あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど   作:作刀

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12話 リリィちゃんの宝具は男性特攻宝具だったようだ

 

「ここがリヨンか。言ってた通り、人っ子ひとりいねえ」

 

「酷い……あんなに美しかった街が、なぜ竜の魔女は……」

 

「次に会ったときには絶対にやめさせなきゃね」

 

「拓也さん……そうですね。私は彼女を止めなければならない」

 

「うん。さて、それじゃあ二手に分かれて捜索しよう。チーム分けは、そうだな……」

 

 

 

『女の子は全員俺のところ』

 

『ここは公平に分けよう』

 

 

うん、女の子達と一緒はぜひそうしたいところだけど今は俺の欲望に従ってる場合じゃないから公平に分けます。異論は認めない

 

 

 

「とりあえず俺の方はリリィちゃん、エミヤ、ジャンヌちゃんのチームだ。それでリっちゃんのほうがマシュちゃん、槍ニキ、マリーちゃん、アマデウスのチームだ。問題ないな?」

 

「まあいいんじゃねえの?俺は異論無しだ」

 

「私も構わない。マスターの決定に従おう」

 

「どちらも戦力に問題はない。実にバランスのいいチームだ」

 

「オッケー。それじゃあ捜索開始だ!」

 

 

 

俺達は捜索を開始する

 

 

 

 

 

─────────────

 

 

 

 

 

 

「これであらかた掃討は終わりましたね」

 

「ふむ、竜などは何度か目にしたが肝心の竜殺しが見つからないな。あまり時間をかけすぎるのは得策ではないと思うが?」

 

「そうだな、一旦リっちゃんのチームと合流するか───リリィちゃん!」

 

「──!?」

 

 

俺はリリィちゃんを抱き抱えてその場を離れる。先ほどリリィちゃんがいた場所には顔に包帯を巻いた男がいた。サーヴァントか……!

 

 

「テメェ……うちのリリィちゃんに何しようとしたゴラァ!」

 

 

俺はリリィちゃんを降ろしてそう叫ぶ。こいつ、リリィちゃんの綺麗な体に傷をつけようとしやがった……!!許さねえぞ!

 

 

「完全に決まったと思ったが、まさか躱されるとは……」

 

「何者ですか?」

 

「然様。人は私をオペラ座の怪人(ファントム・ジ・オペラ)と呼ぶ。竜の魔女の命により、この街を私の支配下に──」

 

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

「──うぐあっ!!」

 

 

べらべら喋りやがって……!テメェの話なんざ興味ねぇ!ここでブッ飛ばしてやらァァァァァァァ!!

 

 

「テメェだけはブッ飛ばす!」

 

「……もうブッ飛ばしてしまっているがね」

 

「マスター、ありがとうございます……お恥ずかしながら、相手の接近に気づくのか遅れました……」

 

「大丈夫、リリィちゃんが無事でよかった。君は俺のサーヴァントだ。戦わせないなんて言わないけど怪我しそうになってたら問答無用で助けるからね」

 

「本来なら私達サーヴァントがマスターを守るのが役目なのですが……」

 

「どうもマスターは常識が通じなさすぎる。君の在り方を否定するつもりはないが、自重というものも覚えてほしいものだ。今回ばかりは咎めはしないが」

 

「拓也さんは勿論素晴らしいお方ですが、藤丸さんの方がマスターとしては普通と言うのが何とも……」

 

「マスター適性的にはリっちゃんのほうが高いよ。俺も高い方だけどリっちゃんには負ける。まあその分戦闘力に特化してるけど」

 

「……いつまで私を差し置いて話をするつもりだ?」

 

「なんだ、生きてたのか包帯野郎」

 

「人が話をしている途中に顔面を殴り飛ばすとは……」

 

「いや、敵の前でべらべら喋ってんのが悪いんだろうが。殴ってくれって言ってるようなもんだぞ?」

 

 

面倒くせえな。今ので逝っとけよ

 

 

『こうなれば圧倒的肉体美を見せつけ、敗北感を味あわせてやろう』

 

『ぐちゃぐちゃにする。四肢をもいで腸を引きずり出し、頭を叩き潰す』

 

 

意味が分からん!!振れ幅がやばすぎるだろ!?下はやりすぎだよ!お前そんなキラーサイコパスだったのか!?俺は違うからやめろ!!上も上でよくわからん。なに?脱げっていうのか?でもぐちゃぐちゃにするよりはマシって考えたら……

 

 

 

 

「さぁ見るがいい!この俺の圧倒的肉体美を!!」

 

 

俺は着ていた着物を脱ぎ捨ててフロントダブルバイセップスのポーズを決めた。フッ、勝ったな。ほら見ろ、相手も困惑して……ごめんね

 

 

