OCG・マスターデュエルデッキ使いの行くGX世界〜ヲーと記憶喪失メンヘラを添えて〜 作:名無しのモンスター
海馬、この世界で翼が転生者だと1番最初に知った原作の男となった‼︎
海馬「来年のルールや禁止制限はそちらの世界に合わせるか」
翼「わーい」
海馬「とりあえずデュエルしろ」
翼「ですよねー」
冬休み。
海馬コーポレーションへと連行されました。
俺が前世のカードをたくさん使ったことで、海馬社長に色々と疑われました。
もう転生者であることとラー様のカードを持っている事をカミングアウトしました。
そしたら海馬社長が、来年のアカデミア入学シーズンではルールとリミットレギュレーションを前世の世界に合わせると言ってくれました。
何故かデュエルしろと言われました。
で、現在に至る。
海馬コーポレーションの、なんか何処か未来感のあるデュエルスペースへと案内され、そこでデュエルをすることに。にしても、まさか俺が海馬社長とデュエルする事になるなんてな……人生どうなるものか分からないもんだ。
ん? 俺・海馬社長・モクバさんの3人で先に到着して、デュエルの準備をしていたら、後から入ってきた磯野さんが海馬社長に何か渡してきたぞ? 『ご苦労だった』って声が海馬社長から聞こえたけど、何してたん?
「磯野。例のヤツを翼に渡せ」
「ハッ‼︎ ……王辻 翼。これを君のデュエルディスクのメモリーにセットしろ。このデュエルをするに当たって必要となる」
「えっ? ハ、ハァ……? わかりました」
なんかチップみたいなのを渡され、デュエルディスクに差し込めと言われた俺氏。何だってんだ? って思いながらも指示に従うことに。
するとどうだろうか。突然展開されたデュエルディスクの、右から2番目のモンスターゾーンのスロットから、さらにもう1枚のスロットがスライドして現れたのではないか。
「ファッ⁉︎ こ、これってまさか……⁉︎」
「あぁそうだ。これが貴様の世界のデュエルモンスターズのルールで追加された……エクストラモンスターゾーン用のスロットだ」
マジッスか⁉︎ この僅かな短時間でエクストラモンスターゾーンを展開できるようにしてくれたんですか⁉︎ 社長、アンタの会社の技術力とそのスピードは尋常じゃないって‼︎
ってか、どうして突然エクストラモンスターゾーンのスロットの追加なんかを? ……あ、まさか。
「このデュエルで行われるのは、実際に貴様が前世でやってきたというマスタールール2020と呼ばれるルール形式でのデュエルだ。俺のデッキのリミットレギュレーションもそれに合わせ、【強欲な壺】や【天使の施し】などは抜いておいた」
嘘でしょ⁉︎ 海馬社長、まさかのマスタールール2020を体験⁉︎ しかもデッキの禁止制限もこちらの世界に合わせてる⁉︎ なんて律儀な……
ってか俺、このシーズン下での、精霊達以外との対人戦デュエルなんて超久しぶりなんですけど⁉︎ ヤバい、嬉しすぎて涙が出そう……
「念のため聞いておくが……貴様はアレらのカードが嫌いだから、デッキに入れてない……という認識でいいか?」
「あ、はい。問題ないです」
「そうか、ならいい……配置につけ、直ちにデュエルを行う」
「はい‼︎」
海馬社長に急かされ、俺はそそくさとその位置へと移動。マスタールール2020に適用されたデュエルディスクを構え、海馬社長を見据える。
久々の前世のルールでの対人戦……それも海馬社長が相手だから、結構緊張するな……けど負けねェ‼︎ 絶対勝ってやる‼︎
「
「は、はい‼︎
出た、遊戯王MADでよくあった磯野さんの
おっといけね、デュエルに集中せねば。
「「
翼
LP:4000
海馬
LP:4000
さてと、先攻は……俺か。よし、早速デッキを回しておこう。
「俺のターン‼︎ こちらの世界では当たり前のように先攻ドローは無し」
……うん、これよこれ。先攻ドローで先攻がかなり有利になるなんてことはない。そして先攻ドローアレルギーは発生しない。こういうのを待ってたんらだよ俺ァ……‼︎ 今はこのデュエルだけでしか味わえないのが辛いところかな……‼︎
よし、集中集中(いきなり落ち着いた)。
「フィールド魔法【影牢の呪縛】を発動‼︎」
俺がフィールド魔法を発動させた途端、俺達の足元に1つの巨大な影らしき黒い物体が徘徊する。何処かキラリを目を輝かせているように見えるのは気のせいだろうか。
あ、このフィールド魔法はとあるテーマのカードだけど、カード名がテーマのヤツじゃないし効果もちょいと地味だから、結構マイナーなカードである。けど上手くいけば相手モンスターの妨害に役立つんだよなぁこれが。だからピン刺ししたってわけだ。
「準備ができたところで、早速いかせてもらいますよ‼︎ 速攻魔法【
「いきなり速攻魔法での融合だって⁉︎」
「あんな強いカードを何事もないかのように……‼︎」
おうおう、外野がいきなり驚いてらァ。けど大袈裟なリアクションをするにはまだ早いですよ?
