OCG・マスターデュエルデッキ使いの行くGX世界〜ヲーと記憶喪失メンヘラを添えて〜 作:名無しのモンスター
サイコ・ショッカー、綾小路、大原、大山のデュエル回は、乗り気じゃないのでカットさせていただきます
大原「なん……だと……⁉︎」
綾小路「僕はデッキ上仕方ないとはいえ、明日香たんへの想いが……」
大山「何処かで出られるよう、ドロー力を鍛えねば‼︎」
サイコ・ショッカー『私は前回の時系列上、既に諦めてる☆』
神楽坂「それはそれで悲しくないか?」
前回のあらすじ。海馬社長とのデュエルが終わった後、俺は海馬コーポレーションでのお土産をいただいた。
まぁ最後はどうでもいいとして、冬休み終わりにアカデミアから帰って来た俺は、この数日間いつもと変わらない日常を送っている。必ず勝てるように手加減の調整をしながらのデュエルもやっている。
海馬社長とのマスタールール2020でのデュエルがあったからなのか、最近では旧ルールアレルギーは少し和らいではいる気がする。社長、ありがとう……ッ。
なんかブルー生徒が夜中にイエロー生徒とのデュエルに負けてレアカードを奪われる事件が起きたらしいが、それはいつの間にか十代が解決したようだ。俺の知らないイレギュラーな展開だったりする? 解決したなら一応気にする事はないが……
まぁそれは置いといて。
今日も今日とて、俺は神楽坂と一緒に彼の
この日は三沢も協力してくれるそうです。なんか良さそうなカードを手に入れたみたいだから神楽坂にあげることにしたとか。
「【破壊剣士融合】に【破壊剣士の追憶】……これって、【バスター・ブレイダー】のサポートカードか?」
「あぁ、【ウィッチクラフト】デッキに必要なカードを当てるために引いたパックから出たものなんだ。前者は融合素材代用モンスターと組み合わせて【超魔導剣士ーブラック・パラディン】を任意のタイミングで出せそうだし、後者は墓地融合もできるから結構役に立つと思うんだが」
【バスター・ブレイダー】を強くするサポートテーマ【破壊剣】。相手の行動を制限することも得意とするテーマなのだ。無論、相手が【ドラゴン族】だった場合は最高のメタデッキとして機能する。【DNA改造手術】も入れよう。
先述されたカードをサーチできる上にバスブレを入れ替わることができる【破壊剣士の伴竜】に、装備カードとなって相手のエクストラデッキからの特殊召喚を封じる【破壊剣-ドラゴンバスターブレード】、相手を全員ドラゴン族にできるシンクロを出せる【破壊剣士の揺籃】がめっちゃ強い。
ま、先程述べた3枚は全部シンクロ関連なので実装されないけど。あーあ、出たらこの時代でも【バスター・ブレイダー】が目立つと思うのになー。
「け、けど……本当にいいのか? こんな強い激レアカードを俺がもらって……」
「いいんだ。俺には【バスター・ブレイダー】デッキを作るのは難しそうだし、元々別のデッキを作るために開けたパックだからな」
まぁ、元々【バスター・ブレイダー】は
「ありがとうな、本当に……‼︎ お礼にホラ、この前それとは別のパックから出たこの【ウィッチクラフト・バイストリート】と【ウィッチクラフト・パトローナス】ってカードだけど、これでよかったら……」
「いいのかい? こちらこそありがとう」
おぉ、バイストリートにパトローナス。破壊耐性効果のヤツと魔法使い族回収&ドローの2つができるヤツ。2枚とも強い【ウィッチクラフト】カードなんだよなァ。やったね三沢君、【ウィッチクラフト】が強化されたよ‼︎
「あ、でもこれらは入れるかどうか……」
「あぁ……やっぱりデッキ枚数やバランスの問題か?
