あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど   作:作刀

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51話 電雷とゴールデンと狐娘

マキリ・ゾォルケンが呼び出した目の前の雷を纏ってるバチバチした男がなんかいろいろ喋ってる。インドラを越えたとかゼウスを超えたとか。名前はニコラ・テスラらしい。確かエジソンと交流vs直流で争ってたんだっけ。つーかこいつド派手に登場しすぎだろ。すげえ衝撃出てたぞ

 

 

 

「ふむ、どうやら君達と私は戦わなくてはならないようだ。今の私はそういう風に出来ている。それにだ、折角の力ある現界だ。ならば前々より想った事柄を実行に移そう」

 

 

 

 

ニコラ・テスラがそう言うと周囲の魔霧が電気を帯び始める。ロマニ君が言うには人間なら既に即死するレベルの雷電を帯びているらしい。ああ、俺は効かないよ。今更電撃なんかでダメージ受けるわけないし

 

 

 

「だが、なんか力が抜けていく感じがするな……」

 

「それはそうだ。なにせ活性化した魔霧は魔力を際限なく吸い込むのだからね。しかしどういうことだ、なぜ君は魔霧の中を平然と歩ける?」

 

「俺の中には聖杯と同等の魔力があるんだよ。多少吸われたところで関係ない。てことで……オラァ!!」

 

「がはぁ……!?」

 

 

 

一瞬でニコラ・テスラに接近し、腹に打撃をぶち込んだ。ニコラ・テスラはその場で腹を押さえて蹲る。そこにとどめを刺そうと拳を振り下ろす。しかし、その拳が当たることはなく、俺は吹き飛ばされていた

 

 

 

「マスター!!」

 

「たっくん!!」

 

「……すまないが、私は地上に出なくてはならなくてね。このような場所で果てるわけにはいかないのだよ」

 

「マスターの拳が当たる寸前に電撃を食らわせたか」

 

「じゃがその程度で拓也の奴が吹き飛ぶか?」

 

「おそらく突然の攻撃で踏ん張りが効かずに吹き飛んでしまったのであろうな」

 

「呑気に話してる場合じゃないよ!早くあいつ止めなきゃ!ヘラクレス!」

 

「■■■■────!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……油断したな。あの状態で即座に反撃してくるとは思わなかった。ダメージはない、けど突然の攻撃に反応できずにノックバックを食らっちまったな

 

 

 

「たっくん大丈夫!?」

 

「マスター!お怪我は!?」

 

「大丈夫だよ2人とも。大したダメージは食らってない。まあちょっとびっくりはしたけど」

 

「よかった……」

 

「マスター、奴はエミヤさん達が応戦しています。何もないとは思いますが一応急いで戻りましょう。万が一がありますから」

 

「そうだね」

 

 

 

 

『絶対に許さんぞ虫けらが!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!』

 

『俺は穏やかな心の持ち主だ。多少の攻撃は水に流してあげよう』

 

 

 

……いや、なんか腹立ってきたからなぶり殺しにしてやる。酷いと思うかもしれないが敵だし男だし。容赦する理由もない。それに俺はあいつの攻撃でダメージ受けないし。容赦なくボコボコに出来る

 

 

 

 

「絶対に許さんぞ虫けらが!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!」

 

「想像以上にキレてた!?」

 

「あれ?かつてマスターがここまで怒ったことありましたっけ?」

 

「疑似界王拳!!4倍だぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ええええ!?そこまでですか!?」

 

 

 

俺は疑似界王拳を4倍まで引き上げて俺を吹き飛ばしやがったクソ野郎のところまで戻る。するとエミヤが俺の隣に来て奴の目的を話してくれた

 

 

 

「マスター!奴は地上に出てバッキンガム宮殿の上空に向かい、魔霧を活性化させてすべてを飲み込むと言っていた」

 

「へぇ……」

 

「拓也、お主がなんとかせい。あの魔力を吸い取る魔霧とやらのせいでわしらの攻撃も通らんのじゃ。まあヘラクレスがなんとかダメージは与えておるがな」

 

「オッケー。任せな」

 

 

