あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど   作:作刀

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42話 ロンドンの中心で愛を叫ぶ

 

「レイシフト成功!……したんだが、周り誰もいねぇ!?しかもさっき宝具ブッパされてるからすぐボロボロだ俺!ズボンはアニメやマンガ特有の謎の耐久力で無傷だ」

 

 

 

上はもう、ボロボロすぎてほぼ着てないのと同じだったから破いて脱ぎ捨てた。しかし、周りに誰もいないのはちょっと寂しい。つーか霧濃いな、ロンドンってこんな霧の街だったのか?知らんけど

 

 

「まあみんなを探しつつ、俺も聖杯探そうかな」

 

 

などと口にしながら俺は霧の街を探索しようとした。しかし何やら気配を感じたため振り向いてみれば人型機械のようなものが数体いた

 

 

「んだこいつら。ロボットか?て、うおっ!?急に襲いかかってくるんじゃねえよ!」

 

 

 

 

『一体も逃さず破壊する』

 

『見逃す。何か大事なものかもしれない』

 

 

 

いいや壊す。人様を襲うような出来損ないの量産型ロボットが街を歩いてるとか洒落にならん。てことだから今から人形破壊劇を繰り広げたいと思う

 

 

 

「俺の前に現れたのが運の尽きだ。大人しく壊されな」

 

 

 

襲いかかってくる機械どもを一瞬で粉々に粉砕し、バトルを終わらせた。やっぱ量産型だけあって大した事ないな。パンチ一発で吹き飛ぶようじゃ作り損だろ

 

 

「ああ……早く皆と合流してえなぁ……ん?」

 

 

 

なんか気配を感じた。足音はしないからさっきの量産型ロボットとは違う。じゃあ一体……

 

 

 

「と、お出ましか!」

 

 

 

俺の目の前に出てきたのはよく分からん全身真っ白の生命体だった。なんだコイツ、明らかに人間じゃねえだろ。まあいいやぶっ飛ばそ

 

 

 

「テコンドーの花形、後ろ蹴り!」

 

 

 

俺は白い生命体に後ろ蹴りを放つ。ヘビー級の選手には1tもの威力を発揮できる人がいるらしいが、俺ならそんなもんじゃない。反応すらできない速度で繰り出される後ろ蹴りは凄まじい轟音を響かせ、白い生命体を吹き飛ばした。だがその吹き飛んだ生命体は建物を突き抜けていった

 

 

「やべっ」

 

 

 

けど仕方ないよね俺は襲われそうになったから反撃しただけだし。でもさっき大きな音を出したことでこっちに複数の気配が近づいてきていることに気がついた

 

 

 

『めんどくさいから逃げよう』

 

『迎え撃つ。ぐちゃぐちゃにしてやろう』

 

 

 

逃げます、いちいち相手にしてられるか。ていうかなんなんだこの街。霧のせいなのか知らないけど人っ子一人いねえ。あーあ、もう誰でもいいから人に会いてーや

 

 

 

とりあえず俺は逃げることにした

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

 

「ふぅ、ここまでくれば大丈夫だろ。しかし全然リっちゃん達と会わねぇなぁ。上裸で1人で歩いてるのとか不審者みたいじゃん」

 

 

いやまあ、誰かと一緒でも不審者だけど。でもなんかこの霧違和感あるんだよなぁ。体に害があるとかじゃないけどなんか魔力感じるし

 

 

「さて、どうしたもん……!?」

 

「あれ?気づかれちゃった」

 

 

 

 

後ろに急に気配が現れたから急いで回避してみれば、俺のいた場所には露出のすごい白髪の幼女がいた……露出のすごい白髪の幼女!?ま、まずい!!ヤツが来る!!

