本当に、見てくださってありがとうございます!!!これからもよろしくお願いします!!!
ではでは、皆様お待ちかねのサオリ回、お楽しみ下さい
『.........もう良いから。私は今の姉さんは信用できない』
待ってくれ
『いや......ですっ!!』
行かないでくれ
『っ!!なぜ撃った!!』
違うんだ
『.........今、私が何考えてるかサッちゃんなら分かる?』
許して、くれ
償いを
『なんと救いようのない子供でしょう。私のコマになることを約束すれば、あなたの“家族“とやらは最低限の生活を約束しましょう』
償い、を
『秤アルトを』
どうか
『殺しなさい』
「......い.........おい」
「っ.........ある、ト?」
サオリはゆっくりと目を開ける。
額を濡らす汗がひどい。熱でもあるのだろうか
「また随分うなされてたけど......大丈夫か?」
「......ああ、問題ない」
少し気だるい体を起こしつつ、現状把握と意識を覚醒させる
「......すまない」
「......謝んな。もう良いって言ってんだろ」
そう言ってサオリの頭をぐしぐしと撫でる。
また、謝ってしまう。約束をまたすぐに破ってしまった
「今日も何か手伝えることはあるだろうか」
「飯の準備手伝ってくれるなら助かる」
アルトはそう言ってブルーラインのキャップを手渡す。
「.........っ」
アルトの着ているパーカーの隙間から、タートルネックのシャツから覗く首から
「いちいち気にすんな。もう終わったこと、過去のことだ」
どこぞのパイロットから「過ぁ去ぉ!?」と言われそうなセリフを言いつつ、首と腕を隠す。
サオリはその言葉を聞いても尚、暗い顔を浮かべていた。
「......私ができることなら、いくらでも言ってくれ」
キャップを受け取り、さらに暗い顔を浮かべるサオリ。
「私に償えることがあるのなら」
___________________
「アルト、次は何か手伝うことはあるか?」
午前中に12回
「それが欲しいのか......?可能な値であれば私が買おう」
新しい武器のためのオーパーツやら機械パーツを雑誌で見ていた時
「......その、大丈夫か?」
特に意味もなく問われる質問32回
「私にできることならなんでも言ってくれ」
毎日ずっと言われ続ける。
「望むのなら、身体でも「うるっせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
ノイローゼに、なります
「あのなぁ!!年頃の女の子がそんなこと言ってんじゃねぇよ!しかも意味わかってねぇだろうが!」
「す、すまない......とある本で読んだセリフに男性が喜ぶと書いてあったのだが......」
「それエロ本ん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“!!」
ひとしきり叫び、ゼーハーと息を切らすアルト。
世間知らずのサオリにこの話題を教えるのも気が引けるため、こんな感じのセリフが後を断たない。
アツコは軽く面白がりながら放置している。おおアツコよ、それ結構鬼畜ぞ
「.........きょうはいいてんきだなぁ」
「自治区からは空は見えないはずだが」
冷静にツッコまれて軽く腹が立つ。まじ、こう言う時だけ冷静なのまじでさ
見てみれば、サオリの表情がいつもより暗い気がした。いつもいつもこんなんじゃまじでノイローゼになる
「.......まだ気にしてんのか?」
「............ああ」
今でも覚えている。アルトを撃った日のことを。
「先ず喉元に初弾を入れた。たしかな手応えだった」
手振りを交えながら、自分の罪と向き合う。
「その次は腕だ。腕を封じれば勝てると考えていた。浅い思考、後にも先にも後悔しかない選択だった」
放った二発の弾丸は確かにアルトの皮膚を抉り、的確に骨を貫いた。
アルトの防御力が低いことを良いことに弱点ばかりを狙った。
「最低だ。今でもずっと考える、あの時私がアルトを撃たなければ、あの時、ベアトリーチェとの取引に応じない堅牢な心があれば」
しかも今日は、夢を見てしまった。
苦くて、自分が不甲斐ないだけの夢
