今回は過去話です。
3時間クオリティですがゆっくりどうぞ。
昔、お姉様が皆に言ったことがある。
「命が惜しければ地下室には入ってはダメよ?」
皆は、
「何故?」
と聞く。
「それは、狂った妹がいるから」
その一言が、全てを狂わせたのだ。
私はありとあらゆるものを破壊する力がある。
地下室に閉じ込められたのはそのせいだ。
地下に来る人なんてせいぜい食事を運んでくるメイドだけだ。
幽閉されて数百年たったころ、門番を任された妖怪が入ってきた。
だが、その門番は挨拶だけを済まして地下室から出ていった。
次に、魔女が来た。
その魔女は、私を恐れていないようだった。
その魔女は、本を持ってきてくれた。
ただ、私は文字を少ししか読むことが出来ない。
書くことも少ししか出来ない。
読み書き出来るのはせいぜい平仮名とかくらいだ。
そのことをその魔女に言ったら、文字の読み方等を教えてくれた。
それからその魔女は、1週間に1回地下室に来てくれて文字等を教えてくれた。
それと彼女は喘息を持っていたからたまにこれない。
でも調子の良いときは、弾幕ごっこという遊びをしてくれる。
ただ私は弾幕ごっこでハイテンションになり部屋を壊してしまう…
その度にメイドが直しに来るのだが。
次に、魔女の司書が来た。
司書は、魔女と同じく文字を教えてくれた。
それも毎日。
休憩時間を使って私の所に来てくれているようだったので、聞いてみた。
「私が怖くないの?」
すると司書は
「全然。むしろ可愛いと思ってますよ?」
とそう言った。
もう1つ聞いてみた。
「何で私の為にこんなにしてくれるの?
というか休憩時間挟んで来てくれてるみたいだけど大丈夫なの?」
司書はこう言った。
「う~ん…。一番は妹様といると、心が休まるんです。
それに妹様といると、楽しいんですよ。
これはなんて読むの?とか聞かれた時に、答えてあげでありがとうと言われると心が温まるんです。
それに妹様の無邪気な笑顔を見ると、残りの仕事も頑張ろうって気になるんです。
あと休憩時間に関してですが、図書館で休むより妹様に何か教えている方がいいんですよ。
たまにあのワガママお嬢様が来るので…
来たら来たでどっか行って欲しいみたいな感じですし、パチュリー様もレミィが嫌なら休憩時間はフランに何か教えてあげたら?と言ってました。」
「そーなんだ…」
「どうしました?」
「そう思われてることが…嬉しくて…嬉しくてっ…」
フランは泣いていた。
「ほら、泣かないでください。みっともないですよ?」
「ありがとう…こぁ…」
数分後、泣き止んだフランはそのまま寝てしまいました。
睡眠の邪魔をしてはいけないと思った司書は部屋を後にした。
翌日
いつもなら来る時間なのに今日は来ない。
でも地下からは出れないので確認ができない
「昨日のあの言葉…嘘だったのかな…?」
いや、あの司書が嘘をつくはずがない。
きっと何かあったんだ。
お姉様に何かやられたのか、それとも侵入者にやられたのかは分からない。
ただ、不安がどんどん大きくなるだけだった。
すると…
地下室のドアが開いた。
「ん?部屋っぽいな」
「誰が見てもわかるでしょそんなの…」
知らない人間が二人も来た。
「棺桶もあるし、なんだこの部屋?」
「………」
「ん?どうした?」
「なんかいるわ…」
「なんで分かるんだ?」
「勘よ。ただの」
「なんだよ…」
一瞬本気で焦った。
「でも、そろそろ姿を見せてもいいんじゃないかしら?」
「え?」
「天井にいるお子さん?」
まずい…バレた…どうしよう…
「何かいた?!」
「とりあえず降りてらっしゃい?なにもしないから。」
「分かりました…」
降りないと殺されそう…
「貴女、名前は?」
「フランドール…」
「フラン…?フランって!」
まさかこの人…私のことを…?!
