あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど 作:作刀
リリィちゃんの武者修行
「はあー!とぅ!てやーあ!」
「よっ、ほいっ、いいよリリィちゃんその調子だ」
「はい!」
今、俺はリリィちゃんと模擬戦をしている。というのも、リリィちゃんが宝具の威力を向上させたいらしく、レイシフトで特異点に特訓しに来たというわけだ。まあロマニ君は餅の食べ過ぎでダウンしてるから勝手に特異点にレイシフトしてきた。ちなみにこれがその時の話し
──────────────────
「49998……49999……50000……ふぅ、今日はこの辺にしとくか」
「あ、筋トレ終わった?」
「リっちゃん?それにリリィちゃんにマシュちゃんも。来てるなら言ってくれればよかったのに」
「いえ、とても集中されていたので、邪魔するのも……」
「はい、ノックはしたのですが、気づかれていないようだったので先輩がそのまま扉を開いたというわけです」
「ええ、またぁ……?」
相変わらず俺は誰かが部屋に入ってきても気づかねえな。ていうかなんで俺が何かやってる時に限って誰か来るんだろうな。まあ大抵は選択肢にやらされてんだけど今回は自主的に筋トレしてたからな。ちなみに内容は片腕で逆立ちしてその状態で腕立て伏せをする。それを左右50000回ずつ。まあ筋トレメニューは置いといて、リっちゃんたちは何しに来たんだ?
「そういえば、リっちゃんたちはなんで俺の部屋に?」
「あ、それはね」
「藤丸さん、ここは私から」
「リリィちゃん?」
「実はマスターに相談したいことがあるんです」
相談したいこと?もしかしてリリィちゃん何か悩み事でも……
『とうとう俺と結婚する気になってくれたんだね……』
『興味ないと部屋から追い出す』
バカヤロォォォォォォォ!!どう考えても茶化す場面じゃねえだろ!リリィちゃんの顔見ろよ!あ、可愛い。じゃなくて!深刻そうな顔してんじゃん!それなのにお前は!だから人の心とかないんかって言われるたんだよ!あ、そもそも人じゃなかったなこいつ。まあ追い出すとか論外だから上選ぶんだけど……お前どんだけ結婚させたいんだよ俺に。いやまぁリリィちゃんみたいな可愛い女の子と結婚できるならそりゃしてえけど
「とうとう俺と結婚する気になってくれたんだね……」
「ち、ちがっ……!そ、そういうわけじゃ……!?」
「ねえたっくん。どう見ても茶化す場面じゃないよね?」
「選さん、最低です」
「そうですよね……あ、話戻してもいいよ」
「も、もう、マスター!貴方という人は本当に!」
怒ってるリリィちゃんも可愛いよ。赤面もグッド。やっぱ俺のファーストサーヴァントは違うな、可愛さ満点。で、選択肢のせいでいらん事言わされたけど、結局リリィちゃんの相談とはなんなんだ?
「で、相談というのは?」
「マスターは日々、私の特訓に付き合ってくれています」
「まあ、確かにそうだね。それがどうかした?ま、まさか、俺と特訓するのが嫌になっちゃったとか……!?」
「い、いえ!決してそんな事はありません!」
「じゃあいったい?」
「マスターとの特訓で、技術面などは成長しているのですが、聖剣の威力は一向に上がらないんです……」
「私自身は成長しているのですが、サーヴァントの華である宝具が未熟では……ですので、これを機にお暇をいただこうかと。将来性のないサーヴァントではマスターに負担をかけますので……」
そ、そんなに思い詰めてたなんて……なんで俺は気づけなかったんだよ!自分のサーヴァントが悩んでいるのにも気づけないようじゃマスター失格じゃねえか!
