OCG・マスターデュエルデッキ使いの行くGX世界〜ヲーと記憶喪失メンヘラを添えて〜 作:名無しのモンスター
俺がセブンスターズから三幻魔の復活に必要な鍵の1つを守るために、鍵の守護者になったその日の夜。俺はいつも通り夜の時間帯にて、いくつかのデッキ調査を行っていた。
けど、今日ばかりはいつもよりも真剣に入れるカードの厳選などをする事にしている。そしてお試しドローもし、どのようなカードの枚数を調整すれば事故率が減らせるのかの考察もしていく。
それだけでなく……
「197……198……199……200‼︎」
『うむ、これで腹筋は終わりだな‼︎ 次は腕立てだ‼︎』
「おうっ……‼︎」
『頑張ってください、ご主人様‼︎』
『モシャー‼︎』
いつもの日常って感じ軽く行っていたトレーニングを、レギュラスの指導とティルル・モリンフェンの応援の元、それぞれ回数を増やしながら行っていた。何故かティルルはチアガール、モリンフェンは応援団のコスプレをそれぞれしながら応援しているが。
何故いつになく本気でデッキ作りをしているのか? そして何故本気で体力作りもしなければならないのか? その理由は明白だ。
セブンスターズと闘うという事は、三幻魔の復活のための鍵を賭けた戦いをする事と同じ事。そして、もしも守りきれなかったら、世界の破滅へと一歩近づいてしまうのと同義である。
そしてセブンスターズとのデュエルは、ダメージが実体化してデュエリストに襲い掛かる闇のデュエルだ。ダメージを受ける毎に、俺の身体どころか精神的に影響を受けてしまう事だろう。
もしも闇のデュエルの途中で、身体が実体化するダメージに耐え切れなくなったら……と考えれば、体力作りも真剣に考えないといけない。
いつもよりも本格的に、デッキ構成だけでなく体力作りもしなければいけないなんて、原作のシリアス展開でのデュエルに参加する者の
「197……198……199……200‼︎」
『スクワット終わり‼︎ そして今日のトレーニングはここまでだ‼︎』
「ゼェ、ハァ……お、思ったよりも結構疲れた……」
『お疲れ様ですご主人様‼︎ 私の作ったスポーツドリンクをどうぞ‼︎』
「おう、サンキュー……」
一度仰向けになるもすぐに起き上がり、ティルル手作りのスポドリを彼女から手渡しで受け取り、それを一気に飲み干した。不思議と疲れが結構取れた気がして生き返るわ〜。
『よく頑張ったな王辻少年‼︎ これだけトレーニングすれば、ある程度の実体化したダメージを受けても問題無かろう‼︎』
「200回ずつだけでいいのか……?」
腕立て・腹筋・スクワットをそれぞれ200回、そして朝のランニング5〜10km(今日は夕方にやった)……
高い数字にしては思ったよりもやりやすい回数と走行距離だけど、これだけで闇のデュエルに耐えられるというのか……? なんだか不安な気がするのだが……
『なーに心配する事はない‼︎ そんなにトレーニングしてない原作デュエリストでも、ある程度の実体化するダメージを受けても途中で倒れる事はなかった‼︎ ならばこれ以上にキツいトレーニングをする必要は無かろう‼︎』
「うーん、そういう捉え方でいいのかな……?」
確かに十代達はそんなにトレーニングしなくても、途中で倒れるなんて事は、他のシリーズ含めてそんなにいないだろうけどさ……
『ところでだけど翼。君、各々のセブンスターズ相手に闘うデッキは決まっているのかい?』
「ん? いーや全く。っていうか、
『
ユベルに使うデッキは確定しているのか問いかけられたため、正直に『ノー』と答えた俺氏。だって決めようにも安易に決められない理由があるんだよこちらには。
「ホラ、制裁デュエルがプロデュエリストとのタッグデュエルになったり、神楽坂が
