あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど 作:作刀
「うおおおぉぉぉぉぉ!!」
「リっちゃーん!?マシュちゃーん!?どこだーー!!」
レイシフトとかいうのでなんか燃え盛る街に飛ばされた俺は、多分一緒に飛ばされてきてるはずのリっちゃんとマシュちゃんを探している、猛ダッシュで。ちなみに今は拾ったヘルメットと金属バットを持ってる
「見つかんねぇぇぇ!?」
うん、全く見つからねえんだこれが。なんでなん?しかもなんか変な骸骨がいっぱいいるし、襲ってくるし。まあ全部蹴散らしたんですけど、俺強いので。まあこのままじゃ埒あかないんでジャンプして上空から探そうと思います
ダンッ!!
「さぁて、どこかなぁ!」
この視力53万の俺に見えないものなどない!ほらほらいたぁ!!──あ?なんだあの青いローブ着た男。まさかこのまま襲われてエロ同人みたいな展開になるのか!?んなことさせねえぞぉぉぉ!!
『猛スピードで降下して青ローブの男に飛び蹴りを食らわせる』
『襲われそうな二人の前に降りてカッコよくポーズを決める』
男に容赦なんかしねえぞ!飛び蹴り食らわせてからカッコいいポーズしてやらァ!!
「ライダァァァァキィィィィィック!!」
─────────────
「よくやったな、お嬢ちゃん。宝具は解放さ──「ライダァァァァキィィィィィック!!」──ぐほぉあ!?」
「今ここに参上した!正義の味方。ミラクル☆タクヤさんだ!」
「た、たっくん!?」
「選さん!」
「やぁやぁ 、二人とも……ゑゑゑゑゑ!?」
「わっ!?どうしたのたっくん?」
「あの、選さん?」
あの時はこの2人を助けると言う気持ちでいっぱいいっぱいだったけどよく見なくてもすげぇかっこしてんなぁマシュちゃん!?なんだその露出多めの格好は!モノすんごいエロスを感じるぞ!
『なんて格好してるの!お母さんそんな子に育てた覚えはありません!』
『拓也、心の俳句 ねぇマシュちゃん 何その格好 誘ってる?』
ボケェェェェェ!!そんな最低な俳句言えるわけねえだろ!?変態のレッテル貼られてまうわ!そして謎のお母さんムーブすんな!推定変なやつなのに確定で変なやつにされるだろ!ふざけるな!ふざけるな!馬鹿野郎ォォォ!!
「なんて格好してるのマシュちゃん!お母さんそんな子に育てた覚えはありません!」
「え、お母、え?」
「大丈夫だよマシュ。たっくんたまに変なこと言うけどいい人だから」
「は、はあ……それはわかりますけど」
い、いい子だぁ……!助けてお母さん、お父さん。俺この子たち好きになっちゃう!──ん?なんか足元でモゾモゾと動いて
「いい加減どけ!急に上から飛び蹴りしてきたと思ったらずっと人の上に乗りやがって!バカかテメェは!?」
「あ、ごめん忘れてた。じゃなくて、テメェゴラ!なにこの天使2人を襲おうとしてんだ殺すぞこのカスが!」
「はあ!?何いってんだお前!?何で俺が襲うんだよ!?頭沸いてんのか?」
『え、選君?なんかハチャメチャすぎて反応が遅れたけど無事だったんだね』
「あ、ロマニ君。いやぁ、リっちゃんとマシュちゃんと別れてここに送られた時は2人が無事かどうか不安で気が気じゃなかったんだ」
『貴方、私を庇ってあの爆発を受けたのに無傷で、なおかつ特異点に飛ばされても無傷で合流するなんて、ほんとに一般人なの?』
「おお!オルガマリーちゃん!あの爆発で震えてたのに立ち直ったんだね!よかったよかった!ちなみに俺は逸般人だよ」
「たっくん、漢字が違うよ?」
『う、うるさいわね!震えてなんか、ないわよ……その、助けてくれてありがとう』
わぁ、見栄張っちゃって、可愛いな。しかも小声でありがとうって言っちゃってるのバレバレだよ。俺の聴力を舐めるんじゃあないッ!!