 

 

『上に行きたいらしい。ならば思い切り蹴り上げてやろう』

 

『仲間達の攻撃が効かないやつなんて勝てるわけがない。ここは誠心誠意土下座して許しを請おう』

 

 

 

うーん、このチキン野郎め。俺がその程度でビビるわけねえだろ!今まで俺の何を見てきたテメェは!でもなぁ、わざわざ蹴り上げるとかアホだろ。何で上に行きたいとか言ってる奴をわざわざ地上に打ち上げるんだよ……まあ、土下座よりはマシかぁ……

 

 

 

 

「ヘラクレス。後は俺に任せな」

 

「■■■■───」

 

「ん?怪我してマスターを悲しませるなって?大丈夫だ。俺は怪我なんかしねえ」

 

「また君か。正直君は規格外だから戦いたくはないのだが……」

 

「お前、地上に行きたいんだってなぁ……だったら望み通りにしてやる!」

 

 

 

 

「おい、拓也の奴何を言っとるんじゃ」

 

「いや、我々には理解できない所にマスターは立っている」

 

「真にマスターを理解できる日は来ないのであろうなぁ……」

 

「あ、あはは、ほんとに不思議な子なんだから……」

 

 

 

 

みんな何か言っているがここは無視しよう。さて、んじゃあ4倍まで引き上げた疑似界王拳の威力、思い知らせてやるよ!

 

 

「上に参りまぁす!!」

 

「な……ぐぉぁっ!?」

 

 

 

 

思い切り腹を蹴り上げて洞窟の天井をすべてぶち抜いて地上にとんで行った。俺もテスラが吹き飛んでいった穴をジャンプで通り抜けて上空に打ち上げられたテスラに追撃を食らわせる

 

 

 

「空中じゃ身動き取れねえよなぁ!!」

 

 

 

俺は両手を重ねてハンマーで殴るようにテスラを地面に叩き落とす。確かこの技はダブルスレッジハンマーって言うんだったか?ま、呼び方なんて何でもいいか。さて、じわじわとなぶり殺しにするとか言ったけど。すぐ終わらせたほうがいいよな?ここでイキってウスノロとか言ったら負けそうだし……俺はずっと発動していたら疲れるため、疑似界王拳を解除してから倒れているテスラのもとに歩む

 

 

「さて、今からお前にとどめを刺す」

 

「ハ、ハハハ、ハハハハハハ!!素晴らしい!まさか私をここまで追い詰めるとは!まだ名を聞いていなかったな。教えてはくれないか?強靭なる人の子よ」

 

 

 

『これから死にゆく者に名乗る意味などない』

 

『名前ぐらいは教えてもいいだろう』

 

 

 

ま、名前ぐらいなら教えてもいいか。だってこいつデスノートみたいに名前を知られたら終わりとかじゃないだろ?それに名前なんて教えたところで減るもんでもないしな。というか上を選んだら本格的に悪役になりそうでヤダ

 

 

 

 

「選拓也、それが俺の名だ」

 

「いい名前だ。選拓也よ。君のその強さには敬意を表する。しかし、ここで終わりというのは些か腑に落ちん」

 

「……虫の息で何する気か知らねえが、まあ、一回ぐらいなら見逃してやるよ。ほら、さっさとやれよ」

 

 

 

俺がそう急かすと、テスラは高笑いしながら俺をベタ褒めする。そして雷の階段のようなものを出現させた。なに、これ……?

 

 

 

 

「ええ……?」

 

「ハハハハハハハハハハ!!目の前にいながら私の行動を止めないとは!油断か?それとも余裕か!」

 

「強者の余裕ってやつだ。まあ、なんか凄えもん見たけどお前がこれを上がったらヤバいんだろ?」

 

「そうだとも。もし私が頂上にたどり着いてしまえばこの世界は終わりを迎える」

 

「んなこと言われてはいそうですかって上がらせるわけないだろ」

 

 

 

そうテスラに言い放ち、再び疑似界王拳を発動する───その直前、雷と共に人影が現れた。今度は何だよ……

 

 