『あ、あぁ……なるほど』
『大抵は私達が絡んだからによるものだが、確かにあそこまで変わってくるとなると、私達が関わってないところでもそうなってくるのだろうな』
『世界が崩壊しないようにするための調整、ですかね……』
『モシャー……』
いくつか例を挙げた事で納得してくれた精霊達。イレギュラーが交わるという事は、本来の物語を大きく歪ませるのと同じ事、はっきりわかんだね♂
『となると……どういったメンバーが変わると思うんだい?』
「ぶっちゃけみんな個性が強いしかなりの実力者だし、内2人は展開的に必須な存在だから、誰が変わるかなんて……」
一応pi○iv百科事典で調べた事あるけど、正直誰かが交代する可能性なんてな……あっ。
「そういやいたわ、一番交代されそうな奴」
『ほう? それは誰だね?』
「それは───」
『───待て、翼』
交代されそうなセブンスターズの原作メンバーが誰なのかを答えようとしたところで、ユベルが制止してきた。それも、身構えるように窓の向こう側を見ながら。
『オシリス・レッドの寮、そして火山の方に、とてつもない闇の力を感じる。しかも、その気質や周波数諸々が一緒……というよりは
レッド寮と火山で、様々な力が一致した何かを、カードの精霊が感じ取った……そうか、やはりこの時が来たのか。
「教えてくれてありがとな、ユベル。……精霊のみんな、俺について来てくれ。特にティルルやレギュラス……主に熱に強い奴は
『わ、分かりました‼︎ ティルル達にお任せください‼︎』
『そういえばこの時期では、あの部屋の奴らが火山へと強制移動させられるイベントがあったな……いいだろう、私の力でマグマの熱気など───』
『人質がいた時に助ける事だけに集中してください‼︎ でないと私……カレイドハートの時の触手に何かあった時、私専用の愛のSM用具がしばらく使えなくなる事に嘆いて───』
『そんな事に使った覚えないわァッ‼︎ アレはどっちかというと条鰭綱の身体のヤツだ‼︎』
はいそこの【ティアラメンツ】バカップル組。イチャつくのは後でやっていいからとっとと行くぞ。
『心の声が聞こえてるぞ‼︎ 誰がバカップルだ‼︎』
『そうですよマスター‼︎ 私はバカップル夫婦‼︎ 《夫婦》の文字が抜けてますよ‼︎』
『………………もう、シェイレーンの戯言にツッコみたくなくなってきた……』
はいはい、リア充爆発しろ。
♢
時は少し遡る。
十代が自室で眠りについていたところ、ハネクリボーに呼び起こされ、思うところがあってか様子を見に来た明日香諸共、謎の光に包まれてしまった。そして気がつけば……2人は溶岩の広がる岩場に立っていた。
何故自分達はここへ飛ばされたのかと、辺りを見渡す2人。その間にも、溶岩によって周囲に広がっている熱気の圧が2人の肌に襲い掛かっている。十代は長いジャケットとズボンによって流汗で済んでいるものの、袖のなく丈の短い明日香はさぞかし辛い事だろう。
何故自分達はここにいるのか。脱出する手段はないのか。状況を把握すべく辺りを見渡し続けていると……
「ここはアカデミア本島に存在する火山」
圧のある声に、視線が向かいの岩場に寄せられる。そこにいたのは、黒いジャケットを着て目元に禍々しい形状をした仮面を被っている長身の男性。
「我が名はダークネス。セブンスターズの1人。遊城 十代、貴様が私の最初の相手だ」
「お、俺が⁉︎」
その男──セブンスターズの1人だと言うダークネスが、突然十代を対戦相手として名指しする。
「何故かはわからんが、このペンダントの光に導かれた」
ダークネスが首に掛けているペンダントらしきものに触れ、それを十代に見せつける。それは半分に割れており、エジプトの彫刻に刻まれているかのような模様が描かれていた。
