あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど 作:作刀
リっちゃん達が帰ってきてから俺達はガリアへと向かっている。みんな馬に乗ってるけど俺は走っている。いや、ホントは馬に乗りたかったんだけど案の定選択肢のやつがね……
『馬には乗らずに走る』
『面倒くさいから自分だけ城に残る』
こんな感じの選択肢を出してきた。残るのは嫌だったから馬に乗らずに走ることを選んだ。まあ別にいいんだけどね?でも、さっきみんな馬に乗ってるって言ったけど実はリっちゃんは俺が抱えてるんだよね。馬に乗ろうとしたけど慣れてないせいか、落馬しちゃってそれが怖くなったらしい
「ごめんね、たっくん。私も馬に乗れたらよかったんだけど……」
「大丈夫だよ。俺も(選択肢のせいで)元々走る予定だったし、リっちゃん軽いから抱えてても抱えてなくても変わらないよ」
「うん、そう言ってくれたら少しは気が楽になるよ」
「それにしても、拓也は凄まじい体力を持っておるのだな。人を一人抱えながら馬の速度についてくるとは。いや、これだけ強いのだから当然と言えば当然か?」
「うん、登山を100回繰り返したり毎日1000キロ走ったり、その他にも……」
「もうよい!なんなのだその出鱈目な鍛錬は!?」
「始めたての頃なんてまだ7歳ぐらいだったから死ぬほどきつかった。当時は2日ぐらい疲労で動けなかったもん」
「それだけの事をしておいて2日で済むのか……余もやってみれば拓哉のようになれるかもしれぬな」
「やめといたほうがいいよ?ていうかムキムキになったネロ陛下とか見たくないからそのままの可愛い姿でいてください」
「そうか!余は可愛いか!もっと褒めるがよい!」
「ネロ陛下可愛い!声がいい!胸も大きい!その透明なスカートから見える太ももとかすごいエッチで最高!」
「う、うむ、後半は下心満載だな……」
「たっくん?」
「あ……いだだだだだだだ!?」
ごめん!?謝るから耳引っ張らないで!痛い痛い!言葉選びミスったぁぁぁぁぁぁぁ!?これもう選択肢のことごちゃごちゃ言えねえな……いや、でもこいつはおっぱい揉ませたりとか結婚してくださいって言わせたりとかいろいろ度が過ぎたことさせてくるからやっぱ言わせてもらうわ
『取り込み中のところ悪いけど前方に生体反応がある。サーヴァントはいないけど敵のようだかなりの数がいるから気をつけて!』
「了解!さてみんな、戦闘の時間だ!各自好きに暴れてくれ!」
「少しいいか?」
「エミヤ?どしたん」
「マスターは指示を出したりしないのか?基本、マスターは我々サーヴァントの後ろで戦闘の指示を出すものだと思うのだが」
「俺の指示いる?だって個人差はあれど英霊って戦闘のプロなわけじゃん。だったら俺が指示出すよりみんなの好きにやらせたほうがいいんじゃないかなって。それに俺は軍師とかでもないから戦略を考えるのとか苦手だし」
「そういえば君はそういうやつだったな。まあ、的外れな指示を出されるぐらいなら私達が自分で考えたほうがいいか……」
「そういう事。さて、それじゃあ気合い入れていこうか!」
とりあえず襲ってきた奴らはボッコボコにしてやった。うちの戦力舐めんな。サーヴァント6人にデミ・サーヴァント1人と人間なにの強いネロ陛下と人間のくせにサーヴァントよりも強い脳筋(俺)だぞ、負けるわけないだろ。ていうかもはや敵が可哀想だよ
「こちらの戦力も相まって、やはり苦戦はしなかったな。そもそも敵の一人一人がそこまで大した実力でも無かったというのもあるが如何せん数が多いからな。しかし、やはり手放すのは惜しい、客将とは言わず、余のものにならんか?」
『もちろん、とキリッとした顔で言う』
『逆に俺のものになってほしいと頼む』
散々あなたがいいですって言ってきた手前、あんまり強くはいえないけどやっぱ俺のものになってほしいとかいうのは陛下に失礼だろ!?ていうかそう言わせたのもお前だからなッ!!でも、もちろんって言ってもうちの仲間達から小言言われそうだしなぁ……俺のものになって欲しいとか言うのはちょっとあれだから即答するかぁ……
「もちろん( ー`дー´)キリッ」
「即答か!よいよい!余も拓也のことは気に入っておるのだ。無論、立香やリリィたちのことも気に入っておるぞ?」
「またマスターが即答してしまいました……」
「やっぱりこんな奴に負けたの納得いかないわね」
「こいつそろそろ喋れないように口縛っといたほうがいいんじゃねえのか?」
なんか俺もそうしたほうがいい気がしてきた。ロープで口ぐるぐる巻にでもする?
