OCG・マスターデュエルデッキ使いの行くGX世界〜ヲーと記憶喪失メンヘラを添えて〜 作:名無しのモンスター
翔へのデュエル
あ、そうそう。隼人にもデュエル
そして、もうすぐ月末。この時期にアカデミアがやることと言えばただ1つ。階級昇格を賭けた月一試験である。
「けど、本当に昇格できることになったとしても、そのまま昇格を受け入れてもいいのか……?」
勉強しながらそう呟けば、今この場に出ている精霊達が、皆驚いたのか一斉に俺の方に視線を向けてきた。全員で俺の方を見るな。なんか警戒してまうわ。
『汝よ、何故悩む必要がある? 喜んで昇れば良いのだろう?』
そんな何事も考えずに昇格できるんなら苦労はしませんよラー様。俺がオベリスク・ブルーに快く入りたいと思えない理由があるんすよ。
「まだちゃんと三沢以外のラー・イエローの人達と関われてないってのもありますけど……抵抗がある一番の理由が、今のオベリスク・ブルーの現状なんですよね。印象が悪い」
『む? そうなのか?』
オベリスク・ブルーは中等部で優秀な成績を残した者からなれた者が多いが、優秀な故に慢心な奴が多い。あいつらエリートだからと胡座をかいている癖に向上心が欠けているし、他寮の生徒をデュエルもせずに見下すもん。
それに女子……は性格がどうなのかは知らんが、ジュンコやももえのような実力不足が多すぎる。実力のある奴は俺の知るところでは明日香と雪乃ぐらいしかいないし。なんで女子は成績関係なくブルーにするんですかね?
『あんな高飛車で調子こいてる奴らと同じ階級になるくらいなら、いっそのことラー・イエローのままでいい……そう言いたいのかい?』
「おうよ。俺も調子に乗る性格になってモチベーションが下がるのは死んでもごめんだ」
さすがはユベル、理解するのが早いじゃねェか。原作で仲間になって軟化した後に十代の立派なパートナーになっただけはある。
『そうか……成績優秀な汝がエリート階級でないのは宝の持ち腐れであると思うがな……』
そう言われましてもねェ……俺はエリートって器じゃないんですよ。実力だって大抵はOCG・マスターデュエルのカードパワーのおかげで結構あると思われてるわけですし。
『あ、あの……お言葉ですがラー様』
『なんだ、炎の従者の龍よ?』
ここでティルルが何やらラー様に物申すようだ。一体何を伝えようってんだ?
『ご主人様がしばらくラー・イエローをやっていくことになるということは、裏を返せばラー様とお揃いのカラーリングの制服をご主人様は着続けることになるということになりますよね? それはご主人様に信頼を寄せているラー様にとっても喜ばしいことなのではないでしょうか?』
『……‼︎』
俺の制服の色とお揃い。その言葉を聞いたラー様は目を見開いた。いや瞼なんてないけど、そうなってるようには見えた。だって驚いているかのような声を漏らしてたし。
『ヲーとお揃い……か』
そういやラー様は入学初日、俺がラー・イエローの服を着たのを見て『同じ色だ』とはしゃいでいたな。それを言っていた時の事を思い出したのか?
