あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど   作:作刀

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37話 黒髭、仇は取ってやる!

 

オリオン&アルテミス様と契約した俺はみんなの所に戻ってきていた。しかし、そこには同志である黒髭がいなかった

 

 

「くそっ……悪い、黒髭……!俺がヘクトールのことに気づいていればこんなことには……!」

 

「あいつは、あんたに一言こう言ってたよ。『負けるんじゃねえぞ、同志』てね」

 

「……ああ、負けねえよ。座から見ててくれよ。俺が必ずこの特異点を修復する」

 

 

 

俺は拳を強く握ってそう呟いた。さて、そうと決まればさっさとヘクトールを見つけてフルボッコにしてやろう。と、そう言えばアンちゃんとメアリーちゃんが残ってるじゃん

 

 

 

「あー、アンちゃんとメアリーちゃん二人とも、よければ俺達についてくるかい?」

 

「うーん……そうだね。ついていくよ。船長は消えちゃったから行く当てもなくなったし」

 

「そうですわね。では私達も貴方方の船に乗せていただきますわ」

 

 

 

『そうと決まればさっさと出航だ!』

 

『全速前進DA☆』

 

 

うおおおお出向だぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

 

 

「よーしお前らさっさと出向するぞぉぉぉぉぉ!!」

 

「ちょっと!何あんたが仕切ってんだい。船長はアタシだよ!」

 

 

 

 

 

「あいつ、ほんとに大丈夫なのかしら。あの気持ち悪いのを同志とか言ったり頻繁にバカみたいな発言してるけど」

 

「だ、大丈夫だと思いますよ……?これまでもなんだかんだで選さんがいろいろと破壊してきましたから」

 

「まぁ、壊し方によってはいい方向にも悪い方向にもいくけどね。たっくんは最終的にはいい方向に持っていくからいいんだけど」

 

「けっ、なんだあいつ。親友とか言っておきながら全然違うじゃねえか!こんな美少女たちを侍らせやがってよぉ!俺にも少し分けて───」

 

「ダーリン?」

 

「あ、アルテミス!?い、いや、今のは違……」

 

「私というものがありながらー!」

 

「ギャァァァ、ごめんなさぃぃぃぃ!?」

 

「うん、これはたっくんの親友で間違いないね」

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

 

そういえばアルテミス様とオリオンのこと紹介してなかったなと思って船の上で紹介してた。オリオンがかわい子ちゃん達だとか言ってアルテミス様にボコボコにされてたのは普段の俺を見ているようで流石に泣いた

 

 

 

『オリオンとボーイズトークをする』

 

『オリオンにここの女はみんな俺のものだということを見せつける』

 

 

何だ急に。ここの女は俺のものだってことを見せつける??んなことしてみろ、俺が殺されるわ!ということでここはオリオンとのボーイズトークといこう

 

 

 

 

 

「オリオン、船の端で俺達は寂しくボーイズトークでもしてよう。これ以上何かいらんこと言ったら殺されかねん」

 

「……そうだな」

 

 

 

俺とオリオンは端っこに行ってボーイズトークを始めようとした。しかしその時、急に嵐がやってきた

 

 

 

「オリオン、嵐が来たぞ」

 

「え、なんでお前そんなに冷静なの?」

 

「嵐ぐらいなんてことないから」

 

「疑問なんだが、お前人間だよな?」

 

「人間ですが何か?」

 

 

 

 

 

『お前はぬいぐるみだけどな。ハッハッハ!』

 

『人間かどうか疑ってきたから海に捨てる』

 

 

 

急に豹変すんな!なんだよ海に捨てるって!人間かどうか疑われるなんてもう慣れてんだからいちいち気にすんな!それに上!なんで急に煽るんですか??まぁ投げ捨てるとかできないから上一択なんですがねッ!!