「……君はなにをしているんだ?」

 

「肉体美を見せつけているんだよ!!」(ヤケクソ)

 

「そ、そうか……」

 

「マスター、お前は本当に……」

 

 

 

 

あのね、俺だってやりたくてやってるわけじゃないんだよ。でもやんなきゃなんねえんだよなぁ、選択肢のせいでなぁ!!(血涙)

 

 

『星にする。天高く殴り飛ばしてやろう』

 

『説得すればもしかしたら仲間になってくれるかもしれない』

 

 

ねえだろ。どう見ても無理だろあれ。ていうかどう説得するつもりだよ、近づいた瞬間攻撃されるわ。もういちいち相手すんのもめんどくさいから天高く殴り飛ばします

 

 

「はい隙ありぃ!!」

 

「な──ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

「星になったな」

 

「拓也さん……」

 

「マスター……」

 

「マスターと戦うことになる相手が不憫で仕方ないな」

 

 

2人とも、苦笑いしないで。俺だってもう少しやりようはあったんじゃないかと思うよ?でも仕方ないじゃん。天高く殴り飛ばさなかったらあの包帯野郎に説得しなきゃならなかったんだから。それとエミヤ、俺もそう思う。あ、脱ぎ捨てた服拾わなきゃ

 

 

「あ、たっくん!ここにいたんだね!」

 

「お、リっちゃん。竜殺し見つかった?」

 

「ううん、まだだよ」

 

『──やっとつながった!みんな、今そこにサーヴァントを上回る超極大の生命反応が近づいている!それだけじゃない!サーヴァントも三騎追随している!逃げたほうがいい!』

 

「……マジ?」

 

「でもまだ竜殺しは見つかってねえぞ?」

 

「そうです!まだ探さなければ……!」

 

『そんな事をしている暇はない!早く逃げなければ……』

 

 

 

落ち着けよ

 

 

 

『……選君?』

 

「相手は竜だ。必ず竜殺しの力は必要になる。ここで見捨てるなんて悪手だろ」

 

「拓也さんの言う通りです。ここで見捨ててしまえばもう二度と機会は訪れないかもしれません」

 

「ロマニ君、サーヴァントの反応は?」

 

『……微弱だが、この先の城に1つだけ反応がある』

 

「そうか、サンキュー」

 

 

俺達は先にある城に向かい、中にいるであろう。竜殺しを見つけた。一度斬り掛かってきたがその攻撃を受け止めて説得して、力を貸してもらえるようにした

 

 

「さて、そうそろそろ来るか」

 

「──!?あれが真の竜種?ワイバーンとは比較にもならない……!」

 

「なにを見つけたかと思えば瀕死のサーヴァント一騎ですか……それとそこの変態男。貴方だけはこの場で殺します。やりなさい、ファブニール」

 

「いいよ!こいよ!」

 

 

 

『真正面から受け止める』

 

『逃げる。他の人たちに任せよう』

 

 

逃げんなぁぁぁぁぁ!!相手の狙いは俺だろ!受け止めるに決まってんだろふざけんな!さぁ来いよクソデカ竜。真正面から受け止めてやるよ!!

 

 

 

ファブニールは俺に向けて炎のブレスを放ってくる。俺はそれを鞘から抜いた一本の刀を横に振ってかき消す。

 

 

 

「ただの火を吹くトカゲごときが……勝てるとでも思ってんのか?」

 

「──!?」

 

「な……!?ファブニールの攻撃をたった一振りで!?」

 

「よし今だジークフリート!竜殺しの力を見せてくれ!」

 

「君のおかげで魔力が少し回復した。一発ぐらいなら撃てそうだ──宝具解放、幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)

 

「──ッ!!ファブニール、上昇りなさい!」

 

「行きやがったか」

 

 

『追いかける』

 

『相手が逃げたならこちらも逃げる』

 

 

どうする?潰せるならこの場で潰しておきたいけど……でもここは逃げるのがいいか?いやまあ正直ファブニールぐらいならたぶん何匹いようが大して変わらん気もするからわざわざ潰しに行く必要もないか

 

 

「また戻ってくる前に逃げようか」

 

「そうですね。今のうちに撤退しましょう。皆さん!」

 

 

 

 

 

───────────

 

 

 

 

 

「ここまで逃げてきたが、ロマニ君、敵の反応は?」

 

『先の極大生体反応は確認できない。たがまだ追跡は止まっていない!急ぐんだ!』

 

「マジ!?でもリっちゃんがそろそろ限界だから!」

 

『だったら貴方が藤丸を抱えなさい!貴方ならできるでしょう!?』

 

「そうか!その手があった!」

 

 

俺はオルガマリーちゃんにそう言われてハッとする。そしてリっちゃんをお姫様抱っこで抱える。ちょっと揺れるかもしれないけど我慢してくれ!

