アリウスクソボケオオバッタ   作:カブライニキ

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連日投稿久しぶりだなぁ

今宵、あの男が帰ってくる


第三話;天童アリスとアルティメット筋肉

 

 

「や、アリス」

 

「あ!こんにちはアルト!!今日もお散歩ですか?」

 

「んなとこんなとこ。アリスも冒険中?」

 

「はい!勇者は一日にしてならずですから!」

 

「ン〜偉いねぇ〜〜」

 

 

アリスと出会ってから少し経ち、ミレニアムでの滞在も慣れてきた頃。今日も今日とてアリスと共に冒険へ出かける。

 

冒険、と言ってもアリスが持っている地図と+αを回る程度だが。

逆に程度と言っても意外に広いため結構いい運動にもなる

 

 

「えへへ......あ、そうだ!アリス、アルトから聞きたいことがあります!」

 

 

「どしたの、あ、勇者と医者の話......はもうネタ切れだしなぁ......そうだ、今日は趣向を変えて世界最強の社長の話でも......」

 

 

ゲーム開発やアリスの目指す『勇者』の手助けになればと思い、記憶の中にあるライダー史を漁ろうとする

 

だが、今回アリスが聞きたいことは全く違うことだった

 

 

「アリス、アルトの話を聞きたいです!」

 

「......俺の話?」

 

 

つまり、アリスはアルトの人生を知りたい。とのことだろう

 

にぱーっと屈託のない笑顔を向けるアリスに対して

 

 

「.........俺の話はつまんないから、さ......あ!そうだアリス。面白いもんあるよ!」

 

 

アルトは上手く誤魔化したつもりでいるが、アリスの目はアルトの目が流れたのを見逃さなかった

 

 

「......いやです!!アリスはアルトの話が聞きたいです!」

 

「......そんなぁ...ご勘弁をぉ......」

 

 

頑なに語ろうとしないアルト。

 

「むーっ!いつか絶対教えてもらいます!」

 

「いつかね、いつか」

 

 

わがままを言う孫をあやす爺さんのようにアルトは振る舞っているが、前世年齢を合わせたとしてもまだまだ現役の三十歳前後だろう

紛れもなくアリスを可愛がっている証拠である

 

 

「ところで、さっき言っていた面白いもの、って......」

 

 

「ふっふっふ......お嬢さんもなかなか欲しがりだねぇ......いいだろう着いてきなさい」

 

 

なぜか自信満々でアリスを引っ張っていくアルト。

 

 

アルトがアリスの手を引いた先。

 

 

そこには_________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「腹筋パワーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!」

 

 

 

 

エンジニア部の部室に、あまりに快活なその声は響いた。

 

それと同時に何かがHAZIKERU⭐︎ような音がこだまし、鑑賞していたアリスの目の前に散らばった

 

 

 

「.........ぷっ......!!あはははははっ!!!ふっき...腹筋が......!!!とれちゃいました!!」

 

 

腹筋プレートを飛ばした張本人はもちろん我らが腹筋崩壊太郎

 

アリスを可愛らしい笑みへと導いた張本人である

 

 

「......行かないのかい?」

 

 

「俺のギャグじゃ笑わせられないからな。ありがと、ウタハ」

 

 

遠巻きからそれを愛おしそうに眺めるアルトにココアの入ったティーカップを渡すのは、ミレニアムのマイスターであり、エンジニア部部長であり、アルトの数少ない古い友人『白石ウタハ』

 

エンジニア部部長、そしてマイスターの称号の通り、アルトを唸らせる技術者である

 

 

「礼には及ばないさ。マイスターとしても、君の友人としても、彼のメンテナンスはかかしたくはないからね」

 

 

ウタハもアルトと同じくアリスを眺めるのに参加し、アルトとは対照的にコーヒーを喉に流す

 

「......よくんな苦いもん飲めるな」

 

「君が甘党すぎるだけさ、これぐらいすぐ飲み慣れる」

 

 

アルトは甘党、と言うより苦いものに対してあまり耐性がない。

 

曰く、苦味は幼少の頃から摂取しなければ味覚が発達せず、甘いものや辛いものよりも拒絶反応が出やすいとのことだ

 