『小声でありがとうって言ってるのバレバレなんだよなぁ』
『見栄はっちゃって、可愛いなぁもう』
なあああああ!?こういうのは心のなかにしまっておくんだよ!?ねぇぇぇぇ!?空気読もうよぉ!こういうことばっかするから嫌われるんだぜ?ああもうほんとクソ
「小声でありがとうって言ってるのバレバレなんだよなぁ」
『な、なぁ!?そういうのは聞こえないのが普通でしょうが!ていうか聞こえても言わないのが礼儀なのよ!』
「はい、ボクもそう思います」
『あはは……なんか選君が来てから凄く賑やかになったね?』
「俺は居るだけで雰囲気を良くするムードメーカーなので」キリッ
「悪い意味でな」
「テメェしばくぞ!この不審者が!」
「不審者はテメェだろ!?何で上裸なんだよ!」
「あ!ほんとだ忘れてた!?」
「上裸にヘルメットに金属バット……端から見れば不審者ですね」
「これは私も否定できないかなぁ……?」
「もうヤダ僕おうち帰る」
俺はその場でしゃがんで人差し指でコンクリをえぐってのの字を書いてます。コンクリートを抉ってのの字を書いてます(迫真)
「ええ……?(困惑)」
「いやお前、何指でコンクリートえぐってんだ。化け物かよ」
「俺の蹴り受けて無事なお前も大概だろ」
「あの、そろそろ話を進めませんか?」
「おお、そうだった。済まねえなこの馬鹿が邪魔してきたから話が途切れちまった」
「あ゛あ゛ん゛!?」
「たっくん、ステイ。キャスターもたっくんを煽らないであげて」
「はい」
「へいへい、わかったよ。それじゃあ移動しながら話してやる」
──────────
「大聖杯っていうのを守ってるのはわかったけどセイバーの正体って何なの?」
「ああ、それは──」
『筋肉モリモリマッチョマンの変態だ』
『バカの世界チャンピオンだ……』
だあもう!いちいち会話止めんな!?バカの世界チャンピオンはお前だよ!?もういいから大人しくしててくんないかなぁ!
「筋肉モリモリマッチョマンの変態だ」
「──ちげえよ、いちいち会話を遮るんじゃねえ。もう黙ってろお前」
「……はい」(´・ω・`)
「まあ、正体については宝具を見れば分かる。それぐらい有名で強力だからな」
「強力な宝具……それは一体?」
「王を選定する岩の剣のふた振り目。お前さん達の時代においてもっとも有名な聖剣、その名は──」
「
『あ、アーチャーのサーヴァントよ!気をつけなさい!』
「おう、言ってるそばから信奉者の登場だ。相変わらず聖剣使いを護ってんのか、テメェは」
「……ふん、信奉者になった覚えはないがね。つまらん来客を追い返す程度の仕事はするさ」
「ようは門番じゃねえか。何からセイバーを守っているかは知らねえが、ここらで決着をつけようや」
ここはキャスターがやってくれそうな雰囲気だしここは任せて俺たちは奥に……
『どけキャスター。俺がやる』
『キャスターを蹴り飛ばしてアーチャーの前に出る』
任せようよぉ!?何でわざわざ俺が出なきゃなんねえんだ!めんどくせえなあもう!あとお前キャスターのこと嫌いだろ!俺はもう誤解も解けてるしいいけど。俺に対して当たり強いのはお前のせいだからな!?
「どけキャスター、俺がやる」
「──へえ?」
「む?見たところ君は人間のようだが……」
「俺はただの人間じゃねえ。俺は……」
『人呼んで、変態紳士だ』
『正義の味方。ミラクル☆タクヤさんだ』
おおぉぉぉぉい!?なーにが変態紳士だ!死ねカス!それにミラクル☆タクヤはもう掘り返すな!恥ずかしいだろ!?あの時はテンションがバグってああ言っただけで俺は正義の味方でもなんでもねえよ!強いて言うなら女の子の味方だ。でも変態紳士よりはマシなんで正義の味方にします……
「正義の味方、ミラクル☆タクヤさんだ!」
「正義の味方……か。君も正義の味方を目指しているのか。それを止めるつもりはないが……その果てに後悔を残さないようにすることだ」
え?なんか地雷踏んだ?別に正義の味方を目指すつもりなんてこれっぽっちもないんだけど……まあなんか正義の味方に思い入れでもあったのかな?それは別にいいけどさっさとやるか
『マシュにお前の出番だぞ!と放り投げる』
『叩いてかぶってジャンケンポンを挑む』
すううぅぅぅぅ……F◯CK!!あのさあ?キャスターにどけとか言っておいてマシュちゃんに放り投げるとか男としてありえないんだが!?ていうか敵に叩いてかぶってジャンケンポン挑むやつがどこにいるんだよ!?まともに取り合ってくれるわけねえだろ!ええいままよ!
