アリウスクソボケオオバッタ   作:カブライニキ

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まさか自分の言葉に自分で首を絞められるとは思わんかったよね。お約束通り全て書かせていただきます。

ただ、『猫の日プラにゃ』のお話はクソボケオオカミに掲載させていただくため悪しからず。


番外編1 『一方的』に愛してるゲーム

 

 

「愛してるゲーム?」

 

「うん。最近流行ってるんだって」

 

 

とある日、アツコが急にスマホの画面を見せてきた。

何やらネット記事を開いているらしい。

 

「お互いに一回ずつ『愛してる』と言い合って、先に照れた方が負けのゲーム......」

 

 

「面白そうだからサオリ姉さん達も誘ってやってみない?」

 

 

唐突な申し出だが、確か俺が生きてた頃もあったゲームだ。

これはとても懐かしい。やったことないけど

 

「確かにミサキがヒヨリに『愛してる』って言ってるの想像したらわろけてきたな。」

 

 

ケタケタと軽く笑いながら了承。

 

 

「......うん。じゃあみんなのこと呼んでくるね」

 

 

「じゃあ菓子でも用意しとくか」

 

 

アルトは座っていたクッションから立ち上がり、言った通りに秘蔵の菓子を取りに行った。

 

そのせいで、アツコの表情がまるで狩の前の捕食者のように恐ろしげな表情になったのを見逃したようだ。

 

 

「別にルールは設定してないからね?」

 

 

__________________

 

 

「愛してるゲーム?」

 

 

「.........ふーん......」

 

 

アズサは興味津々。ミサキはいつもなら『また変なことを......』とぼやいているはずだが、いつにもなく乗り気そうだ。

 

「えーと.....つまり、『私たちが』アルト兄さんに愛してると言ってアルト兄さんを照れさせれば勝ちということですか?」

 

 

「うん。端的に言えばそういうこと」

 

 

少し時間が経ち、全員が集まった。場所はいつもの共用スペース。

 

 

「ふはははは!このゲームにて俺は無敵ッ!なぜなら俺はいつなん時でも愛を伝える準備はできてい「じゃあ最初は私とミサキね」ンーーーーーー???」

 

 

突然のルール改変に慄くアルトを他所に、ミサキとアツコはアルトの両隣に座った。

 

 

「ちょ、待てよ」

 

 

「何?早く始めたいんだけど」

 

「もしかしてもう照れちゃった?」

 

 

どこぞのイケメン芸能人のようなセリフを放つほど現在の状況はよろしくない。

なぜならすでに2人がアルトの耳元まで寄っているからである。

 

 

「交互に愛してるっていうゲームじゃなかったっけぇ?」

 

「うん。私とミサキが交互に言うよ?」

 

 

「違う、そうじゃない」

 

一体全体わけがわからん。キヴォトスではこれが常識なのか?!

しかも両側から言われんの!?照れないわけがないんだな。これが

 

 

「ま、待ちたまえッ!?」

 

「待たない。大人しくしてて」

 

「すぐ終わるよ〜」

 

 

アルトの抵抗は2人のキヴォトス人にとっては児戯にも等しかった。

 

 

秤アルトの弱点其の二・雑魚

基本的にライダーシステムを使用していないとき&武器無しの状態は普通に弱い!

 

 

2人はソファに座ったアルトの耳に口を近づけ、少しの吐息と共に____

 

 

「愛してる」

 

「ふふっ......好き」

 

 

右耳からはダウナー系の低音ボイス。

 

左耳からは可愛らしいソプラノボイス。

 

総合年齢が30を超えるアルトでも、中身は十八歳の少年のまま。

 

 

「好き」

 

「大好き」

 

 

2人の混じり気のない好意に耐えられるはずもなく_________

 

 

「「愛してる」」

 

 

秤アルト、無事敗退

 

 

___________________

 

 

「つ、次は私ですね」

 

 

「今度はヒヨリ1人なんだ」

 

 

次鋒、ヒヨリ。

 

 

「......私が言うのもなんだけど、大丈夫?」

 

「.........おっさんをいじめて楽しいか」

 

 