「ごめんね、リリィちゃん……!君がこんなに悩んでいたのに、マスターである俺が気づいてあげられなくて……!こんなんじゃマスター失格だ!」
「そんなことはありません!マスターはとても私に寄り添ってくれています!だから頭を上げてください!」
「……よし、それなら特訓あるのみだ。リリィちゃん!リっちゃん!マシュちゃん!これから特異点に出かける!後に続け!」
「は、はい!」
「OK!」
「はい!未熟なデミ・サーヴァントである私も、リリィさんの気持ちは痛いほどわかります。ですので、ドクターが腹痛から回復する前に勝手にレイシフトを実行します!」
────────────────
とまあ、こういうわけだ。リリィちゃんの悩みを解決するために、俺は協力を惜しむつもりはない。とは言うものの、どうやれば宝具レベルが上がるのかは見当もつかないってのが本音だ
「うーん、どうしたもんかなぁ。動き自体は以前よりだいぶ良くなってるんだけどねぇ。いったい何が問題なんだ?」
「きっと、私の心の迷いが聖剣の輝きを曇らせているのです。私はある英霊の要素から確立した幻想のようなもの。私が選定の剣を抜いて、王になるまでの間にあったもしもの姿が私なのです」
「つまり?」
「私は正史の私とはズレたイフなのです。こうしてリリィとして確立している以上、
「ふむ、だから修行も上手くいかず、聖剣の力を発揮できない、それ即ち、宝具レベルが上がらない。ということに繋がるわけだ」
「はい、マスターの言葉の通りです」
「たっくんってたまにとんでもなく察する力っていうのかな?そういうのが向上するよね」
「普段からそうであれば素直に尊敬できるのですけどね……」
「フォーウ」
俺もそうしたいんだけどね。でもクソ選択肢のせいでキチガイ変態野郎にされてしまう。変態なのは元からか。だって今のこの空間も俺以外はみんな女の子だから正直興奮してる。みんな可愛いんだよね。だからって手を出したりはできないんだけど……ん?空から何か
『親方!空から女の子が!』
『隕石だ!破壊しろ!!』
待て待て待てどっちも違うだろ。どう見てもロケットじゃん。時止まったからよく見えるわ。しかし空から女の子か……もしかしてあの中に入ってるのが女の子なのか?だとしたら是非お目にかかりたい!
「親方!空から女の子が!」
「どう見てもロケットじゃん!」
「いえ、あれは隕石ですよ?」
「隕石なの!?じゃあぶっ壊さないと!」
マジで隕石なのか!?いやよく考えろ。どう見てもロケットだ。しかしなぜリリィちゃんはこれを隕石と言ったんだ?ふむふむ、リリィちゃんが一人でいる時はわりとこんな感じのハプニングが起きていたと……世界観がふわふわすぎる
「まったくだ!中々に良い事言うな君は!」
「ジャージの美少女……!?」
「む!何やら全身を舐め回すような視線!」
マジで女の子いたぞ!!でもなんかよく見る顔だな。なんなら目の前にいるリリィちゃんに似てるというかほぼ同じ。同じ顔の子多くない?ジャンヌちゃんとか沖田ちゃんも似てるじゃん。いやまぁ性格とか体型とか含めるとみんな違ってみんないいという感想なんだけど
「まあそんなことはいいんです!それよりキミは本当にセイバークラスか!」
「わ、私ですか!?……はい、未熟者ですが、これでもセイバークラスの末席に身を置かせていただ……」
「ええい、見るに堪えないその弱腰!惰弱、あまりにも惰弱!可憐ですかそうですか!もはや戦うのみですね!構えなさい、そこのセイバー!あとそこのマスター!真のセイバーとは何なのか、この私──謎のヒロインXが思い知らせてあげましょう!とう!」
「え、ええ!?ま、マスター!よくわかりませんが応戦しましょう!」
『おお、フルパワーだ!』
『俺はもう、戦わん……』
くっそ!こうなったらやるしかないか!正直目の前にいる謎のヒロインXを名乗る美少女に攻撃をするのは心苦しいが、リリィちゃんがやる以上マスターである俺がやらないわけにもいかない。ということで、フルパワーだ!
「ハァァァァァァ!!!」
「これは!?なんという魔力量!なぜサーヴァントよりもマスターのほうが魔力量が多いのです!?」
「それはたっくんだからかな」
「説明になってません!」
「さあ、俺はフルパワーになっちまったぜ?」
まあ、さすがに疑似界王拳を使うわけには行かないから魔力を解放するだけで済ませてるんだけど。これでも戦闘に支障はない。ソロモンクラスのやつが相手じゃなけりゃ大抵勝てる
「さあ、始めようか!!」
こうしてXちゃんとの戦闘が開始された。結果でいえばまあ、圧勝だよね。最後は俺の拳骨で終わらせた
ちなみに別世界線での2部編を書くといったんですが、主人公は拓也君として、藤丸はどっちにしようかな。並行世界的な感じだからぐだ男でもぐだ子でもいける。だからアンケート取ろうと思います。ちなみにぐだ男だったら幼馴染兼悪友的なポジションです
2部編はぐだ男かぐだ子か
-
ぐだ子続投
-
幼馴染兼悪友のぐだ男