公爵令嬢アリアドネの(世界が)破滅(するかもしれないSCP)配信   作:[Brrd_Kakeruは存在しません]

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File11. SCP-2134-JP - クリーンエネルギーの村

 

御機嫌よう、わたくしの大切な友人の皆様。公爵令嬢アリアドネでございます。先日にもご紹介させて頂いたためご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、只今SCP財団日本語支部では、「棍棒での殴り合いコンテスト」という、一見では野蛮の極みと誹りを受けてしまいそうな企画が展開されておりますの。

 

今宵はこの催しへの参加作品から、一篇。SCP-2134-JPという、島根県の山奥に存在する奇妙な村落の生活について、お話いたしましょう。

 

SCP-2134-JPは、島根県嵯峨野川村で行われている異常な生活形態を引き起こす要因となっている異常現象ですわ。この村の住民たちは、2017年頃から「集落の中の空きスペースには太陽光パネルを設置するべき」という奇妙な認識に取り憑かれておりますの。この認識は、村全体の光景を変貌させました。初めは空き地や休耕田にだけ行われていた太陽光パネルの設置は、やがて家や商店など、施設を打ち壊してまで行われるようになりました。まるで、太陽光パネルそのものが村の新たな地盤であり、生活の全てであるかのように。

 

村に設置されるパネルは、当初は一般の電気事業者から購入されたごく普通の太陽光パネルでしたが、2018年の夏頃には新たな異常性を発揮するようになりました。地面に設置された太陽光パネルは自己増殖し、破損したものは自発的に消滅し、新たなパネルに「交換」されるようになったのです。今や村の全景は大小様々な太陽光パネルで覆われ、農業もインフラも破壊されてしまっておりますわ。それにも関わらず、住民たちはそれらパネルの上で、飢えも寒さも感じずに生活を続けています。

 

財団はこの異常な現象の調査を行い、「現住民」と「元住民」以外の人間には影響が現れないことを突き止めました。現在はカバーストーリー「廃村」の流布により、他の地域からの訪問や移住を妨害し、村への出入りを監視していますわ。

 

村民へのインタビューでは、太陽光パネルと共にある生活に違和感を感じている様子は一切見受けられず、これに適応した新たな文化までも生まれている姿が確認されていますの。「太陽光パネルは生活の一部であり、夏場の高温で火傷することは致し方ないこと」という認識や、「集落で発生した遺体は太陽光パネルに載せて移送し、地面の太陽光パネルの下へ収めることで弔いとする」文化などが挙げられますわね。幼い子供の遊び道具にまで、小型の太陽光パネルが利用されているようですわ。

 

このSCP-2134-JPは、超自然と人間がどのように共存し、それがどれほど奇妙な形を取り得るかを見せつける存在ですわ。自然と技術のバランス、そして人間の生活がどれほど簡単に変容し得るのかを、深く考えさせられます。

 

皆様はこのSCP-2134-JPについて、どのように感じられましたか? この異常な村の在り方は、貴方たちに何を問うているでしょうか。

 

以上、SCP-2134-JPについて、公爵令嬢アリアドネがお送りいたしました。ご清聴、ありがとうございました。

 




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投票期間
2025/01/26 0:00 ~ 2025/02/08 23:59

読んで、評価する。
どなたでもご参加いただけます。
100篇にも迫る参加作品の数々、
ぜひ一度 目をお通しくださいませ。


【クレジット】
 SCP-2134-JP - クリーンエネルギーの村
 written by Caspianwater
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