いやっでも私ツイッタの方で頑張ってましてお絵描きもできるようになって………
……ごめんなさい
「......まさかあなたの方から足を運ばれるとは思いませんでしたね」
「うっせぇこっちだって嫌々だよ」
黒ずくめの薄暗い部屋
そこで会合を行う影二つ
「どうぞ」
「変な気遣い要らねっての」
そう、アルトは黒服の事務所を訪れていた。
もちろんアビドスにあった事務所はすでに廃棄されており、ここは黒服が新たに用意した今の黒服の生活圏である
「ズズ......んで、送ったデータはしっかり読んだだろうな?」
「ええ、あなたの信用を獲得するには足らなかったようですが、一クライアントの依頼にはしっかりとお答えしますよ」
黒服はクックックといつものような笑い声を上げつつ、アルトに提供したマグカップが乗った机に軽い書類の束を置いた。
「......それに、妙なことをすれば私の頭が吹き飛ぶ可能性も否定できませんので」
「......よく分かってんじゃん、黒服」
黒服がチラリと送った目線の先、つまりアルトの隣に________________
「言っとくけど、先輩に妙なことしたらいつでも殺せるから」
静かな殺意を滾らせたホシノが座っていた。
それもかなり密着して
「ま、先輩がお前に何かされることなんてないと思ってるけどさ」
「クックック......全く信用されていませんねぇ......」
「当たり前だろお前鏡見たことねぇだろさては。てか嬉しそうにすんな」
アルトとホシノ2人からの白い目線を向けられながらもなぜか嬉しそうにする黒服。はっきり言ってこれはきもい
「......少しずれましたが、本題に入りましょうか」
「おう。俺も早く帰りてぇから軽い説明と結果だけ頼むわ」
アルトは背もたれに寄りかかり、黒服が言葉を発するのを待った。
当然、ホシノも同じく
「では、率直に言いましょう。秤アルトさん、あなたの見立て通り今あなたの体は通常の状態ではない」
「......ゼロツーを使った影響か?」
アルトが黒服に依頼した文言。それは、ベアトリーチェ戦からずっと続いているアルトの後遺症について
「その可能性は低いでしょう。むしろアレを使っていなければあなたの体はもっと酷いことになっていてもおかしくなかったのですから」
もっと酷いことになっていてもおかしくなかった。
その言葉を聞いてか、それとも元々あった心配が昂ったからかホシノはアルトの手をそっと握る
「問題は、ヘイローを侵食している別の神秘の影響でしょう」
「別の神秘?」
ホシノはアルト達の語る『神秘』についてあまり深い知識を持っていない。
知っていることといえば、アルトが服用している錠剤は過去にアルトがホシノの神秘を抽出したものであるということ程度である
だからこそホシノは知りたいのだろう。
ずっと自分を守ってくれていた先輩の体が危ういのだ。モタモタしている暇ではないだろう
「二つの類似した神秘が複雑に絡み合いある種の特異点を生み出していますおそらくそれが血流やあなたの持病に干渉していると思われます体内の粘膜形態が変わるような神秘変化が________________
「どうしたどうしたどうした早口で全然聞こえねぇし話が難しくて全然入ってこないんだが」
「.........では、より直接的に聞きましょうか」
一度黒服は深呼吸し
「直近、何かこう.........粘膜の接触を行った機会はありますか?」
「粘膜の接触?」
「簡単に言えば、ヘイローを持った人物と性行為を行いましたか?」
「................は?」
デリカシーのデの字もないような発言
「あなたの体内には今DNAレベルで一致した神秘が流れ込んでいます。ですがそれは間違いなくあなたのものではない」
ペラペラと資料を捲りながら黒服は質問を続ける
「秤アツコと.........したのですか?」
「.........した」
「.........そうですか」
ぺら、と黒服は書類を最初のページに戻し、紙束を整えた。
その目線はなぜか生暖かい
「......安心してください、恐らくこれは何度も起こる症状ではないでしょう。よかったですね」
「聞いてねぇよ.........」
何がよかったのか、何をよかったと言っているのか。