『……うむ‼︎ ならば汝よ‼︎ 今月は昇格するチャンスが来てもそれを蹴れ‼︎ 否、汝がオベリスク・ブルーの印象が良くなったと思うまでだ‼︎ ヲー、できるだけ長く汝にラー・イエローでいてほしいからな‼︎』
「そ、そうですか……」
昇格を薦めるのをやめるどころか維持しとけ命令。別の方向性で強制させようとしてるじゃんこの人。色がお揃いなのがそんなに嬉しいことなのか? まぁ今昇格する気がないから別にいいけどさ。
「ありがとうございます、そうさせていただきます。ただ……」
『ただ?』
その言葉だけ聞くと、まるで試験で負けとけと言われてるような気がするから、はっきりと言わせてもらう……
「実技試験では勝ちますよ。やっぱデュエルで負けるのは、俺の性分に合わないので」
♢
それから俺は試験に向けて勉強することになった。
何故か通常モンスターのフレーバーテキストも出るらしいからそこのところは不安だったけど、レイノハートが意外と超めちゃくちゃ分かりやすい覚え方で教えてくれたので、そこのところは多分問題ないと思う。
なんか息詰まった時は三沢とも一緒に勉強会することになった。時には同じラー・イエローの神楽坂も混ざることもあった。彼曰く『一緒に勉強した方が相談しあえて捗るし、何やら困ってたから助けずにいられなかった』とのことだ。まぁ困ってたといっちゃ困ってたが。
残り3日となってからは十代・翔・隼人も半ば強制的に混ぜることになった。その日に十代達に試験の事を聞いたら、十代はお気楽だし、翔はお祈りに掛ける程ヤバそうだったし……隼人はデュエル講座以降頑張ってる様子だけど。
ってなわけで図書館・レッド寮・イエロー寮それぞれで6人集まってやろうってことにしたってわけ。
十代と翔は初めは嫌々であったが、俺が翔にデュエル講座で頑張ったことを思い出せと言っていたら、十代はその時の翔の事を思い出したのか、2人とも初日からしばらくしたら一生懸命に教科書やノートと向き合うようになった。
あの時のデュエル以降、十代は明日香と交流が多くなっていたためか、明日香からPDAにメールが送られそれに対して何やら返信していたのが見えた。内容は分からんが、十代はそれに対して勉強していることを書いたらしい。
十代が勉強していることに不思議に思った明日香がやって来て、本当にそうしている光景を見て驚いた様子を見せた。まぁ普段勉強してこなかった十代と翔を見ればそんな反応するわな。
で、明日香と図書館でたまたま居合わせた雪乃も何故か入り、計8人、様々な場所で勉強することになった。
図書館は結構広く、イエロー寮はそこそこ、レッド寮は狭かったが……広さなど関係なく勉強が楽しく捗れた感じはしたと思う。勉強がこんなにも楽しかったとは我ながら思わなかった。
でもまぁ、試験で一番重要視されているのは実技なわけで。三沢が『気分転換に実技の練習でもしよう』と提案した時は良いと思った。この時の十代は珍しく勉強モードからの切り替えが中々できなかったらしく、デュエルすることになったことに気づくのがみんなよりも30秒遅れたとか。
ちなみにこの時の神楽坂のデッキは【暗黒騎士ガイア】を中心としたビートダウンデッキ。他人のコピーが得意で自分なりに
後、雪乃とデュエルすることになった時には、何故か『【ワイト】デッキで来るのか』と息を荒げながら期待されまして。【ティアラメンツ】デッキで相手したら『これはこれで』と勝手に納得してくれた。何だったんだ……
そういや勉強会で別れる時、みんな毎回笑ってたなー。本当に俺達って勉強してたのか? って思えるぐらいにな。まぁみんなで時に雑談や実技の練習も兼ねての勉強会をしてたからな、アレで辛いと思うわけがない。それは断言できる。
みんな力が湧いてきたとか自信がついてきた気がするとか言ってたけど、満足そうな表情を見るに安心して良さそうだった。俺もなるべく力をつけれたと思うし、月一試験が楽しみになってきた気がする。
♢
そして試験当日。期待していた出来事が予想以上のものとなった。
解けたのだ、ほぼ全部。フレーバーテキストはちょっと怪しいところがあったけど、とにかくほぼ全部解くことができた。後は実技の結果次第、ってわけだな。
ちなみに十代は
そして、休み時間。
なんか購買で新しいパックが出たということでみんな買いに行ったそうな。まさかそれから出たカードをデッキに入れて試験に使う気か? ぶっつけ本番は勝率下がるからやめといた方がいいのに……
だがそれとこれとは別として、俺もそのパックの中身が何なのかは気になっている。もしかすると俺が前世のカードをこの世界で生み出してしまった影響で新たな激強カードが流用してしまった可能性があるから、その確認のために……ね?