「いきなり融合か……」
相手が貴方ですからね。最初から全力でやらないと負けちゃうんで、早速仕掛けさせてもらいますよ‼︎
ただし‼︎ いつもの【シャドール】デッキとは異なるアクセントでね‼︎
「俺は手札の【シャドール】モンスターである【シャドール・リザード】と……光属性モンスターである【
「……何?
お、海馬社長が睨んできたぞ。まぁ、無理もないよな。自分が渡した新たな
けど、このデッキでは
そんな事を考えている内に、俺の背後の上空に、蜥蜴を模したかのような、影に覆われた影に枷でも着けるかのように鈍い輝きを放つ金具が現れる。そしてその背後には、全身が輝く純白の鱗で覆われている、鋭く輝く青い目を持つ龍の姿が。
その2体の背後に、黒紫色の霧──闇の渦が現れる。そして2体とも溶け合うように混ざり合い、渦に吸い込まれていく。そして闇が爆ぜ、1体の闇の人形が生まれる。
「慈悲深き修道の絡繰よ。この地に舞い降りその糸を持ってして全てを破壊へと導け。融合召喚‼︎ いでよ、【エルシャドール・ネフィリム】‼︎」
【エルシャドール・ネフィリム】
ATK:2800
DEF:2500
爆ぜた闇から発生したのは、白い光を隙間から見えるように放っている繭。その繭を突き破り這い出るように現れたのは、巨大なる女性の像だった。
紫と白、金で織り込まれた修道服を身に纏い、様々な箇所へと伸びる紫色の糸。それを背より排出し、影の中より全てを操る修道女像。その像は物静かに、慈悲深く目を閉ざしたまま両腕を広げていた。
あ、ちなみにこいつはエクストラデッキから特殊召喚されたため、エクストラモンスターゾーンに置いてます。リンクモンスターもいないし、使わないわけにはいかないもんね。
「兄さまから貰った
「……ふぅん、俺が渡した
あ、現時点でのデッキのシナジーに目をつけていたんですね。で、それは噛み合ってないのではないかと思っているようだ。まぁ確かに、今のところ属性融合の素材にしか使ってないから、そう思われるのも無理もないけど……
けど、このデッキに
とりあえず、今はこのタイミングで発動で発動できるカードを使わせてもらいますんで。
「それは後のお楽しみにってことで。まずは【影牢の呪縛】の効果。【シャドール】モンスターが効果で墓地へ送られる度に、1体に1つずつこのカードに魔石カウンターを乗せる」
地面を徘徊する影に、黒紫色に輝く石のような何かが体内で光り出す。まだ1つだけだが、それが何かしらの脅威になる事を、海馬社長はまだ知らない。いや、こんな序盤からすぐに知るはずがない。
【影牢の呪縛】
魔石カウンター:0 → 1
「そして【シャドール・ネフィリム】の効果、それにチェーンして【シャドール・リザード】の効果発動‼︎」
「一度の融合をするだけで効果を2回も発動するか……」
「チェーン逆順の処理を行います。【シャドール・リザード】が効果で墓地に送られた場合の効果で、デッキから【シャドール】カードを1枚墓地に送ることができる。よって【
溶けて混ざっていったはずの、蜥蜴を模した金具が地面を這って再び姿を現す。
そして何処からか、星の煌めきの形状を模したかのような金具に水晶を嵌めた杖を引っ張り出し、この世界へと通るために使われたであろう黒紫色の丸い門の中へと戻っていった。
それと同時に、地面の中で動く影の持つ石がもう1つ増え、軽く光を放つ。
【影牢の呪縛】
魔石カウンター:1 → 2
「次に【エルシャドール・ネフィリム】の効果。このカードもデッキから【シャドール】カードを1枚墓地に送ることができる。【