 

 

 

『はぁ……はぁ……!君可愛いね?お兄さんと良いことしないかい……?』

 

『急に攻撃してくる常識のないクソガキは分からせなければならない。俺のムスコでお仕置きしてやろう』

 

 

 

キッショ死ね。テメェそんな性癖だったのかキッショ。あらゆる女の子が性癖な俺だが限度はあるぞ?流石にこのレベルの幼女に手を出すのは人間として終わってるわ。この場に誰もいないだけマシだがただでさえ低い評価がもう地面通り越してマントルぐらいまでいってるぞ。そのまま地球の核まで行って蒸発して消えちまえ

 

 

まあ下は無しだから上しかないんだけどな

 

 

 

「はぁ……はぁ……!君可愛いね?お兄さんといいことしないかい……?」(ねっとり)

 

「いいことしてくれるの?」

 

「……!あ、ああ!もちろんだよ」

 

「じゃあね──解体してもいい?」

 

「──は?」

 

 

突然振り下ろされたナイフを俺は指2本で受け止める。危な!?なんだこの幼女は!バイオレンスすぎるぞ!?けど今の動きで確信した、この幼女はサーヴァントだ。おそらくアサシンクラスだ。さっきの急に気配が現れたのもアサシンのクラススキルである気配遮断によるものだろう

 

 

 

「君、サーヴァントか……!」

 

「お兄さんは人間?それとも私達と同じサーヴァント?」

 

「俺は人間さ!まあ、普通ではないけど……ね!」

 

 

 

 

掴んでいたナイフごと幼女を投げ飛ばす。流石に幼女を殴るのはやばい。ただでさえ女の子を殴るのは躊躇するのに幼女なんか殴れるわけないだろ

 

 

「でもこの霧は邪魔だな……疑似界王拳、4倍だぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「……!!」

 

 

 

俺は疑似界王拳を使用し、大量の魔力を使用することで発生した風圧によって周囲の霧を吹き飛ばした。霧がなくなったのを確認してから疑似界王拳を解除した

 

 

 

「これで心置きなくやれるな」

 

「霧が吹き飛ばされちゃった……お兄さんほんとに人間?」

 

「人間だよ」

 

「そっか、でも、お兄さんは解体できそうにないから私行くね」

 

「あ、うん。バイバイ」

 

 

 

俺は去っていく幼女を見つめながら俺は手を振った。まあ、なんかバイオレンス幼女だったけど可愛かったから次会ったら遊んであげよう

 

 

「そういや名前聞いてなかったな。まあまた今度聞けばいいか……ん?あれ、なんかさっきまでは覚えてたのに急に容姿とかが思い出せなくなったぞ……?」

 

 

なんでだ?相手がサーヴァントだってことしか思い出せない……まさか、そういうスキルなのか?

 

 

 

「ダメだ、思い出せない。まあいいか、それより早く皆のこと探さないと」

 

 

 

 

そういえば皆今何してるんだろ。もしかしたら俺のこと探してくれてるのかな。そうだったら嬉しいな

 

 

 

『ロンドンの中心で女の子達への愛を叫ぶ』

 

『誰もいないから全裸になってコサックダンスを踊る』

 

 

 

ファーw(全ギレ)クッソがぁぁぁぁぁぁ!!こうなりゃ叫んで皆のこと呼び出してやらァァァァァァ!!

 

 

 

俺は建物の上に登り、息を吸ってから思い切り叫んだ

 

 

 

「皆好きだぁぁぁぁぁ!!愛してるぅぅぅぅぅ!!結婚してくれぇぇぇぇぇぇ!!リっちゃぁぁぁん!!沖田ちゃぁぁぁぁん!!ここには居ないけどリリィちゃんもジャンヌちゃんも黒ジャンヌちゃんも清姫ちゃんもオルトリアちゃんも皆んな好きだぁぁぁぁぁ!!………はぁ」

 

 

 

なんか大切なものを失った気がした。でもなんか誰かこっちに向かってきてる気がする。あ、あれは!?

 

 

「うおおおおおおお!!みんなぁぁぁぁ!!」

 

 

 

やっとだ!やっとみんなが来てくれた!俺は嬉しいぞぉぉぉぉ!!