すでにアルトはグロッキー状態。両手で顔を覆い、ソファで横になっている。

 

 

もはや照れたとかそう言う次元の話じゃないんだ。

 

 

「えへへ......で、では失礼します......」

 

 

そんな状態のアルトの右耳にヒヨリが寄る。

 

 

「......よし。もう大丈夫だ」

 

「顔真っ赤すぎない?」

 

「熱でもあるのか?」

 

「サオリ、それは本気で言ってるなら心配だぞ」

 

 

妙に状況を読み込めていないサオリ。

茹蛸のように顔を真っ赤にしたアルト。

 

もうわかんねぇなこれ

 

 

「じゃ、じゃあ始めますね.........」

 

 

さっきの2人と同じようにヒヨリはアルトの耳元に口を近づける。

 

 

「えへへ......愛してます......ふへっ......」

 

 

変な笑いが混じったヒヨリの愛してるコール。

 

 

さっきのようなぽしょぽしょとしたASMR的な声ではないが、はっきりと聞こえるこれまた良き声。

 

これならさっきみたいに速攻で落ちることはないだろう。時間の問題になるだけだ

 

「えーと......あ、」

 

そこでヒヨリは何かを発見したような声を出し、コールをやめた。

 

 

「......どうし「はむっ」ニギャァァァァァァァァァァァァ!?!!?

 

 

アルト、絶叫。

 

理由は明白、なんとヒヨリアルトの耳を食った。食ったとは言っても甘噛みだが。

 

 

「だ、ダメなんですか!?」

 

「ダメに決まってんだろ!!俺の耳は食いもんじゃねぇんだぞ!?」

 

 

次鋒ヒヨリ、反則により失格

 

 

________________

 

 

「次は私達か......」

 

「よし。最後は私たちが勝つ」

 

 

最終戦、サオリ&アズサ

 

 

「......よ、よし!そろそろお昼だな!」

 

 

「まだ11時ちょっとだよ?」

 

「逃げるの?」

 

 

「まっ、まっさかぁ!?みんなお腹空いてるコロナ禍ってぇ!?」

 

「コロナ禍って何」

 

 

しまった前世のゴミカスウイルスが顔を出してしまった

 

 

「とっ、とりあえず楽しかったねってことで!あじゃした〜」

 

 

暖簾をくぐるかの如くその場を立ち去ろうとするアルト。だが____________

 

 

肩をアズサにガッと掴まれた。

 

 

「ンギャッヒィィィッ!!許してクレメンスッ!」

 

 

「許すも何もまだ何もしてないのだが......」

 

「ほら!早くするぞアルト!」

 

 

乗り気のアズサが逃げ腰のアルトを封じる。

 

「イヤッ!!何が嫌って恥ずかしがってんのが俺だけなのがイヤッ!!」

 

 

アルトは計算を違えた。

言うだけなら楽なのだ。なぜならアルトも本当に全員を等しく愛しているから。

 

だからこそ誤算だった。まさかルール改変を喰らうとは思っても見んかったんや

 

 

「嫌なら辞めるが......」

 

「いや、勝負だアルト!」

 

 

フンスフンスと気合を入れ始めるアズサを邪険にもできず、アルトは覚悟を決めた。

 

「......分かった。勝負じゃアズサッ!」

 

 

腹は括った。覚悟の準備はした。

 

あとはもはや耐えるのみ

 

 

「愛してるぞアルトッ!!」

 

 

「声デッカッ!?」

 

 

 

大きく息を吸い、アルトの耳元でアズサは思い切り叫んだ。

それは流石に御法度だぞ。アズサよ

 

 

 

 

 

_________________

 

 

「やらなくて良かったの?」

 

「......ああ」

 

 

向こうで戯れているアルト達をサオリとアツコは見守る。

 

 

 

 

「まだ私には、それを言う資格も覚悟もないようだからな......」

 

 

 

 

 

 

言えるようになるのは、まだ先のことらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ミニストーリー 『愛してるゲーム』・完




衝動で描いたからな。クオリティ低すぎ侍。恥ずかしくないのか、俺


この番外編はほんへと全くつながっていないZE⭐︎
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