「何度も言っているが、マスターをやるわけにはいかない。というかこれ以上勧誘されたら本当にそちらに向かってしまいそうだから控えてくれると助かるんだが……」
「そうだよたっくん!私達のことおいていくの!?」
その言い方はずるいんじゃないですかね?まあ、俺自身マジで行くわけじゃないから別にいいんだけどさ。でも、ネロ陛下との生活を考えるとちょっと幸せすぎて……!!
「ごめん、ネロ陛下。自分でもちろんって言ってたくせにあれだけど、やっぱ君のものにはなれない。こんな魅力的過ぎる誘いだけど、あき、あ、あきら、諦め……諦めてほしい……!!」
「おい、こいつめちゃくちゃ葛藤してんぞ。そんなに嫌なのかよ、断るの」
「このアホマスターは本当に……」
ごめんねエミヤ。でも美少女からの誘いを断るのって俺にとっては断腸の思いなんだよね。できれば世界中の美女・美少女が幸せになって欲しいと願ってる俺には辛いことなんだ
「余のものにならないのは残念だが、仕方のないことか。だがその気になればいつでも言うのだぞ?余は歓迎するからな!」
「うん。それで、ガリアにはいつ到着するのかな?」
「もうすぐだ。ここまでご苦労だったな。野営地に着いた時に存分に休むといい」
「そうするよ」
──────────────────
「うおおおおおお!!ネロ陛下ぁぁぁぁぁ!!」
ガリアに到着したネロ陛下は兵士達に演説をしていた。それが終わると兵士たちは歓声をあげる。俺もその中に混ざって歓声をあげている
「おや、思ったよりもお早いお越しだったね、ネロ・クラウディウス陛下。それで、そっちの叫んでる子と君達が噂の客将でいいのかな?とても強いんだってね」
「あっちの女装男の事は無視してくれて構わない。もうじきやめてこちらに来るだろうからな」
「そ、そうなんだ……?まあいいか、あたしはブーディカ。ガリア遠征軍の将軍を努めてる」
「ブーディカ……?」
「そう、ブリタニアの元女王ってやつ。で、こっちのでっかいのが」
「戦場に招かれた闘士がまたひとり。喜ぶがいい、ここは無数の圧政に満ちた戦いの園だ。あまねく強者、圧政者が集う巨大な悪逆が迫っている。反逆の時だ。さぁ共に戦おう。比類なき圧政に抗うものよ」
「何いってんだこいつ」
俺は叫ぶのをやめてみんなの所に戻ってきた。そしたらなんか意味のわからんこと言ってるやつがいたからついそう言ってしまった
「ますたぁ、戻ってこられていたのですね」
「うん」
「うわぁ、珍しいこともあるもんだね。スパルタクスが人を見て喜ぶなんて滅多にない。いや、ううん、訂正。他人を見て喜んでるのに襲いかからないなんて滅多にないわ」
「それで、さっきから何の話してたの?」
俺がそう聞くとリリィちゃんが説明してくれた。こっちの赤い髪の女の人がブーディカって名前で遠征軍の将軍を努めてて、そっちのデカブツがスパルタクスって名前で、なんか意味のわからんことを言ってるのか。俺が話を聞いていると、目の前にスパルタクスが来ていた
「……なに?てかデケェな。目の前に来たらよりデカく感じるわ」
「君は圧政者か?」
「……は?」
急に何いってんだこいつ?俺が圧政者?むしろ逆だわ!俺は選択肢という名の圧政者に抗う反逆者だよ!
『そうです。私が圧政者です』
『そう見えるか?ならそういうことなんだろうな』
どっちも意味あんま変わらねえよ!!俺はテメェに反逆したいんだよ!!でもしようとしたら頭が割れるような痛みが襲ってくる…!!そんなもんどうしようもねえだろクソが!
「そう見えるか?ならそういうことなんだろ──危なっ!?」
「そうか。ならば我が剣でその圧政の意思を打ち砕こう。我が名はスパルタクス。この身を持って叛逆してみせよう」
「そうか、なら納得の行くまで殴り合いだオラァ!」(ヤケクソ)
「うわぁ、たっくんもうヤケクソだよあれ」
「あいつちょっとは大人しく出来ないの?」
「拓也さんらしいですね……」
そんな事言われてもねぇ!?俺は抗おうにも抗えないんですよ!!俺だって出来ることなら大人しくしてたいよ!
