公爵令嬢アリアドネの(世界が)破滅(するかもしれないSCP)配信 作:[Brrd_Kakeruは存在しません]
御機嫌よう、わたくしの大切な友人の皆様。公爵令嬢アリアドネでございます。今宵は、未翻訳記事から1篇、SCP-3386という恐るべき宵闇のハンターについて、ご紹介いたします。
SCP-3386は、アメリカ国はミズーリ州、ヒニャンカガに現れた秘教的な儀式場から生じる複数の異常現象です。アノマリーは、次のように分類されますわ。
まず、ナイトオウルと名付けられたフクロウたち。ピュアブラックの羽根を持つ小型の鳥で、その色味を除けば、アメリカフクロウによく似た姿かたちをしています。驚くべきことに、彼らは物体をすり抜ける能力を持っており、どこへでも標的を追って飛ぶことができるのです。そのため、彼らを追い払ったり、物理的に捕らえておく手段は未だに見つかっていませんの。
次にターゲット。彼らはナイトオウルの標的として定められてしまった哀れな人間。人種や性別、思想信条など様々なバックボーンを持つ彼らには、とある共通点がありました。全員が、人間の死に関わる犯罪に関与していたのです。ナイトオウルに狙われた彼らは、常に監視されるような視線を感じ、睡眠不足や精神的な不安定さが見られます。
ターゲットを「仕留めた」あと、ナイトオウルは人間の骨が高度に圧縮されたペリットを吐き出します。ペリットは卵としての機能を持っており、ナイトオウルたちが見守る中、新たな仲間として「孵化」します。
ナイトオウルは通常、夜間に活動し、ターゲットの住居の周りに集まります。もしターゲットが彼らに対して攻撃的な行動に出れば、鳥たちはさらに近づき、最終的には標的を完全に取り囲み、食べてしてしまうのです。そして、その残骸は儀式場へと持ち帰られ、新たなナイトオウルの誕生の儀式に用いられます。
これらの異常性は、ある人物の死に対する、復讐の心が形を変えたかのようなもの。罪深き者たちに裁きを下す一方で、罪なき者には一切危害が加えられることはないという、奇怪な正義感が読み取れます。
儀式場で発見された手記によれば、ある女性の死を悼む男が、私的な復讐のために秘教的儀式を試みたことが、一連の出来事のきっかけであるようです。男が復讐を遂げた後も、ナイトオウルたちは活動を続けており、結果として人が死に、またあらたなハンターが生まれる、恐るべきサイクルが
殺人に関わったものに裁きを下すフクロウ。当然、その「裁き」を振りかざした男もまた、憎んだ殺人鬼と同じ運命をたどったというのは……。これもまた、きっと、因果応報と言うものですわね。
一連の出来事は、復讐の果てに何が待ち受けているのか、そして私たちが自らの手で恐るべきものを呼び出してしまう可能性について、教えてくれているかのよう。自然と超自然の境界が交差するこの現象は、人間が得た浅い知識と行動が、どれほど危険な結果を招くかを示しています。
さて、皆様。SCP-3386のお話は如何でしたか? この復讐と正義の物語は、貴方の心に何を齎したでしょう。
以上、公爵令嬢アリアドネがお送りいたしました。