で、十代・翔・隼人・三沢と一緒に来てみたところ(三沢も試験で使う予定はないが今後使えるかもしれないとのことで同行した)……
「えぇっ⁉︎ 残り1個ォ⁉︎」
生徒の1人が買い占めしやがったそうな。そのせいで他のみんなは買えずすぐに帰っていったそうな。
………………にしても。
「買い占めか……他人の事を考えない悪質な行為だなクソが。いらないカードを即転売するってんなら尚更許せねェ……そいつに会ったらコテンパンに潰してやる……」
「つ、翼……結構怖い顔を出してるんだな……」
「翼……買い占めが良くないことはわかるが落ち着け」
すまん……前世で転売が酷い時期も体験してきたもんだから、つい本音が漏れちまったぜ……でも、一体誰が買い占めなんかしたんだ? そんな原作イベントあったっけ? まさか他にも転生者がいて、そいつが……? いや、考えすぎか。
それはそうとして。筆記試験では結構良くできたという翔はやはり実技に不安を感じているようで、このまま新しいカードを入れずして勝てるのかどうかと呟いたのが聞こえた。俺から貰ったカードもあるだろうに。
そんな中、十代が残り1個となったそのパックを手に取り、それを翔に渡した。
「これ、翔が買っといていいぜ」
「えっ⁉︎ い、いいのアニキ?」
「あぁ‼︎ 新しいのを入れなくったって、俺のヒーローデッキはそう簡単に負けないぜ‼︎ あ、お前達はいいか?」
そう聞きながら十代は俺達にも新しいパックは貰わなくていいのかと問いかけてきた。オイオイ、隼人は知らんが俺達が新しいカードがないとやっていけないと思ってんのか?
「おう。パックの中身を見たいわけじゃないと言ったら嘘になるが、別に買わなくても俺のデッキは完成したようなもんだしな」
「俺もだ。今後使うデッキの調整ができないのはともかく、俺は今できる自分の力を持ってしてこの試験を受けたいと思ってるからな」
「俺も……新しいカードと俺のデッキとでは相性が良くないし、別にいいんだな」
全員が問題ない発言。これで新パックは翔のものとなったってわけだぜ。やったぜ。よかったな翔、さらなるデッキ強化が見込めるぞ。
「み、みんな……ありがとうっす‼︎」
「よし、そうと決まれば早速開封とデッキ調整しようぜ翔‼︎」
「アンタ達、ちょいとお待ち‼︎」
みんなが戻ろうとしたところで、購買部の奥から1人の老婦(だと思う)の声が聞こえてきた。そしてそこから三つ編みの老婦が顔を出してきた。えっと……見覚えはあるけど、誰だ? あの人。
「あ、今朝のおばちゃん‼︎」
「おばちゃんじゃないわよ、トメって呼んで‼︎ ト、メ‼︎」
トメ……? あぁ、なんかキツいブラマジガールのコスプレをする人だっけ。んで購買の人だったな。忘れてたぜ。
十代曰く、朝寝坊して校舎へ向かっていた時に荷車を動かしながらも道に迷った彼女に出会い、助けたとのことだ。遅刻していた上に試験当日だというのに、迷わず困っている人を助けるだなんてお前らしいな。
「……で、トメさん。俺達を呼び止めてどうしたんですか?」
「ちょっとこっち来なさい。いいものがあるわよ」
そう言われたので、俺達は目を見合わせながらも購買部の奥へと入っていった。
そこにはなんと、新パックがなんと4つも置かれてあった。マジで? 翔が持ってるのと含めればちょうど人数分じゃねーか。こんな偶然ってあるのか?