「す、すごいねあの子。スパルタクスと打ち合えるなんて……人間なんだよね?」
「信じがたいですがそうです。マスターに常識は通用しないので……」
「苦労してるんだね……」
「まったくだ」
「ああ、ますたぁ……!その戦う姿、何度見てもかっこいい」
みんななんか話してるけど俺にそんな事聞いてる余裕ない。だってこいつしつこいんだもん。何度防いだりかわしたりしても攻撃してくるから。でも理解したよ。こいつバーサーカーだ!!
「いい加減……!しつこいんだよ!」
「……ぐ!?」
俺は強烈な蹴りを腹に食らわせた。スパルタクスはそれで膝をつく。そしてそのまま顔面に
「思い切りパーンチ!!」
俺に殴られたスパルタクスは吹っ飛んだ。が、すぐに起き上がり俺に近づき抱きしめてきた……は?
「認めよう、同士よ。同じく叛逆の精神を持つ類稀なる反逆者よ。その肉体、あらゆる圧政に抗えるものだと断言する」
「な、なんか急に抱きしめてきやがったぞこいつ!?離せゴラッ!?テメェみたいな筋肉野郎に抱きしめられたって嬉しくねえんだよ!!」
俺は頭突きをして強制的に離れさせた。しかし、俺が選択肢への反逆の精神を込めてぶん殴ったのが良かったのか、このマッスル野郎は俺を同志だと認めてきた
「な、なんかハチャメチャな子なんだね彼。まあ、後で実力を測らせてもらおうかと思ってたけど必要なさそうだね。スパルタクスに無傷で圧勝するなんて相当の実力がなきゃ出来ないからね」
「うん、たっくんは馬鹿みたいに強いから。あ、そういえば私達自己紹介してなかったね。私は藤丸立香、そしてこっちの盾を持ってる子がマシュ。それとそっちの槍を持ってるのがクー・フーリンで旗を持ってるのがジャンヌ・ダルク。みんな私のサーヴァントだよ」
「私はセイバーリリィ、リリィとお呼びください。そしてこちらの着物を着ている方が清姫さん。あちらの赤い服を着た背の高い方がエミヤさん、そしてそのエミヤさんの隣にいるのがジャンヌ・ダルク・オルタさんです。私達はみんな先程スパルタクスさんと戦闘していた選拓也さんのサーヴァントです」
「うん、よろしくね」
なんか俺の分も含めて自己紹介してくれてたけど俺は同士認定されたスパルタクスと筋肉披露会をしていた。メイド服を脱いでパンイチになりスパルタクスにポーズを決めて筋肉を見せていた。それと同様にスパルタクスもポーズを決めて俺に筋肉を見せていた。いい筋肉してるじゃねえか……!
あ、ちなみにこれは選択肢によるものです
『メイド服を脱ぎ、同志であるスパルタクスと筋肉を見せ合う』
『スパルタクスと共に全裸でブレイクダンスを踊る』
というものだった。全裸でブレイクダンスとかできるわけないよね。手なわけでメイド服脱いでその下にはパンツしか履いてなかったからパンイチになった。まあ全裸よりはマジだよな!!(ヤケクソ)
なおこの後女性陣にぶん殴られた
今回から各キャラの拓也に対する好感度を書いていこうと思います。まずはfgo主人公の藤丸立香から
ちなみに好感度は0〜100で表します
0〜20 嫌いかもしくは興味なし
21〜30 知り合い程度
31〜40 ギリギリ友人になれるぐらい
41〜50 普通の友人程度の認識
51〜60 まあまあ仲のいい友人ぐらいの認識
61〜70 結構仲のいい友人ぐらいの認識
71〜80 親友
81〜90 告白すれば絶対付き合える
91〜100 なんで結婚してないのか分からないぐらい
100以上 気づいたら既成事実作らされてるかもしれない
藤丸立香 好感度100
言わずもがな、拓也に対しては他の女性を口説こうとする点以外は絶対的な信頼を寄せている。たまにカルデアでイチャイチャしているのを見かけることがあるがなぜ付き合っていないのかわからない。拓也はさっさとヤられてしまえ
「たっくん?私の幼馴染で世界一かっこいい男性だよ。可愛かったり綺麗な女の人をすぐに口説こうとするところはちょっとあれだけど」