あと、癖も詰めたいです。
まわりが壊されてゆく。地形も動植物も。『大切な存在』でさえ。
「兄貴!しっかりしてくれよ!ホロウから出て、また前みたいにみんなで鍋食って、ラーメン食って、ゲームセンターに遊びに出かけて、映画見て、音楽を聴いて、、、、あの楽しい日々を…もういっかい……もう……いっがい……。」
目の前の大切な人が倒れている。いや、もう失う直前までいっている。俺が悲しみで大粒の涙をこぼすと、俺の頬に
「泣くな
…駄目だ……春…抑えろ。感情を殺してでも抑えろ。これは、兄貴が一番嫌いな言葉なんだぞ……
「だった、、ら……なんで…なん、、、で…もっと早く…ホロウを出なかったんだ!ホロウ内にまだ人がいるからか!だったら、見捨てろよ!こんなに侵食の早いホロウ内で、助けられる奴らなんて限られているのに!助けられる人をバカみたいに大勢助けて……疲労で兄貴の侵食は早まっちまった。エーテリアス化だって心がエーテリアスに捕らえられたまんま、誰かが殺してくれるまで理性を失って人を襲う化け物なんだぞ……。それに俺は……兄貴がいないと、なにもできない…『バカ』なんだぞ……。」
兄貴は握り拳を作ったが、それは弱々しく、すぐに崩れた。
「ハハッ、いつもだったら『そんなこというな!』って殴り飛ばしてたのにな。もう、出来なくなっちまった。」
それは目の前の人が死ぬ、いや、エーテリアスになるという強い意味が示唆されていた。
「……あにぎ、おれは…おりゃ…あにぎの、、、死を……うげいれられない……よ………。」
これ以上の言葉が出ない。悲しみ、苦しみ、絶望。いくつもの
「なぁ、春。お前に最期の頼みがある。」
「なんでずか、、、、、兄貴」
「俺を殺せ。これは治安官でも、エーテリアスでも、ホロウレイダーでもない。唯一、お前にしか頼めないことなんだ。」
恩師にして家族、唯一の信頼であり、唯一の友。
そんな
最後に俺が兄貴に終止符を打たなければならなかった。
「わかったよ兄貴。悲しみも苦しみも何もかも、断って………俺の唯一の心を許せた存在の最後の頼みとして、討つよ。」
俺の覚悟に兄貴は"ニコッ"と笑い、
「それでいい。」
と言って、核のようなものを見せてきた。
これは兄貴のエーテリアス化がほぼ終了間近であることが分かる。
「うわぁぁぁぁ!!!!!」
兄貴に出来ていた核に俺の専用武器である
兄貴は笑ったまま崩れ去っていった。
数刻前、エリー都は平和であった。
俺、
この部署には俺含めて6人の治安官が勤めている。
まず紹介するのが俺の兄貴にして、『スタッフ』の部長。
次に紹介するのはシャチのシリオンで音でホロウ内を感知し、エーテリアスの場所や数、迷子者の場所や数なんかをすぐさま特定できる優れ者。名前はラギュル。年齢は22。性別は男。兄貴の次に年齢が高い。
次に紹介するのはハクトウワシのシリオンで滅茶苦茶、目がいい。ホロウ外からホロウに侵入しようとする人を見つけては、本部に連絡し、ホロウ内でも、建物を無視して高い場所が取れたり、屋根とかが少ない場所であれば、活躍も見込める、応用力の高い者。名前はエル。年齢は21。性別は女。年齢のことを聞いたり、体重のことを聞いたやつには地獄を見せる。
次に紹介するのはゾウのシリオンで壁なんかを破壊して一直線で迷子者の元へ行くほどパワーが強い。名前はナキカ。年齢は19。性別は女。この部署の中で、一番の最年少!ちなみに、パワーが一番かと思ってたら実はスタミナが一番らしい。おぉぉw怖ぇw
ラストに紹介するのは……まぁこいつはすぐ突っかかってくるし後ででいいや。
「兄貴ー、俺たちの仕事ってなんで、ホロウ内で迷子になった人々の捜索専門なんですか〜?別のこともしましょうよ〜。ほら、ホロウレイダーとかの犯罪者をとっ捕まえたりだとか。」
「う〜〜ん、ホロウレイダーとかプロキシも全てが全て悪いというわけじゃないからね。仕事にありつけなかったり、仕事をクビにされた人たちが生きるために仕方なくやってる場合もあるから、こう、、、難しいんだよね。」
つまり兄貴の考えはホロウレイダーやプロキシにも悪いやつはいないこともあるし、治安官でも悪いやつはいるということだな。
「でもよ、兄貴。わざわざホロウ内に何度も行くぐらいなら、治安局に自首して『衣・食・住』を保障してもらったほうがよくねぇの?」
「あんた常識考えられないの?治安局にお世話になった人が仕事場で働けると思う?いや、犯罪者扱いされて精神的にも経済的にもキツイから、むしろOUTなのよ。」
「俺の中の常識には人の話に突っ込む時は上から来ないって書いてあった気がすんだがな?茜。」
「ふん、あんたの常識とあたしの常識はどうやら違うみたいね。」
いや一緒だろ。と、心のなかでツッコんだ。こいつが最後の一人。タコのシリオンであり、壁も天井も簡単に張り付いては、奇襲を仕掛けるだけでなく、正面衝突も普通に強い。名前は茜。性別は女。年齢は20。
「あんた今年齢の話した?」「してないぞ。」「おかしいね。確かに誰かが心の中で言ったような気がすんだけど……」「気の所為だろ。」「……そういうことにしておいてやるわ。」
と年齢のことに関しては何故か以上なまでに鋭い。ちなみに、過去に年齢の話を出したラギュルは全身骨折の上、3週間ほど、タコの触腕の後が体に残ったような感じたった。
何故、こんなにもシリオンがいるのかというと、俺と兄貴が治安官になって間もない頃、ホロウ内で、シリオンを人工的に作り出す裏組織がいたんだ。ラギュルとエルはその被検体ではないが、ナキカと茜はこの実験体にされていた被験者だ。
まぁ全部ぶち壊してやったけどな!
