あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど   作:作刀

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36話 同志や親友は1人しかいないということはない

 

黒髭と決着をつけるために近くの島に上陸した。そしていい感じの開けた場所を見つけたからそこに俺と黒髭が向かい合っている

 

 

 

 

「さて、ここいらで決着つけといてぇとこだが……1つ言わなくちゃならねえことがある」

 

「なんだ?」

 

「俺は海賊だ」

 

「そうだな」

 

「もしお前が負けたら、お仲間全部俺のものにするぜぇ?」

 

「はっはーん?じゃあ俺が勝ったらお前の部下もらうぜ?」

 

 

 

 

 

槍持ったおっさんは別にいいけどあっちの小柄な女の子とその隣にいるおっぱいの大きい金髪の子とはぜひともお近づきになりたい。じゃあ、そのためにも真剣に……

 

 

 

 

 

『ハンデとして両腕"は"使わずに戦う』

 

『その場から一歩も動かずに倒す』

 

 

 

真剣って言ってるよね?なんでハンデとか渡そうとしちゃうの?万が一、いや億が一負けたりしたらうちの女の子たちがアイツに取られちまうだろうがよ!んなことは絶対させねえよ!!

 

 

 

……ん?でも上のこの"は"てなんだ?なんか含みがあるな?ちょっとこっち選んでみるか……

 

 

 

 

「まあでもさすがに本気出してら3秒も持たずに終わるだろうから、ハンデとして両腕"は"使わずに戦ってやる」

 

『ちょっ、選くん!?君この戦いで負けたら幼馴染やサーヴァント達を取られることを忘れたのかい!?』

 

「いんや?」

 

「ムフフ……これは拙者勝ちました!美少女がい~っぱいいるからぁ、ハーレム状態に……デュフフフ!」

 

 

 

 

 

「ねえアイツ燃やしてもいい?クソ気持ち悪いんだけど」

 

「そうだな。私もエクスカリバーで吹き飛ばしてやりたい気分だ」

 

「不快です。ますたぁ以外の男にその様な視線を向けられるのはもの凄くイラつきますね」

 

「うん、その気持ちすっごいわかるよ」

 

「ええ、あの男の気持ち悪さといったら……」

 

「「はぁ……」」

 

 

 

 

 

 

「デュフフフww辛辣wwですがそれも拙者にとってはダメージどころかむしろ滾ってしまうでござるww」

 

「ええ……?流石の俺もそこまでは……やるかもしれん」

 

「やはり拙者たちは同志なのでは?」

 

「かもしれないな……でも今更戦いやめるわけにもいかんでしょ」

 

「てことで……構えな。ハンデはさっき言ったとおりだ」

 

「ハンデだぁ?俺を誰だと思ってやがる。最悪の海賊エドワード・ティーチだぞ?」

 

「分かった上で言ってんだよ」

 

「へっ……後悔していきなァ!」

 

 

 

 

俺は黒髭が放った銃弾をかわして六式の1つである剃を使い瞬時に加速する。傍から見れば消えたようにしか見えないほどの速度で近づき黒髭の顔面に右ストレートをお見舞いしてやった。そう、右ストレートだ。俺は腕を使っている

 

 

 

「ぶべらあっ!?」

 

「え、選さんが両腕は使わないと言っておきながら開幕早々右ストレートを放ちました!」

 

「海賊のアタシが言うのもなんだけど、卑怯すぎないかい?」

 

「なにを言うか。俺は両腕は使わないと言っただけで片腕を使わないとは言ってないよ?」

 

「拓也さん、それは屁理屈というのでは……?」

 

「うわぁ、見てよアン。うちの船長たった一撃で伸びちゃってるよ」

 

「あらそうですわね、ですがスッキリいたしました」

 

 

 

 

 

 

やっぱこういうことだったかぁ。あの言い方なら裏を返せば片腕なら使ってもいいんじゃないかって思ったんだよ。まあこれで……

 

 

 

 

「俺の勝ちだな!」

 

「うーん、なんだろうこの納得いかない感じ」

 

「まあ、褒めてあげる。よくあの変態を殴り飛ばしてくれたわ」

 

「お褒めにあずかり光栄です」

 

 

 

 

