OCG・マスターデュエルデッキ使いの行くGX世界〜ヲーと記憶喪失メンヘラを添えて〜   作:名無しのモンスター

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※翔がデュエルしないとは言ってない

本当は前回に関する感想をもらうまで我慢したかったんだけど、ずっと投稿しないのもな……ってことで渋々投稿しました。

なんで前回に関する感想を誰も挙げなかったんだ……前回を投稿してからそれ以前の回に関する感想は送ってくださったのは嬉しいけどさ……
 


退学を賭けたデュエルの代わりがまさかの……⁉︎

 

 タイタンとのデュエルのイベントが終わってしばらく経った。

 とはいえ、この数日間は特に大したイベントはないんだけどな。いつも通りわざと不利になってからの逆転勝利という形で無双していき、『まさかただの運の良いだけの奴じゃないのか』と思われるように演出していってるだけだし。

 

 そういえば、原作ではタイタンとのデュエルのイベントの後、十代と翔が廃寮に入ったことがバレたことによる退学かどうかを賭けたデュエルがあったんだったよな? けど、それは俺・神楽坂・【聖殿の水遣い】が止めたから入っておらず、退学になる恐れはなくなったんだよなァ。

 ただ、そのイベントでは翔の精神が強化されることになるんだよなァこれが。いくら俺が色々と彼のデッキを強化するカードを渡したとはいえ、性格の方をどうにか強くしないと、今後のデュエルに影響しそうなんだよなァ……

 

「ま、強化された三魔神を使う迷宮兄弟にボコボコにされて退学になるよりはよっぽどマシか。俺だって闘うのヤダもん、今の環境元でリメイクされた三魔神なんかと闘うなんて」

『強欲や施しなどの禁止カードもアリの環境でもあるので、確かにそう思いますよね……』

 

 だよなァ。リメイクされた三魔神は手札や墓地のそいつらを除外して融合【ゲート・ガーディアン】を呼び出せるから、特に【天使の施し】とは相性が良いんだよなァ。だからもし俺が転生した影響でそいつらが出たらマジでヤバすぎる。翔が気の毒になる。

 ま、この世界では十代が廃寮に行ってないから、制裁タッグデュエルで迷宮兄弟とデュエルすることがなくなって、あいつらが三魔神を見ずに済むからいいけどな。

 

「大体三魔神単体でも戦闘面では使い捨て効果とはいえ結構強いし、もう効果を使えなくなった奴を【ゲート・ガーディアン】に合体させることもでき──ん?」

 

 【ゲート・ガーディアン】に対する愚痴を呟き続けていたら、何やら十代からのメールがデュエルディスクに届いた。もしかしてデュエルの申し込みか?

 そういえば彼からのデュエルの申し込みなんて、初日以来不思議と一度もなかったもんな。課題云々で区切りがついたから、やっと申し込める程の余裕が出たってのか? ……それなら、今回は受けてやるとするか───

 

 

From:遊城 十代

 

翼、今時間いいか?

晴田先生からの伝言で

翔と一緒に校長室に来てほしいってさ!

なんか滅多にできない貴重な体験が

できるとかどうとか言ってたぜ!

 

 

 ………………………………は?

 

『貴重な体験……一体何でしょうか?』

「……俺が聞きてェよ」

 

 

 

 

 

 

 ってなわけで、俺は渋々校長室へとお邪魔することになりました。もちろん既に校長室に来ていた翔も一緒に。

 いやなんで? どうして俺と翔が校長室へとお呼ばれされなくちゃならないんだ? 俺、廃寮の中へは入ってないんだぞ? 確かに近くにはいたけど、それは廃寮に入ろうとする十代達を止めようと待ち伏せするためなんだぞ? 信じて?

 

 だが、処罰されるという理由で呼ばれた可能性はないことも、一応視野に入れておくか。鮫島校長がそんな事を理由に呼ぶような人とは思えないから。

 だって鮫島校長はネットでは色々と評判悪いけど、生徒の事をいの一番に気にかけてくれている人なんだよ? そんな人が『貴重な体験』とかいう何かに期待させるワードを隠語にして、俺達を絶望のどん底に陥れるはずがないって。

 

 とにかく、呼ばれてしまったからには仕方ない。校長……というか学園側の機嫌を損ねないよう気を配りながら、彼の話をちゃんと聞き入れておかないと。

 というわけで入室すれば、目の前には執務用の机に座っている鮫島校長の姿と、アレイスター・マッドラヴ・【聖殿の水遣い】の姿が見えた。えっ? お前らまでお呼ばれされてたの? 【聖殿の水遣い】ならまだしも。