 

 

 

 

「お前はぬいぐるみだけどな。ハッハッハ!」

 

「え、何?急に煽るじゃん」

 

「そういえばオリオンって濡れて大丈夫なのか?」

 

「お前、どんな切り替え速度だよ。いやまあ、多少なら大丈夫だと思うが」

 

「嵐だぞ?ビッチャビチャになるだろ。ほら見ろ、俺の肩に乗ってたフォウ君は俺の服の中に入ってる」

 

「フォウ!」

 

 

俺の服の中に入ってたフォウくんは首元の空いている所から首を出している。濡れないように頭の上に傘みたいに手を翳して雨を遮っている

 

 

「オリオンも入るか?」

 

「それ、絵面大丈夫?めっちゃシュールにならないか?」

 

「いやまあ、確かにシュールにはなるけど。濡れるよりマシだろ。ぬいぐるみってあんま濡らしちゃいけなさそうだし。中身綿じゃん」

 

「お、おう。じゃあ入らせてもらおうかな」

 

「フォウ!キュー、キャウ!」

 

「なあ、このフォウってやつめっちゃ吼えてくるんだけど?」

 

「あー、多分『お前が入ってきたら狭くなるから来んな』的な感じだと思う」

 

「意外と辛辣!?ていうか、大丈夫かよ」

 

「なにが?」

 

「いや、ずっとここにいても良いのかなって」

 

 

 

 

……あ、みんな帆を張ってる。これ俺達サボってるって思われるな?やばいじゃん!

 

 

 

「俺達サボってるみたいになるじゃん!?」

 

「だから大丈夫かって聞いたんだよ!」

 

「フォウフォウ『翻訳 こいつらバカだ』」

 

 

「「なんかバカにされた気がする!?」」

 

 

「ちょっとアンタ達!特に拓也!サボってんじゃないよ!帆を張るのを手伝いな!」

 

 

「アイアイキャプテン!」

 

「俺はぬいぐるみだから無理だぞ?」

 

 

 

 

『舐めたこと言ったから柱にくくりつける』

 

『アルテミスに返す』

 

 

 

うん、アルテミス様に返そう。ていうかなんだよ柱にくくりつけるって。ぬいぐるみなんだから手伝えねえのは当たり前だろ

 

 

 

「あー、ならアルテミス様のところに戻ってていいよ。俺ちょっと行ってくるから」

 

「おう」

 

 

 

 

 

 

俺達は帆を張って嵐の中を進んでいく。しかし、さすがに無理があったのか船が耐えられそうになかったから聖杯によって少し強化してもらうことでなんとか切り抜けることができた。聖杯、万能か?いやまあ、なんか途中で幽霊船に襲われたから船ごと沈めたけど。いやぁしかし、ドレイクさんが幽霊が苦手だったんだな。まあそのことについて選択肢が煽ったから銃向けられた。俺はその場で土下座した

 

 

 

 

 

とまあそのそれは置いといて、追いついたぜぇ……ヘクトール!!

 

 

 

「ヘクトールゥゥゥゥゥ!!」

 

「チィ!もう追いついてきたか」

 

 

 

俺はドレイクさんの船から飛び降りて海を走ってヘクトールが乗っている船に乗り込んだ

 

 

「あのバカ!また勝手に突っ走って!」

 

「もう勝手にさせておけ。奴はそうしたほうがいろいろと荒らしてくれるからな」

 

「なんか、僕たちの影薄くなってきてないかな?」

 

「はい、選さんが単独で何もかもを終わらせられるほどの戦力なので……」

 

 

 

ヘクトール!!テメェよくも黒髭を!敵討ちじゃぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

「お前、しつこいねぇ。こんなオジサン追いかけ回して楽しいかい?」

 

「うるっせぇぇぇぇぇぇ!!黒髭の敵討ちじゃぁぁぁぁぁぁ!!死ねヘクトールゥゥゥゥゥ!!」

 

「ぐうッ!?相変わらず凄いパワーだねぇ。けどオジサン……守るのだけは嫌になるほど得意なんだよなあ!」

 

「守れるもんなら守ってみやがれ!」

 

 

 

俺は体勢を低くし、腕を後ろに振り上げそのまま勢いをつけてヘクトールの顎に拳を振り上げる

 

 

 

ドゴォ!!