さて、エウリュアレ様に褒めてもらったところで、部下を貰うって話だけど……別にいいかな。俺は別に海賊じゃない、わざわざ人の部下取るほど凶悪なやつでもない

 

 

 

「君達の船長は倒した。黒髭抱えてさっさと行きな」

 

「あら、私たちを、部下にするという話ではなかったのですか?」

 

「うーん、僕たちとしてはそっちに行くほうがマシな気もするけど」

 

「黒髭が可哀想じゃん」

 

「ねぇアン、うちの船長、負けた挙句可哀想とまで言われちゃったよ」

 

「あれはそのくらいの扱いが妥当ですわ」

 

 

 

 

酷え言われようだなアイツ。まあ俺も一応リーダーポジションやらせてもらってますけど扱いは酷いもんよ。ちょっと何かしたらすぐぶん殴られるからね

 

 

 

「あ、そういや君達名前なんて言うの?」

 

「僕はメアリー・リード」

 

「そして私はアン・ボニー」

 

「メアリー・リードとアン・ボニー。伝説の女海賊と言われる方たちですね」

 

「伝説の女海賊」

 

「はい」

 

 

 

凄いねそれ。まあ船長があの黒髭だしなぁ。彼女たちが乗ってるのも無理はないか。

 

 

「んじゃ、黒髭に伝えといてよ。また会おうってね」

 

「そりゃあもう出来ないってもんだ」

 

「……は?」

 

 

 

声が聞こえた方向を向くと、そこにはあの槍を持ったおっさんに刺されている黒髭がいた

 

 

「いやぁ、一撃で気絶させちゃってくれたもんだから楽に回収できた。余裕ぶっこいてると見せかけてどこだろうと用心深く銃を握りしめてるもんだから隙がねぇ」

 

「テメェ、なにやってん……その手に持ってんのは……!?」

 

「あれは聖杯!?エドワード・ティーチがこの時代の特異点だったんですか……!?」

 

 

 

んなことはどうだっていい。アイツよくも俺の同志を……!!

 

 

 

『慈悲は要らない。完膚なきまでに叩き潰す』

 

『今はまだその時ではない。次会った時にブチのめそう』

 

 

 

いーや今殺る!こいつだけは許せねぇ!!ブチのめしてやらぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

「嵐脚!」

 

「おお!?まじか、足振って斬撃飛ばすなんざオジサンが生きてた時代にもそうそういなかったぞ」

 

 

 

チッ、嵐脚を受け止めやがったか。だがまだまだ!俺は刀を抜いておっさんに迫っていく

 

 

 

「さすがに早いねぇ。けど守りならオジサンも負けてないぜ?」

 

「お前、何者だ。なんで黒髭を裏切りやがった」

 

「真名なんて伝えるわけないでしょうが……ッ!」

 

「チッ、外しちまったか……」

 

「……おいおい船長、アンタまだ生きてんのか」

 

「同志が、俺の為に怒ってくれてるんでなぁ。海賊、いや男として応えねえわけにはいかねぇ。しかし、この状況で裏切るとか、アホなのかな?なァ、ヘクトール」

 

「おいおい、せっかく伝えなかったのにアンタが真名言っちゃ意味ないでしょうが」

 

「おい、黒髭ばっかに気を取られてていいのか?」

 

「ッ!サーヴァントでもないのに大したもんだ!現代にこんなぶっ飛んだ人間がいるなんてオジサン思いもしなかったよ」

 

「お前!そんなこと言ってる余裕あんのか?周り見ろよ」

 

 

俺がそう言うと右と左からオルトリアちゃんと黒ジャンヌちゃんがヘクトールに攻撃を仕掛ける

 

 

「こりゃまずいッ……!?」

 

「チッ、上に飛んで避けやがった!」

 

「だが空中では自由が利かない」

 

「落ちなッ!!」

 

 

 

上に飛んだヘクトールにドレイク船長が銃弾を放つ。しかしそれは持っていた槍に弾かれてしまう。そしてヘクトールの着地地点を事前に予測して降りてきた所に刀を横薙ぎに振る。地面に足が付ききってなかったヘクトールは槍で刀を受け止めたものの踏ん張りが効かずそのまま森の方に吹き飛んでいった

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、アルテミス」

 

「どうしたの、ダーリン?」

 

「いや、なんか騒がしくないか?」

 

「うーん、あ!確かにドンドン音がしてるかも!」

 

「だよな、一体何が─────」

 

 

 

ドーン!!