 ふと翔の方に視線を向ければ……うん、予想通りだったのか結構緊張している様子だ。これは絶対『ボク、何かやっちゃいましたか?』と考えているような顔だな。俺もそんな事思ってたから分かる。

 

「よく来てくれたね、王辻君。丸藤君。わざわざ呼び出してすまない」

「あぁ……校長先生、いきなりですが俺達を呼び出した理由って何なのか教えていただけませんか?」

 

 とりあえず早速本題に入るようにお願いしてみた。緊張気味な翔の気を一瞬でもほぐすためにも……ね? 気を張らせてばかりじゃ翔の胃が持たないよ。

 

「それもそうだね。では、早速本題に入るとしよう」

 

 えぇ、はよお願いしますよ。じゃないと本題に入る前に翔が緊張のしすぎで気絶して倒れ込んじゃう。

 かといって、学園生活に悪影響を及ぼすような哀しい報せはやめてほしいんだけどなァ……でないと俺が関わってきた意味がなくなってくると思うから。

 

 

 

「実はだね……プロリーグの者達が、君達とのタッグデュエルの申請をしてきたんだよ」

 

 

 

「えっ……えええっ⁉︎」

「………………はい?」

 

 えっ? 今、なんて言いました? プロリーグが、俺達にデュエル申請を? えっ、どゆこと? なんかのドッキリ企画? カメラどこなの?

 

「王辻君は様々なカテゴリー……それもどのアカデミア産のパックでも入っていないカードのデッキを多数用い、近頃辛勝する場面も多々ありながらも高いカードプールで全勝した……それを聞いたプロリーグのとある方が耳にし、彼とデュエルしてくれる時間を作れそうなプロデュエリストに片っ端からお願いしたらしい」

「えぇ……」

 

 それって俺じゃなくてカード・デッキの方に注目したからじゃないのか? 実際俺も前世……というかOCGのカードパワーに頼って勝ってきたんだからさ。つまりそういう意味で否定はしないってわけ。

 

「その結果、タッグデュエルでならと承諾してくれたデュエリストが2人も来てくれたらしい。そこでタッグパートナーは誰にするかと話し合った結果、『アカデミアの帝王』とも呼ばれるお兄さんの弟ともあって、成長に期待が持てる丸藤君……君を王辻君のパートナーに頼みたいそうだ」

 

 アカデミアの帝王で、翔のお兄さん……あぁ、カイザーこと丸藤亮の事か。それなら翔じゃなくてカイザーにお願いすればいいじゃないか。こんなこと言っちゃなんだが、翔の精神と調子に乗る性格がプロデュエリスト相手に通用するとは思えないぞ……

 

「ボクが、翼君のタッグパートナー……成長に期待が持てる……」

 

 が、当の本人は緊張や不安といった様子を見せることはなく、ただ唖然としていた表情を見せていた。えっと……これはアレか? 自分なんかが期待されているのかとか、これは夢なんじゃないのかとか、そういうヤツか?

 

「あくまでこれは滅多に体験できないプロとのデュエルという名目にはなるが、負けたからといって君達の成績に何かしらの悪影響が起きるわけではない。だから気軽にやっていきたまえ」

「「は、はい……」」

 

 気軽にやっていけって……選ばれた理由がアレな翔に対してそれは無責任だと思いますが? プロデュエリストが出るってことは、観客もたくさん出てくることになるんじゃないですか? そこんところ分かってます?

 

「話は以上だ。この後我々教師でちょっとした話し合いがあるので、すまないがもう出ていいよ」

「……はい、失礼しました。ほら、翔も」

「は、はい。失礼しましたっす」

 

 とにかく、決まったもんは仕方ない。それにプロと生で闘えるってんなら、このチャンスを逃すわけにはいかない。放課後になったら翔と色々と要相談だ。

 ってなわけで、1人で考え込んでいた翔に呼びかけをした後、俺達は鮫島校長の言う通り校長室を後にした。ところで、アレイスター達を交えて一体何を話すというんだ? ま、俺達生徒が闇雲に関わろうとしてはいけないけどさ……

 