巨大な修道女の人形──ネフィリムが両手で何かを抱え込むかのように両腕を軽く掲げる。するとそこに、ネフィリムが入っていたのよりも小さめな光り輝く繭が現れ、彼女の手元に置かれる。
「【
「また墓地からの効果発動か……」
「まずは【
不気味な輝きと瘴気を放つ、禍々しい雰囲気を放つ、泥に似た性質の体を持つ龍の頭のような怪物が繭の中から突発的に現れる。するとその怪物は、いつの間にか咥えていた1枚のカードを俺の元に手渡し、そのまま闇に隠れるように消えていった。
「そして【
何処からともなく、今度は紫色の髪が少々混ざったおさげ付きのボリューム多めな金髪の少女が、肩の金色に縁取った紫色のマントと腰の透明な毛皮を靡かせていた。
右手には【シャドール・リザード】が持っていったはずの杖を持っており、リザードによって無くしていた所有物を回収してくれたことにより姿を現したと言える。
その少女──ウェンディが杖を天に掲げれば、淡い光がフィールドを包み込む。その光が治った時には、ウェンディの姿は見当たらなくなった代わりに、1枚の裏側守備表示のカードが置かれていた。
「……なるほど。【シャドール】は墓地からデッキに戻しての融合ができる【ティアラメンツ】とは違い、墓地のリソースを増やしていき融合もしながら盤面の安定化を図るテーマカード……そういった感じか」
「まぁ、そんな感じです」
予想を当てるのはさすがですけど、いくら何でも初見から察するの早くないですか? どんだけ頭が良いんですか貴方は。
「カードを1枚伏せ、俺はこれでターンエンドです」
融合以外が使えない中での、ちょっとした純構成寄りの【シャドール】のルートだと、妨害できそうな融合モンスターを1体出すぐらいしかできないんかな? とりあえず今はネフィリムと【シャドール・ドラゴン】で様子見しておくか。
翼
LP:4000
手札:1枚
フィールド:
EXモンスターゾーン:【エルシャドール・ネフィリム】ATK:2800
セットモンスター×1(【シャドール・ドラゴン】×1)
【影牢の呪縛】(魔石カウンター×2)
伏せカード×1
「初期手札5枚だと展開に落ち着きがある感じか……まぁいい、俺は俺なりに動かせてもらうぞ。俺のターン、ドロー‼︎」
さて、海馬社長は【青き眼】などのチューナー無しのデッキでどんな動きを見せるというのか……とりあえず睨みを利かせるか。
「このスタンバイフェイズ、手札の【増殖するG】の効果発動‼︎ 貴方がモンスターを特殊召喚する度に、その回数だけ俺はカードを1枚ドローします」
「ほう、早速相手ターンに手札からモンスター効果を発動するカードを使ってきたか……」
俺の背後に、複数もの小さな黒い何かが『ブブブブ』と音を立てながら浮遊する。さらにその全てが、そこに目があるかのように2つの光を見せてくる。やっぱ怖いよねこれ。
「それで牽制するつもりだろうが、俺は手を緩めんぞ‼︎ まずは俺のフィールドにモンスターが存在しないため、このカードを手札から特殊召喚させてもらう。来い、【カイザー・ブラッド・ヴォルス】‼︎」
【カイザー・ブラッド・ヴォルス】
ATK:1900
DEF:1200
地面から突き出ながら現れたのは、斧を武器に持ち、龍の顔の骨を兜にしている屈強な悪魔【ブラッド・ヴォルス】。
元祖と異なる点は、肌色が水色であること。着込んでいるジャケットはマゼンダ色であること。角や棘が金色であること。そして、斧がギザギザで凹凸もある形状となっていること。
これらを見ると、【ブラッド・ヴォルス】があまりにもパンプな感じにリメイクされたなーと感じた。映画でリメイクされたとはいえ、実装される時代に恰好も合わせてるのかな?
