初投稿で拙い文章となりますがご容赦下さい。
初回は東方要素は殆ど無いです。
ゴー・ダウン・イントゥー・ザ・ガーデン
ある春の日。青い空。白い雲。地面を駆け抜ける黒い車体。唸るエンジン音。
僻地にひっそりと佇む峠。ガードレールすら無いが、人の一人もいない。
そこは自分の一生の中で唯一輝ける場所であった。
どんなに落ち込む事があっても、この峠でこいつと走れば、すべて吹き飛んでしまう。
景色が物凄い勢いで後ろへ流れていく。相棒は絶好調と言わんばかりに雄叫びを上げる。
太陽がヘルメットとアスファルトを睨み付ける。視界が光に包まれる。
そして次の瞬間・・・妙な浮遊感に襲われ、ゆっくりと目を見開くとそこには
足元に一面の緑が広がっていた。
「畜生・・・」
ゆっくりと体を上げる。体の節々が痛む・・・どうやら生きているようだ。
辺りを見回すとそこには俺の愛車は無かった。記憶が曖昧なようだがどうやら途中で手離したらしい。
ヘルメットを脱ぐとひび割れていた。こいつが命を救ってくれたらしい。ありがとうArai・・・
・・・うん?っていうか俺落ちた?峠の崖から?えっ待ってよここ何処だよしかも愛車も無いし保険とかどうするっていうかそれどころじゃ
~10分後~
ひとしきりわめいて冷静になった。
辺りに人の気配はない。人工物すら見当たらないしいくら見回せど木と草ばかりである。
勿論荷物なんて持っている訳も無い。全部テントに置いてきた。
上を見ると太陽は沈み始めようとしていた。
・・・あっ!携帯!携帯だけは持ってるよ俺!
ダメだった!これ粉砕されてるし!
あれ?俺詰んだかな?
民家やキャンプ地がある訳でも無く、食飲料もゼロである。おまけに現在地すら分からない。
さあここでクエスチョン!ここで私が取るべき行動はどれでしょう?
①夜を無視してとにかくまっすぐ歩く
②大声で助けを呼ぶ
③ここをキャンプ地とする
うーん・・・まず②は無い。水も無いのに喉からしてたまるか。まわりに人の気配もしないし。やるだけ無駄か。
となると①か③か・・・夜出歩くのは怖いな・・・でもずっとここにいても出られないし・・・
結果的に今日は野宿をすることに決めた。迷子のときは動かないってかーちゃんも言ってたべ。
第一にまず水を探す。時点で食料。それだけあれば今日明日は乗り切れるだろう。
思い立ったら即行動がモットーの自分は早速行動を始める。お腹すいたなあ。
~数時間後~
結果的に、辺りに食料は豊富にあることが判明した。
まず水。川を発見した。もう大丈夫。
それにどうやらこの辺りは人の手がかかっていなく、樹には木の実や果物さえ実っていた。
しかしこの事実はあることを気づかせた。人の手がかかっていない。
つまりこの地点から人が見つかる確立はゼロに等しいって事だ。なんてこった。
明日出発するとして果たして一日でたどり着けるのだろうか・・・
水と食料で腹を満たすと、こんどは睡魔が襲ってきた。そういえば今日は朝から動きっぱなしだな・・・
バイクウェアに、ボロボロのヘルメットを装着し草の上に寝転がる。こんな事をしたのは何年ぶりだろう?と昔を懐かしむ。
眠さが増してくるにつれ、自分が今いかに危険な状況に会っているのかに今更ながら気がつく。
人間窮地に立つと勇気とか行動力が増すと言うがここまでとは思わなかった・・・
寝てる間に熊に食べられないといいなあ。そんな事を考えながら、深い眠りについた。
闇が訪れた森の中で、一人の少女が彼を見つけた。
その少女は心配そうに彼を見つめた後、ニヤリと笑い、
「こんな所で人間が寝てるなんて・・・今日はついてるのかー。」
その男の頭に、ガブリと噛み付いた。