「そうなんだよ。今のカードプールが結構広がってきた感じのある時代だと尚更、な……」
あぁ……カードプールが広がってきたのは俺と転生特典のせいです。だって神様に『OCGカードが使えるようにしてほしい』って願った結果が、まさかこの世界全体にまで影響するとは思わなかったから……
まだ一般的にテーマ無しの単体となっているのは、やはり
あ、確か【絵札の三銃士】もそうだった気がする。なんかオシリスのサポートみたいな感じだった気がするから、多分そんな感じのはず。
「むう……
よく考えれば、なんで
「うーん……まぁ、
「やっぱりお前もそう思うのか?」
「手に入るのが難しいカードもあるってのもあるけど、デッキが『そのもの』寄りだと上級モンスターが多くて手札事故を起こしやすいし、特定のカードをサーチする手段が【バスター・ブレイダー】をサーチする【竜破壊の証】しかないからなぁ……」
まぁ何処であの人が【竜破壊の証】を使ったのかは知らないけど。
「それもそうか……」
「まぁ要するに、『目指せ最新式
「なるほど……そういう風に考えてデッキを作るってのもアリか……いいなそれ‼︎ サンキュー翼‼︎ 参考にするよ‼︎」
自分なりの意見を言ってみたら、神楽坂はその通りの感じにシフトチェンジすると言ってくれた。まぁ無理にデッキを完全再現するよりも、自分が作れる範囲でやった方が、ストレスも少ないし気軽にデッキを組めるから良いよな。『そのもの』はやっぱり事故率が否めないし。
ってな事を考えていたら、神楽坂は切迫した感じの糸──緊張した糸──がほつれたのか、まるでぐで○まのように脱力しながらテーブルに顎を乗せた。
「けど、考えすぎてさすがに疲れたな……まだ門限は大丈夫か?」
「一応問題ないはずだが……気分転換に散歩でもしようか」
「いいなそれ」
どうやら神楽坂はデッキ作りを一旦中止して気分転換をしようと言ってきて、三沢が外に出ないかと提案してきたため、俺がそれに乗ることにした。偶にはそういうのも良いよな。
「というわけで神楽坂、3人で一緒に散歩しないか? 散歩だけなら、急な変な事態が起きても門限には間に合いそうだし」
「あぁ、それくらいならいいぜ」
よし、早速アカデミア内のどっかを散歩しに出かける‼︎ 後に続けイエロー組‼︎
♢
というわけで、海岸辺りまで散歩に行くことになった俺達。やっぱりね、夕方に散歩に行くならね、美しい夕日を眺めに行った方がいいかなーって思うんだよな。そうすることで何か感じることがあるだろうし、さ。
「……ん? なぁ2人とも。あそこに誰かいないか?」
三沢が何かに気づいたのか、海岸の先の方に指を差した。その方向を俺達は見た。その方向には、海岸のところで何やら偉そうな王様のように脚を組んで座りながら夕日を見ている人物がいた。
しかもその人物は、何やら服の黄色っぽい色を目立たせていた。いや、アレは黄色か? にしてはキラキラしてるような……
あっ(察し)
「俺達と同じラー・イエローの生徒か? にしては制服の色の主張が遠目からにしては激しいような……」
「あぁ………………遠目だと黄色に見えるだけで、どうやら金色みたいだぞ」
っていうか、俺はあそこにいる人物の事を知っているぞ。しかも近くで見ればみんなニュースで知っているだろう人物で、
で、俺達がその人物のところまで来たところで、答え合わせだ。
『むっ……王辻か、久しいな』
「えぇ……お久しぶりです、
金ピカ王様。アンデットの顔。不死の害悪。などといった呼称がある……と思われる黄金卿の呪われし王【黄金卿エルドリッチ】である。
あ。先述した呼称は周りからはこう思われてるだろうなと思ってるだけであって、俺自身はそんな事思ってないので勘違いやめてね。
「エルド、リッチ……だって……⁉︎ 海馬コーポレーションに続く超大手企業『エルドランド』の社長じゃないか……⁉︎」
エルドリッチ様は、ウチの精霊達よりも先に(教師の奴等以外いないと思うけど)
しかもデュエルモンスターズだけに飽き足らず、家電や生活用品、さらには乗り物の制作も熟し、商品の利用者やそれぞれの部署に勤める部下達への対応も手厚いらしく、海馬コーポレーションの次に人気の超大手企業になったんだとか。
ちなみに商品は全部金色ってわけではない。何もかもを金色にすればいいってわけではないってことは、エルドリッチ様本人もきちんと配慮しているようだ。色だけでは区別のつかない商品も出来てしまうのだとか。
『ほう、貴殿らは王辻の友か? いかにも、余がエルドリッチである。甥が世話になっておる』
「「お、甥⁉︎」」
おい、ちょっと待てい。あらぬ誤解をさせる気ですかアンタは。ピースもやめい。
「いやウチの両親との血縁ないじゃないですか。嘘つくのやめてくださいしんでしまいますいろんな意味で」
『何を言うか。貴殿と繋がりがある故、実際にそうではないのか? イコール余も王辻家の家族』