 

 

 

「な、何だ!?」

 

「ダーリン!人が飛んできたわ!」

 

「あの坊主、なんてパワーしてんだ……あーこりゃ痛てぇ」

 

「はっ?一体どういう」

 

「まっ、吹き飛ばしてくれたなら好都合だ。本命じゃねえが一応聖杯だけは持って帰ろうかね」

 

「あっ、行っちゃった」

 

「なんだったんだ?」

 

 

 

 

 

 

「ヘクトールゥゥ!!」

 

「あ、また誰か来た」

 

「え、女の子と……ぬいぐるみ?」

 

「おいおいなんだよ次から次へと」

 

 

 

 

 

 

『キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!』

 

 

『喋るぬいぐるみとか気持ち悪いからちぎって捨てる』

 

 

 

この外道が!もしこのしゃべるぬいぐるみがあの女の子の大切なものだったらどうすんだよ!そこんとこちゃんと考えてから選択肢出しやがれ!

 

 

 

ていうかお前そのリアクション某ハンバーガーチェーン店のcmのやつじゃねえか。いやまあちぎって捨てるよりはマシだからいいけど

 

 

 

 

「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!」

 

「うるさ!?」

 

「あーん、耳がキーンてしたー!」

 

「あ、ごめんなさい」

 

 

 

いや、ぬいぐるみが喋ったのは驚いたけど……このぬいぐるみからはなんか黒髭同様に俺と近しいものを感じる。気のせいか?

 

 

 

「あ、そうだ。ここに槍持ったおっさんとんでこなかった?」

 

「あ、ああ。来たぞ?すぐどっか行ったけど」

 

「あ、あの坊主とか言ってたけどもしかしてあれ君のことだったの?」

 

「ああ、俺のことだね。しかし、逃げられたか……」

 

 

 

ぶっ飛ばしたのが裏目に出たか……やっぱ無闇矢鱈にぶっ飛ばすのはよくないな

 

 

 

 

「あれ、そういえば貴方、人間?」

 

「ていうかその右手の甲、令呪だろ?何画か消費してるみたいだけど、あんたマスターだろ?」

 

「まあ、そうだね。あ、そういえば俺も聞きたいことがあるんだよ」

 

 

 

 

『お前、女の子は好きか?』

 

『一体何者だ?』

 

 

 

この二択は……いや、そうだよな。ここは下を選ぶべきなんだろうが、俺は上を選ぶ。俺の本能が上を選べとそう言ってるんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、そこのぬいぐるみ」

 

「……なんだ?」

 

「お前……女の子は好きか?」

 

「……ああ、大好きさ!可愛ければ尚よ───」

 

「ダーリン?」

 

「うぎゃあああああ!?」

 

「ぬ、ぬいぐるみぃぃぃぃぃ!?」

 

 

 

や、やっぱりこいつ俺と同じだ!他の女の子を口説こうとすればボコボコにされる、全く一緒じゃねえか!

 

 

 

「どうやら俺たちは、親友のようだな……!」

 

「お前この状況見えてる!?」

 

「ああ、見えてるさ。俺も同じだからな」

 

「……同じ?」

 

 

 

俺は今まで自分が仲間であるはずの女の子達にボコボコにされてきた事をぬいぐるみ、いや、オリオンに話した。あ、女の子の方はアルテミスって言う女神様だそうだ

 

 

 

「お前も、苦労してるんだなぁ……」

 

「ああ、でも仕方ないことなんだよ。可愛い女の子がいたら話しかける。これは男なら仕方のないことなんだよ」

 

「そうだよな!いやぁ お前に会えて良かったよオリオン。あ、俺と契約するか?」

 

「おう、まあ今はアルテミスが俺の代理として召喚されてるから契約するならアルテミスとだな。俺はこんな変な生き物になっちまったが……」

 

「んじゃあこれからよろしく」

 

「うん、よろしくねー!」

 

 

とりあえず契約した俺達は一旦みんながいる場所に戻ることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 




同志の次は親友ができた拓也君。でもこれから姉だとか母だとか妻だとか恋人だとか色々できちゃうんだよね……

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