あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど 作:作刀
「……どうした?早く取れよ」
「……うるせぇ、今考えてんだよ」
「ランサー、あまりモタモタするな」
「うるせぇって言ってんだろうが」
俺達は今、持ってきておいたトランプでババ抜きをしている。槍ニキが俺からトランプを引こうとしているが迷っているのか、いまだに取れないでいる。ちなみに女性陣は風呂ね
「ああッ!!もういい、これだ……!?」
「……フッ」
「ランサー、顔にでているぞ?どうやらジョーカーを手にしたらしいな。この手のゲームは苦手と見える」
「はっ!だったらテメェの手元に持っていけばいいだけだろ!」
「……あの、私はなぜここに」
「人数合わせ。3人でもよかったけどやっぱ面白くなるのは4人からでしょ」
「すまないな。だが付き合ってくれると助かる」
「は、はぁ……」
俺は兵士の人を誘ってババ抜きに参加させている。スパルタクスでもよかったんだけどあいつババ抜きとか出来なそうだし。だってバーサーカーじゃん
それとババ抜きの並びは槍ニキが俺の分を取って、兵士さんが槍ニキのを取って、エミヤが兵士さんのを取って、俺がエミヤの分を取るって感じ
「チッ、まあいい。ほら引け」
「は、はい」
「……」
「……」ビクビク
「槍ニキ、そんな睨んだら兵士さんビビるだろ」
「ん?お、おう、悪いな」
「い、いえ……」
兵士さんは槍ニキの手札から1枚引き抜く。そして2枚のカードを中心のトランプの山に捨てる。どうやら揃っていたらしい。ジョーカーを無くせなかった槍ニキは渋い顔をしていた。だから顔に出すなって
「では今度は私が引かせてもらおう」
「どうぞ」
「ふむ……これか」
エミヤは兵士さんの手札から1枚引いた。しかし1枚増えただけで揃ってはいないようだった。さて、今度は俺が引く番か
「さあマスター、引くといい」
「どれにしようか……」
エミヤが持っているのは3枚、さっきので揃っていたら残り1枚になってエミヤが1抜けになるところだった。そうならなくてよかった。さて、どれを引こうか……
『右のカードを取る』
『真ん中のカードを取る』
『左のカードを取る』
右か左か真ん中か……俺の手持ちは3枚、ここで当たりを引いて2枚無くして残り2枚にして、槍ニキに引かせて残り1枚。そして俺が引く番に回ってきてからまた当たりを引いて抜けるというのが理想だが……よし、ここは1番に目に入った真ん中のカードにしよう
「……しゃあ!!」
「チッ、揃いやがったか」
「ほーら槍ニキ、引けよ。俺はもう勝ちの目が見えてきたぜ?」
「そいつはどうかな。このババ抜きっつうゲームは普通の戦闘に比べても運要素が強え。もしかしたら最後に負けるのは坊主かもしれないぜ?」
「うるせぇ幸運E。運の悪さで負けるとしたらそれはテメェだろ」
「おい!んなこと言われたら俺が勝てなくなるだろうが!」
「バーカ!先に運の話をしだしたのはアンタだろうが!」
「言い争いはその当たりにしてさっさと進めろ」
「うるせぇお前も幸運Eだろエミ──」
シュッ!
「……」
「何か言ったか」
「ヴェ!マリモ!」
エミヤを煽ったら作り出した剣を投げてきた。そんな怒んなよ!槍ニキだって攻撃してこなかったんだぞ!?うん、これからはエミヤを煽るのは控えよう
ここからもババ抜きは続き、最終的な結果は意外なことに兵士さんが1抜け、俺が2抜け、やはりと言うべきかエミヤが3抜けで槍ニキが4抜けだった
「はっはぁ!!ほーらやっぱりアンタが負けたじゃねえか槍ニキィ!エミヤもなぁ!!幸運Eだもんねぇw」
「あの、そんなに挑発しては……」
「よし、表出ろ坊主」
「ハッ!いいぜぇ!」
「私も今回ばかりは参加させてもらおうか?マスターには少し灸を据えなければならないようだからな」
いいぜぇ!2人まとめてかかってこいよぉ!!
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「で?喧嘩しちゃったと」
『すいません……』
俺達は表に出てドンパチやってたら風呂から出てきたリっちゃん達に抑えられて今正座で説教を受けている
「お主ら!何をくだらないことで喧嘩をしておるのだ!」
「はぁ、呆れた。あんた達全員バカなんじゃないの?」
「本当に申し訳ない……」
「その、悪かった……」
『言い訳する』
『逆ギレする』
素直に謝らせろや!なんで俺だけ言い訳したり逆ギレしたりするんだよ!そんな事したら俺だけ余計に怒られるだろうがボケ!