 

 

 

 

「ぐっ、踏ん張りが効かずに空中に……!」

 

「チッ、槍で受け止めて直撃は避けたか。だが空中じゃろくに身動き取れねえよなぁ!!吹っ飛べ!」

 

 

足が地面から離れて回避ができないヘクトールに後ろ蹴りを食らわせて船の外に吹き飛ばした。そして吹っ飛んでいったヘクトールを月歩を使って追っていく。追いついたら背中を蹴り上げ、さらに空中を蹴って蹴り上げたヘクトールの上に行き再び船の上に蹴り落とした

 

 

 

 

 

 

「お、おい、ヘクトールって言ったらトロイア戦争であの最強の英雄アキレウスとやり合ってたっていうかなりの実力者だぞ?それなのにああも一方的に……あいつ何もんだ?」

 

「たっくんはこれまでもあんな感じの強い英霊達を打ち負かしてきたから。なんならケルトの大英雄のクー・フーリンにだって勝てるんだよ?」

 

「あいつもう人間じゃないだろ」

 

『分かるよ。でも英霊を倒すぐらいじゃもう驚かなくなっちゃったよ。そろそろ島1つぐらい吹き飛ばすんじゃないかってヒヤヒヤしてるよ』

 

「でも周りに海賊たちがいる。拓也の邪魔されちゃかなわないし、アタシらは海賊どもをやろうか!」

 

「は〜、また雑魚処理?私をそんな事に使うなんて気に食わないわね」

 

「黙って動け。それとも海賊もろとも貴様を吹き飛ばしてやろうか?」

 

「は?」

 

「ああ、ますたぁ……かっこいい……!」

 

 

 

 

「あいつのサーヴァント、なんか一癖も二癖もあるな」

 

「マスターがあれだもんね!初対面の時だって急に泣いてたし」

 

「アルテミス?お前そういうことはみんなの前ではあ言わないほうがいいぞ?それ本人が聞いたら恥ずかしいだろ」

 

「いえ、拓也さんはそのぐらいで恥ずかしがりはしません。だってこれまでも号泣して彼女たちの喧嘩を止めたりしていたのですから」

 

「あいつ、プライド捨てちゃったの?」

 

「たっくんにもともとプライドなんてないよ?」

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

 

「こりゃあやばい……!俺も守りが得意って言ったけどさすがに限度ってもんはある。空中を蹴って追いかけてくるってどうなの?オジサン驚いちゃったよ」

 

「うるせぇ、さっさと死ね」

 

「辛辣だねぇ。でも、今回はオジサンの粘りがちだ」

 

「……あ?」

 

 

ヘクトールかそう言うと前方から船がやってきた。んだあれ、あれがヘクトールの本当の仲間ってやつか?

 

 

「よし、見つけたぞ。それじゃあヘラクレス、あそこに集まっているガラクタ共に1つ挨拶をしてあげようじゃないか」

 

 

 

は?なんだあの金髪。岩をぶん投げてきやがった。まあそれはアステリオスが受け止めてくれたから何とかなったけど。ふざけたことしくれんじゃねえか。ていうかなに横に美少女侍らせてんだ!ムカつく野郎だ!

 

 

『ムカつく金髪野郎をぶん殴る』

 

『近くに落ちてる剣を投げる』

 

 

あぁ……まあ、何の警戒もなく近づいて殴るってのは得策じゃねえか。だったら剣投げて牽制したほうがいいな

 

 

 

「このまま脳天貫いてやるよ!!」

 

 

 

 

俺が投げた剣は寸分の狂いなく金髪野郎の頭に向かっていった。だが頭を貫く寸前にデケェムキムキの奴に剣を弾かれた

 

 

 

 

「き、貴様!この私に剣を投げてくるなど!不敬だぞ!殺されたいのか!?」

 

「は、そこのデケェ奴がいなけりゃ今ので死んでたってのによく言うぜ。ここで言ってやるよ。死ぬのはテメェだ、三下」

 

 

中指を立てて金髪野郎にそういった

 

 

「は、面白い……奴を殺してエウリュアレ以外の仲間も皆殺しにしろ、メディア、ヘラクレス!」

 

 

 

『ここは逃げる』

 

『迎え撃つ。完膚なきまでに叩き潰そう』

 

 

 

ああ、来いよここがテメェらの死に場所だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんとなく気が合う拓也とオリオン。やっぱ女性にボコボコにされる男同士、思うところがあるんですかね

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