アリウスクソボケオオバッタ   作:カブライニキ

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結局連邦生徒会長の正体って何なんでしょうね。


第二章 拝啓、始まりの君へ
(検閲済み)は連邦生徒会長


 

「____私のミスでした」

 

「そうだよお前のミスだよだから早く手伝え」

 

「これでも手一杯です......」

 

アルトは必死で手を動かす。やっているのは書類の整理。それも極秘情報とかが普通に書かれているようなヤバめの文書

 

「そもそも何でこうなるまでほっとくんだ......はぁ......この超人様の姿をネットの海に放流してぇ〜」

 

悪態を吐きながらもアルトは隣の女性が積んでいく書類をわかりやすいように分別しつつ、自身に振り分けられた仕事を処理していく

 

「うう......でも最近忙してくて......リンちゃんは手伝ってくれませんし......」

 

「当たり前だろ誰が好き好んでお前の仕事を進んでやるんだよ。」

 

「ひどっ!?どうせそうですよ......アルト君だって私のこと嫌いですもんね......」

 

 

女性は拗ねたようにアルトから顔を背け、いかにも『かまってかまって!』というポーズを作る。

 

「......嫌いだったら仕事手伝ってねーもん」

 

「アルト君.........」

 

 

「「ガハハハハハハハハハ!!」」

 

 

二人はおっさんのようにひとしきり笑った後________________

 

 

「よし、そろそろ真面目に仕事すんぞ。これとか納期今日までになってる」

 

「私が次々積んでいくので分別お願いします」

 

一気に真面目モードになり、さっきまであった会話が一気に無くなる

 

二人の目の下にはくっきりと隈が刻まれており、知恵熱を防ぐための冷えピタがでこにしっかり貼り付けられていた。

徹夜2日目。彼らに舞い込むは仕事と苦情

 

 

「......もういいんだ......もう」

 

 

連邦生徒会長の心には、仕事をする意思などすでに___________

 

 

「......リンー、こいつがまた仕事サボろうと__「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃ!!自分も怒られるの覚悟で自爆するのやめてェェェ!?」

 

こうやって互いに眠気を醒ましながら仕事を一つ一つ片付けていき、遂に___________

 

 

「......次は?」

 

 

「.......はは.........おかしいですね......手元にもう仕事がない気がします......夢でも見てるんでしょうか......」

 

「......仕事が......もうない?」

 

二人は度重なる疲労によって震える手がキーボードを叩くのをぴたりと止める。

 

 

「おわっ......た?」

 

「はは......はっはっはっはっは............終わったのか.........」

 

アルトと会長は同時にイスの背もたれにだらしなく背を預け____

 

 

「おわっ.........た」

 

「終わりましたね.........」

 

 

統計勤務時間:35時間21分32秒

 

長い長い地獄の勤務が、たった今終わりを告げたのだ

 

 

「......逆に眠くねぇなこれ......」

 

「アドレナリンが大量で睡眠欲が麻痺してるんでしょうね......寿命の前借りですよ」

 

「急に怖えこと言うのやめれ」

 

腹ごしらえにエネルギーチャージのゼリーを腹に落とし込み、疲労を回復させる

 

「ほれ、俺もう飲めないから半分飲め」

 

アルトは飲みかけのゼリー飲料パックを会長に渡し、机の上を片付け始める

 

「ありがとうございます......ん........ふふっ......徹夜明けのゼリーほど美味しいものはないと考えていますよ......」

 

「その考え危険だぞー。死を早めることになる」

 

アルトが口をつけたパックをそのまま啜り、束ねていた青色の髪を解いて軽く手を通す。

 

「......シャワー浴びたい......」

 

「......俺が先ィ!!」

 

アルトは椅子を蹴るように飛び出し、連邦生徒会のシャワールームへ駆け出す。

もはやレディーファーストなど関係ないし、そんなことを気にしている余裕など微塵もない

 

 

「待てい!!」

 

「ングファ!?」

 

会長はアルトの右足を掴み、アルトが転倒する

 

「ふふふ......先は譲りませんよ......!」

 

「HA⭐︎NA⭐︎SE!!」

 