「さてと……申し訳ない。我がサイバー流に関する意見をお聞きしようという時に別件の方にいってしまって」

「いえいえ、構いませんよ。ボクが同じ立場なら必ずそうしてましたし」

「大企業も絡んでることだし、そりゃ優先順位を変えざるを得ませんもんねー‼︎」

「私達は時間さえ取れれば何も問題はありません。それでは、僭越ながらこちらの本題の続きを……」

 

 えっ? サイバー流? あのカード群を使うカテゴリーがどうかしたんだ? いや、そんなことよりもタッグデュエルに向けて色々と準備しなきゃ。エッホエッホ。

 

 

 

 

 

 

 で、翔の今のデッキがどんなのかを確認するためにレッド寮へと向かっている中、俺は翔にとある疑問を投げかけてみた。

 

「翔、お前校長先生の話を聞いてやけに荒れなかったな。アレか? 校長先生の目の前でパニックになる自分を見せたくなかった感じか?」

 

 そう、俺と組んでプロとのタッグデュエルをすることになったに対する反応の薄さについてだ。

 本来なら自分の強さとか階級云々を考えて焦ったりするべきところなのだが、弱気な翔にしては今回そのような様子を見せなかった。校長先生の目の前でそんな事をすれば、彼にどう思われるのか分からないって理由で無理矢理抑えているのなら分かるが……

 

「そ、それは……まぁ、確かにそんなのを校長先生の目の前で見せるのはアレだったし、なんでボクなんかが翼とタッグを組んでプロとなんかとって、何度も不満に思ってはいるよ……けど」

「けど?」

 

 どうしてボクがこんな事になったのか、などといった負の感情は案の定持ってはいたようだ。だがそれ以上に想うところもあるのか、翔は少しは意を決したかのように言葉を続ける。

 

「校長先生に言われたんだ、自分は成長に期待が持てるって。あぁいう大人の人からそうはっきりと教えられると、なんだか不思議と思ったんだ……『自分を変えるならここがチャンスなんだ』って。だから決めたんだ、せめてこのタッグデュエルからは逃げないようにしようって」

 

 自分を変えるならここがチャンス、か……プロデュエリストとのタッグデュエルなんて滅多に……というかもう2度と体験できないだろうし、タッグデュエルは普通のデュエルと違うところが結構あるから、そこから何かを見出せるかもしれない……翔にとっては追い風になるはずだ。

 ん? つまりは運次第では翔は原作以上の強化(精神的方向で)が見込めるんじゃないのか? これは……もしかするとこれを機に【ロイド】の強化新規が出る可能性が……(んなわけねェだろ)

 よっしゃ、ならタッグデュエルをやらないわけにはいかないな。翔が途中で逃げないよう、色々と釘を刺しておかないとな。

 

「わかった。そこまでいうなら、俺は全力でお前が活躍できるようサポートしてやる。ただし……お互い逃げることは許さないぜ? お前も、俺もな」

「ウッ⁉︎ プ、プレッシャーを与えるのやめてほしいっす……」

 

 ヤダね☆ この先のデュエルに挑むには精神強化が大事なんだから、この程度は耐えてくれんと。特にシリアスなデュエルの場面では、な。

 

「とりあえずまずは、実際にデュエルしてお前のプレイングを見せてくれないか?」

「えっ⁉︎ つ、翼君とデュエルを⁉︎ えっと……一応聞くけど、翼君はこのデュエルではどんなデッキで───」

「違う違う、俺以外の誰かとのデュエルを見て確認するってわけ。嫌味ってわけじゃないが、俺がお前の相手をしたらお前の実力を発揮できない可能性があるからな」

「あ、あぁ……翼君、最近追い込まれる度にそこから必ず逆転勝利するもんね……」

 

 いや、アレは勝ちたいけどあまり目立ちすぎないようにするために、わざとピンチを演出して逆転するようにしてるだけだからな? とはいっても、そんなの誰も知る由もないことなんだけどな。

 いやそんなことよりも、誰か翔のデュエルの相手をやってくれないものかねェ? 十代なら喜んで協力してくれそうだけどな。とりあえず十代にこの事を連絡おくか。念のため他の仲の良い連中とも、ね。

 

 

 

 

 そしてこの後、十代が俺のメールでのお願い事に二つ返事で了承して来てくれたので、早速翔とデュエルしてもらうことに。

 俺が渡した融合出張セットで【ロイド】モンスターを用意したり融合したりしていって有利になった状況はあったものの、十代も負けじと融合を連発し、最終的にはサンダー・ジャイアントの効果破壊からのフレイム・ウィングマンの効果で十代が勝利した。