 

 

「リっちゃん、ちょっと揺れるけど大丈夫かい?」

 

「うん、大丈夫だよ」

 

「よし、ならちゃんと捕まっててくれ!ええい!邪魔だワイバーン共!」

 

 

空から襲ってくるワイバーンを来散らしながら進んでいく。しかし、ジャンヌちゃんがこの先にフランス軍がいると言う。彼女はフランス軍達を救いに行こうとするが、敵はもうすぐそこまで迫っている。だあもう!いちいちめんどくせえ!

 

 

「来やがった……!」

 

 

 

俺達のところに来たサーヴァントはあの時の仮面のお姉さん、確かバーサーク・アサシンのカーミラさん、だったっけ?と知らないやつが二人いる。白髪の男の方は何やらマリーちゃんとアマデウスの方と話をしている。だが、あの鎧の方はなぜかリリィちゃんに視線を向けている……そしてリリィちゃんに向けて攻撃をしてきた

 

 

「なにぃ!?」

 

「───Aurrrrrrrrrrr!!」

 

「く……!?なんて重い攻撃……!」

 

「Arrrrrrrrrrrthurrrrrrrrrrrrr!!」

 

「リリィちゃん!!」

 

「マスター!大丈夫です!」

 

「マスター、ここはリリィに任せておこう。なに、彼女もサーヴァントだ。そしてマスターが自分のサーヴァントを信じないでどうする」

 

「……そうだな。リリィちゃん、その鎧野郎は君に任せた。でも、ダメそうなら俺がやる。いいね?」

 

「はい!」

 

「エミヤ!お前はジャンヌちゃんのところに行ってワイバーン共を倒すのを手伝ってあげてくれ!」

 

「了解した!」

 

 

 

さて、リリィちゃん、思えば君がサーヴァントと1対1の勝負をするところを見るのは初めてだな。しかもその相手がなんかヤバそうな鎧野郎と来た。今は何とか打ち合ってはいるけど徐々に押され始めている。仕方ない、令呪を使って宝具で一気に決めよう

 

 

「その鎧、まさかランスロット卿ですか?」

 

「Aurrrrrrrrrrthurrrrrrrrrrrrr!!」

 

「く!まだ修行途中の未熟な私では……」

 

「よし、リリィちゃん。令呪を持って命ずる。君の宝具でそのランスロット卿とかいう鎧野郎をブチ抜くんだ」

 

「分かりました!見ていてください、貴方に勝利を!」

 

「選定の剣よ、力を!邪悪を断て──勝利すべき黄金の剣(カリバーン)!!」

 

 

 

おおおおおお!!?よ、鎧野郎の股間が逝ったぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ひぃぃぃ!?今タマヒュンした……!これからはリリィちゃんは怒らせないようにしよう……あの宝具が飛んできたら俺の股間は確実に逝く。いやこっわ!?

 

 

 

「……A……アー……サー。……王よ……」

 

「ランスロット卿、私はまだ修行中の身。貴方の思うような王ではありません。ですが、ここで貴方と戦えたこと、喜ばしく思います。貴方のおかげでまた1つ成長できたような気がします」

 

 

リリィちゃんはそう言った。その言葉が届いたのかは分からないけど。あの鎧野郎は光りに包まれて消えていった

 

 

 

『勝利したリリィを褒めるために頭を撫でる』

 

『リリィに抱きつきながら褒める』

 

 

お、これはサービス選択肢か?どっちも俺の得になるな。たぶんどっち選んでもリリィちゃんなら許してくれると思う。でも許してくれなかったらあの股間特攻宝具(カリバーン)が飛んでくるかもしれない……よし、じゃあ少しはマシそうな上を選んでそれでも許されなかったら土下座しよう

 

 

 

 

「リリィちゃん、よく頑張ったね」

 

「……」

 

「リリィちゃん?」

 

「い、いえ!なんでもありません!」

 

 

よかった、なんか顔赤ったからキレたのかと思った。土下座の準備してたけど杞憂に終わりそうだ

 

 

「そう?まあ、よくあんな鎧野郎に勝てたね。マスターとして誇らしいよ!」

 

「私、マスターのために頑張りました!」

 

「伝わったよ、ちゃんとね。これからもよろしくね?」

 

「はい!」

 

 

ふぅ……危ない。怒らせてしまって宝具が飛んでくるなんてことはなかった……いつの間にか敵も撤退していったし、またまた俺たちの勝利だね!

 

 

 

 

 

 




いつかこの股間特攻宝具が拓也くんに牙を向く日が来るかもしれない。拓也くん、あんまり片っ端から女の子を口説いちゃダメだよ?


まあ無理だろうけど(愉悦)
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