アリウスクソボケオオバッタ   作:カブライニキ

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この後日譚を持って、アビドス編を終了いたします。

とても楽しかったです。これもひとえに皆様が私を支えてくださったおかげでございます。
皆様の人生に幸あれ!

次回は『アリウスクソボケオオカミ』『第四章』 『オワリ / ハジマリ編』でお会いしましょう


後日譚2 おかえり。お兄ちゃん

 

「おかえり。お兄ちゃん」

 

「おうただいま」

 

ようやくアビドスから帰ってきました。

今日も今日とてアツコは可愛いですね(黎明卿並感)

 

 

「して、どうしたら許していただけるでしょうか」

 

現在アルト、アツコによって壁に押し付けられております。全く動けません。普通に全力で抵抗しております

 

 

「私は許すよ。だって別にお兄ちゃん悪いことしてないもん」

 

良かった。たすか__________

 

 

「でも、みんなは許すかな?」

 

「......兄さん、おかえり」

 

「......お帰りなさいです」

 

「随分、遅かった......心配したぞ」

 

 

神は言っている。ここで終わりだと

 

みんなの表情が怖い。

サオリはただ単純に心配してくれてるけど、残り三人の表情がすごく怖い。

 

特にミサキの無表情に磨きがかかってるのがものすごく怖い。

 

え、俺殺されたりしないよね?流石にしないよね?......しない、よね?

 

 

「とりあえずベットいこっか」

 

「許してくれなんでもするから」

 

「じゃあいこっか」

 

おわたンゴ

 

 

めちゃくちゃ強い力で引っ張られ、無情にもアルトベットにボーン。

スプリングの影響で若干跳ねるぞ

 

「ンギャヒィィィッ!許してクレメンスッ!」

 

「言ったでしょ?私は許すよ」

 

 

「まぁ、私は許さないけどさ」

 

「......私も同感です」

 

めっさ怖い。

みんなの目がギラッギラに輝いてるんだよ。誇張表現は一才ない。

 

 

「兄さん、ほら見て」

 

ミサキはそう言って袖をまくり、腕についた包帯を取り外す。

 

その腕は、少しだけ傷ついてた。

 

その傷口を見せるミサキの表情は、まだ無表情のままだった

 

 

「あ、ありゃりゃ......」

 

言いたいことはわかるな?といわんばかりの眼光。

まるで蛇に睨まれたカエルである。

 

「舐めて」

 

「......ん?」

 

 

「痛い」

 

「う、うん」

 

 

「舐めて」

 

「なんで?」

 

 

「......っ......」

 

ミサキがどこからかカッターナイフを取り出し、素早く自分の手首を切った

 

「なんで!?」

 

急いで出血部を抑え、止血剤を使おうとする。が、

 

 

「......ここは、血が出づらいところだから」

 

「なんで切ったの!?」

 

「これから、拒否した分切る」

 

「やめて!?」

 

急にメンヘラみたいになり始めたよこの子

 

 

「......ほら、兄さんは道具のメンテナンスもできないの?」

 

「け、血液の口腔接種は危ないものでして......」

 

「...............」スッ

 

「あ“っごめん!舐めます!舐めますから!」

 

頼むから無言でカッターナイフを腕に当てないでくれ。

 

 

「えーと......とりあえず消毒しないと......」

 

膿になったりしたら大変だ。

 

 

「いい、早くして」

 

「いや、炎症とかね......」

 

いや待て、唾はなんか消毒液とかそう言うのの代わりになるとどこかで聞いたことがある気がするぞぉ。

 

「......えぇい!ままよ!!」

 

はむっ、とミサキの傷口に唇を押し当て、できるだけ止血できるように舌を傷口に押し付ける。

 

「.........」

 

ミサキはまだ無表情。

だが、その瞳の奥はどこか楽しげなものが浮かんでいるように見えた

 

「れる.........はっ.........んく.........れぇ.........」

 

 

血が止まったのを確認したら、次の傷、そのまた次の傷。

口に溜まった血はとりあえず飲み込む。

 

感染症のリスク?そんなの関係ない。

口んなかすげぇ鉄の味やで。他人の血ってこんな感じなのか。

 

 

「ふーっ.........じゅっ...........ちゅぷ............」

 

 

一度息を吐き、滲み出た血液を舐めとる。

 

「.........っ..........」

 

ミサキの表情はどことなく赤みを帯び、それを舐められていない片手で隠している。

 

「ぷは.........これでいいか?」

 

「.........」チキチキ

 

「こら!もうカッター没収!」

 

 

「......チッ」

 