一瞬の未熟な考えでアルトの一生に傷をつけてしまった。これからもアルトに傷は残り続ける。
その事実だけがサオリの心をジリジリと焦がし続けている
「......結局、アズサや皆んなに謝れず仕舞いだ」
「それは別に良いんじゃねーの?みんなはもう良いって言ってんだからさ」
「それにあやかって甘えてるだけだ」
「......捻くれてるねぇ」
俺が言うのもなんだけど、とアルトは自虐気味に言った。
「まぁ、どうしてもってんなら________________
金属が重なるような音を立てて、アルトはドライバーを取り出す
「“今日も“やるか?」
「......ああ、頼む」
『ゼロワンドライバー』
ドライバーは音を立てながらアルトの腰に巻きつく。
ほぼ日課と言っていい『手合わせ』
初めの頃はサオリが言い出した『私の身体を好きに使ってくれ。使ってくれるのならサンドバッグでも構わない』というセリフがどうしても気に食わなかったための処置である。
「変身は無し。武器ありの3分な」
ドライバーからアタッシュカリバーが射出され、アルトはそれを手に取る。
「......行くぞ」
サオリも愛用しているライフルを握り締め、脚部に力を込める。
「こい」
その姿をアルトは見据え、軽く構えて待つ。
「フッ!」
深く息を吐き、サオリは駆ける
「踏み込みが甘い、もう少し肩の力を抜け」
移動と共にはなった弾丸は剣によって軽くいなされ、アルトの重心を崩す事さえできない
ならば、と肉弾戦を交えながら再び肉薄。
「若干良くなった。あとは蹴りの速度を鍛えろ」
言われた通りに差し込みが甘かった蹴りを掴まれ、そのまま地面に叩きつけられる
「先手を譲ってるつもりならやめとけ」
「痛い目見んぞ」
ブンッ!と掴んだ足ごとサオリを振り回し、硬いコンクリートの地面に投げつける。
そこでようやくサオリは反撃の意思を見せた。
空中で身を捻って瓦礫の壁に足から着地。着地というより、着壁
「......すまない、また考え事をしていた」
ライフルの弾丸を浴びせながら再び呼吸を整える。
「良いぞ。そんな感じだ」
差し込みが甘かった蹴りは修正する。今度は入った瞬間直ぐに引いて掴みを回避。
「やっぱ普通のキヴォトス人に比べて俺は防御が低いな......」
アルトも手合わせの中で自分の弱点と向き合っていく。
「っ......!」
銃を向ける度にフラッシュバックする光景。
でも、最近はだんだんマシになってきた
『チャージライズ!』
「全力で来なさい」
刀身を元の形に戻し、エネルギーのチャージを開始する。
「.........分かった」
サオリもライフルをフルオートにして、的確に銃弾を放つ。
『フルチャージ!』
マズイ。接近しすぎた
「フルオートまでは良かった。だけど_____
『カバンストラッシュ』
「もっと自分の身を大切にしろ」
カ
バ
ンストラッシュ
展開された刀身が居合の要領で放たれ、サオリの肩から腹にかけて袈裟斬りに通る
___寸前で止められる
「.........参った」
「おう。大分良くなったぞ」
剣を仕舞い、サオリもライフルを腰に付け直す。
いつも通りの手合わせ。だが、今回はアルトの踏み込みが一歩強かった気がした。
_____なんだ?
ゾクリ、と何かが背筋を走るような感覚が登る。
剣を向けられた瞬間も、いつもより強かった打撃
「お疲れさん」
「ぁ.........」
頭を撫でられ、つい声が漏れる。
なんで私は喜んでいる?
償うはずの目的はこの対価が目的となり、無意識にもそれを求めてしまう。
嗚呼、今日もまた
錠前サオリは償えないままに。
はい、皆様どうでしたでしょうか。
第一部ではアリスクを次々と堕としていくアルト君を描かせていただきました。
思った以上の伸びて恐怖を感じましたが、ランキング入りするなど貴重な体験をさせていただいて楽しかったです。
まだまだ駄文シリーズ+自己解釈+解像度低!!
しかもメインであるはずのライダー要素が薄くなってしまったのも申し訳ない心でいっぱいでございます。
次回からはバッチバチに入れ込んでいくつもりなのでお楽しみにして頂ければ幸いでございます。
UAやお気に入り登録、評価 感想誠にありがとうございます!
ではみなさま、また次回で〜