公爵令嬢アリアドネの(世界が)破滅(するかもしれないSCP)配信 作:[Brrd_Kakeruは存在しません]
御機嫌よう、わたくしの大切な友人の皆様。公爵令嬢アリアドネでございます。丁度昼餐時でございますし、本日はSCP-4187についてご紹介いたしましょう。またも未翻訳記事からの選択で、少々申し訳ないところもあるのですが……、これを機に、ご興味を持っていただけることを、願っております。
さて、SCP-4187、通称「バグ・キング」は、ミズーリ州の片隅にある小さな町の「バーガーキング」チェーンレストラン。皆様、想像してくださいまし。町の片隅に佇むファストフード店の姿を。外見上には、不審な点のない、ごく普通の店舗です。
ただし、普通であるのはその見た目だけ。実際のSCP-4187は、2つのアノマリーが支配する、恐ろしい「食事処」でございます。まず1つ目は、道行くドライバーの目を引くバーガーキングの柱看板。こちら、日中はなんの変哲もない看板に擬態しておりますが、夜になるとたちまち、近くに居る生き物のもとへ転移し、襲いかかります。看板から伸ばした触腕を獲物の脳に突き刺し無力化すると、上下の「バンズ」の絵から突き出す顎で喰らうのです。
2つ目は、バーガーキングの店舗そのもの。店内には自動注文端末「セルフサービスキオスク」と注文提供所「ワッパーホッパー」がございます。ワッパー、ポテト、ドリンクにサラダ。端末から注文すると、その通りのメニューがワッパーホッパーより現れます。傍目には、出来立ての美味しそうな商品に見えるこれらの物品ですが、これらはすべて、看板が捕食した生き物から「製造」されていることが判明しています。
これこそが、SCP-4187の異常性の真骨頂。羊と鶏の合い挽きパティ。牛肉と牛の毛を作り変えたチキンサラダ。犬のリブを揚げたオニオンリング。そして、誰かの「愛する息子」とおもちゃで出来ている、ジュースとポテト。放牧されていた家畜、外飼いの番犬。夜の探検に出かけた幼子。彼らの身に何が起きたか、想像するだけで、ぞっとするような光景ですわね。
財団は、看板が捕食した獲物をどのようにして店舗へと移動させ、提供しているのか、それらの解明のために無人ドローンを送り込む調査を行いました。その結果、SCP-4187店舗の地下には広大なトンネルが存在し、その先に「調理場」が存在することが判明いたしましたわ。4人のエージェントからなる調査チームを編成して行われた本調査の結果は……。メンバーの1人が発した「もう二度とバーガーキングになんか行かねえぞ。ビッグマック最高! 少なくとも、俺が食われることはないからな」という悪態から、少しは読み取ることができるでしょうか。少なくとも、誰1人として、帰還することはありませんでした。
いまとなっては下火となりましたが、「ネズミ肉のハンバーガー」などの都市伝説を耳にしたことがある方も多いでしょう。SCP-4187の存在は、それら諧謔の裏側の暗部を示唆するかのよう。我々の食べる食物はどこから来るのか、何でできているのか。疑問を持ち、知ることの重要性が問われています。
さて、皆様、このSCP-4187の存在を、どのように感じられましたか? 恐るべきアノマリーは、日常と異常の境界がどれほど曖昧であるか、我々に考えるきっかけをくれるものでしょう。
以上、SCP-4187について、侯爵令嬢アリアドネがお送りいたしました。また次の配信でお会いできることを、楽しみにしておりますわ。