あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど 作:作刀
──は!?あたりを見渡せば壁壁壁……いよっしゃあ!!帰ってきたぁぁぁぁぁ!!!あ!?リっちゃんとマシュちゃんが寝てる。俺が1番早く起きたことになるな。ん?この肩に感じる重さは……フォウ君だな!
「フォウ!」
「おー、相変わらずモッフモフだなぁ君は!俺、動物めっちゃ好きなの……ん?」
俺がフォウ君をモフってたら部屋の扉が開いてロマニ君とオルガマリーちゃんと……誰だあの美女は!?
「き、綺麗だぁ……」
「よく分かっているじゃないか!でもずっと見惚れていてはダメだよ?」
「あはは……薄々感じてたけど、君って女性の事大好きだよね?」
「そりゃそうでしょ。女性恐怖症とかにならない限りは女の子が嫌いな男なんていないだろ」
「それにしても好きすぎよ。貴方いつか後ろから刺されても知らないわよ?」
「それは勘弁」
「それにしても、やっぱり凄いね選君は。僕達が帰ってきた君達をベッドに運んでからまだそこまで時間は経っていないのにもう目を覚ますなんて」
『当たり前だ、テメェらとは出来が違うんだよ』
『運んでくれたの?ありがとう』
落差が酷い!なんでしたは普通に礼を言ってんのに上はめちゃくちゃ煽ってんだよ!?まあ、いつもみたいにどっち選んでも悪い方向に進むみたいな感じじゃないからいいけどさぁ
「運んでくれたの?ありがとう」
「それくらいはするわよ。以前道具と言ったわね?」
ああ、確かに言ってたな。それがどうかしたのかな?むしろ道具ならそこら辺においててもいいと思うんだけど。まあ片付けしたほうがいいとは思うけど
「道具に壊れてもらっては困るのよ。それに貴方達は今回の特異点を攻略した。それ相応の態度を示す必要があるわ」
「へえ、オルガマリーちゃんって俺達のこと嫌いかと思ってたけど案外そうでもないのかな?」
「……さっきも言った通り、道具が壊れたら困るのよ」
「こうは言ってるけど、所長も君たちの事を心配していたんだよ?」
「え、そうなの?」
「ロマニ!余計なこと言わない!」
「あ、そういえばそこの美女は誰?初めてみたけどスタッフさん?」
こんな綺麗なスタッフさんいたら初日で目に焼き付けるんだけどなぁ……あ、まだカルデアにきてから1日も経ってなかったわ
「自己紹介がまだだったね!私はレオナルド・ダ・ヴィンチ。気軽にダヴィンチちゃんと呼んでくれていいよ!私はカルデアの協力者だ。いや、召喚英霊第三号、かな?」
「英霊だったの……?」
『おっぱい揉んでいいですか?』
『パンツ、見せてもらってもよろしいですか?』
バカヤロォォォォォォ!!初対面の女の子にそんな事聞いていいわけねえだろ!?もういいかげんにしろよ!!お前のせいで俺に変態のレッテルが貼られるんだよ!!テメェアーサー王の前でも変態の王とか言わせただろうが!F◯KKU!!
「ダヴィンチちゃん……」
「なんだい?」
「パンツ、見せてもらってもよろしいですか?」
──ピシッ
アカン。完全に空気が凍った。いや、相手英霊だよ?俺殺されない?まだ遺書も書いてないし童貞のままなんだよ!死んでたまるかよ!今すぐ土下座だ!
「真っ事に申し訳ありませんでした!!今のは一種の気の迷いなんです!どうか許してください!」
「お、おお……!!なんて綺麗な土下座なんだ」
「……最低ね」
所長から2度目の最低という言葉をいただきました。それとロマニ君。こんな不名誉なことに感心しなくていいから
「ほう、そんなに興味があるのかい?」
「い、いや、まぁ」
「ふうむ……なら、もう少し私の好感度を上げられたら見せてあげてもいいよ?」
「スゥー……マジ?」
「大マジさ、個人的に君には興味があるんだ。でも下着を見せるにはまだ早い」
「なら、神秘を覗くために!俺は全力を尽くす所存であります!!」
「うわぁ、内容さえ知らなければカッコいいんだけどなぁ……」
「「……」」
「ア、スゥー……」
やっべ、いつの間にかリっちゃんとマシュちゃん起きてるじゃん。こーれはまずい。いや、まだ会話が聞かれていたとは限らない。一応聞いておこう
「い、いつから起きてたの……?」
「たっくんがそこの女の人にパンツ見せてほしいって言ったところからかな」
あ、終わったわ。もうね、リっちゃんもマシュちゃんも、それとオルガマリーちゃんも俺を見る目が冷たいもん。絶対零度ね。まぁ初対面の女の子にパンツ見せてとかいうやつは変態のゴミ以外の何物でもないからなぁ……あれ、なんか泣きたくなってきた。それもこれも全部テメェのせいだぞ選択肢ィ!!