「雷電を、受けて輝く黄金(ゴールデン)──誰かが俺を呼びやがる魔性を屠り、鬼を討てと言いやがる」

 

「うるせえなぁ──うるせえうるせえ、耳元であれこれ言うんじゃねぇ!いつだってオレァ、オレの斧を振るうまで!」

 

「悪鬼を制し羅刹を殴り!──輝くマサカリゴールデン!名乗りたくはねえが名乗らせてもらうぜ。英霊・坂田金時──ただいまここに見参だ」

 

 

 

 

な、なんなんだこいつ……カッケェェェェェェ!!うおっ、すげえ筋肉……親友(レオニダス)にも匹敵するんじゃねぇか……?俺もあんなこと言いながら登場しててなぁ……ていうか今坂田金時って言ったか?確か幼名が金太郎の……すげえの出てきたなぁ……

 

 

 

『あちらが金色ならこっちは真っ赤に燃える赤だ。疑似界王拳で格の違いを見せてやろう』

 

『なんか腹立つから両方ぶん殴る』

 

 

 

このクズ野郎!!どう見ても金時は仲間だろ!しかし疑似界王拳で格の違いを見せるってなんだよ。見せれるか?まあぶん殴るのは論外だから上選ぶけど。そもそも疑似界王拳は使う予定だったし

 

 

 

 

「疑似界王拳……4倍だぁぁぁぁぁ!!」

 

「うおっ……!?何だこの魔力!」

 

「おい、金時って言ったよな」

 

「お、おう。しかしアンタ、眩しいぐらい真っ赤じゃねえか。オレは見ての通り金色が好きだが、アンタみてぇな燃えるような赤も嫌いじゃねえ」

 

「お前ほどの男にそう言われるのは悪くねぇ。さて、ここは共闘と行こう。俺は選拓也ってんだ。一緒に世界の危機ってやつをぶっ壊そうぜ」

 

「アンタ、見た目は赤だが中身はゴールデンだな!だったら俺もとっておきを見せてやる──」

 

「はいはいすみませんね。そこ暫く。ちょっ〜と待ってくださいます?」

 

 

 

 

─────────え?ちょっと待て待て待て待て待て!!え、誰このケモ耳美女!?着物!?上半身出しすぎだろエッロ!!おっぱいとかちょっと動いたらポロリしそうじゃん!!うっひゃぁぁぁぁぁ!!……ごほん、取り乱してしまったな。だがなんだろう。この美女には迂闊に手を出してはいけない、そんな雰囲気を感じるな……

 

 

 

『美女を見つけたらやることは1つ。男は黙ってナンパだ』

 

『こぼれそうな胸を支えてあげなければならない。俺がこの手で持っておこう』

 

 

 

 

あ゛あ゛あ゛あ゛!!!俺も内心エロいとか思ってたぶん強くは言えないけどそういうのは心にしまっとけ!!ま、まあいつもみたいにプロポーズしないだけマシか。

 

 

 

 

 

「お初にお目にかかります。美しきお嬢様。私は選拓也、女性を愛するジェントルメンでございます。どうです?このロンドンの街で私とティータイムでもいかがですか?」

 

 

 

俺は疑似界王拳&青ジャージとか言うどう考えてもナンパできる状態ではないが、なんとかやりきった

 

 

「ものすごい魔力……それに、何てイケイケな魂なんでしょう……!」

 

「イケイケな魂?たぶん褒め言葉だよな」

 

「ですが……」

 

「ん?」

 

「貴方浮気性ですわね……?」

 

「…………」

 

 

 

 

コヒュッ……な、なんでぇ……?まさか、選択肢のことがバレたか……!?いや、たぶん違う。もしかして俺が女の子好きなことがバレて……

 

 

 

「たとえ、私のご主人様でなかろうとそのような不貞を働くなど許しません」

 

「あ、あの後ろに下がって何を……?」

 

「お覚悟を」ニッコリ

 

「う、うおおおおおおおお!!」

 

「とおっ!」

 

「アッーーーーー!?」

 

「拓也ァァァ!?」

 

 

 

 

 

 




拓也君、大丈夫なんでしょうかね?
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