あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど 作:作刀
ナーサリーちゃんを倒してジキルの屋敷に戻ってきた俺たちは、またもや外に駆り出されている。なんかジャック・ザ・リッパーが現れたらしい。それを倒してこいとの事
『逃げられてはたまらない、全速力で向かおう』
『急がず焦らずゆっくりと』
ここは急ぐべき場面だな。記憶では姿形は全く覚えてないけど戦闘したということだけは覚えてる。またその時みたいに逃げられたら面倒だ
「みんな、俺ちょっと全力で走るから離れてて」
「うん。みんな離れよう、たぶん近くにいたら吹き飛ばされちゃうから」
「は?なんで走るだけで吹っ飛ぶんだよ」
「物体が音速より速く動くとソニックブームといって、その場に大きな衝撃波が生まれる」
「あ?それがどうしたんだよ」
「つまりエミヤさんはこういいたいんですね?マスターが全力で動けば音速を超えるため、そのソニックブームが発生すると」
「ああ、そういやこいつ化け物だったな」
「まあそういうことだから離れてて」
俺はみんなが離れたのを確認してから足に力を入れ、思い切り地面を蹴り、目的地へと向かう
「衝撃に備えろ!」
「マスター!後ろに!」
「うん……!」
拓也が移動したその数秒後に遅れて衝撃がやってきた。あまりの速さに音や衝撃すらも置き去りにしてしまったのだ
「相変わらず規格外よのぉ。あれでさらに疑似界王拳という技も使えるのであろう?まさしく天下無双であるな!」
「私もスピードには自信ありますけどマスターについていけと言われたら絶対無理と答えますね」
「あれで人間名乗るのは無理あるとわし思うわけ」
「もうサーヴァントよりもサーヴァントしちゃってるよ」
「あんだけ強けりゃ戦闘も面白くなくなるだろ。張り合いのある相手がいねえんだからよ」
「でもたっくんはそこまで戦闘第一!て性格でもないからそこはいいんじゃないかな?」
「そうか?あいつもそれなりに楽しさを求めてそうだけどな」
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「お、いるじゃん……あ!?思いだした!ジャック・ザ・リッパーって白髪幼女だったんだ!?」
「お兄さん、また会ったね」
「よぉ、久しぶり──」
『再会したのだ、とりあえず───して───して───しよう』
『サーヴァントの気配がもう一つある。まずはそちらだ』
うん、下がまともだからいつもより優しいみたいな雰囲気出てるけど上見ろ?明らかヤバいだろ。もうえげつないこと書いてるから規制入っちゃってるじゃん。お前マジで幼女に発情するのはないだろ(正論)ロリコン犯罪者がよぉ。確かに俺は女の子好きだし1000や2000は性癖を持つから幼女も対象になるけどそれはそういう目で見てるわけじゃないから。あくまで妹的な感覚だから。決して性的な目では見ねえよ、そこら辺はわきまえてるよ流石に
てことで実質一択な訳だから下選ぶけどフルスピードでお前の評価は下がってるからな?もうマントルとか核とか突き抜けて裏側にでちゃうぐらいには下がってるからな?
「おい、そこのサーヴァント。誰だテメェは」
「私はキャスターのサーヴァント。貴方の知る「計画」を主導する者の一人です」
「計画……?ああ、あれね」(忘れた)
計画ってなんだったっけ……まあいいか。どうせ敵倒せばいいだけだし。ていうかこいつの声小次郎とか我が親友レオニダスと同じじゃねえか。どいつもこいつもラブリーチャーミーな敵役とか言いそうな声しやがって。小次郎に関しては名前も同じじゃねえか
「おいキャスター、とりあえずお前は此処でぶっ飛ばす。別に計画とかどっちでもいい。お前らを倒せばそれで終いなんだからな」
「そうですか……しかし、そう簡単に倒されるわけにもいかないのです」
「そう言うやつほど速攻で倒されるんだよ。悪いが長々と話すつもりはねえ。早速始めるぞ」
俺はキャスターに真正面から突っ込む。しかしキャスターの前にジャックちゃんが立ちはだかった。キャスターをぶん殴ろうとしたが目の前に現れたことで退かざるを得なくなってしまった
「くっそ、やっぱ女の子、しかも幼女はダメだ。サーヴァントとは言え殴るのは心が痛む」
「どうやらこの子は君にとって都合の悪い相手のようですね」
「お兄さん、解体──していい?」
『ダメに決まってんだろクソガキィ!』
『舐めた口聞いてくるクソガキは惨たらしく殺す』
ふっざっけんじゃねえぞ!?テメェ俺になんの恨みがあってそんな選択肢出すんだよ!幼い子に急にクソガキィ!とか叫んだらびっくりするだろ!しかし上しか選ぶ余地はない。下はもう見なかったことにしよう……
「ダメに決まってんだろクソガキィ!!」
そう言って俺の体は勝手に動き後ろ蹴りを放っていた。何してんのぉ!?咄嗟にナイフで防いでいたとは言え、ジャックちゃんぶっ飛ばしちゃったじゃねえか!選択肢テメエこの野郎……!
