あの、マスターに選択肢なんていらないと思うんですけど 作:作刀
金髪の方のジャンヌちゃんと黒い方のジャンヌちゃんが出会って、もしかするとシリアス展開が来るかと思ったのだが、俺(選択肢)のせいで見事にシリアスではなくシリアル展開になってしまった。これも全部乾巧ってヤツの仕業なんだ
「オレァクサムヲムッコロス!」(俺は貴様をぶっ殺す)
「……何を言っているのかはわからんが、貴様の血を吸い付くし、その体を朽ちさせてやろう」
「オデノカラダガボドボドニ……?ウソダドンドコドーン!」(俺の体がボロボロに……?嘘だそんなこと)
俺は両手を地面につき、そう叫びながら項垂れる……なあ、もうこれやめていいか?このままじゃマジで会話にならないんだが
「相変わらず要領を得ないな。よもや会話すら放棄するとは。そちらのほうがよほどバーサーカーだな」
「ヒドォチョグテルトヴットバスゾ!」(人をおちょくってるとぶっ飛ばすぞ)
「もうよい、余に血をよこし、朽ち果てるがいい」
そう言いながら白髪のおっさんが槍を構えて突っ込んできた。俺は槍を刀で受け止めて腹部を蹴って瓦礫に吹き飛ばす。俺が蹴りでおっさんをぶっ飛ばしたことに驚いたのか、黒ジャンヌちゃんは驚いた顔で俺を見ていた
『吹っ飛ばしたおっさんを煽る(オンドゥル語解除)』
『吹っ飛ばしたおっさんを煽る(オンドゥル語継続)』
上だ上!これ以上オンドゥル語で喋ったら普通の会話ができなくなっちまう!やっと解放されるぞー!!
「ふ……どうした?俺の血を吸うんじゃなかったのか?ん?」(解放された感動で泣きながら煽っている)
「……普通に喋れたのだな。だがなぜ泣いている?」
「気にするな」(号泣)
「むぅ……貴様と戦っていると調子が狂う」
そりゃギャグの化身である俺とまともに戦えるわけないだろ。そんなヤツいたらぜひ会ってみたい。さて、茶番はここまでにして、今目の前にいるこのおっさんは恐らくランサーだ。ていうか黒ジャンヌちゃんがバーサーク・ランサーとか言ってたわ。んで、もう一人のバーサーク・アサシンだっけ?あの仮面つけた女の人はリリィちゃんとジャンヌちゃん、マシュちゃんに槍ニキの四人で袋叩きにしている。可哀想
「ぐ、あの意味のわからない男もそうですが、サーヴァントを4体相手にするのは、流石のバーサーク・アサシンでも骨が折れるようですね。ならば……全員でやりましょう」
「バーサーク・セイバーはあの頭のおかしい男の方へ。バーサーク・ライダーはアサシンに加勢しなさい」
俺の方はあの金髪の子が来るのか。おっさんの方はいいんだけど、金髪の子はなぁ……めっちゃかわいいし、あんま攻撃したくないんだけど……やるしかないか
「まあ、ジャンヌちゃん達が来てなきゃ1人で全員相手する予定だったんだ。2人に増えたところであんま変わらん」
「いつまでその余裕が続くか見ものだな。ではいくぞ!」
おっさんの合図で金髪ちゃんと同時に突っ込んでくる。が、2人の攻撃を躱しながら反撃する。ランサーの槍を上から叩いて攻撃を中断させ、刃を上に向けて振り上げる。だが間一髪のところで避けられ、セイバーが横から剣を振るってきた。セイバーの攻撃は左手で受け止め、掴んだ剣ごと投げ飛ばす
「無駄だぜ?お前達の動きは初見で読み切れるぐらいには遅い。これなら全力の40%も出せば余裕で勝てる」
「……あまり舐めるなよ」
「40%か、2人を相手にしてそんな事が言えるなんてね」
「でも、そっちの金髪の子の攻撃は若干だけど重かったかな。サーヴァントのステータス補正ってやつ?」
「よく分かったね。でも私の攻撃を受けてそんな涼しい顔ができるのはもう人間をやめてるんじゃないかな?」
「そ、そうでもないさ……」
ま、まだ人間の枠組みからは外れてないんじゃないかな……?まあいいや。あんまり時間かけるのもあれだし、さっさと終わらせるか。刀を3本抜き、一本を口でくわえる
「一世三十六煩悩、二世七十二煩悩、三世百八煩悩」
「三刀流 百八煩悩鳳!」
三刀流百八煩悩鳳によって放たれた斬撃は、周囲の瓦礫を吹き飛ばしながらセイバーとランサーを斬り裂いた
「がはっ!?」
「なん、だと……!?」
「もう動ける状態じゃないでしょ」
そう言いながら右手と左手の刀をそれぞれランサーとセイバーの首に据える。こうなれば抵抗はしてこないだろ。さて、あっちも終わってるようだし、今回は俺たちの勝ちだな
「な、なんなのよあんたは!?なんで人間がサーヴァントを2人同時に相手して勝てるのよ!極めつけはさっきのバカみたいな威力の斬撃!何私達よりも大規模な破壊をしてんのよ!」
『凄まじい破壊力を持ったロボットの兵隊さ』
『またオンドゥル語で話す』
やたらとオンドゥル語推してくんなテメェは!?そんなに俺をまともに喋らせたくないのか!?ていうか上も意味わかんねえよ!なんでムスカ大佐なんだよ!それに俺ロボットじゃねえよ!もういい加減にしろよ!?