「【増殖するG】の効果で1枚ドローします」
「さらに手札の【ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの独裁者-】の効果発動‼︎ 手札・デッキの我が最強の僕である【
ホントに手を緩める気ないんかこの人⁉︎ 増G適用下の状況なんですよ今⁉︎ そこんところ分かってます⁉︎ 返しのターンで逆転される可能性があるんですよ⁉︎ 分かってます⁉︎
【ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの独裁者-】
ATK:1200
DEF:1100
【カイザー・ブラッド・ヴォルス】の隣に現れたのは、竜の骨を鎧として纏った、赤いマントを靡かせる魔術師。左手には白がかった青い鱗を持つ龍の顔を模した笛を持っていた。
「【増殖するG】で1枚ドローです」
「【ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの独裁者-】の効果発動‼︎ 手札から【
やっぱり出してくるか、海馬社長の顔となるあのモンスターを……‼︎ 融合素材にしたこちらとは大違いだ。
ロード・オブ・ドラゴンが手に持つ笛を力いっぱいに吹く。すると龍の轟咆が鳴り響くかの如く、笛が高らかに鳴り響く。
それに続くように鳴り響いてきたのは、これぞ正真正銘、本物の龍の轟咆。それが鳴り響き終わったかと思えば、突如として天から巨大な淡い光がこの地に降り注ぐ。
「俺の手札の【青眼龍轟臨】を糧にし、冥界よりいでよ‼︎ 【
【
ATK:3000
DEF:2500
光が治り、姿を現したのは、鋭く青い眼を持つ神聖かつ破壊的な力を持つ伝説の龍。全身に覆われた輝く純白の鱗を宝石のように反射させた、巨大で細身な体と大きな翼が、優雅さと力強さを放ちつつ、圧倒的な存在感を示している。
しかし、後攻1ターン目からいきなり
「……増Gでカードを1枚ドローです」
さて……海馬社長はこの後
ネフィリムは特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時、そのモンスターを破壊する効果を持っている。強制だからネフィリムより攻撃力の低いモンスターとの戦闘でも必ず発生しちゃうけど、厄介なのを消すにはもってこいだ。だから一度禁止になった。
まぁどのみち、俺のフィールドには【影牢の呪縛】がある。そしてこのカードの効果には───
「
「ファッ⁉︎」
「貴様が
警戒されてた⁉︎ そして読まれてた⁉︎ いやでも、それもそうか。
海馬社長が
「俺のフィールドに【
「セットモンスター含め、その融合モンスターにはこの場から即刻消えてもらおうか‼︎ やれ、
そして放たれる、全てを破壊する光の奔流。余波に触れるだけでその一部を溶かすその威力は、ネフィリムを守る修道服風の鎧をも簡単に溶かし、彼女をセットモンスターごと飲み込み消し炭にしていった。
【影牢の呪縛】
魔石カウンター:2 → 3
「ッ……‼︎ 【シャドール・ドラゴン】には、効果で墓地へ送られた場合、フィールドの
モンスターを破壊した事によって発生した煙が晴れ、そこからどういう原理なのか、破壊されたはずのネフィリムが半透明の姿となって現れた。
「【エルシャドール・ネフィリム】の効果発動‼︎ このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の【シャドール】
ネフィリムが両手をゆっくりと翳せば、そこに泥のような形状の不気味な形状の龍の顔が姿を現し、ネフィリムに抱えられているかのような状態となった。
その怪物はふとネフィリムの顔を見ると、彼女はゆっくりと頷いた。それに『答えを貰った』と感じた怪物は軽く唸り声を上げ、淡い光に包まれながら縮小・変形していき、1枚のカードとなって俺の手札へと加わった。
「ネフィリムを効果破壊してきたことには驚きましたが、【滅びの
「ふぅん……俺がその対策をしてないとでも思っていたのか? ……いや、貴様に聞く必要ないか」
まぁそうなんだろうとは思ってましたけどね……まだ通常召喚権が残ってるってのもあるけど、墓地にも……ね?