「嘘だろぉ……俺が、幼女に蹴りを……?」
「なぜかはわかりませんが彼は項垂れている。ジャック。彼は任せます。好きにしなさい、彼は貴方の母かもしれませんよ?」
「は?何いってんだお前……?」
俺は男なんだから父親だろ……ってそういうことじゃねえ。なんだって俺が……
「そうなんだ……ふうん、それじゃあ……おかあさんにするみたいに、するね。帰らせてくれる?私たちをあなたの中へ……おかあさんの中へ」
「俺は君を帰らせることはできない。でも俺は君を殺すなんてことはできない。だからみんなが来るまで粘らせてもらうよ」
こうして俺とジャックちゃんの戦闘が始まる。彼女は手に持っているナイフで何度も俺を斬ろうとする。主に腹部を。だから斬られまいと躱してていたが、いつまでもこうしていては埒が明かないと思って反撃した。ナイフが突き刺さる前に腕を掴み、足払いをかけて地面に倒す。そして拳を握り、それを振り下ろそうとする。しかしその時
「おかあさん……やめて……いたいの、やだ……」
「……!?」
ジャックちゃんの発した言葉に俺は驚いて拳を振り下ろすのをやめてその場から飛び退いた。ああ、やっぱダメだ。多分俺はもうこの子にこれ以上攻撃できない
『慈愛の心を持ち、抱きしめる』
『そんな事は関係ない。ここで殺す』
フッ……慈愛か……これこそ選択肢だよな。いつもみたいなどっち選んでも俺の評価が落ちそうな選択肢じゃなく、選ぶ方によっては良くも悪くもなる。そんな選択肢を俺は望んてたんだよ
俺はもちろん抱きしめるよ
「ごめんね、ジャックちゃん。俺はもう君に攻撃しない。俺は君を愛そう。母親として」
「本当に……?」
「うん、俺は嘘はつかない」
「さあ、俺と共に来るんだ。あんな奴らの言いなりになることはない」
俺は目線を合わせて、ジャックちゃんを抱きしめた。そして彼女を母親として愛することを誓った。アカン、母性という名の父性が溢れ出しそうだ
「うん。わたし、おかあさんと一緒にいる」
「よーし、じゃあ一緒にアイツを倒そう!」
「うん!」
「なんと、まさかその子を仲間に引き入れてしまうとは……しかし、これは困りました。ここであなたたちの刃に掛かるべきなのでしょうが、私は役を果たさなければならない。なので次に会う時が私が刃に掛かる時でしょう」
そう言ってキャスターは逃げようとする。だがそんなときに
『次なんて無い、敗者に相応しいエンディングを見せてやる』
『次ぎ会う時はボコボコにする』
上だァ!ハイパー無慈悲!クリティカルスパーキンィィィング!!おっと、少々取り乱した。だが上であることに変わりはない。ここで逃がしたらまた面倒なことになりそうだからな
「逃がさん」
相手が逃げる隙を与えずに胸ぐらを掴む
「なっ……!?術が発動する前に……!」
「次なんて無い、敗者に相応しいエンディングを見せてやる」
「何を……!?」
俺は胸ぐらをつかんでいたキャスターを投げ捨てて、上空に跳び上がり足に魔力を纏わせキャスターに蹴りを放つ
「ハイパークリティカルスパーキング!」
「くっ────」
俺の蹴りを受けたキャスターは言葉を発する間もなく消滅した。お、ちょうどよく皆来たみたいだな
「おい、お前なんで
「倒すわけないでしょうが!この子は俺の娘だぞ!」
「……は?おいお前ら、こいつとうとう頭が狂ったのか?」
「ふむ、だがあの目、冗談で言っているようには見えないな。何か事情があるようだが」
「マスター、なぜその子を娘と呼んでいるのか教えていただけませんか?」
「もちろんさ沖田ちゃん」
俺は先ほど起こったことを全て話した。ジャックちゃんを娘にしたこととキャスターをハイパー無慈悲してやったことを
「なんと、もう一人サーヴァントがいたとは。しかし我々が到着する前に倒すとはやはり凄まじいなマスターよ」
「まあたっくんだし」
「さて、とりあえず終わったから帰ろうか」
俺達はジキルの屋敷へと戻ることにした。因みに帰る道中でジャックちゃんが俺を見つめてたから理由を聞いたら抱っこして欲しかったみたいだからジャックちゃんを抱えて屋敷に帰った
おおう、なんか娘ができちゃった。まあ別にいいよね。こいつにはこれから色々増えてくし