いくらなんでも無理があるでしょ。仲が良いからって。俺のとこのカードの精霊だからって。俺の転生特典から生み出されたからって。
「まぁ関わりがある上に仲が良いのは確かですけどね」
『ふむ、ならそうだな……会社を建てる前からのマブダチと言ったところか』
「マブって言う程の軽……深い関係でしたか?」
『今、軽い仲って言わなかったか? 余と貴殿との関係は浅いとでも思っておるのか?』
最初の行動から不信感が強くなっちゃっただけです。俺、一応デッキマスターなんだからさ、デッキマスターに何も言わずに勝手な行動をしないでほしかったなー……
「しかし、まさか翼がこんな有名な方と仲が良いだなんてな……はじめて聞いたよ」
「もしかして、言ったら目立ったり何かしらの嫉妬を受けたりすると思って、ずっと俺達に言わなかったのか?」
「ま、まぁそんな感じだな……」
目立つかどうかの件については、エルドリッチ様関係なしにそうならないような立ち回りをしてるんだけどね。あ、後者の件が起きる可能性も低くするつもりではありました。
って、それは別にどうでもいいじゃないか(多分)。
「と、ところでエルドリッチ様。何故アカデミアなんかに?」
『うむ。実は近日、余の会社の案で展示したいものがあってな、そうする際の安全の確保のため、アカデミア内の視察に来たのだ』
ん? 展示? アカデミアに? 一体何を展示するとでもいうんだ? 原作にない展開を勝手に入れないでもらえますか───
あっ(察し)。展示と言えば、そういえばあの回が原作にあるんだったな。
『海馬コーポレーションとプロデュエリスト業界との合同の元でな……
「デュ、
うおっ、神楽坂すごい食いつき。その
ってか、そういえばそうだったな。原作でも
「いやさすがに盗まないからな? 今日までに
「えっ。もしかして口に出てた? その……すまん、神楽坂」
「あ、いや……俺、今すごい勢いで食いついちゃったから、念のための弁解をしただけなんだが……」
あ、そういうことなのね。先程の食いつきから盗むんじゃないかと思われてるから、そんな事をするつもりはないアピールをしたかったのね。なんか、ホントすまんかった。
『ぬ? 神楽坂、と言ったか? 貴殿はあの
「あ、はい。まぁデッキのバランス云々を考えると、時代に合わせての……というか、ある意味別のタイプのって感じになりますけど」
あー、ぶっちゃけたか。初対面の人に。『まぁそう簡単に良い意見を言ってくれないかもな』って顔をしながら。その考えはさすがに失礼では?
『それの何処に悪い要素があると思い込んでおるのだ?』
「えっ?」
『
エルドリッチ様の真っ当なアドバイスを受け、神楽坂はハッとした様子で俯いていた顔を上げた。
誰かに憧れを持っても良いし、その人を参考にするのも良い。だが『自分らしさ』を出すのも忘れないでほしい、エルドリッチ様はそう伝えているのだろう。それを神楽坂は察したのだと思う。
「俺なりの、
っていうか断言する。彼の心に結構響いていたわ。さっきまでの暗そうな雰囲気が一瞬にして晴れているように見えたわ。
そして神楽坂はエルドリッチに対して直角45度に頭を下げた。しっかりと敬意を示しているかのように。
「ありがとうございますエルドリッチさん、わざわざ俺のデッキ構築に対する意見を言ってくれて。本当はそうしてもらうつもりじゃなかったんですが……」
『構わぬ。余も社長どころか会社員である前にデュエリストなのだ、同胞の困り事は解決させねばならぬ』
いや、そもそもエルドリッチ様はデュエルモンスターズといか遊戯王
「あの……ところで、デッキの中身が何なのかも教えてくれるんですか? ただ展示しても、どんなカードがデッキに入っているのか分からないのでは意味がないかと思われますが」
ここで三沢が、どのようにして
『そこら辺の配慮もしておるぞ。
なるほど……デッキそのものと収録カードのサンプルで、2度おいしい思いをしてもらいたいって感じなんだな。そう考えると、エルドリッチ様は商売上手でもあるからこそ超大手企業を建てれたんだな……というのが感じれるな。
『まぁどのカードを展示用のデッキに入れるかどうかで、
エルドリッチ様が夕日の方を見ながら、俺達に寮へと戻るようにと促してきた。その方向をよく見れば、確かに夕日が海へと沈み始めているのが見えた。ホントに夜になりそうだな、寮に戻ってカレーが食いたいぜ。
「あ、そうですね。貴重なお時間の中、ありがとうございました。行こうぜ、三沢。神楽坂」
「そ、そうだな。俺達はこれで失礼します」
「お話できてよかったです‼︎ ありがとうございました‼︎」
エルドリッチ様との久々の会話ができて楽しかったし、俺達はそろそろお暇させてもらおうか。エルドリッチ様、どうかトラブルを起こさない程度に生きてくださいねー。
『───待て、神楽坂よ。最後に1つ良いか?』
「? はい?」
『デュエルディスクのIDを教えろ。後でメールで伝えたい事がある』
「えっ?」
おや? 何やら不穏な気が……