あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど   作:作刀

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第二特異点 永続狂気帝国セプテム
17話 男のメイド服とか需要ないだろ


 

「今日は早起き出来たからさっさと着替え……」

 

 

 

『今日はメイド服の気分だ』

 

『今日はチャイナ服の気分だ』

 

 

 

はあぁぁぁぁぁぁぁ……何だテメェまともに着替えることもさせてくれねえのか?どっちも持ってるけどこれは俺じゃなくて女の子達に着てもらおうと思ってわざわざカルデアに持ってきたんだが……あ、はい、着なきゃいけないんだろ知ってるよコノヤロー!

 

 

さて、メイド服かチャイナ服か……うん、メイド服で行こう。チャイナ服は露出が多い。177cmの筋肉質な男の露出とか誰得だよ。だったらメイド服着るわ!ミニスカバージョンとロングバージョンがあるからロングの方着れば問題……あるけどまあ多少はね?

 

 

 

てことで着替えます

 

 

 

 

 

「マスター、起きて……何をしているんだ?」

 

「……エミヤ」

 

 

まじかよ、着替え終わった瞬間エミヤが入って来やがった。ノックぐらいしろやテメェ!何急に入ってきてんだバカ野郎!

 

 

「ノックしろよ!」

 

「したがマスターが反応しなかったんだろう?」

 

「……ゑ?」

 

 

 

まさかメイド服着るのに手間取ってたからそのせいで気づかなかったっていうのか!?うっそだろおい

 

 

「……マスター、君の趣味を否定するつもりはないが今から特異点にレイシフトするというのにそれはどうかと思うぞ?」

 

「やめろ!?違わなくないけど違う!」

 

「言い訳は後で聞く。もうその服でいいから早く管制室に向かおう」

 

「いや、着替えた──」

 

 

 

『着替えない』

 

『このままいく』

 

 

だあぁぁぁぁぁぁ!!これは選択肢じゃねえ!強制って言うんだよ!選ばせろよ!?ああもう仕方ねぇ!とりあえずレイシフトしてからでも着替えれるように替えの服持っていっとこう

 

 

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

 

 

 

エミヤと一緒に管制室に向かった。そして到着したらロマニ君や槍ニキは爆笑してた。ダブルジャンヌちゃんは黒い方は引いてて金髪の方は苦笑いしてた。リリィちゃんと清姫ちゃんは似合ってると言ってくれたのが唯一の救いだった……いや、これ喜んでいいのか?リっちゃんはいつも通りだと言って流してた。スルースキルがすごい……!あ、ちなみに今回のレイシフト先は古代ローマらしい

 

 

 

「はぁ、笑った。さて、切り替えてレイシフトを始めようか」

 

「ロマニ君後でマジビンタね?」

 

「なんでだい!?いつも奇天烈なことをする君だが流石にメイド服を着てきたら笑っちゃうって!」

 

「だとしても腹立つからしばく。槍ニキ、テメェもだ」

 

「お、いいぜ?ま、そう簡単にしばかせはしねえけどな」

 

 

『この場でボコボコにする』

 

『ブチ殺す』

 

 

キレたぜぇ……ボコボコにしてやらぁ!!

 

 

 

「ブッ飛ばしてやらぁぁぁぁ!!」

 

「たっくん?」

 

「はい」スンッ

 

「あははは!何よあんた!まるで主人に従うペットじゃない!」

 

「何もいえねぇ」

 

 

流石の俺もそこまでの趣味はない。でもリっちゃんの言うことには逆らえないからそう言われても否定できない。これ以上暴れたらリっちゃんが怒る。怒ったリっちゃんに俺は勝てない

 

 

「はーいもういいからさっさとコフィンの中に入ってね〜」

 

「マスター!今回も頑張りましょう!」

 

「ま、あんたなんか居なくても私が居れば何とかなるけど?」

 

「ふふ……ジャンヌオルタさん、ますたぁがいなければわたくしたちは活動できないということをお忘れですか?」

 

「……うるさいわね。知ってるわよそんな事」

 

 

ああもう仕方ないなぁ。ここは俺が宥めよう

 