あ、オンドゥル語はもうお腹いっぱいなので上選びますね
「凄まじい破壊力を持ったロボットの兵隊さ」
「〜〜〜!!」
あ、あまりにも話が通じないから黒ジャンヌちゃんが頭抱えた。ん?なんでうちの仲間も頭抱えてんだよ。ジャンヌちゃん?リリィちゃん?そんな苦笑いしないで?
「ま、まあいいです。今回は引きましょう。今のままでは勝ち目はないようですからね」
『逃さない。その場で全身をバラバラにする』
『逃さない。その場で服を切り裂き全裸にする』
………は?いやいや、ちょっと待て見間違いか……?
────ん?
み、見間違いじゃなかったぁぁぁぁぁぁ!!?お、お前!?それは一線どころか十線ぐらいは超えてるぞ!?今まで米粒ぐらいは残ってた倫理観どこいった!?これを俺にやれと!?どこまで俺を最低クソゴミ野郎にしてたあげれば気が済むんだよ!
バラバラにするのはまず無理だとして……ていうかR18Gになる、かと言って服切って全裸にしてもR18いくよな……?ああもう頭おかしくなりそう。もういいや服ぶった切るわ。目の保養にしとこう。見た目はジャンヌちゃんそのものだし
「逃がすと思ってんのか?この場で斬ってやるよ(服を)」
「や、やれるものならやってみなさいよ……!」
「残念、もう斬ってるんだよね」
「……は?」
ビリィッ!!
俺はこの場にいる誰もが気づかないような速度で器用に服だけを切った。その証拠に黒ジャンヌちゃんは服だけが弾け飛んで今は全裸に……
ブシュッ!!
「は、鼻血が……!?」
『な、何ぃぃぃぃぃぃぃ!?』
「は、はぁぁぁぁぁぁぁ!?な、なななななにを!?」
「やめて、その持ってる旗みたいなので体隠さないで、余計にエッチに見えるから……!」
「ふざけんじゃないわよ!何してくれてんのよこの変態!クズ!」
ごめん、そんな赤面して体隠しながら言われたらむしろもっと興奮してしまいます。あ、やばい。マジで鼻血が止まらん……!
『このまま黒ジャンヌに近づいて押し倒す』
『こっち側のジャンヌの服も切る』
あああああああ!!!もうやめろよテメェ!?暴れすぎ!暴れ過ぎだから!そこまでしたらマジでうちの仲間達も近寄ってこなくなっちゃうから!?ほら見ろよ!黒ジャンヌちゃんは涙目で赤面して俺のこと睨んでるしこっちのジャンヌちゃんもリリィちゃんもめちゃくちゃ赤面して俺の事を見てるし、マシュちゃんは盾をブンブン降ってる。あれは多分後でぶん殴られるやつですね。んで、リっちゃんは……うん、目どころか顔も笑ってねぇ。終わった。槍ニキはできるだけこっちをみないようにしてる。んで、向こうのサーヴァント達も俺にゴミを見るような視線を向けてきてる。おっさんは槍ニキと同じでこっちを見ないようにしている
あかん。めちゃくちゃカオスになってきた。こっちのジャンヌちゃんの服まで切ったら絶対殺されるから、黒ジャンヌちゃん押し倒します。敵だしいいよね!!(死んだ目&いい笑顔)
「ふふっ、ねぇ黒ジャンヌちゃん……」
「きゃっ!な、何するつもりよ!離しなさいよ!……い、いや、やめて……!」
ああやばい、目を瞑ってるから何も見えないけど多分俺は後で殺され──ぐっはあ!?ま、マシュちゃん……
俺はマシュちゃんに盾でぶん殴られて壊れた建物の瓦礫に突っ込んでいった。もう、このまま目ぇ瞑って寝てよう。起きてたらまたなにするかわかんねえ
「申し訳ありません、うちの変態が。今回はもうお帰りください」
「うん、ほんとにごめんね?うちの変態幼なじみにはきつく言っておくから……」
「……」
黒いジャンヌは俯いたまま体を隠してトボトボ歩いて竜の背中に乗って飛んでいった。後でたっくんとはお話しなくちゃいけないね。ジャンヌやリリィも参加してもらおう
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は!?い、意識が覚醒した。あれからどれだけ時間がたった?い、いやまて、まだ目を開けるな。開けたら俺に待っている運命は死だ。だって寝ている自分の周りから重すぎる気配が漂ってるもん。背筋が凍りそうです
『目を開けて元気に挨拶する』
『このまま寝たふりをする』
寝たふりだ!このまま寝てやり過ごそう!
「おい、起きやがれ」ドゴォ!
「ぶるっはぁ!?」
無理でした、槍ニキに蹴り起こされたわ。はい、大人しく目を開けます
「……」
『……』
「………」ヒヤアセダラダラ
『………』
「…………」ヒヤアセダラダラ
『お話、しましょうか?』
「……はい」
俺、明日のおひさまを見られるかな……?
黒ジャンヌの全裸を見た拓也君は鼻血と選択肢に気を取られすぎてて下半身までは反応しませんでした。よかったね。反応してたらもう二度と消えない変態のレッテルを貼られてたよ。いや、もう貼られてるか?