少なくともアルトにとって因縁の相手とこんな下世話な話をしなければならない苦痛は計り知れないだろう
「これも短い期間で治りますよ。それまでは安静にしておくのが一番ですが、過敏になって我慢するほどのことでも________________」
「あああああああああ“!!!!」
黒服から向けられる生暖かい目線が嫌になったのか、それとも後輩の前でそんな話をしなければいけないことが嫌になったのか
どちらとも取れる叫びをあげてアルトは立ち上がった。
「帰んぞホシノ!!原因が分かったんだからここにもう用はないぃ!」
ホシノを立ち上がらせつつ、そそくさとアルトは事務所を出る
「......小鳥遊ホシノさん」
だが、黒服はホシノだけを引き留めた
「......何さ」
少しだけ立ち止まって、ホシノは背を向けたまま黒服に言葉を返した
「あなたとの契約を終えた、とは私は一言も言っていません」
「......分かってる」
「であれば結構です。いつアレを使うも、あなたの自由ですので。ですが________________
「『やらない』は無し。分かってるよ」
残りの後ろ髪を引く言葉は全て無視してホシノもまた事務所を出た。
「......分かってる」
ホシノはまた歩を止め、掌に乗った小さな赤色の錠剤の入った小瓶を見つめた。
「ふぅ......今は、1人じゃない」
________________________________
「うい〜......やっぱり夜は寒いな」
時は流れホシノ宅、アルトはシャワーを借りてホシノの寝室に向かっていた。
「2人してお詫びが寝かしつけとは......案外俺にもASMR的な適性があるのかぁ?」
指先が凍えないように軽く手をこすりながら、寝室の扉を開く
「......ぁ......ぅせん、ぱい......?」
「おう......ってどうした!?めっちゃ顔あか......あっつ!!」
部屋に入っていの一番に目に入ったのは、顔を真っ赤にして横になっているホシノ。
「......せんぱい......こっち......来て、ください」
「うおっ!?!?」
油断して近づいたのが運の尽き、火照って熱くなったホシノの腕に絡め取られてアルトは布団の中に引き摺り込まれる
「よかっ、た......いる......」
アルトの頭をギュッと抱きしめ、その存在を確かめるように髪、耳、首の順で撫で回す。よほど落ち着くのか息の乱れがだんだんとなくなっていく
「ホ、ホシノ?本当にどうした......ん?」
すりすりと頭をこすり当ててくるホシノを持ち上げつつ、ベッドの備え付けになっているサイドテーブルを見やる。
そこには最近撮った写真や昔、三人で撮った写真が写真立てによって立てられている
だが、そんな思い出の場所にはにつかわしくないものがそこにはあった。
「......これは......あん時の」
錠剤の小瓶。
アルトはその小瓶に入った薬の色と形に見覚えがあった。
ホシノ奪還戦のあの日、ホシノの監禁されていた場所にもこんなものがあった気がする
......黒服の残してったメモ、多分ホシノにも言ってあるだろうな
どうせ問い詰めてもまた躱されるだけか。
「ところでなんなんだこれ......神秘補填剤に似てなくもないが......にしては神秘が入ってない?」
左腕で猫のようになってしまったホシノを抱き抱えつつ、空いた方の右腕で小瓶を持ち上げてみる。
.......待てよ?
確か
『胎児にはより純粋な神秘が宿る』
『彼の意見に賛同しましてね』
......ああ、なるほど
これあれだ
媚薬だ
そう気づいた頃には時すでにおすし。
アルトはこの状態のホシノに軽々しく近づくべきではなかった
「う“っ」
「はぁ、はぁ......っ」
あーあ、また視界が真上を向いたよ
アレだな、前世で見た表現でこんなものがあった気がする
「せんぱい......」
確か退役した軍人の方が言っていた言葉で________________
「っ......抱かせて、ください」
もう、助からないゾ
と、アルトくん抱き潰されそうですけどそこんとこどうでしょうか本妻のアツコさん
「最後は私に戻ってきてくれるの知ってるから❤︎」
だそうです、現場からは以上です
あと雑ですんません