「選さん、最低です」
「たっくん……後でお話し、しようね?」
「……はい」
「ま、まあ二人の話はとりあえず置いといて、まずは管制室に来てくれないかい?話さなければならないことがあるんだ」
「分かった」
──────────────
「さて、いろいろ話さなきゃいけないことはあるけど、まずは生還おめでとう。立香ちゃんに選君。そしてミッション達成お疲れ様」
「貴方達はよくやってくれたわ。でも、これはまだ始まりに過ぎない。私達の使命は人類を守ること、それは覚えているわね?」
「もちろん」
「……ここからが本題だけど、君たちには酷なことを言ってしまうことになるがよく聞いてくれ……恐らく、すでに人類は滅びている」
『ダニィ!?』
『う、嘘だ、僕を騙そうとしてる』
ここぞとばかりにでてくんなぁテメェは!リアクションとか別にどうでもよくないか!?それによりにもよってなんでリアクションが某サイヤ人の王子と某ゲーマー系小児科医なんだよ。まあ小児科医の方はいい。けどサイヤ人の王子の方はだめだろ。この場にそぐわないって、まあした安定かな
「う、嘘だ。僕を騙そうとしてる」
「残念ながら、これは嘘じゃないわ。どういう原理かはわからないけれど、このカルデアだけは通常の時間軸から離れた状態なの」
「……??」
「ああ、所長!たっくんは難しすぎることはよくわからないんです!」
「ま、まあいいわ。でも、この状況を打破する方法はある」
「その方法とは?」
「まずこれを見てほしい。復興させたシバで地球の状態をスキャンしてみた。未来じゃなくて過去の地球のね。冬木の特異点は君たちのおかげで消滅した」
「それでも、何も変わらないということは、ほかにも原因がある、私達はそう判断したわ」
「そしてその結果が──この狂った世界地図、新たに発見された冬木とは比べものにならない時空の乱れだ。よく過去を変えれば未来が変わると言うけど、ちょっとやそっとの過去改竄では未来は変えられない──」
ふむ、あれからも話を聞く限り、ちょっとの改変じゃダメだけど大幅に改変してやれば未来が変わるってことだろ?だったら話は早い。世界を滅ぼされてたまるか。いやもう滅んでるんだけど、その時空の乱れってやつを直せば人類は復活するんだろ?ならやることは1つだ。その7つの特異点とやらを冬木みたいに全部消滅させればいいってわけだ。
「結論を言おう。この7つの特異点にレイシフトし、歴史を正しいカタチに戻す。それが人類を救う唯一の手だ。でも僕らの力はあまりにも足りない」
「マスター適性者は貴方達以外はみんな凍結しているわ。そして、所持しているサーヴァントはマシュ1人だけ……まあ貴方は例外なのだけど」
人の事化け物みたいな言い方しないでよ。俺が化け物……?違う、俺は悪魔だ!ふ、ふはは!フハハハハハ!!
おっと、精神が某伝説の超サイヤ人に引っ張られてた。いけないいけない
「それでも私達はやらなければならないわ。マスター適性者48番、藤丸立香。そしてマスター適性者49番、選拓也。貴方達が人類を救いたいのなら、2016年からの未来を取り戻したいのなら、たった2人で7つの人類史と戦わなければならない」
「その覚悟は、カルデアの、人類の未来を守る力が──貴方達にあるかしら?」
「私は大丈夫です。マシュ、それにたっくんがいますから」
「私は先輩と共に歩みます」
「と、彼女たちは言っているけど、君はどうだい?──選拓也」
「そんなの決まってる──」
『人類は、俺達が救う!!』
『人類史がなんだ、そんなもん真っ向から全部叩き潰してやるよ』
クッソガァァァァァァァァ!!またいいとこだけ持っていきやがって!?なんなんだテメェは!!人の見せ場ばっか奪うんじゃねえよ!このカスが!……なんかもういちいち反応するのも疲れたわ。さっさと答えて部屋戻って寝よ
「人類は、俺達が救う!!」
「よく言ったわ。それでは人理継続機関カルデア所長、オルガマリー・アニムスフィアが命じます。必ずすべての特異点を攻略し、人類を救ってみせなさい!」
「おう」
「「はい!」」
「立ちはだかるのは多くの英霊、伝説になる。でも、君達なら必ずやり遂げられると信じているよ」
『デカい泥舟に乗ったつもりでいてくれ』
『実際に泥舟を作って持ってくる』
──は?もういいって。突っ込むのもめんどいから上だ上、したなんか選べるか
「デカい泥舟に乗ったつもりでいてくれ」
「それだめじゃないかい……?」
「一気に不安になってきたわ……」
「あ、あはは……」
「選さん、見事に空気を緩めましたね」
あ、もう部屋戻って寝ます
次回は英霊召喚かな?でその次からオルレアン編かな