破壊の少女と無意識の少女   作:NRY

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脱走計画

こいしは知った。

 

フランに起きていることを。

 

「!!」

 

妖精メイドが、フランの姉が暴力をふるっている。

 

今サードアイで刺してやりたいと思ったが、止めた。

 

今刺してしまったらさらに仕打ちが酷くなると考えたからだ。

 

とりあえず、地霊殿へ帰った。

 

地霊殿

 

「遅いわね…」

 

「ただいま~」

 

「うわっ!おかえりなさいこいし…」

 

お姉ちゃんを驚かすのはもはや日課。

 

「お姉ちゃん、一つお願いがあるんだけど…」

 

「こいしがお願い事なんて珍しいわね。何かしら?」

 

―ここで、一緒に暮らしたい友達がいるの―

 

「えっと…説明して頂戴。」

 

「この前地上で出会ったフランちゃんっていう友達ができたの。

吸血鬼で、破壊の能力を持っているの。」

 

「危ない能力ね…」

 

「まぁ危ないけど、壊したいと思わなければ壊せないらしいよ。」

 

「あらそうなの?」

 

「そうみたい。

話を戻すね。私、今日見たんだよ。」

 

「何を?」

 

―無抵抗のフランちゃんに暴力をふるっているメイド達とその姉を―

 

「…救ってあげたいと?」

 

「そうなるね。」

 

「…分かったわ。許可しましょう。」

 

「ほんとに?!」

 

「ええ。妹の頼みだもの。

それに家族が増えるのも楽しいわ。」

 

「ありがとうお姉ちゃん!」

 

翌日、紅魔館。

 

レミリアは地下室にいた。

 

「能力が使えないってどんな気分かしら?」

 

「……………」

 

「そういえばフランの羽、あの宝石みたいな部分。

あれが高く売れたのよね~。

おかげで大儲けよ。」

 

「…収入源にしたいってこと?」

 

「まぁそうなるわね。」

 

いくらで売れたんだか。でもそんなことはどうでもいい。

 

「それじゃまた。」

 

…ここから出たい。

 

この牢獄から。地獄から。

 

「フーラーンーちゃん」

 

「こいし…」

 

「ちょっと話があってね。」

 

「何?」

 

―昨日見たんだ。フランちゃんが暴力をふるわれてる所を―

 

「…見てたのね…」

 

「いや、ここから本題。」

 

フランちゃんはここから出たい?

 

「………………」

 

「どっちなの?」

 

「…出たい。でもどうやって…」

 

「大丈夫。」

 

「考えでもあるの?」

 

「一応ね。」

 

「まず…」

 

少女会議中…

 

「これでいこうと思うけど、いいかな?」

 

「成功すれば問題はないよ。」

 

数時間後

 

「フラン~?来たわよ~」

 

「………」

 

「あら?無視かしら。ならいいわ!」

 

「―――――――!」

 

蹴る、蹴る、蹴る。

 

そのときだった。

 

ズドッ

 

「………え?」

 

お姉様の腹から血が出ていた。

 

「それほんとに伸び縮み出来るんだ…」

 

「うん。あとフランちゃん、腕一回切るよ?」

 

「うん。」

 

腕を切った。

 

「よし、行こう。」

 

ホールに着いた。

 

「傘を持ってかないと…」

 

「急いで!」

 

傘を持ち、外へ出た。

 

「成功だね。」

 

「うん。」

 

「地霊殿はちょっと遠いけど、追っ手は来ないでしょ。」

 

「だろうね。」

 

紅魔館。

 

「お嬢様!大丈夫ですか?!」

 

「再生するから問題は無いわよ。

それよりフランは何処に行った?」

 

「申し訳ございません。見失いました…」

 

「分かったわ…っ!」

 

「お嬢様!」

 

「傷が深いわね…パチェ!」

 

「何かしら?」

 

「ちょっと治療魔法をかけてもらえないかしら?」

 

「嫌よ。」

 

………え?

 

今なんて言った?

 

「嫌ってどういうことよ」

 

「あなたの為に魔法を使いたくないと言っているのよ。」

 

「何で…!」

 

「あの子にしたことよ。」

 

「暴力をふるったことか…」

 

「そうよ。」

 

「この役たたずめ、出ていって頂戴!」

 

「言われなくても最初からそのつもりよ!」

 

「あーそうかい!」

 

パチュリーは図書館へ戻った。

 

「こぁ。」

 

「はい。なんでしょう?」

 

「引っ越すわよ。」

 

「え?」

 

「レミィに出ていってと言われてね。」

 

「それじゃこの本を全部…?」

 

「大丈夫。私も手伝うから。」

 

この日、紅魔館から一人の魔女が消えた。

 

 

 

 

 

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