 

「ほらほら、二人とも喧嘩しない」

 

「あら、わたくしはますたぁの前で喧嘩などはしたないことはしませんよ?そこの態度の悪いサーヴァントは違うようですが?」

 

「喧嘩売ってんの?いいわよ、買ってやるわよその喧嘩」

 

「令呪をもって命ずる。落ち着け黒ジャンヌちゃん」

 

「んな!?」

 

「うふふ、流石ですね。ますたぁの貴重な令呪をこんなくだらないことに使わせるなんて、わたくしには出来ません」

 

「覚えてなさいよ……!」

 

「ちょっと貴方達、早く入りなさいよ」

 

 

おっと、オルガマリーちゃんに言われてしまった。さっさと入ってレイシフトしようか

 

 

コフィンに入った俺達はレイシフトをした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「目の前に広がる草原。この光景見覚えあるぞ」

 

「フォー……ンキュ!」

 

「そして、例のごとくフォウ君もいると。またついてきちゃったのか〜?寂しがりやさんめ!」

 

「キュー!キャウ!」

 

「また選さんのコフィンの中に忍び込んでいたようですね。今回もフォウさんの事をお願いできますか?」

 

「任せなさい」

 

「メイド服のたっくんの肩にフォウさんが乗ってるのなんかシュールだね」

 

 

そういや俺メイド服だったわ。もう着替えていいか?……脱ごうとしてもダメだったわ。まさか今回の特異点はメイド服で攻略しなきゃいけないのか!?んなアホな……

 

 

『あれ?君達がいるのは首都ローマではないのかい?』

 

「丘陵地だけど?」

 

『おかしいな?こっちでも確認したけど、そこは首都じゃないね。転送位置は確かに固定化したはずなんだけどなぁ……えっと、そこは首都ローマ郊外にあたる場所のようだ。時代にも間違いはない。ローマ第5皇帝ネロ・クラウディウスが統治する一世紀なのは間違いない』

 

「まあ何事も必ずうまくいくとは限らないからね。このまま首都ローマに向かえばいいでしょ」

 

「拓也さんの言う通りです。このままここで立ち止まっていても変わらないので首都ローマへ向かいましょう」

 

「では早速向かうとしようか……いや待て、なにやら音が聞こえてくるぞ?」

 

 

エミヤがそう言うから耳を澄ましてみれば、確かに音が聞こえてくる。これは……

 

 

『戦闘だ!俺も混ざりに行こう!』

 

『俺が全員ブチのめす!』

 

 

 

大人しくしてやがれぇ!!こういう時は慎重にするのが1番なんだよ!ていうかフランスでも初めにこんな事あったなぁ!!もうこうなりゃヤケだ!俺も混ぜやがれぇ!!

 

 

「これは多人数での戦闘の音ですね、丘の向こうのようです」

 

『多人数戦闘?戦争、か?いやいや、あり得ない、この時代の首都ローマ付近で本格的な戦闘があったなんて話はないぞ。つまりそれは──』

 

「歴史に異常が起きてるってことだよね」

 

「そのとおりです、マスター。音の方へ急ぎましょう!」

 

「マスター!私たちも……あれ?」

 

「おい、この展開前にもあったよな?」

 

「あの馬鹿マスター!一人で勝手に向かったわね!?」

 

「……まったく、目を離せばすぐにこれだ。誰かマスターを常に監視していたほうがいいのではないか?」

 

「ますたぁ!わたくしのことを置いていかないでください!」

 

「ああもう!たっくんのバカぁ!」

 

 

 

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

 

 

 

うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!どっちに加勢すればいいのか分かんねえけどなんか金髪の赤い服着た美少女がいるからそっちに加勢するぞぉ!!