と話は戻すが、わざわざホロウ内でコソコソするよりも自首して安全に過ごしたほうが楽なんじゃないかとは思うけどな。
「やっぱりホロウレイダーたちの気持ちはわからん。」
「案外ソッチのほうが良いかもしれないわよ。」
エルが俺の言葉に言葉を突っ込んできた。
確かにそうかもしれないな。ホロウレイダーの気持ちを分からないということは俺自身が満たされて平和な生活を送れているという証拠だ。これ以上の幸せを求めることなんておこがましいな。
「なぁみんな!今日は依頼もないし、寿司を食べに行ったり、ゲームセンターで遊びに行こう。」
「…いいかもな。」
「私もいいと思います!」
ラギュルとナキカが好意的に答える。無論、俺たちも賛成した。
「よし、決まり!じゃあみんなでエリー都中を回ろうか!」
ラーメンを食べに行き、映画を見たり、星見家に挨拶に行ったり……たくさんのことを行った。
こんな時間が明日も明後日もいつまでも続けばいいと思ってた。だが、終わりは突然に来た。
「いや〜楽しかったね」
「そうね。またみんなで火鍋を食べに行きたいわ。」
「私辛いの無理ですよ〜、みんなでドーナツ食べに行きましょうよ!」
「あたしもさんせ〜」
「映画も面白かったし、車も見に行けたし、美味いものを食べ歩いたし、俺はしばらくいいかな。」
「明日からはまた仕事に逆戻りなんだ。こんな日があっても…………嫌な予感がする。それも、とてつもないほどデカいやつだ。」
ラギュルの言葉と同時に突如として暴走を始めた零号ホロウに俺たちは呑み込まれた。
メンバー紹介
坂本 春(さかもと しゅん)
オリ主であり、これからホロウレイダーの道を辿る者。戦闘能力や技術開発に長けており、時折、星見家に行って、子どもの面倒を見たり、稽古をしている様子が見られる。
過去に捨てられたが兄貴に拾われ、その影響で苗字が兄貴と一緒になっている。兄貴に拾われた後は学校に入り、今の生活を続けている。
ちなみに彼は仕事中でも非番でも、学校に行っては迎を見せるなどして子どもからの人気も高い。
坂本 渚(さかもと なぎさ)
春の兄貴であり、心の支え。戦闘面での活躍はできないが、ポンプの操作及び、情報面での活躍能力が高い。
実は春に技術開発を教えた張本人であり、春が作られないものまで作ることができる。これにより、物語のキーアイテムを彼は作り出した。
基本的に春と同行していることが多い。
ラギュル
シャチのシリオンであり、かなりの猛者。背中の背びれとシャチのような尾びれがある。
時々零号ホロウ探索の一部隊を率いており、ボス級のエーテリアスでさえ、素手で叩きのめすことが可能。
様々な拳法を学んでおり、虚をついた攻撃が可能である他、シャチの能力である音波を捉える事もできる。これにより、ホロウ内でも、キャロットなしで独断行動を行うことができる。
機械についてはからっきしであり、スマホも扱うのに手間道ほど、機械音痴である。
エル
ハクトウワシのシリオンであり、様々な状況に応じて、情報を共有することができる。背中から生えた羽と、千里まで見えるほどの鋭い目、鳥のような足をしていること以外は至って美しい女性。
彼女の口にはくちばし型の情報拡散器が付いており、それぞれの脳内に直接情報を送ることができる。また、彼女の柔らかい羽と足には軽く防御に優れた装備が付いている。
ナキカ
ゾウのシリオンであり、捜索者の中で最もパワフル。彼女は春の技術開発で作られた専用のハンマーを持っており、硬い壁、岩盤、エーテリアスの外骨格などを簡単に粉砕する。
そんな彼女は甘いものが大好きであり、甘いものを食べると、一時的に、周りを見ながらさらにパワフルに戦うことができる。
そんな彼女は実は斬撃に弱い。
茜(あかね)
タコのシリオンであり、メンバーの中で最も万能。状況が不利な時にはタコスミを撒き避難し、身体の色素を変化させることで潜伏することも可能になる。また、再生能力も付いており、刺されようと切られようと決して致命打には至らない。
物陰が好きでよく入り込んでいるのをいろんな人たちに見られている。
実は『スタッフ』の中で最も頭が良く、時代の波に生きている。