「知ってるのか?」
「えぇ。一応ね。
気が触れているとか狂っているとかの噂があるわ…」
本気で何かやられそうなんだけど…
「そんな危険なのかよ!」
「えぇ。それに能力もありとあらゆるものを破壊する程度の能力だそうよ。」
「かなり危ないな…」
「でも、どうもおかしいわ…」
「何がだ?」
「気が触れているとか狂っているとか言ってたけど、どうもそうには見えない。
というかむしろおとなしいんじゃない?」
「確かにそんな感じがするな…」
「この子、危険っていうけど大丈夫なんじゃない?」
「フラン」
「は、はい…?」
「好きな遊びとかあんのか?」
「だ…弾幕ごっことか…」
「能力は制御出来るのか?」
「ずっとここにいたから多分出来ない…
でも本気で壊したいと思わないと壊せないよ…?」
「どう思う?霊夢?」
「得意なことが弾幕ごっこか…ならば…!」
「どうするんだ?」
「戦ってみれば分かることもあるでしょ?」
「はぁ…」
「弾幕ごっこしてくれるの…?」
「えぇ、してあげるわよ。
ただし容赦はしないわよ?
あとフランも手加減しないできなさいっ!」
「言われなくてもそのつもりよ!」
禁忌「クランベリートラップ」
しかしあっさりと避けられた。
そしてスペルブレイクされた
「くっ…」
「この程度?」
「まだまだ!」
禁忌「レーヴァテイン」
炎の剣が巫女を襲う。
「どうだ…!」
「甘いっ!」
「くっ…!」
霊符「封魔陣!」
「まずいっ…!」
すかさず霧化した。
禁忌「フォーオブアカインド!」
「四人になった?!」
「面倒なスペルね…」
「「「「いけぇ!」」」」
「当たらないわよ!こんな弾!」
「速い…!」
スペルブレイク。
「どう?まだ続ける?」
「もちろんっ!」
禁弾「スターボウブレイク!」
7色の弾幕が降ってくる
が、巫女に当たることはない。
「嘘…!」
霊符「夢想封印!」
「ちっ…!」
霧化。
「危ない…」
「それが本気?」
「まだ…!」
秘弾「そして誰もいなくなるか?」
「消えたっ?!」
「そういうスペルかっ!」
巫女は逃げる。
そしてスペルの時間が終わる。
「これでも当たらないか…」
「博霊の巫女を舐めないことね」
「まだいくよ!」
「きなさいっ!」
QED「495年の波紋」
「余裕!」
「嘘…でしょ…?」
「もうスペルはないのかしら?」
「ふふっ…」
「なにがおかしいの?」
「いや、楽しくて…」
「ふーん…」
「私のとっておきを見せてあげるよ!」
「来なさいよ!」
「パチュリーにも見せたことないスペルを見せてあげるよ!」
「かかってきなさいっ!」
夢幻「幻月!」
フランの周囲から高速で弾幕が出される。
「なによこれっ…!」
相手はかわすので精一杯みたいだ。
「どうかしら!」
「驚いたわ…私がかわすので精一杯のスペルがあるなんて!でもっ!」
「ぐっ?!」
「博霊の巫女を舐めないことねといったでしょう?」
私は負けた…
「ふぅ…」
「私が…負けた…?」
「いい勝負だったわよ」
「今度は私と戦おうぜ?」
そういって二人は手を差し伸べてくれた。
「自己紹介が遅れたわね。私は博霊霊夢」
「私は霧雨魔理沙だぜ」
「うん…!よろしく!」
「で、霊夢?何か分かったことでもあったのか?」
「んー?まぁ、この子は弾幕ごっこでハイテンションになるくらいかしらね?」
「確かにな。てか霊夢。」
「何かしら?」
「お前が楽しそうに弾幕ごっこするの初めて見る気がするんだが…」
「まぁいつも余裕だったからね。
今回は本気で1回Pになってたかもしれないわ…」
「まじか…」
その後もグダグダ話してました。
「………」
「どしたのフランちゃん?」
「いや、昔のことを思い出してたのよ」
「どんな?」
「んー。巫女が私に勝負を挑んできたこととかかな?」
「あの紅白の?」
「うん。てか知ってるの?」
「知ってるよ。一回挑んだもん。負けたけどね…」
「強いからね…」
「まぁね…」
「そういやフランちゃん、今日は妖怪の山でも見に行かない?」
「うん!行きたい!」
「じゃあ行こうよ!」
「うん!」
紅白巫女が勝負を挑んできた翌日、あの白黒魔法使いも私に勝負を挑んできた。
私は白黒魔法使いには勝てた。
その翌日、お姉様は地下から出ても良いと言った。
その時、お姉様は私を閉じ込めた理由を話してくれた。ついでに謝罪もしていた。
私はお姉様を許した。
その時のお姉様の表情を私は覚えている。
「フランちゃんー!早くー!」
「あ、待ってよー!」
いつかまた、お姉様と一緒に暮らせる日がくることを私は望んでいた。