一般人の俺が幻想郷を生き抜く為に   作:さわやか

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こんにちは、さわやかです。
今日も今日とてがんばります。
今回はアリスパートです。
どうぞごゆっくり。


幻想の里

気持ちいいエンジン音が鳴り響く。コースは直進のみだ。

速度は200キロを超える。加速は止まらない。

アクセルをかけようとすると、コースが途切れた。

ブレーキが効かない。真っ黒な空間に吸い込まれるように走り続ける。

そしてついに地面が無くなり・・・

 

 

「うわああああああああああ!!!」ガバッ

 

気がつくと俺は布団の上にいた。

と言うことは、今までのことは全部夢だったのか!?

 

しかし、辺りを見ると見慣れない部屋が広がる。

どうやら見知らぬ土地に来たのは夢ではなかったようだ・・・

 

「あら、お目覚め?」

 

ドアから入ってきたのは、何とも美しい女性だった。

整った顔つきに、淡い青の服。

金髪がなびき、黄色がかり透き通るような目を持つ彼女はまさに人形のようだった。

 

「えーっと、あなたは、アリスさん?」

 

「ええ。私がアリス・マーガトロイドよ。アリスでいいわ。あなた玄関先で気絶してたのよ?」

 

そうだった。たしか俺はアリス宅を訪ねて、名前を呼んだら、空飛ぶ人形があって・・・

も、もしかしてここにも妖精が・・・?

 

「見慣れない顔ね、外来人かしら?あなた、名前は?」

 

「ああ、それが・・・」カクカクシカジカ

 

「・・・冗談で言ってるんじゃないわよね?」

 

「本当です・・・信じてください・・・」

 

「まあいいわ。迷った外来人は放っておけないから。今日は泊まっていきなさい。」

 

「本当に!?いいんですか!?」

 

「ええ。こんな事なら前例はいくらでもあるわ。記憶喪失してる人は初めて見るけど。」

 

この美人は見知らぬ俺をひと晩泊めてくれると言う。ありがてえ・・・!!

しかし疑問点はまだたくさん残っている。この人なら分かるかな・・・

 

 

〜数十分後〜

 

アリスは物知りだった。物知りが故に、俺は理解できなかった。

 

アリスによると、ここは幻想郷と言う、魔法や奇術の蔓延る土地らしい。アリスも魔法使いだとか。

これだけでも理解しがたいのに、ここにはなんと妖怪や鬼が住むという。なんと人を食べるのもいるそう。コワイ!

そしてこの場所から出るには単独では不可能で、紫という人物の力を借りないと脱出は出来ないと言う。

 

・・・展開が急すぎて頭がはち切れそうです。

 

「そういえばあなた。どうやって此処まで来たの?」

 

「ああ。確かルーミアとチルノとかいう妖精?に教えられて・・・」

 

「・・・それが本当なら、あなた、良く生き延びれたわね。」

 

「え?」

 

「ルーミアは食人妖怪よ。しかもかなりの。」

 

「食人妖怪!? ・・・人を食べるって事ですか?」

 

「そう言う事。人間と交流するなんて、眉唾物だわ。」

 

「え・・・でも、何か普通に案内してくれましたけど・・・」

 

確かにルーミアは少し変人だったが、俺を食べようとする様子は無かった。

・・・うん?たしかアイツ食べれなかったとか言ってたな・・・

 

「まあ、生きてるならいいの。あの子も気まぐれな所あるし。」

 

「所で、紫と言うのは?」

 

「え?あなた幻想郷に入るとき、彼女を見なかった?」

 

「ええ。何分空からダイブして気づいたら森の中だったもんで。」

 

「・・・待って、空からって、どういう意味?」

 

「バイクで崖から飛び降りたんです。何とか生きてましたけどね。」

 

「つまり、幻想郷の上から降ってきたと?」

 

「そうじゃないですかねえ。」

 

「・・・分かったわ。取り敢えず、ご飯でもどう?お腹すいてるでしょう。」

 

「あ、じゃあお言葉に甘えて・・・」

 

 

 

「うめえええええええ!!」

 

「あら。そう言ってくれると嬉しいわ。」

 

アリスは物凄く料理上手だった。

メニューは焼き魚に肉じゃが、味噌汁に白米という何ともシンプルな和食だった。

しかし噛む度に溢れる旨味。濃厚な香り。それは空腹と調和し最高の料理へと昇華させる。

うめえっす!とまんねっす!

 

「そんなにがっついても料理は逃げないわよ?」

 

「グス・・・俺ぁこんなにうめぇ料理を食ったのは始めてだぁ・・・」

 

「ち、ちょっと!?泣くほど!?」

 

「アリスは将来いいお嫁さんになるよ・・・」

 

「・・・あなたも変わった人ね。変人と言った方がいいかしら。」

 

「ちょっと酷すぎないですか・・・」

 

 

〜数十分後〜

 

「ごちそうさま!」

 

「お粗末様。身の回りの世話はこの子がやってくれるから。」

 

「シャンハーイ!」

 

それは俺が最初に見た、空飛ぶ人形であった。

自立思考があるように伺える。これが魔法なのか。どう見てもポルターガイストです。ありがとうございました。

 

「大抵の事ならやってくれるけど。あんまり変なことさせないでね?」

 

「しませんよ・・・」

 

「布団は敷いておいたから。明日には出れるように手配しておくわ。」

 

「ほんと何から何まで・・・ありがとうございます!」

 

「 礼には及ばないわ。・・・今日は、早めに寝ておきなさい。」

 

 

 

 

俺は布団の中で考えた。恐ろしく事が上手く運んでいる。

まず食人であるルーミアが俺を食べなかった。これはどういう事だろう。

アリスは嘘をつくような人ではなさそうだし。

 

・・・まあ明日には出れるらしい。それだけで十分だ。

いくら魔法があると言ったって食人妖怪と住むなんて御免だ。大体俺魔法使えないし。

命があるうちに帰るのが得策だろう。ようやく帰れる!

 

 

 

〜その頃アリスの部屋〜

 

「さて・・・面倒な事になったわね。まさか空からとは・・・」

 

「まあ、何かあったらアイツの責任って事にしましょうか。」

 

「それにしても彼・・・帰れるのかしら?」

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