 この後すぐ、十代が気になっていたという翔の最後の1枚となっていた手札を、俺も一緒に確認すれば……

 

「これって【パワー・ボンド】じゃないか? 機械族融合モンスターを融合できる上に攻撃力を倍にできるっていう……」

「えっ、これで【スーパービークロイド-ジャンボドリル】を出せば勝てたかもしれないじゃないか‼︎ なんで使わなかったんだ?」

「そ、それは……あの時はアニキの伏せカードもあって、攻撃を防がれたら代償のダメージを受けて、それこそ負けちゃうんじゃないかって思ったら……」

 

 それもそうだが。実際十代の伏せカードの1枚が【ヒーローバリア】だったが。でも結局返しのターンで負けちゃったから、あのターンで攻めきらないと……という意思を持っていかないとターンを返した時に意味がなくなるだろ。

 

「そのせいで十代にターンを回してしまって、フレイム・ウィングマンとスカイスクレイパーのコンボを許し───」

 

 たんじゃないか、と最後まで言おうとしたが、ふととある原作設定を思い出したのか俺はそこで一度口を止め、言葉を変えた。

 

「……いや、それとは別の理由があって、使いたくても使えなかったんだろ?」

「……‼︎」

 

 ビンゴか。何故バレたと言っているかのように驚いた表情をしてやがる。

 

「教えてくれ、何故使いたくても使わなかったのかを。何かお前に力になれることを少しでもしたいんだよ。特にアニキ分の十代はそう思ってるはずだ」

「もちろん俺はそのつもりだ‼︎ 翔、俺に頼らせてほしいんだ。だから何故【パワー・ボンド】を使おうとしなかったのか、教えてくれ‼︎」

 

 十代も真っ直ぐとした目で、翔に悩みをぶちまけてほしいと語る十代。翔は一瞬話を紛らわそうとするような様子を見せたが、何を思ったのか俯きやがった。どうした翔? いつまでも悩みを打ち明かさないままだと、いつまで経っても成長しないぞ?

 

「………………うん、わかった。2人に教えるね、何故ボクがこんな事したのかを」

 

 間がありながらも、ようやく話すようになってくれた翔。もうちょっと渋るのかと思ってたが、多分この後も大丈夫だろう。

 

 で、【パワー・ボンド】を使わなかった理由についてだが。

 翔は小学生の頃、いじめっ子とのデュエルで追い詰められた時、ラストターンで【パワー・ボンド】を使ったことで逆転したと思い込み、調子に乗って相手を馬鹿にしていた。そこに兄・カイザーこと亮の登場でデュエルは中断したが。

 その時にカイザーが確認したいじめっ子の伏せカード。それが少なくともそいつのライフが削り切られることを防ぐカードであったため、あのまま続けていれば【パワー・ボンド】の代償ダメージで翔が負けていたのだと知らされたようだ。

 以後、カイザーは翔に【パワー・ボンド】の使用を封じた。そして今のデュエルに至ったわけだ。ここまで聞くと、普通は相手のカードを確認しないで無闇に突っ込んだから封じられたんじゃないのか、と思うだろうが……

 

「少しだけ話題を変えさせてくれ。翔、その兄……丸藤亮についてだが」

「お兄さんについて……?」

「あぁ。確か何かしらの流派を習っていて、なんとかデュエルを意識するようにと伝えられていたらしいが……その流派がどういう名前で、何デュエルをしろと言われてるんだ?」

 

 何故そんな事を聞くんだと思うだろうが、実はこれがカイザーが翔に【パワー・ボンド】を封じた本当の理由に繋がっているんだ。それに気づいてもらうために動いてみたってわけだ。

 

「サ、サイバー流だよ。えっと確か……リスペクトデュエルとか言ってたけど……」

 

 よし、ここで少し吹っかけてみるか。

 

「リスペクトデュエル……? あぁ、聞いたことがあるぞ。確か、『相手の心となって自分を見る』だったっけ。自分がやっているデュエルの流れを相手視点ではどう思っているのか、それを考えながらのデュエルをしろ……ってことか?」

『黙って聞いていたが、白々しいぞ汝』

 

 喧しいですよラー様。既に完全に理解していた感じに原作設定の事を言うとみんなに『何故その事を知っているんだ』って怪しまれちゃいますよ。それで学園生活やストーリーに支障を片したくないんです。察して。