「まあ座るんだアーチャー。勝負内容は……叩いてかぶってジャンケンポンにしよう」
「……は?」
めちゃくちゃ困惑してるよアーチャーさん。そりゃそうでしょうよ。だって敵が叩いてかぶってジャンケンポンを挑んでくるんだもん。困惑しないほうがおかしいんだよ
「なあ、あいつ何いってんだ?」
「うーん、たっくんの考えることはたまに分からなくなるからなぁ」
「な、なんというか凄いですね、選さんは」
『彼、この状況で何であんな余裕なんだい?』
『さあ?バカなだけじゃない?』
「はいそこ!うるさいよ!」
味方も困惑してました。なんか俺のせいで場の空気がどんどんギャグっぽくなっている……
「ミラクル☆タクヤといったか?」
「その呼び方やめてください」
「……君がそう言ったんだろう?」
「いや、あれは違うんだよ。何が違うというと説明は難しいけどとりあえずその呼び方やめて。できれば選か拓也でお願いします」
「……選。なぜ叩いてかぶってジャンケンポンなんだ?流れ的に君が私と戦闘するはずなんたが……」
「まあ、叩いてかぶってジャンケンポンも見かたを変えれば戦闘なんじゃないですか?」(ヤケクソ)
「そんな戯言に付き合うつもりはない。立て。その性根を叩き直してやる」
『もしかして、ビビってるんですか〜?』
『まあ負けるのは怖いからね。仕方ないよね』
煽るんじゃねぇ!?アーチャーの言ってることは正しいんだよ!おかしいのはお前なんだよ分かれこの野郎!あんまり場を乱さないでくれます?こいつ意地でも叩いてかぶってジャンケンポンさせるつもりだな?
「まあ負けるのは怖いからね。仕方ないよね」
「……なに?」
「まあ、そんなに戦いたいならいいよ?俺、めちゃくちゃ強いから」
「……いいだろう。君の思惑に乗ってやる。その上で君を叩きのめしてやろう」
「お、いいねぇ」
さて、かぶってたヘルメットと金属バットを地面において、正座して始めようか
「さあ、始めようか」
「ちょっと待て!?ヘルメットは、わかる、だがなぜ金属バットなんだ!?相場はピコピコハンマーなどだろう!」
「いやまあ、金属バットしか持ってなかったから」
「……仕方ないか」
そう言ったアーチャーの手からピコピコハンマーが出てきた。え!?ピコピコハンマー作れんの!?そういう能力?
「すごいねぇ。まさかピコピコハンマー作れるなんて」
「これで準備は万端だ。私はいつでもいいぞ」
「俺もいいぜ?それじゃあ……」
「「叩いてかぶってジャンケンポン!!」」
アーチャー チョキ
拓也 グー
「俺の、勝ちだぁ!!」
「フ、甘い!」
「なにぃ!?」
俺はピコピコハンマーを手に取りアーチャーの頭を叩こうとするが、それをヘルメットをかぶられて防がれる。
そのやり取りが何度も続いた。オレが負けてヘルメットをかぶるときもあった。そしてその光景を見るギャラリー達の目は俺に巻き込まれたアーチャーを哀れみの目で見て、俺のことは冷えた目で見てきていた
「ふ、ふふふ、やるじゃないかアーチャー?」
「君こそやるじゃないか。人間でありながら私の速度についてくるとは」
「こ、この戦い。すごい……!」
「どちらも一歩も引きませんね」
「確かに凄えんだろうが、どこかくだらねえぞ」
『ほんと呆れたわ……』
くっそ〜。なかなかやるじゃないか……!だがそれもここまでだ。この俺が本気を出せば……!
『もうめんどくさいから隣においてある金属バットでぶっ飛ばす』
『ジャンケンすると見せかけて殴り飛ばす』
テメエ!?散々やらせておいて結局それかよ!?馬鹿野郎ォォォ!?ごめんアーチャー!俺の為に尊い犠牲になってくれ!
「叩いてかぶって……」
「ぶっ飛べゴラァ!!」
「なっ───ぐああああああ!?」
金属バットで殴られたアーチャーは洞窟を突き抜けて空に消えていった。お前の事は忘れないぞ
「え、ええ……?」
「こいつ、まじか」
「さぁ、行こうか!」(死んだ目&いい笑顔)
「は、はい……」
俺たちは洞窟の奥に進み、大聖杯のもとに行く
ハチャメチャな選択肢に振り回される拓也とそれに巻き込まれて星にされてしまったアーチャー……アーチャー可哀想だねぇ(愉悦)