あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど 作:作刀
オルレアン攻略が終わった翌日、カルデアに帰ってきてからぐっすり眠った俺は召喚サークルの前に立っている
「さて、今回はかなり聖晶石が集まってます。その数なんと12個!4回も引けますよ!」
「フランス広かったもんね〜……」
「そこで、半分に分けて2回ずつ召喚することに決定しましたー!」
「いえーい!」
「誰が来てくれるのか楽しみです!」
「俺としちゃあ強いやつが来てほしいぜ。強いやつが来れば手合わせの1回や2回でもしてもらいたいもんだ」
「それはリっちゃんに言ってね。俺の狙いはフランスの特異点で出会った女の子の誰かだから」
「マスターよ、あまり求めすぎるのもよくないと私は思うが?」
「選君はもはや女性サーヴァントしか求めていない節があるからね……」
失敬な。女の子しか求めてないならエミヤを受け入れてないでしょうが。男だって来てくれたなら受け入れるよ
「それじゃあ今回はどうする?」
「前回は私が先だったしたっくんが先でいいよ?」
「マジ?それじゃあお言葉に甘えようかな」
『とりあえず立香を抱きしめておく』
『礼を言いながら立香の頭を撫でる』
うーん、リっちゃんなら基本なんでも受け入れてくれるから撫でたり抱きついたりするのは構わないんだよね。でも抱きつくのはなんかあれだから撫でておこう
「ありがとう、譲ってくれて」
「えへへ、どういたしまして!」
「さて、早速召喚しようか」
召喚サークルに聖晶石を投げ入れる、そして例のごとく光は収束していきやがて人型になる。そして現れるのは……
「サーヴァント、清姫。こう見えてもバーサーカーなのですよ?……ふふ、ますたぁ、必ずわたくしを召喚してくれると信じていましたよ?」
「おおおおお!!清姫ちゃん!よろしくね!」
「はい、ますたぁ」
「たっくんって引きいい時はほんとにいいよね」
「なんか次もいい引きができる気がする」
そう言ってもう一度召喚サークルに聖晶石を放り込む。さて、次は誰が来る……!?
「サーヴァント、アヴェンジャー。召喚に応じ参じょ……て、アンタは!?」
「く、黒ジャンヌちゃん……?」
「うっそ、まさかアンタが私のマスターなわけ?」
「そうだよ」
「……こんな変態がマスターなんて」
「変態変態言うなや」
「なにも間違っちゃいねーだろ」
槍ニキ、うるさいよ。確かに間違ってはないけども
『再会ということでパンツを見せてもらう』
『とりあえず胸を揉む』
うーん、これは紛うことなき変態……死ねクソが!俺が変態って呼ばれる訳の98%はお前のせいなんだよ!残り2%はまあ、俺も男だしエッチなことには興味あるわけで……でもそれを実行に移すのはどうかと思うぜ!?
再会ということでパンツ見せてもらうとかまずおかしいし、胸なんて揉めるわけないだろ。だって見た目はジャンヌちゃんそっくりだけど性格とか真逆じゃん、俺殺されるって。敵ならまだしも一応仲間になったんだから反撃してぶん殴るわけにもいかないし……ダメ元でパンツ見せてもらえないか試そうか(ヤケクソ)
「それじゃあ再会ということでパンツ見せてもらっていい?」
「……はあ!?な、なにがパンツ見せてほしいよ!?見せるわけないじゃない、馬鹿じゃないの!?クズ!変態!女の敵!」
「言い過ぎ言い過ぎ」
「ますたぁ、下着が見たいのであればわたくしに言ってくださればよいのに……」
「え、いいんですか!?」
「ダメに決まってるでしょうがぁぁぁぁぁ!!」
「ぐへッ───!?」
清姫ちゃんにいいんですか?と聞き返してみたらリっちゃんが俺の顔面にドロップキックを炸裂させた。俺は部屋の壁に吹き飛ばされた
「うわぁ……それどうなってるの?顔面が凹んじゃってるけど……」
「ほはひふん、ほへはほへふ?(ロマニ君、これ直せる?)」
「……なんて?」
あ、もういいです。自分で直します。顔に力を入れて無理やり元の形に戻した。鼻血は出てるけど。いやぁ、流石リっちゃん。いいドロップキックだった。死ぬほど痛え
「……まあいいわ。はいこれ、契約書」
「ん、ああ……はい、サインしたよ」
「確かに受け取ったわ。まあ、これから頼むわよ?マスターさん?」
「うん、よろしくね」
とりあえず俺の召喚タイムは終わったから次はリっちゃんに譲ろうか。あ、ヤベ、鼻血が
「ああ、ますたぁ!鼻血が……!」
「大丈夫だよ清姫ちゃん。これはいわゆるギャグパートだから次の瞬間にはもう治ってるから」
「どういうことですか?」
「清姫よ、マスターはたまに意味のわからない発言をすることがあるが、その時はまともに対応しなくていい」
「そんなますたぁも素敵です」
「……これは筋金入りだな。おい坊主、こいつになにしたんだよお前」
「いや、特になにもしてないと思うけど……」
「いえ、マスターは清姫さんに大好き、と声を大にして言っていました」
「それじゃねえか」
確かに言ったわ。でもかわいいしよくない?