足をブンブンと振り引き剥がそうとするが圧倒的な意志の強さで抵抗され、全く引き剥がせない。

 

「オメェのそのクソ長い髪洗う時間がどんだけかかると思ってんだ!!俺だったら秒で済む!頼む行かせてくれ!?!」

 

「いやですっ!!」

 

「仕事手伝ってやっただろうが!!?」

 

「それとこれとは話が違います!!こういうのはレディーに先を譲るのがマナーじゃないんですか!?」

 

「知るか!!俺は一番風呂に入るんだァァァァ!!ちゃんと湯船に浸かってやるぜ......」

 

「もっと時間かかるじゃないですか!?」

 

遂に本性を表して這いながらシャワールームに向かうアルト。それに引きずられながら同列する会長。

 

 

「リンー!!カヤーー!助けてェェェ!!!」

 

「ふはははは!誰もいませんよ!このフロアにいるのは私とアルト君だけですからねェェェ!!」

 

「ギャァァァァァァァァァァァス!!!」

 

必死の叫びを上げながら這い回るアルト。だがそのゆく道は決定的に決まっている

 

「シャワー室に入りさえすれば......っ!?」

 

ガクン、と視界が揺れる

息が荒い。目の前がぐわんぐわんと揺れて景色が混ざる

 

「......え、どうしました......?」

 

「......疲れた......」

 

「このタイミングで......」

 

アルトの体調がいよいよ悪くなってきたところで、会長はアルトを助け起こす。

 

漸く二人はじゃれあいをやめたようだ

 

「......もう一緒に風呂入ろうぜ。なんか疲れた(錯乱)」

 

「そうですね。上がってからアルト君待つのも飽きますし(錯乱)」

 

アルトも会長も錯乱している。二人は結構疲労には強い方なのだが、流石にキヴォトス人の耐久の限界に挑戦した耐久勤務は流石に二人の認識と考えを鈍らせたようだ。

 

________________

 

 

「髪なげぇよ......切れよ......」

 

 

ドライヤーで会長の髪を乾かしながらアルトはボヤく。

青色の髪にピンク色のインナーカラーが入っている。

 

「うるさいです〜」

 

「ぶった斬ってやろうかおどれ」

 

漸く髪がつべつべと乾き切り、会長は嬉しそうに笑う。

 

「ふい〜......ふあ......眠くなってきたなコレ......」

 

さっきまでの脳内麻薬が切れ、妖怪MAXで皺寄せていた疲労がドッと体にかかる。

 

「......普通......こんなになるまで......仕事なんてするものじゃ......ないのかも.......」

 

「学生の頃からこの仕事量......俺ぜってー連邦生徒会に入らない〜」

 

連邦生徒会の仕事は常人たちの数倍や十数倍に膨れ上がる。

 

「......入らない......んですか?」

 

「入らんよ。こんな仕事量じゃ一瞬で棺桶行きだな」

 

連邦生徒会長室に備え付けのソファに二人は腰掛ける。

会長は疲れが一気に押し寄せてきたせいでアルトに寄りかかっている。

 

「......えい」

 

ぽすりと会長はアルトの膝に頭を乗せる。

所謂膝枕の形になった。

 

 

「頭が重いぞ」

 

「ノンデリアルト君......ですね.........ふぁ......なんで......はいらないん......ですかぁ.........二人で......一緒に........」

 

 

「......会長?」

 

見れば会長はアルトの膝の上で眠っている。

 

 

「......俺も寝るか......寝床移しは......めんどくさい......」

 

いつもなら紳士的に寝台を移すところなのだが、長い付き合いの会長だ。別に許してくれるだろう

 

 

「......次からは......ぜってー......手伝わねぇ......死ぬ.........」

 

 

 

アルトも微睡んだ意識の中で会長が寒くないように毛布をかけ、その中に自身も入り眠りにつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

(________あれ......?なんで俺......当たり前のように会長と風呂入って.........)

 

 

 

 

 

一瞬眠気が飛び、色々考えようとするが________

 

 

 

「......まぁ......いいか」

 

 

とりあえず今は、眠い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルトが会長の名を次に聞いたのは、連邦生徒会長失踪事件当日のことだった。

 

 

 

 

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