 

 

「やっと会えたね!」

 

「マスター、先ほどの叫びは……」

 

「うん、熱烈な愛の告白だったね。お姉さん感心しちゃった、でも相手が多すぎるね」

 

「え、あ、うん」

 

「ねえたっくん、今のホント?」

 

「マスター!私達の事愛してるんですか!?」

 

「まあ愛してるか愛してないかでいえば……」

 

 

 

『愛してないですw』

 

『なぜ愛しているのかを3時間ほど語る』

 

 

 

愛してないとか笑いながら言うぐらいなら3時間語ってやらァ!なんなら今好きって言ったみんなの事を1時間語れるぞ!合計7時間だ!

 

 

 

「愛している理由を3時間ほど語ってもいいかな?」

 

「やめろ。それは後にしろ」

 

「エミヤ!なぜ止める!」

 

「状況を考えろ。それよりもこの辺りで強大な魔力反応を感じたが君だな?」

 

「うむ、凄まじい魔力の奔流であったな。あれほどの魔力は感じたことがない」

 

「あ!あれが疑似界王拳と言うやつですね、マスター!」

 

「たっくんまたあれ使ったの!?この前ダメって言ったじゃん!!」

 

「いや、これには理由が……」

 

 

 

 

俺はみんなにはサーヴァントと戦闘をしたことを話した。ていうかなんか知らない鎧の女の子がいたんだよね。まあ女の子扱いしたらブチギレられて持ってる剣で斬られそうになった。怖かった

 

 

「ふむ、記憶に関するスキルを持っている、と考えるのが妥当か。しかしマスターよ、なぜ上裸なのだ?」

 

「気にするなエミヤ。これはレイシフト直前に宝具ブッパされて上半身の服がボロボロになってたから、もういいやってなって脱ぎ捨ててだけだから」

 

「■■■■■───」

 

「ごめんヘラクレス。何言ってるのか分からん」

 

「でも服を着てないのはちょっとあれだね。でも予備……とかは流石にないよね?」

 

「ごめんブーディカさん。今回は持ってきてない」

 

「そっか〜……」

 

「でも、あるかわからないけど霊脈を見つけられれば召喚サークルを設置して服を送ってもらえるかもしれないからそれに賭けよう」

 

「そうだね」

 

「おい、拓也って言ったか?」

 

「なに?モードレッド」

 

 

 

ちゃん付けしたら怒られるから呼び捨てにするしかなくなったためそう呼んでいる

 

 

 

「お前、ここに来るまでに機械共はどうした?」

 

「機械?ああ、あの量産型のやつね。何体も来たから全部壊してやったよ」

 

「そうか」

 

「まあいい、お前は呆れるほどバカなやつみたいだが、そういう奴は嫌いじゃねえ。まあ次俺の事を女扱いしたら殺すけどな」

 

「はい、もうしません」

 

「そういえば選さん、もしやとは思っていたのですがこの霧の中でも平然としていられるのですね」

 

「ああうん、やっぱこの霧ヤバかったのか」

 

 

マシュちゃんからこの霧について説明を受けた。思ったよりやばい代物だった。なんだよ魔力とか高濃度の硫酸とか、こんなの普通に耐えちゃったらますます人間かどうか疑われちゃうじゃん!

 

 

「んん……まあとりあえず俺には効かないよ」

 

「やはり化け物だなマスターは」

 

「私もマスターぐらいの耐久力があればよかったのですが……」

 

「大丈夫だよ沖田さん。たっくん並みの耐久力を持ってる人なんてそうそういないから」

 

「はぁ、まあ確かにそうですね」

 

「おい、くだらねぇ話ししてんな。オレの拠点につれてってやるからついてこい」

 

 

 

そう言われて俺たちはモードレッドについて行った

 

 

 

 

 

 




多分こいつふとした拍子にモーさんの事女の子扱いしてまたクラレントぶっ放されますよ
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