「まあ、それは置いといて次はリっちゃんの番ね」
「うん、できれば強い人が来てほしいな」
そう言ってリっちゃんは召喚サークルに聖晶石を放り投げる。そして光の輪が現れて人型に変わる
「サーヴァント、ルーラー。ジャンヌ・ダルク。召喚してもらえるとは思っていましたが、まさかこんなに早いとは」
「あ、ジャンヌ!」
「藤丸さんが私のマスターですか?……拓也さんは?」
『ねっとりボイスで耳元で挨拶する』
『全裸になって喜びを伝える』
バカ野郎!なにが全裸になるだよ!全裸になる必要ねぇだろ!?全裸見せて引かれるぐらいならねっとりボイスで挨拶してやるよ!耳元ってのがキモいけどな!
「ようこそカルデアへ。来てくれてうれしいよジャンヌちゃん?」(ねっとりボイス)
「ひゃっ……!た、拓也さん、ち、近すぎます……!」
「今更なにを恥ずかしがることがあるんだい?俺に膝枕までしてくれたのに」
「そ、それは……え、貴女は」
「まさか、同じ日に同じ場所に召喚されるとは。でも私はあんたと馴れ合うつもりはないから。私はあんたを無視するし、あんたも私を居ないものとして扱いなさい」
「……」
ああ……まあ、敵としてなら全然顔合わせてもよかったけど仲間となるとちょっと気まずいのかな?ならここは俺が一言……
『そんなの許さないわ!私たちの元に来たのなら仲良くしなさい?』
『雰囲気が悪い。ここは一発芸で何とかしよう』
余計なことすんなや!こんなとこで一発芸なんてしてみろ、ボコボコにされるわ!一発芸やるぐらいならなぜかオカマ口調だけどちゃんと俺の意思が伝わるはずだ
「そんなの許さないわ!私たちの元に来たのなら仲良くししなさい?」
「……悪いけど、口出ししないでくれる?」
「いいや、そうはいかない。俺のサーヴァントになったからには俺の言う事は聞いてもらう」
「……はあ、面倒くさいわね。分かったわよ。無視はしないわ。でも最低限の会話しかしない。そこは譲らない」
「……まあ、それでもいいか。ジャンヌちゃんもいいよね?」
「ありがとうございます。拓也さん。あのままでは彼女は本当に私との接触をなくしていたでしょうから」
「まあ、できれば仲良くしてほしいからね……じゃあ、最後の1回、リっちゃん。お願い」
「うん、分かったよ」
リっちゃんは召喚サークルに聖晶石を放り込む。だがしかし、いつもと違う部分がある。それは光の輪の数だ。いつもは3本のはずだが今回は1本だった。そして光が収束し、出てきたのは……
「ま、麻婆豆腐……?」
「え、なにこれ、こんなのも出るの?ていうか、なにこの匂い!?辛ッ!?」
「め、目が痛え」
「おいおい、サーヴァントが来るのかと思えばとんだ劇物じゃねえかよ。どうすんだこれ?」
いや、マジでどうすんだよこれ。麻婆豆腐だから食えるんだろうけど多分これ食ったら死ぬぞ。いやマジで
「あの、誰も食べないのであれば、ここは私が!た、食べ物を捨てるのはもったいないですから!」
「ダメだぁ!!やめるんだリリィちゃん!!これを食ったら死ぬぞ!ていうか女の子に食わせるもじゃねえよこれは!」
俺は必死の形相でリリィちゃんを止める
『ここは自分で食べて男を見せる』
『他の男性陣の誰かに食べさせる』
俺が食ってやらァ!!逝くぜェェェェェッ!!?
「よし、ここは俺が……はむっ………」
「おい、マスタ……」
「ギャアアアアアアアアッ!?」
辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い!!な、なんだこれぇ!?俺はブート・ジョロキアみたいな激辛唐辛子にも耐えられるんだぞ!?い、異次元すぎるだろ!!マジで劇物だこれ!
『やっぱり誰かに譲る』
『ここは意地を見せて完食する』
食ってやらァァァァァァ!!勝負だ麻婆豆腐!勝つのは俺だバカ野郎ォォォォォォ!!
「アァァァァァァァァァァァァ!!」
「ちょっとアンタ!?なにしてんのよ死ぬわよ!?」
「誰か!誰か拓也さんに水を!」
「ボクが持ってくるよ!」
「ますたぁ!!気をしっかり!」
し、死ぬ……!これはヤバイ。一気に全部かきこんだから口だけじゃなく腹まで痛い気がする。悪い、先に逝く
「俺は止まんねぇからよ。だからお前らが止まらねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇぞ……」
「た、たっくーん!?」
キボーノーハナーツナーイーダーキズーナヲー
俺は鉄華団団長と同じポーズをしながら気絶した
流石の拓也君でもあの麻婆豆腐には勝てなかったか……