「ってかトメさん、営業する人が取り置きするは良くないと思うんですが」
「細かいことはいいのよ‼︎ 買い占めしてる人だっているからどっちもどっちでしょ‼︎ これは荷車を押してくれた男の子へのお礼さ。それに、オシリス・レッドじゃ良いカードの1つもないとね」
まぁ、それは確かに。他人の事を考えずに買い占めする奴はクソなんだし、最下級の人にも優遇がついてくれないと差別にも程があるしな。
ってなわけで、俺達はそれぞれ1パック、トメさんから受け取ることになった。十代は【ハネクリボー】のサポートカードを2枚ゲットし、翔と隼人も自分達のデッキをサポートするカードを手に入れて嬉しそうだ。
さてさて、三沢は一体どんなカードを手に入れたのか……どれどれ? 【ウィッチクラフト・ジェニー】、【ウィッチクラフト・シュミッタ】、【ウィッチクラフト・ハイネ】、【ウィッチクラフト・クリエイション】、【ウィッチクラフト・サポタージュ】……
「うわお、女の子テーマの【ウィッチクラフト】ばかりやん。1つのテーマが1パックにセットとして出ることあるんだ」
「………………………………」
アララ。横を見れば三沢が【ウィッチクラフト・ハイネ】のカードを見て頬を赤らめてらァ。こいつ一目見たカードに惚れるとかどんだけ女への耐性がないねん。ブルー女子と会った時の平常心はどこいった。
オイ翔。お前は【ウィッチクラフト】のカードを見て鼻の下を伸ばすなよ。これは三沢のだからな? 手に取ろうとするなよ?
「ま、まさか美少女テーマのカードを当てることになるとは……いや、せっかく当てたヤツでデッキを組まないのもどうかと思うし、効果も結構良さそうだが……うぅむ……」
女性に耐性がないことを自白してるような発言をしながらも、効果は良いことを賞賛し、【ウィッチクラフト】デッキを作るべきかどうか検討するかのような独り言を呟き始めた。いくら女性に免疫がないからと言って、一切使わないのはどうかしてると思っているようだ。
ふーん……無駄にデュエリストとしてのプライドは高いんだな。まぁ自分勝手な理由でデッキに一切採用しない馬鹿どもと比べたら結構良い考えだけどね。
『あ、あの……マ、マスター……でいいのでしょうか……? そ、そんなに見つめられると恥ずかしいのですが……って、聞こえてませんよね……』
ふと、オドオドとした感じの女性の声が三沢の近くに聞こえてきたので、ふとその方向を見てみる。そこにはなんと、つい先程までこの場にいなかったはずの、両手で抑えている顔を真っ赤にした女性がいたではないか。しかも三沢の持つカードイラストと同じ奴。これはアレか……精霊か。
いくつものベルトでフロントを閉じているのに、何故か胸元だけ押さえきれずに開いて胸元が見えている黒い衣服を着ている、黒い帽子を被り片目を長い銀髪で隠した女性の精霊【ウィッチクラフト・ハイネ】だ。
マジかよ。三沢の奴、精霊つきのカードを素引きで引き当てやがったよ。美少女テーマを1パックに全てのカード封入された上に、その内の1体が精霊とか……運、強すぎね?