「舌打ち!?」

 

謎よ、謎。

 

「ちょっとうがいを......」

 

「ダメ」

 

「じゃあ歯磨き」

 

「ダメって聞こえなかった?」

 

「口の中鉄の味よ」

 

「......そう。じゃあそのままにしておいて」

 

 

水すら飲ませてもらえんかったぞ。

口の中鉄まみれや。ミサキのだから別にえずくとかはしないけど。

 

「.........私の、味」

 

 

包帯を巻き直していると何かをつぶやいていたが、小声だったせいで聞こえなかった

 

 

「クソボケ。あほ」

 

「な、なんでぇ......」

 

まぁ、俺の罪と向き合う時が来たと言うことなのだろう。この罰、甘んじて受け入れようとも。

 

 

「そしてヒヨリ殿、ヒヨリ殿にはこちらでどうでしょうか」

 

「......メニュー表、ですか?」

 

「一週間そのメニューの中から好きなものをお作りさせていだだきます」

 

ヒヨリに渡したのはヒヨリの好物が詰まったメニュー表。

中には現在取り寄せられない肉やら柔らかいパンなどもある。

まぁ、意地でも取り寄せるが。

 

 

「......デザートもいいんですか?」

 

「全くもって構いません」

 

 

「......アルト兄さんが食べさせてくれるなら、許してあげます」

 

「仰せのままに」

 

 

「......えへへ、じゃあ、許します」

 

よし。勝ったな

 

ヒヨリへの言い訳は最初から考えてたんだ。言い方は悪いが、今回も食いもんで釣らせてもらったぜ

 

 

「あ、じゃあ終わったらこれ食べたいです」

 

「えーと、ハンバーグね。りょーかい」

 

「あと、頭も......」

 

「よすよす」

 

「それとハグも......」

 

「ぎゅーね。」

 

「それと___」

 

「多いて!!」

 

「ええっ!?」

 

「贖罪の数が罪に比例しておりません!アツコ裁判長、判決を!」

 

「お兄ちゃんにくっつきすぎだから有罪」

 

 

「そ、そんなぁぁぁぁ!」

 

 

とりあえずヒヨリにはさっきのを渡して解決。

 

 

「......アルト......私はアルトの意思を尊重したい」

 

問題は、ここからなんだよなぁ

意外と硬い関門がサオリなんだよなぁ。

 

 

「私ごときがアルトの行動を抑制するつもりはない......というか、してはいけないと、思う」

 

サオリは正面に正座で座り、俺の手を小さく握りながら話す。

なんか、小動物いじめてるみたいですごく心にくるものがある

 

 

「だが......その.........すまない、どうしても、心配になって、しまった」

 

 

「ありがとな、心配してくれて」

 

「お礼を言われることはしていないし、その権利も私にはない......」

 

「心配してくれるだけで嬉しいよ」

 

頭をポンポンと撫でる。

サオリは確かこれ好きだったよな

 

 

「.........ありがとう、アルト」

 

「いやいや、俺も今度からちゃんと早く帰れるように気をつけるわ」

 

「......!そうか」

 

 

なんか、大型犬に見えてきた。

 

「その時はいつでも呼んでくれ。迎えに行く」

 

 

「お、おう。ありがと」

 

それにしてはなんというか、尽くしがちと言いますか......

 

ちょっと心配になるレベルで過保護と言いますか......

実年齢的にも肉体年齢的にも君より年上よ俺。

 

 

「ふぅ......今回は早めに終わってよかった......」

 

ちょっと前は一週間くらいこの部屋に監禁されたこともあったからな。それに比べたらマシマシのマシよ。(麻痺)

 

「そっか。じゃあ今度は私の番だね」

 

 

カチャン、と背後で音がした。

......なんだろう、まるで鍵を閉めるみたいな音が聞こえたんだ。

 

 

「ゆ、許してもらえるのでは......」

 

「んー?」

 

手を重ねられ、指が絡む。

 

 

「言ったっけ?そんなこと」

 

アルトが最後に覚えているのは、そんなアツコのイタズラっぽい可愛らしい笑顔だった。

 

 

やはり、長期間家を空けるのはやめよう!





今回も例に漏れず本編とは別時空だぜ!


今回ちょっとアルトくんエロいんじゃないかって思ったんだよ。


よく考えなくてもアルトくんエッロ。そんなんだから襲われんだよ自重しろ。

襲われる側が果てしなく似合う男・秤アルト。

もうギネス取れるだろこれ

なんかなんJみたいになっちゃった

グエ〜死んだンゴ〜
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