公爵令嬢アリアドネの(世界が)破滅(するかもしれないSCP)配信   作:[Brrd_Kakeruは存在しません]

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File10. SCP-3456 - オークニー諸島の馬男

 

御機嫌よう、わたくしの大切な友人の皆様。公爵令嬢アリアドネでございます。此度はSCP-3456という恐るべき存在について、お話させていただきますわ。

 

SCP-3456の外見は、馬と人間が合体したかのよう。巨大な馬の背中から、これまた巨大な人間の上半身が生えています。透き通る全身の皮膚から、内部が露わになっているというところも恐怖を煽ります。

 

SCP-3456は主に戦場に出現し、そこで自身を目撃した人間を追跡し、連れ去ってしまいますの。彼らは運悪く1度でも出会ってしまった人間の居場所をどうやってか把握しており、どこまでもどこまでも追い詰めるのです。待ち伏せや騙し討ちなど、標的を精神的に甚振るような行動もみられますわね。ある程度の人数を捕らえると、満足したのか彼らは姿を消します。しかし、連れ去られた人間の末路は今もって謎のまま。その恐怖は計り知れません。

 

特別収容プロトコルでは、彼らが河川や湖などの淡水を横断できないという弱点を利用し、標的となった人間の保護を推進しています。SCP-3456そのものの収容には目処が立っておりません。現在も担当者はその無力化のための研究を、全力で推し進めておりますの。

 

さてここで、SCP-3456の脅威が具体的に示された「事案記録 I-3456-032」についてご紹介いたしましょう。このインシデントは、2011年3月、東日本大震災後の福島県で発生したものです。地震と津波の混乱も醒めやらぬ中で、2500人を越える数の人間が、SCP-3456によって姿を消しました。

 

当時の財団は、地震の原因にアノマリーが関連する可能性を調査するためにエージェントを派遣いたしました。SCP-3456の出現は認識しておりましたが、発災から64時間以上が経過し、その出現がすでに終了したとみられることから、こちらについての危険性は調査チームに知らされておりませんでしたの。

 

探索中にSCP-3456と不意の遭遇を遂げた調査チームは、アノマリーをどうにかやり過ごし、安全圏となる淡水域──荒川を目指しました。しかし、悪辣な知性を前にしては、小火器、フラッシュグレネード、UAV爆撃、ロケットランチャーなどの武装も成果を挙げられず。最終的には河川の直前で待ち伏せしていたSCP-3456によって、2人のエージェントが連れ去られてしまう結果となってしまいましたわ。巨大な腕で引き倒され、掴まれ、吊り上げられるエージェントが装備していたボディカメラとの通信は、微笑むアノマリーとその額に埋め込まれた十字架の映像を最後に、途絶いたしました。

 

この記録は、SCP-3456の脅威を真っ直ぐに示す一方で、財団の対応の難しさも浮き彫りにしています。戦争、紛争、自然災害といった非常事態に、更に別の恐るべき存在が潜む可能性。SCP-3456は、我々が未知の存在に対して如何に無力であるかを、知らしめるかのような存在です。

 

さて、皆様、SCP-3456について、どのように感じられましたか? 恐ろしさと美しさと悪意とが共存するこの存在は、我々に思考を促し、未知への敬意と警戒心を忘れないようにと訴え掛けているのでしょうか。

 

以上、SCP-3456について、事案記録も交えて、公爵令嬢アリアドネがお送りいたしました。ご清聴、ありがとうございました。

 





【クレジット】
 SCP-3456 - オークニー諸島の馬男
 事案記録 I-3456-032
 Written by DrBleep
 Translated by C-Dives
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