あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど 作:作刀
現在俺は沖田ちゃんと小次郎との手合わせの際、壁などを破壊しまくってしまったことについて反省しろと言われて部屋の端っこで正座している。あっちはあっちでなんか話してるけど俺は動けないから黙って見ている。そういやなんかおっさん増えてたな。まだ話してないから名前も知らんけど
ん?なんかみんなまた準備し始めた。ええ、また外出るの……?
「たっくん、正座はもうやめていいから一緒に行くよ」
「どこに……?」
「───時計塔だよ」
あ、ちなみにいつの間にか増えてたおっさんの名前はシェイクスピアらしい。まじかよ、作家ってのは変な奴しかいねえのか
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面倒くさいから理由は聞かなかったけどなんか時計塔とか言う場所に行くことになった。確か魔術協会って呼ばれてるんだっけ?まあどっちでもいいが。でも今回はすげえ大人数だった
「おい、お前ら俺の後ろに隠れてんじゃねえ」
「ふん、俺達はひ弱なキャスターだ。しっかりと守れ」
「おお、申し訳ない。なにせ我々、戦闘能力は皆無でして」
「お前らなんで来やがった。そしてなんで俺の後ろなんだよ。俺の後ろにいていいのは女の子だけなんだぞ。何が悲しくてガキとおっさんの面倒見なきゃなんねえんだ」
「そんなものお前が一番強いからに決まっているだろう。少し考えれば分かるはずだろうが」
「テメェ守ってもらう側の態度じゃねえだろそれ」
「これも何かの縁、吾輩は後ろでじっくりと貴方を観察させてもらいましょう」
こいつら何なんだマジで。俺が守るのは女の子だけって言ってんのに図々しく後ろにひっつきやがって。特にアンデルセンは守ってもらう側の態度じゃねえぞ
「おいそこの馬鹿野郎ども!敵が来やがったぞ!」
「だそうだ、俺たちは隠れている。しっかり働け」
「吾輩も期待しておりますぞ」
「カスどもが」
シェイクスピアはまだいい。だがアンデルセン、テメェはダメだ。やっぱ態度悪いなこいつ。まあいいや。で、確かヘルタースケルターだっけ?そいつらがぞろぞろと出てきやがった
「しゃあねえ、いっちょやるか」
俺達は襲ってくるガラクタどもを秒で蹴散らして先に進んだ。そして目的地まではたどり着いたんだが……信じられねえほどボロボロだった
「こりゃひでえな……なんだってここだけこんなボロボロなんだよ」
「生存者は……皆無だな」
「ったく、ナメた真似しやがって」
「これについては過ぎたことだと割り切る他ない。どんな言葉を並べようと壊れた物は直らないのだからな。では肉体労働組。特に選拓也とヘラクレス」
「いつの間に肉体労働組になったんだよ」
「■■■■────」
「このあたりを掘り返してみてくれ。ジキル氏の話によると、時計塔は地下にも広がっていたらしい。いかに破壊が徹底的でも地面はこの通り無事だ。であれば我らが目指すべきは地下空間だ」
「いやまぁ、それはいいんだけど」
『ちょっと待ってくれ選君!周辺に魔力反応がある!それもかなりの数だ!』
「確かに感じるが、何もいねえぞ?」
『視界では周囲に何も見えないんだね?でも確かにいる。それに、ぐんぐん動いてるから、廃虚の中に散らばった魔術礼装というわけでもない、ならば回答はひとつだ!』
「地下からか!セイバー、すまないが警戒を───」
『警戒など必要ない。地盤ごとひっくり返して終いだ』
『ここは相手の同情を誘うために鼻水と涙を流しながら無様に命乞いをしよう』
100か100しかねえのかテメェは。しかもなんだ地盤ごとひっくり返すって、ロンドン吹き飛ばせってのか。しかし下はダメだ。これは俺の尊厳に関わる。ていうか地盤ひっくり返すって言ってもこの周辺だけだろ?