「墓地の【青眼龍轟臨】を除外し、効果発動‼︎ これにより、
「やっぱりか……‼︎」
「貴様のおかげで、墓地から除外して効果を発動する
あ、【青眼龍轟臨】はそちらが作ったものなんですね。ご時世に合わせてカードを作るとかさすがは海馬コーポレーション。いや、
「俺はフィールドと手札にそれぞれ存在する、2体の【
その三日月が光を放てば、2体の【
「最強のドラゴンは、新たなる強さと進化の可能性を幾度となく見出すのだ‼︎ 融合召喚‼︎ 現れろ、【
【
ATK:3000
DEF:2500
やがて誕生したのが、2つの頭を持ち、身体の至るところに強靭なる鋭利さを持たせた1体の
「2ターン目から
「ふぅん。未来のカードを我々にも先取りできるような環境にさせた貴様が相手なのだ、手加減などしている暇などない」
あぁ……うん。確かに未来のカードを発祥させたのは俺ですけど、それがデュエルの腕の強さと比例するわけじゃないですからね。大体そうさせたのは神様の力と、それに合わせるように帳尻合わせさせたこの世界ですし。
「バトルだ‼︎ やれ、
双頭の
はずだった。
「それをみすみす通すわけにはいきませんよ‼︎ 速攻魔法発動‼︎ 【
俺がそう高らかに宣言した途端、地面を徘徊する影から、4つの腕らしき凹凸が急激に伸び始める。それらは
「
「【シャドール】融合モンスターを融合召喚する際、【影牢の呪縛】の魔石カウンターを3つ取り除くことにより、相手フィールドのモンスター1体をも融合素材にできる‼︎ 魔石カウンターは全部で4つあります。よってこの効果は適用され、
「何ッ⁉︎ 俺のフィールドのモンスターをも融合素材にするだと⁉︎」
すいませんね、貴方の
そんな事を考えている中、未だ影に掴まれ引き離そうと抵抗する
そのカプセルの中には、青がかった黒い尖り帽子とコートを着込んだ水色の髪の少女と、彼女の所有物であろう、先端が細やかな装飾の施された鏡を模した杖が入っていた。
「俺は手札の【
2体の頭上に、闇の渦が2体を混ぜ合わさんと出現する。その渦が現れたのを見込んだ影が
そして、闇が爆散する。発生した黒い霧の中で淡い色の光を放ちながら。
「慈悲深き修道の絡繰よ。太古の双頭の龍を原動力として核に取り込め‼︎ 融合召喚‼︎ 派生して再び現れろ、【エルシャドール・ネフィリム】‼︎」
【エルシャドール・ネフィリム】
ATK:2800
DEF:2500
こうして姿を現したのが、先程破壊されたのとは別の巨大な修道の人形──ネフィリムだった。だが融合素材にした光属性のモンスターがより強力だからなのか、発する光が強くも優しさを感じさせた。
さて、自分のエースモンスターの進化形態を俺のモンスターの融合素材にされた海馬社長はどんな反応を見せてくるのか……ま、まぁいい気分でないことは確定だけど……
【影牢の呪縛】
魔石カウンター:3 → 0 → 1
「くうぅっ……‼︎ 俺の
苛立ってから急にれれれ冷静にならないでくれません? ってかなんでこれでプレイングミスしたと思い込んでるんで?
「
あ、はい。そうです。
ずっとエクストラデッキで待機させたままだと、いつ正規の召喚で出してきて襲い掛かってくるのか分かったもんじゃないですからね。先んじて出させて除去した方がいいかと思い、そうしたわけッス。
「だが、俺には
まぁその判断も正しいですね。というかぶっちゃけ、そっちの方がOCG界でも正解の割合が高いッス。でも……
「それはごもっともですが……今回に限っては、今のが不正解ってわけでもないんですよ?」
「何……?」
「もう答えは出てくるんで‼︎ 効果で墓地に送られた【
「な、なんだと⁉︎」
「俺がこの後何をするのか、もうお分かりですね? よってこの効果で、貴方の墓地の2体の【
俺のデュエルディスクの墓地ゾーンのスロットから、影によって作られた3つの黒い手が伸びていく。それらは海馬社長のデュエルディスクの墓地ゾーンのスロットから2体の
ちなみに海馬社長のデュエルディスクには、この時代の従来のデュエルディスクとは異なり、除外ゾーン用のスロットがきちんとあるらしい。俺のデュエルディスクもそうであるとはいえ、これは他のデュエリストからしたら贔屓なのでは?
ま、今はそんなこと気にしなくてもいいか。デュエルに集中集中。さて、海馬社長の反応は……考えなくても分かりきったことか。
「お、おのれェ……‼︎ 俺の
うん、知ってた。一度にあらず二度も
「お気持ちはわかりますが、こういう風に敵の主力を封じないとやられるのが、OCG界ではよくある現状なんで」
そうでもしないと制圧されたりワンキル(後攻1ターン目とか関係なく)されたりする場合が多いんです。やられる前にやる、そんな環境ばかりでね……
「えぇい……‼︎ カードを2枚伏せる‼︎ これでターンエンドだ‼︎」
海馬社長、
翼
LP:4000
手札:4枚(【
フィールド:
EXモンスターゾーン:【エルシャドール・ネフィリム】ATK:2800
【影牢の呪縛】(魔石カウンター×2)
vs
海馬
LP:4000
手札:0枚
【カイザー・ブラッド・ヴォルス】ATK:1900
【ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの独裁者-】ATK:1200
伏せカード×2
海馬社長がウチの世界の遊戯王の洗礼を受けてくれたのは嬉しいが、この後彼はどのようにして挽回してくるんだ……? なんか、これでも俺の方が有利になったとは思えないんだよなァ……
Q. 【シャドール】デッキに
A. 正気です。ちゃんと入れた理由もございます。次回で明らかとなるッスよ。