 

「相手の心となって自分を見る……自分がやっているデュエルの流れを相手視点ではどう思っているのか……あっ⁉︎」

 

 おっ、どうやら気づいたようだな。お前のお兄ちゃんが何を伝えたかったのかを。

 

「そ、そういえばあの時、ボクは【パワー・ボンド】を使ってから、あのいじめっ子に対して、勝ち誇っていたりなんか悪口を言っていたりしていた気がする……うわぁ、そう思うとアレはかなりの黒歴史……」

 

 そう言いながら翔は頭を抱えた。うん、小さい頃の悪行や意地悪は大人になると黒歴史になるよね。わかる。罪悪感が強くなるよね。

 

「……で、あの時お前のお兄ちゃんが何を言いたかったのか、なんとなく分かってきたか?」

「う、うん……もしかするとって考えだけど。お兄さんは、きっと……」

「あ、ちょっと待ってくれ」

 

 翔がカイザーに告げられた言葉の意味を独自解釈しようとしたところで、何故か十代が割って入ってきた。急になんだお前。邪魔すんじゃねェいいところなんだから。

 

「いや、別に翔の考えを否定する気は全然ないんだけどさ。もしそれでお兄さん……丸藤亮、先輩……だったよな? その人の考えていることが違っていたら……って思うと、なーんか気になっちゃうんだよな」

 

 ん? ……あぁ、なるほど。実際に亮が言った言葉の意味を、本人に答え合わせしてもらいたいってことか。つまりは……

 

「実際の彼のデュエルを見て、そこから彼のメッセージを見出して答え合わせをしたい……って、ことを言いたいのか?」

「そう、それ‼︎」

「結局お前がカイザーとデュエルしたいだけじゃねェか。アカデミアの帝王と呼ばれる程の強者とそう簡単にデュエルできると思うな」

「カイザー? アカデミアの帝王?」

 

 いや結構噂されてるはずだぞ? デュエル好きのお前なら絶対ずっと前から耳にして、どうにかしてデュエル申し込もうと行動してもおかしくなかったぞ? なんで今まで知らなかったんだよ。

 

「丸藤亮先輩に付けられた別名だよ。いやそれよりも、カイザーは3年生ってのもあって、進路とかも考えれば何も考えずにデュエルを承諾しないとは思うぞ? そもそも階級が違う上にオシリス・レッドがしゃしゃり出てくんなって、外野というか階級に甘えて差別してくるようなオベリスク・ブルー(笑)の奴らが言ってくるだろうが」

「なんか、オベリスク・ブルーの言い方に悪意を感じるよ……」

 

 そりゃ悪意を持って言いたくなるよ。1番上の階級にいるからって他の奴らよりも強いと勘違いしている馬鹿ばかりの奴なんて、なろう系みたいに因果応報喰らって破滅するのがオチだっての。そんな奴らに対して悪意を言わずして何になるってんだ。

 

「にしても、カイザーはそんなにすごい奴なんだな。なら尚更デュエルしたくなってきたぜ‼︎ 翔のためにもってあるけど、絶対カイザーとデュエルしてやるぜー‼︎」

「えらく根性強いなお前。ま、お前とデュエルしてからそんなんじゃないかとは思ったけどな」

 

 やはり正統派主人公、諦めが悪い元気キャラだな。噂云々に負けじとカイザーとデュエルしようという意地、嫌いじゃないぜ。いや、一般ブルー生徒よりも数倍好きだぜ。

 

「よし‼︎ 思い立ったが吉日‼︎ 早速申し込みに行くぜ‼︎ 待ってろよ翔、必ずお前の過去の答えを見つけさせてやるからな‼︎」

「う、うん……」

「俺も同行するぜ。ブルー生徒の事もあるし、念のために……な」

 

 さて、原作とは違ってデュエルするためのきっかけが無さそうだが、果たしてカイザーは十代とデュエルしてくれるのだろうか。ぶっちゃけ見たいんだけどな、カイザーとのデュエルを。

 




晴田(聖殿)「私にはプロリーグの方達の中に(・・・・・・・・・・・)知り合(・・・)()がおり(・・・)ましてね(・・・・)、その人を通してマスターと丸藤弟君の事をプロリーグに伝えてデュエルさせてもらうように頼んだのです」(ドヤァ)
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