これはアレだな、デッキを作ってもらわねば無作法というものだ。
「それでデッキ作った方がいいぞ三沢」
「つ、翼……?」
「1つのテーマが1パックのカード全てになっているということは、きっとお前に対して『使ってほしい』という強い想いがあってのことだと思う。お前の事を信じて来たんだと思うから、その強い想いに応えるべきだぜ」
「……強い想い、か……」
お? 三沢の心に響いてきたのか? 再びハイネのカードを見た時の表情が照れではなく、真剣な眼差しであった。
一方のハイネはというと、その表情で自分のカードをまじまじと見られていることにさらなる羞恥を感じたのか、『はわわわ……』と両手で顔を隠してそうで目だけ隙間から覗かせていた。ラブコメあるあるのヤツやな。
「……そうだな。せっかく来たのに作らないのは失礼だろうな。明日から彼女達の……【ウィッチクラフト】デッキを作ってみるよ」
よし、これで三沢が【ウィッチクラフト】デッキの使い手になる可能性が出てきたぜ。やったぜ。いぇい。
「おう。それで女性への耐性が強くなるといいな」
「ッ⁉︎ よ、余計なお世話だ‼︎」
ごめん、お世辞しちゃったぜ☆ ウェイ☆
あ、ところで俺の入ってるパックには何が入っているんだろうか? とりあえず開けてみるか。どれどれ……
「えっと……【モリンフェン】、【天威龍ーシュターナ】、【天威龍ーナハタ】、【進撃の帝王】、【天威無双の拳】……」
オイオイオイオイ、シンクロやリンクどころかチューナーすらいないのに【天威】シリーズを出してもいいものなのか? しかも残りは【モリンフェン】と【進撃の帝王】って……
これ、【天威】は効果を持たないカードをもサポートするから、通常モンスターである【モリンフェン】をアドバンス召喚しながら闘うデッキを作れと言うのか? そう狙ってんのか? オイ。
『モシャー』
しかも【モリンフェン】が精霊だというね。山吹色の翼に蒼い身体と鋭い鉤爪を持つ、ネタにされる雑魚カードとして人気なのに中心としたデッキを作れば意外と強い奴だよ。
うわビックリした。急に頬擦りしてくんなビックリしたわ。ってか見た目とは裏腹に意外と肌がスベスベやんけ。ザラザラするのかネバネバするのかと思ってたぞ。
『モシャシャー。シャー♪』
『ぴぃっ⁉︎ な、なんですかこのモンスター⁉︎』
しかもフレンドリーだな。ハイネの方を見た途端に、鉤爪のついた右手を彼女に向けて振ったし。ニコッと笑顔向けるし。顔が顔だから笑顔も怖いけど。そのせいでハイネがビビって泣き顔になってんじゃん。
「………………まぁ、これらでデッキ作れるには申し分ないからいいか」
モリンフェンがハイネの心境に気づかずにフレンドリーに関わろうとして、ハネクリボーが『怖がってるからやめて』とアピールするのを横目に見ながら、俺はそう呟いたのだった。
♢
そして午後の授業が始まる時間帯となり、場所は体育館。ついにこの時が訪れた。
『あーあー、マスカルポーネマスカルポーネ……それデーハ、午後の実技テストを始めるノーネ!!』
そう、昇格を賭けた実技試験の時間だ。とはいうものの、俺は今回勝っても昇格する気はないんだけどね。負けて降格も嫌だから勝つけど。
というか、マイクチェックみたいに天然ボケをかますのやめてくださいクロノス先生。何なんすかマスカルポーネって。
『早速始めますーノ。まずはブルーの生徒カーラ。呼ばれた生徒はコートに下りて来るノーデス』
同じ階級の者同士のデュエルで行う実技テストは、最初はオベリスク・ブルーの奴らから始まるそうだ。さて、エリート(笑)どもデュエルは一体どんな感じなのか……
後、原作ではここで十代が理由つけて呼ばれて万丈目とデュエルすることになっていたんだっけ。デュエルの内容はどうなることやら……
『ドロップ……遊城 十代‼︎ と、王辻 翼‼︎ 2人とも降りてくるノーネ‼︎』
………………ん? ア、アレ? 気のせいか? 今、俺の名前が呼ばれたような気がしたんだが……
「えっ? なんで俺と翼が? ……まぁいいや、行こうぜ翼‼︎」
「お、おう……」