 

「アリスが背負ってるあのでけー武器、ウタハが作ったんだろ?すげぇよ、さすがプラチナマイスター」

 

「取った資格が多いだけさ。それに、あれは私だけじゃなく部のみんなで作ったものだ」

 

「宇宙戦艦、ねぇ......予算さえありゃ本当につくっちまいそうだ」

 

「そうだ、じゃなくいつか作るよ。そして宇宙まで連れて行ってあげよう」

 

 

「ロマンチックぅ」

 

「ロマンは何事にも優先されるよ」

 

 

それでなければあんなものは作らない、と言わんばかりに再び2人はマグカップを傾けた。

 

2人は一歳差があるが、ヒナに次いで繋がりが深い友人同士である。

 

そしてウタハはアルトと1番多く連絡をとっている人物でもある

 

 

アルトはミレニアムには滅多に足を運ばない。だが、個人的な交流としてアルトがアリウス時代でも交流していた数少ない友人。

 

いわゆる、親友という立ち位置にいるのが彼女だ

 

 

「そういえば、新しいプログライズホッパーブレードについてだが......あれは実現不可能だ」

 

ウタハが切り出したのは、アルトから制作を頼まれていたものについてだ

アルトがエデン条約機構を襲撃したあの日、マエストロによって作られた設計図をそのままウタハに渡していたのだ

 

「まさかマイスターからそんな言葉を聞くとは」

 

「現物を作るだけなら容易だが、私たちの世界の範疇にそれが無かった。一体あの設計図を書いたのは一体誰だい?」

 

「俺が一応信頼する大人。まぁ、俺もあれは欲しいって思ってたわけでもねぇからさ。わざわざ時間作ってくれてありがとな」

 

 

その一言に、ウタハは少しムッとした

 

「何も作れないと言ったわけじゃない。中身の解析はもうできているし、君が持っている剣をアップデートすることはできる」

 

 

「......マジか」

 

「少し夜鍋をさせてもらったが、私にとってもいい学びになったよ」

 

 

「お前は表情に出ないやつだからな。隈とか出る前に言ってくれよ」

 

 

「あいにく、隈が出たとしてもどうせ煤が「せっかく綺麗な顔してんだし、もったいねぇって」............」

 

 

アルトが気兼ねなく放ったセリフに、ウタハは一瞬表情を硬直させ_____________________

 

 

「っ!?///......ああ、そうだった。君はそういう人間だったね......!」

 

 

一気に赤面させた。

少し怒りながら、アルトから視線を外す。

 

 

「......俺、なんかした?」

 

「ああ、できる限りすべての事をしてるよ」

 

 

どうやらウタハの地雷を踏んだらしく、怒らせてしまった

 

やっぱ、俺って人のこと怒らせやすいんかなぁ......あれぇっ!!このままじゃ親友を失うハメにッ!?

 

 

「す、すんませんした......なんでもするんでお慈悲を......」

 

「君の頭と、なんでもするって言葉はヘリウムより軽いな......!本当に......」

 

 

クール系のウタハには珍しく、頬を紅潮させて怒っている

無論、それは本当に怒っているのではなくもちろん照れ隠しである

 

 

「全く、君は本当に変わらない......」

 

前髪がちょっと伸びて大人ぽくなっても、結局はこうなのだ

 

本当に変わらない......クソボケ

 

 

「わー!」

 

「ヤーッ!」

 

 

「......平和だ......」

 

いつもこうやって平和ボケしてる時にこそ危機はやってくるもんだけど......今日ばっかりはぼーっとしてても許されっかなぁ

 

 

 

「“あ、アルト〜アリス〜。やっと見つけた“」

 

「んお......先生?どしたん」

 

 

少し息を切らして俺......いや、俺たちを探していたのは我らがシャーレの先生である。

 

 

「なんかあった?」

 

「新しいクエストですか!」

 

 

「“まぁ部分的にそうってところかな“」

 

 

ちょっとイタズラっぽそうな笑みを先生は浮かべ_________________________

 

 

 

「“面白いものが見れるかもよ“」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ

 

 

 

 

 

 

 

災厄は

 

 

 

 

 

どうして訪れる

 

 

 

 

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