 

 

 

「フタエノキワミアーッ!!」

 

 

俺は独特な叫び声を上げながら目の前にいた兵士に拳を立てて一撃目を食らわせ、その瞬間拳を折って二撃目を与える。

 

 

二重の極み。一撃目の衝撃が物質の抵抗とぶつかった瞬間、二撃目を与えることで衝撃を全体に伝わらせる必殺技である……メイド服の男がこれやってんの絵面がひでぇ……まあ、とりあえずボコします

 

 

 

 

 

 

「剣を納めよ、勝負あった!そして貴公たち、もしや首都からの援軍か?すっかり首都は封鎖されていると思ったが……まあ良い、褒めて使わすぞ。たとえ敵方の者であっても構わぬ。余は寛大ゆえに、過去の過ちぐらい水に流す」

 

 

「そして、それ以上に今の戦いぶり、評価するぞ。皆相当の実力を誇るのであろうが、特にそこの女装をした男だ!なにやら奇妙なことを叫んでおったがその拳から繰り出される技には何ともいえぬ倒錯の美があったな!」

 

 

 

『褒めてくれた目の前の少女に名前を聞く』

 

『褒めてくれたから熱いベーゼをかわす』

 

 

ベーゼは交わさねえよ!初対面でキスするやつがどこにいるんだよ!こんなもん一択だろうが!

 

 

「お褒めにあずかり光栄です。私は選拓也。ぜひ拓也と呼んでいただきたい。そしてよろしければ貴女の名をお伺いしたい」

 

「うむ!余はローマ帝国五代皇帝、ネロ・クラウディウスである!」

 

 

ん?ネロ・クラウディウス?……この娘が第5皇帝だったのぉぉぉぉぉぉ!?

 

 

「お会いできて光栄です。ネロ・クラウディウス陛下。この選拓也、貴女の助けとなるために未来から遥々やってきた所存です」

 

「未来とな?拓也は何とも珍妙なことを言うな。階段から転げて頭でも打ったか?」

 

 

……まあ、急に未来から来たとか言っても信じられんか

 

 

「しかし、拓也よ。ローマでは女装をする男は少なからずいるが、その中でもお前は随分と似合っておるな?」

 

「……喜んでいいのかこれ?」

 

「余が褒めたのだ!存分にその幸せを噛みしめるといい!」

 

「うん、もういっか!」

 

「ともあれ、この勝利は余とお前達のもの、たっぷりと報奨を与えよう!……あ、いや、すまぬ。つい勢いで約束してしまった。報奨はしばし待つがよい、今はこの通り剣しか持っておらぬ故な」

 

 

『報奨はネロ自身がいい』

 

『この場で欲しいと全身から体液を撒き散らしながら泣きわめく』

 

 

なんだこの究極の二択は!?人としての尊厳を失うかクッサイ言葉を伝えるかの2択だと!?相手は皇帝陛下だぞ!?不敬罪で殺されるわ!ていうかメイド服の筋肉質の男が告白とかそれもう不審者以外の何者でもねえだろ……しかし全身から体液を撒き散らすなんてのはダメだ、絶対。究極の二択とか言いながら一択しかねえわこれ……さっきから選ばせる気なくね?

 

 

 

「報奨はネロ陛下ご自身がいいです。私は美しい貴女がそばにいてくれたらそれで構わないです、はい」

 

「余がいいと申すか!口が上手い奴よな!ならば、拓也を余の家臣にしてやろう!」

 

「え、いいんですか?」

 

「はあ……悪いが、この男を貴女に譲るわけにはいかない。こんなのでも大きな使命を背負っているのでな」

 

「あらあら、ますたぁ。もしかして浮気するおつもりですか……?」

 

「ヒエッ」

 

「む?拓也自身がこう言っているのだから良いのではないのか?」

 

「ああ……たっくんは女の子なら誰であってもこんな事言っちゃうから……たっくんは後でお話ね」

 

「\(^o^)/」

 

「皇帝相手でも怖じけずにその様な物言いをするとは!随分と度胸があるのだな。ますます気に入った!」

 

「俺も好きです」

 

「拓也さん、まだ言うんですか?」

 

「たくっ、ほんと懲りねえやつだなお前は」

 

 

俺は何度ボコボコにされようと100人でも200人でも女の子に声をかけるよ!!まぁ、拒否されたら諦めるけど……

 

 

 

 

 

 

 

 




この告白まがいなこともメイド服でやっているという事実。こいつおかしいんじゃないの?
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