あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど   作:作刀

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3話 変態の王だ

 

俺がアーチャーを不意打ちで金属バットでかち上げた後、俺達は洞窟の奥に進んで今最奥にたどり着いた。で、目の前には大聖杯とやらがある。なんかすごいねあれ

 

 

「で、アーサー王は?」

 

「心配しなくてももうすぐ……ほら来たぜ」

 

 

 

キャスターの視線と同じ場所に向いてみると、金髪の、雪のような白い肌。そして、とてつもない力を感じる黒い剣を持っている。あれが約束された勝利の剣か!

 

 

いや、それよりも───アーサー王って女の子だったのぉぉぉぉぉぉぉ!?えぇ……?アーサー王って脳内で勝手に男だと思ってたけど……まあ可愛いからいっか!

 

 

『隣に移動して「探しましたぞアーサー王」と耳元でつぶやく』

 

『強そうだからアーサー王に寝返る』

 

 

F◯KKU!!この状況でも出てくるかテメェ!俺が寝返るとかありえねえから!寝返らないけど、耳元で探しましたぞアーサー王とかつぶやきたくねえよ!?某お笑いサイヤ人みたいになってるから!?選択肢は実質1つだから耳元でつぶやくけど!

 

 

 

「……」フッ

 

「たっくん!?」

 

「あいつ何を!?」

 

 

 

 

 

「探しましたぞアーサー王」ねっとりボイス

 

「ッ!?」ビクッ

 

 

俺が耳元でねっとりボイスでつぶやいたら、アーサー王は驚いて俺が立ってる方とは逆の方向に飛んだ

 

 

「貴様、いつの間に隣に……?」

 

「これが生命の神秘です」

 

「何を言っているんだ貴様」

 

「おう、セイバー。そいつとまともに会話しようとしないほうがいいぜ、ぜってぇ会話にならねえから」

 

「キャスター。貴方がこの者たちを連れてきたのだな?」

 

「御名答。さて、大人しくここで倒されてもらうぜ?」

 

 

さて、決戦といこうか。このメンバーじゃ、負ける気がしねぇ!てことで、選拓也いっきまーす!ヘルメット&金属バットという装備を着けてアーサー王に飛びかかる

 

 

「とりあえず、俺から相手だ!」ガキィン!

 

「……ぐ!?なんて重い攻撃だ、防いだのはいいが腕が痺れている」

 

「その割には余裕そうで?」

 

「この程度、大した支障にはならん」

 

「おいおい!俺たちのこと忘れてねえだろうな!」

 

「マスター!戦闘を開始します!」

 

「うん、頑張って!」

 

 

 

俺とマシュちゃんで前線を張り、キャスターに援護をしてもらいながら戦っている。けどどうもキャスターの魔術が効いている気がしない。ならダメージは俺とマシュちゃんで与えるしかないか

 

 

「マシュちゃん、前門の虎、後門の狼作戦だ」

 

「なんですか、その作戦は!?」

 

「俺が正面から攻撃するから後ろに回り込んで背後から攻撃してくれ、難しそうなら俺が背後から攻撃するけど、どうする?」

 

「私は盾なので、私が正面を切るのがいいと思います」

 

「オッケー!そんじゃあ任せたよ!」

 

 

作戦通り、マシュちゃんは正面からアーサー王に突っ込む。俺は音を消して背後に回り込む。アーサー王とマシュちゃんは盾と剣をぶつけ合っている。ここだ!

 

 

「甘い!」

 

「何ぃ!?こうなりゃその剣ごと吹っ飛ばして──」

 

 

スパン

 

 

───は?

 

 

 

「き、金属バットが斬れたァァァァァ!?」

 

 

 

い、今何が起こったんだ?力いっぱい剣を振ってマシュちゃんを吹き飛ばして、その振った勢いのまま俺に剣を向けてきた。それに対抗するためにバットで止めようとした、その結果金属バットが斬れた。マジ?