デュエルバカ(褒め言葉)な十代にとしては気にしないようだが、俺は十代程のデュエルバカではないのでおかしいと感じている。
何故俺までオベリスク・ブルーが試験をする時間帯に俺まで呼ばれたんだ? 俺、ラー・イエローぞ? それにクロノス先生の機嫌を悪くするようなことはしてないと思うけど……
と、とりあえずコートに降りるとするか。何故だと悩んでたままだと先生や対戦相手にあくしろと怒られるだろうし……で、降りてみたら。
「ククク……降りて来たか。光栄に思うことだな王辻 翼。貴様が三沢大地と並ぶ優秀なラー・イエローであるおかげで、エリートかつオベリスク・ブルーの1人であるこの俺・青野 半次が直々に相手することになったのだからな‼︎」
そう小物感な高笑いをしてきたこのウザキャラそうな奴、右側がウェーブのかかっていてデコを出している青髪の男・青野 半次が立っていた。
彼はデュエルリンクスのGXワールドのモブキャラことスタンダードデュエリストの1人であるオベリスク・ブルーの男子学生だ。
まさかの方向性からの原作キャラ……ゲームオリジナルキャラクターと出会うことになるとはな。リンクスのモブキャラといえばDM・DSODワールドのデュエル好きな学生とマイペースな学生が好きなんやよな(おっぱい星人)。いやそれはそれとして。
「クロノス先生。何故俺がオベリスク・ブルーのデュエリストとデュエルを? 今さっき十代が同じブルーの万丈目と闘うことになった理由は聞きましたが、試験の件だと俺はクロノス先生みたいな凄いデュエリストを相手にした感じがないのですが」
やっぱりクロノス先生に無自覚に良からぬことをしてしまったからですかね? 教えてくださいよMr.クロノス(アンタの真似したった)。
「その事だケード。シニョールは試験デュエルの時デーハ、試験官相手にノーダメージかつ僅か3ターンで倒ーシ、実技デュエルの授業の時ーハ、同じイエローの首席のシニョール三沢を始めとしたイエロー相手に全勝していたノーネ」
あっ(察し)
「そんなシニョールにテストでもイエローの相手をさせるのは良くないと思っターノか、同じイエローの人達や他の先生方の要相談もアーリ、急遽ブルーのシニョール半次と闘わせることが決定したノーネ」
「………………そっすか。なんか申し訳ありませんでした」
「別にシニョールが悪い事をしたわけではないノーネ。気にすることはナッシングナノーネ」
いや俺、貴方達が思ってたよりも悪いことしてました。目立たないように無双するという矛盾を働いたせいで後者が勝っちゃって、オベリスク・ブルーを使わせる羽目になったからね……
「まぁとりあえず……やるからには全力でやるからよろしくな」
「フンッ。貴様がここまで全勝したのは相手が同じイエロー相手だからだ。よって俺が格の違いというものを教えてやる‼︎」
は? 同じイエロー相手でも勝ち負けを繰り返す奴なんてごまんといるが? そういうお前は同じブルー相手に全勝できたのか? この小物野郎が、階級なんて普通デュエルではただのお飾りなんだということを教えてやんよ。
そう心の中でキレながらも、俺は半次に合わせるようにデュエルディスクを展開した。今回わからせる相手はお前だ覚悟しろこの天狗が。
「それではデュエル開始ナノーネ‼︎」
「「
翼
LP:4000
半次
LP:4000
ちなみに昼休みにてこんな事があった。
晴田(聖殿)「後で次の購買で貴方が買ったパックの残り全て(万丈目に渡したカードの入ったパックを除く)、追加する形で戻してくださいね?」(怒)
間藤(マッドラヴ)「じゃないとこの事を校長先生とかにバラしちゃうからね〜。下手すると降格どころかクビになるかも?」(笑)
亜鈴(アレイスター)「私情を挟んで、遊城君や他の生徒達の成長の妨げとなる真似はしないでいただけるかと」(呆)
クロノス「わ、わかったノーネ……明日ちゃんと残りを追加できるようにするーニョ……(こ、この新人達、教師として結構しっかりしてルーノ……)」
ちなみにデュエルリンクスのオベリスク・ブルーの男子学生である半次の名前の由来は、パズルの和名=『判じ物』。パズルデュエルが得意だという設定があるのでそういう名前にしました。