痛い!痛いぃぃぃぃぃぃ!」

 

「あら、指とか切断されたとき神経が切れて痛みを感じなくなると聞きましたがそれは迷信だったんですね。

それでは妹様。また今度。」

 

吸血鬼だから羽もまた生えてくるだろう。

 

でも肉体的苦痛より精神的苦痛の方が酷かった。

 

きっとこれからもっと酷くなるだろう。

 

そんなこと考えていたら

 

フランちゃん?

 

友達の声がした。

 

目の前にいたのは

 

こいしだった。

 

「どうしたのフランちゃん?

羽とかなくなってるじゃん。」

 

「あぁこいし。

私の羽、たまに抜けるんだよ。」

 

苦しい言い訳だ…

 

「そういうものなの?まぁいいや。」

 

ごまかせた…

 

「そういやフランちゃん。」

 

「ん~?」

 

「フランちゃんって弾幕ごっこって出来るの?」

 

「できるけど、いまはこの腕輪のせいで弾幕が出せないんだよ。」

 

「なにそれ?」

 

「私の能力を抑える腕輪だよ。

実際、もの壊せないし。」

 

「ふーん。」

 

あれ…?

 

フランちゃんの腕ってあんな青かったっけ?

 

アザ?

 

「こいし?」

 

「ふぁいっ?!」

 

「どうしたの?ぼーっとして。」

 

「いや、弾幕ごっこしようと思ってたけど弾幕を出せないというからどうしようかなって。」

 

「うーん。あ、そうだ!」

 

「なにか思い付いたの?」

 

「外の世界のお話を聞かせてよ!」

 

「そういえば外に出たこと無いんだっけ…」

 

「ははは…」

 

「うんいいよ。何について聞きたい?」

 

「そういやこいしってお姉ちゃんいるの?」

 

「ふぇ?いるけどなんで?」

 

「昨日お姉ちゃんって言ってたから気になって」

 

「そういえば言ってたね。

他にもペットがいるかな。」

 

「どんなペット?」

 

「鴉と猫だね。

私の家は地霊殿ってとこで、死体とか管理してるね。

ちなみに死体は外からお燐っていう猫が運んでくるよ。

鴉の方は地霊殿より更に深い所で核融合をしているよ。」

 

「核融合って?」

 

「んー、よく分かんないや。」

 

そんなこんなで話は続いた…

 

「それじゃ、また今度ね。」

 

「うん、またね。」

 

フランと別れた後、こいしは気になった。

 

昨日は白かったフランの腕が青くなっていたのが。

 

すると、フランの部屋へと続く階段の扉が開いた。

 

何やら妖精メイドを数匹連れているようだ。

 

気になったこいしはそれを追いかけた。

 

そして知ってしまう。

 

フランに起きていることを。

 

―To be continue

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。