 

 

「ええ……?結構気に入ってたんだけどなぁこのバット」

 

「私があの娘と打ち合っている隙に背後から攻撃をしようとしたのだろうが、残念だったな」

 

「おい坊主!そいつは直感スキルを持ってやがる!ほぼ未来予知みてえな事してきやがるから気をつけろ!」

 

「なにそれ聞いてないんだけ──あっぶな!?」

 

 

まだ喋ってる途中だよ!?死ぬかと思ったわ!まあ真剣白刃取りで受け止めたけど。このままじゃ埒が明かねえ、いったん距離置くか!刃を掴んだままアーサー王ごと投げ飛ばす

 

 

「オラァ!」

 

「ぐ──まさか今の一撃を防ぐとはな」

 

「俺も死にたくないからね。でもまだまだ余裕なんだよ、俺。段階的な話で言えば後3,4段階はギアを上げられる」

 

「ハッタリ……とも言えなさそうだな。ならば、ここですべてを終わらせてやろう」

 

「まずい!宝具が来るぞ!」

 

「卑王鉄槌、極光は反転する───光を呑め」

 

「やっべぇ!」

 

「選さん!私の後ろに!」

 

「分かっ──」

 

 

 

『俺が止める。宝具など筋肉の前では無意味だ』

 

『マシュに抱きついて泣きながら後ろにいる』

 

 

はぁ!?あのなんかヤバそうな宝具を俺が止めんの!?まあ無理でもないけど……いや、やるしかねえ。無様に泣きながら女の子に抱きつけるわけねえだろ、ダサすぎるわ!?さっきから実質選択肢1つじゃん!?

 

 

「いいや、俺が止める」

 

「選さん!?一体何を……」

 

約束された勝利の剣(エクスカリバーモルガーン)!」

 

 

アーサー王の剣からとんでもねえビームがでてくる。あれ?剣ってこんなビーム出せたっけ?まあいい!こっちも行くぜえ!

 

 

「必殺マジシリーズ──マジ殴り」

 

 

ドォォォン!!

 

 

俺が放ったマジ殴りは、アーサー王の宝具を真っ向から消し飛ばし、拳を突き出したことによる衝撃波でアーサー王は後ろの壁まで吹っ飛んでいった

 

 

「そ、そんなことが……」

 

「こいつ、化け物だろ」

 

「あ、あはは?たっくんらしいって言えばいいのかな?」

 

 

お、みんな動揺してるね。まあそりゃあのヤバそうなビームを某ハゲマントみたいに拳で消し飛ばしたんだから驚かないわけないよな。

 

 

「ぐ──見事だ」

 

「え、起き上がって大丈夫?」

 

「心配は無用だ。だが今の拳の衝撃でかなりのダメージを受けた。もはや戦える状態ではない」

 

「じゃあもう座ってなよ」

 

「騎士王たるもの、敵の前で膝をつくわけにはいかない」

 

「へえ、難儀だね」

 

「貴様に1つ問いたいことがある」

 

「なに?」

 

「貴様は──何者だ?」

 

「俺が何者か?それは……」

 

 

『変態の王だ』

 

『セクハラの鬼です』

 

 

だああああぁぁ!?最後の最後までお前は邪魔ばっかすんなぁ!?なんだよ変態の王って!?セクハラの鬼も意味分かんねえよ、そんなセクハラした覚えねえよ!?ああああぁぁぁぁあ!!どっち選んでもあんま変わんねぇ!?もうてきとうでいいわ!

 

 

「アーサー王、貴方は騎士王と言ったな」

 

「ああ、そうだが」

 

「実は俺も王なんだよ」

 

「──なに?」

 

「俺の王としての名は……変態の王、タクヤ・エラービさ!」

 

「…………は?」

 

「ぶっはぁ!へ、変態の王って……!ぶははははは!!お、おもしれぇ!」

 

「たっくん……」

 

「選さん……」

 

「貴様、王を侮辱しているのか?」

 

「ああいやいや!いまの冗談!!冗談だから!!」

 

「………む?」

 

 

あれ?なんかアーサー王の体から光が……

 

 

「時間か、結局私一人では結果は変わらないということか」

 

「おい待て、どういう意味だそりゃあ」

 

「いずれ貴方もわかる。アイルランドの光の御子よ。グランドオーダー──聖杯をめぐる戦いはまだ始まったばかりだということをな」

 

「ねぇアーサー王。また、会えるかな」

 

「また会いたいのならば、私を召喚することだな」

 

 

 

そう言ってアーサー王は消えていった。うーん、召喚ねぇ?数いるサーヴァントの中からピンポイントでアーサー王召喚できるかなぁ?およ?キャスターの体も光りに包まれてるな

 

 

『おい、別れの言葉はなしか?』

 

『兄弟、また会おうぜ』

 

 

ふ、たまには空気読むじゃねえか。ていうかお前もキャスターのこと友人認定したんだな。よかったよかった

 

 

「おい、別れの言葉はなしか?」

 

「別に今生の別れってわけじゃねえ、セイバーと同じように俺も召喚すりゃあいい。次俺を召喚する時はランサーで呼んでくれよな。そん時はお前さんと戦いてえ」

 