「いやでも、ちょっと煽ったぐらいで怒って俺とやり合おうとするほうが悪いと……」
「煽るたっくんのほうが悪いよね?」
でしょうね、そりゃ無理だわな。なぜいけると思った?言い訳をした俺はさらに説教されてしまった。クソが
説教が終わった後は俺とエミヤと槍ニキで風呂に入った。んで、その後リっちゃんと比較的幸運ステータスの高いジャンヌちゃんとA+という破格の幸運ステータスを持つリリィちゃんを誘ってババ抜きをしてみた結果。俺が最下位でした。幸運ステータスって偉大なんだな
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翌日、俺達はガリアへと攻め込んでいた連合軍共を蹴散らしながら進んでいるとゴーレムが出てきやがったからワンパンで粉々にしてやった
「流石選さん!一撃でゴーレムを粉砕するとは!」
「マシュちゃんこそ、盾でぶっ壊すなんてね!」
「マスター。まだまだゴーレムは出現しているようだがどうする?」
「俺はこのまま一直線に進む!この場の指揮はリっちゃんに任せた!」
「うん、任せて!」
「リリィちゃんとネロ陛下はついてきて!」
「うむ!」
「はい!」
この場の指揮はリっちゃんに任せて俺達は敵将まで突っ切った
「来たか。いつまで待たせるつもりだ……まあ良い、そこの美しい女達に免じて許そう」
「何様だテメェ。はっ倒すぞこのデブ」
「……無礼者が、この私を誰だと思っている」
「知らねえよ」
誰だこいつ。ていうかなんだよその体型、ホントに戦えんのか?俺は地面に落ちていた石を拾い投げてみるが手に持っていた剣によって弾き落とされた。力抑えすぎたか
「舐められたものだ。投石如きでこのガイウス・ユリウス・カエサルを倒せるとでも思ったか」
「アンタがホントに戦えるのかどうか試したかっただけだ。倒せたならそれでよし。倒せなかったとしてもそれはそれで別に構わない」
「そうか……貴様、名を何という」
『盛大に自己紹介する』
『無視してぶん殴る』
いくら敵でも自己紹介を求めてんのに無視してぶん殴るのは流石に心が痛むわ!だから今回は盛大に自己紹介してやろう
「イエエエエエイ!」
「「!?」」
「空ッ前ッ絶後のォッ!!!超絶怒涛のマッスル野郎!!!筋肉を愛し、筋肉に愛された男!!!」
「ま、マスター……?」
「腹筋、腕立て伏せ、スクワットォ!!全ての筋トレの生みの親!!人呼んで、七福神8人目の筋トレの神ィ!!」
「お、おい!拓也!?」
「たとえこの身が朽ち果てようと、筋肉を求めて命を燃やし!!燃えた命は筋肉となり、見るもの全てをマッスルにする!!」
「……」
「そう、この俺こそはァ!!最強無敵のマッスル野郎!!あまりのポテンシャルの高さにアーサー王、ジャンヌ・ダルク、その他諸々のサーヴァント達に命を狙われた男!!そう、この俺こそはァ!!」
「ええい!いい加減にしろ!!名を名乗るまでにどれだけの前置きを語るつもりだ!!」
「それもそうだな……サンッシャイン!!(ボコッ)え・ら・び!!!イエエエエエエイ!!!ジャアアアアスティイイイイス!!!」
俺はやっと名乗り終えた。ていうかなんで戦場での自己紹介にサンシャイン◯崎のネタ選んだんだよ!?1番ダメだろ!?名乗ってる途中に殺されるわ!!
「俺は選拓也だ」
ズサァァァァ!!
「あの長い前置きはなんだったんですか!?」
「拓也よ!ここは戦場だぞ!?」
「普通に名乗れるなら初めからそうしろたわけが!!」
いや、ほんとまじでごめんなさい。選択肢のせいで敵と味方が同時に突っ込んでくるという奇妙な絵面になってしまった
そういや今の味方側幸運E多いな。エミヤに槍ニキに清姫に邪ンヌて。その代わりにセイバーリリィがA+と……いや幸運ステ高すぎぃ!
そして好感度コーナー。今回はリリィちゃんです
アルトリア・ペンドラゴン(リリィ)好感度92
拓也のファーストサーヴァント。召喚後すぐに拓也からプロポーズされている。今では90を超えているため、100まで到達するのは時間の問題だろう。もしかするとそれ以上になるかもしれない
「マスターですか?とても強くて素敵な方ですよ。時々その……胸やお尻を触ってきたりとエッチなところはありますけど……へ?結婚ですか!?そ、それは……」
可愛い