実はこのペンダント、十代ももう片方を所持していたのだ。彼の場合、とある経緯から【墓守】モンスターのいる精霊世界へと一時期飛ばされ、【墓守の長】との
そして、【墓守の長】と【墓守の暗殺者】ことサラ曰く、十代より前にも1人、
そんな事などダークネスは知る由もなく、興味を持たなくなったのかペンダントをそのまま襟の中へと仕舞い込み、十代の持つそのペンダントとは違う首に掛けてあるもの──七精門の鍵を見据える。
「だが、欲しいのはその胸に揺れる七精門の鍵。貴様からその鍵を奪ってみせよう……闇のデュエルで」
「闇のデュエルだと⁉︎」
「そう、闇のデュエルは既に始まっている」
十代を見据えながら不敵な笑みを浮かべるダークネス。一体彼は何をする気なのかと身構える十代に……
下の方から聞き覚えのある声が響き渡ってくる。
「十代‼︎」
「アニキー‼︎」
「なっ……⁉︎」
「翔君⁉︎ 隼人君も⁉︎」
咄嗟にその位置へと見下ろせば、そこには翔と隼人が、青い光の球体に閉じ込められるように囲まれながら浮遊状態になっていた。
「光の檻に護られてはいるが、あれは時間と共に消滅する。このデュエルが長引けば……彼らはマグマの中だ」
「汚ねェぞ‼︎ あいつらはこの戦いに何の関係もねェ‼︎」
「生半可な事を言うなよ遊城 十代。七精門の鍵を賭けたこの戦い、貴様には全能力を出し切って戦ってもらう。これはそのために用意した舞台。さらに───」
そこまで言って言葉を切り、ダークネスは懐から1枚のカードを取り出した。それは灰色の縁となっており、文字もイラストも何1つ記載されていなかった。あるのは、イラストの中が真っ黒な色に灰色が混じっている事だけである。
「貴様か私……どちらか負けた方が、その魂をこのカードに封印される。お互いの魂……文字通り命を賭けて、我々はこの戦いに臨むのだ。それこそが、私の闇のデュエル」
負けた者が灰色のカードに魂を吸い込まれてしまう。魂を奪われた身体は、時間が経つに連れて、身体中の臓器や脈などを全て強制的に停止され、腐りきり……やがて死に至る事だろう。
そう解釈させるようにダークネスが告げ終わるものの、明日香は状況を飲み込む事ができず困惑している様子だ。
「ねぇ十代……これは現実なの?」
「もしかしたら、夢や幻かもしれねェ……けど、俺は以前にもこんな戦いを経験したことがあるんだ。もし負けていたら、どうなったのかは分からない……でも、デュエルそのものは間違いなく現実だった‼︎ だから今回も……‼︎」
「そんな……」
十代の言葉で事の重大さと危険性を理解してか、明日香は唾を飲み身体を恐怖で震わせてしまう。
闇のデュエルを実際に体験した者である十代の口から、この状況がまやかしではない可能性の方が高い事を告げられたのだ。これで警戒すらしないのはおかしいだろう。
「けど、鍵だけじゃなく2人の命も懸かっているんだ‼︎ このデュエル……負けられない、絶対に‼︎」
「十代……」
そして、それを体験してきた者だからこそ、引き下がるわけにはいかないものなのだ。焦りに近い意気込みを口にし、十代はダークネスを睨む。
「そうこなくては……ならば始めよう‼︎ お互いの命を賭けた、血湧き肉躍る闇のデュエルを‼︎」
「待ってろ、翔……隼人……絶対に助ける‼︎ 勝負だ、ダークネス‼︎」
大切なもの達と己の魂を賭け、十代とダークネスはデュエルディスクを構える。果たして、この闇のデュエルを制するのは───
「「
十代
LP:4000
ダークネス
LP:4000
え? いつもより文字数が少ない? 偶にはこうしたい気分なんだよ‼︎(無理矢理)
本音を言うと、今回ばかりは他に良い話が思いつかなくて……
あっ、ちなみに今回はアンケートを導入しました。この後の物語に関係するから、ね?