「ばっちこい!」

 

「そんじゃあな!」

 

 

キャスターも消えていった。出会いは俺の一方的な勘違いだったけど、蓋を開けてみればいいやつだったな。召喚できたら一緒にゲームでもしたいと思う

 

 

『よくやってくれたね。みんな。特に選君、君は本当に大活躍だったよ』

 

『気になることは色々あるけど、カルデアの所長として、今は貴方達に感謝します。ですが、まだ始まったばかり、油断はしないように』

 

「「「はい!」」」

 

 

 

パチパチパチパチパチ

 

 

あ?拍手?一体どこから……

 

 

 

「まさか、君たちがここまでやるとはね。計画の想定外にして、私の寛容さの許容外だ」

 

 

なんか、めちゃくちゃ胡散臭そうなおっさんが出てきた。いかにも関わっちゃだめなやつやん。ねぇさっさとレイシフトしようよ

 

 

『なんだあの親父、どっから現れた!?』

 

『超胡散臭いおっさんだな。関わっちゃダメなのが丸わかりだ』

 

 

いやいやいやいや!?関わるのやめとこ!?話しかけるのもダメだって絶対!話しかけた瞬間ブチギレて下等生物がぁ!とか言いながら攻撃してくるやつじゃん絶対!やめとこうよぉ……

 

 

「なんだあの親父、どっから現れた!?」

 

「たっくん、しー!ここはおふざけする場面じゃないよ!」

 

「はい」

 

「君達は何の見どころもないから子供だと見逃していたが、どうやら失態だったようだね」

 

「レフ教授……?」

 

『レフ──!?レフ教授だって!?彼がそこにいるのか!』

 

『ああレフ!生きていたのね!よかったわ!』

 

「──待て、なぜロマニもオルガマリーも生きている?」

 

「あ?テメェなに言ってんだよ」

 

「なぜ、あの爆発を受けて生きているのかと聞いているんだ。私は確かにオルガマリーの足元に爆弾を仕掛けたんだがね。それにロマニも、私は管制室に来てほしいと言ったはずなんだが……全く統率の取れないクズばかりで吐き気が止まらないな」

 

 

 

ああそうか、あの爆発はコイツの仕業だったのか……何のためにそんな事しやがった?

 

 

 

『れ、レフ?何を言って──』

 

「俺が助けたんだよ、嫌な予感がしてオルガマリーちゃんを抱えて飛び上がってみたら爆発したからな。それも全部テメェの仕業だったわけだ」

 

「そうか……余計なことを」

 

 

『殺したと思ってた所長が生きててどんな気持ち?ねえどんな気持ち?』

 

『所詮貴様は、先の時代の敗北者じゃけぇ』

 

 

 

おお、煽るねえ?シリアスも糞もあったもんじゃねえ。せっかくいい感じにシリアスになってたのに。いやまあシリアスなんか求めちゃいないけど

 

 

「殺したと思ってた所長が生きててどんな気持ち?ねえどんな気持ち?」ニヤニヤ

 

「……どうやら君は私の計画にもっとも邪魔になる存在のようだ。この空間はもう直崩壊する、もし生きてまた私に会ったのならその時は殺してあげよう」

 

「ええ……?」

 

 

ブチギレで草。青筋立ててプルプル震えてたのバレてないとでも思った?後、もうあんたとは会いたくないです。なんか生理的に受け付けないので

 

 

『まずい!もうすぐこの特異点は崩壊する!今全速力でレイシフト準備をしているから少し待っていてくれ!』

 

 

「ふむ……所長」

 

『……なによ』

 

「あのレフとかいうやつとどんな関係だったかは知らない。その落ち込みようからしてそれなりに大事に思ってたんだろう。引きずるなとは言わないさ。でも君は俺達の所属しているカルデアの所長なんだ、前を向いて、進み続けてくれ。俺も手伝うからさ」

 

『……そうね、私は所長だもの。いつまでもウジウジしてられないわよね!』

 

「そう!その意気だ!」

 

「ふふ、流石たっくん」

 

「ときどきおかしな言動をしますが、ものすごく頼りになりますね」

 

も〜、2人ともそんな褒めないでよ。惚れちゃうぞ?

 

 

『レイシフト準備完了だ!今から転送するよ!』

 

 

よし、とりあえず今回は俺達の勝ちだ

 

 

 

 

 

 

 

 




この小説にシリアスなんてありません。これからもこんな調子で特異点を攻略していきます
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