「みんなどいてろ。よっと……」
「マスター?地面に指を突っ込んで何を……」
「……今度は一体何をするつもりだ?」
「まあ見てなって」
沖田ちゃんとエミヤが聞いてくるが、あえて答えず行動に示すことにする。腕に力を入れ、そのまま地面をめくり上げた。
「マジちゃぶ台返し」
俺は某ハゲマントの必殺マジシリーズのうちの1つであるマジちゃぶ台返しを使った。それによって地面がめくれ上がる。遥か上空まで瓦礫が飛び上がり、その中には何やら本のような物もあった。でもあれから魔力反応を感じるってことは多分ソーホーで見た魔本の類いだと思う
「や、やっぱりでたらめです……」
「今更なんじゃがあいつ、あれで人間名乗っとるのか?」
「さすがマスター。やはり凡人には出来ぬことを平然とやってのける、私の燕返しもあのような大技には劣るだろうな」
「いやぁ……流石にこんな光景を目にするのは初めてだなぁ……拓也ってばほんと無茶苦茶するね?」
「はいそこ!いちいち俺のやったことにリアクション取ってないで俺が地面ごと上空にぶち上げた魔本を倒すんだ!」
フッ、やはり新米サーヴァントでは俺の突拍子もない行動にはついてこられんか……エミヤなんか最初期メンツだから俺の行動自体はあまり気にせず弓で魔本撃ち抜いてるよ。さて、じゃあ俺も……!
「もっといいもん見せてやるよ」
そう言って飛び上がり、宙に浮いた瓦礫を足場にして魔本に攻撃を与えていく。瓦礫は四方八方に散らばってるから移動範囲はかなり広い
「うわぁ……たっくん浮いてる瓦礫を足場にして空中を飛び回ってるよ……」
「■■■■■■………」
「わしも魔本を撃ち抜いてはおるが、総数でいえばほとんど拓也のやつが殲滅しとるぞ」
「私なんて魔本が空中にいるからほとんど攻撃できてませんよ……こういう時は遠距離攻撃に憧れますね。はぁ、私の刀からはリリィさんやオルトリアさんみたいに剣からビームは出ませんし……」
「しかし、奴が瓦礫ごと地面を吹き飛ばしたおかげで地下に入る入口が露わになっている。やはりバカと天才は紙一重と言ったところだな。奴のバカみたいな行動も場合によっては天才の発想に並ぶ」
『誰がバカだ!バカって言ったほうがバカなんだよ!』
『クソガキを調子に乗らせるわけには行かない。四肢をへし折って逆らえないようにしよう』
だからいちいちバイオレンスすぎるんだよお前は。人の良心に漬け込むのは反則だろ。そんなことしたらむしろ俺のほうが精神病みそうだわ。だからといって上も嫌だ。明らかに幼稚な言い返し方なんだもん。まあこっちの方がマシだから言い返すんですけども……
「誰がバカだ!バカって言ったほうがバカなんだよ!」
「やはりバカだな。その程度の誰でも言えるような幼稚な言い返ししかできない時点で俺とは会話にすらならん」
「この野郎……!俺に守れとかほざいてる分際で好き放題言いやがって……!」
「ふん、この先もお前には俺を守るという役目がある。せいぜい気張れ」
「あかんキレそう」
「ま、まあたっくん落ち着いて?ほら、なでなでしてあげるから……」
「あはっ!!リっちゃん可愛いよぉぉぉぉ……ずっと俺のこと撫でてほしい……好きぃ……!」
「おお、やはり彼は女性には弱いのですな」
あたりめーだろ。天地がひっくり返っても俺が女の子に弱いことは変わんねえよ。ていうか入れるんだったらさっさと地下に入ろうぜ。俺もうワクワクしちゃってさ
『地下に向かって全速全身DA☆』
『早速地下に出かける。後に続け!』
はい、地下に潜りましても一生懸命に……
「早速地下に出かける。後に続け!」
俺は足早に地下へ入り、その後をみんながついてくる。さて、一体中に何かがあるのか楽しみだ……!
正直ロンドン編は最後にゲーティアが襲来してくるとこ以外はこれと言った見どころはランサーアルトリアオルタとかそのぐらいだからさっさと終わらせたいのが本音