数日後
椿「出来たぞ」
呂布「うむ」
呂布と椿の前には山のように積まれた方天戟があった
椿「全く、お前様の注文は毎度毎度手間がかかる、いっそのこと【
呂布「必要ない」
椿「そうか、今日もダンジョンに行くのか?」
呂布「いや」
呂布はそう言うと山の様な数の方天戟を持ち外に出る、目的地に着くまですれ違う人が全員呂布を見てギョッとするが呂布は気にせず進む
呂布「………………………………」
呂布が立ったのはオラリオを囲む城壁の上、そこに方天戟の山を下ろしそこから1本抜くと振り始める
呂布「1……………………2………………3」
振る度に数を数え時間も忘れ戟を振る、愚直に真っ直ぐに、純粋に
呂布「42587………………42588」
バキッ!!
と方天戟が限界を向かえる、気付けば山の様に積まれていた方天戟も今では小さな丘位の高さになり日が傾いている
その時呂布の背後に立つ影が現れた
???「あの」
呂布「42589………………42590」
声をかけられたが呂布は気付ないのか或いは気づいても興味がないのか無視を決め込み戟を振るう
???「すいません…………」
呂布「失せろ」
今度ははっきりと声をかけるが呂布はそう端的に答える
???「あの、どうやったら………………そんなに強くなれますか?」
呂布「失せろ」
???「……………………………………」
その人物は今は話をしてくれないと思い黙る
呂布「72369……………………」
時間は夜を超え日が登り始めている
何度目かになる方天戟の崩壊に呂布は残った部分を放り捨て最後の方天戟を取り先の先を持つ
???「…………………………」
呂布「~~~~~~~~~!!!!」
???「ッ!!」
強風が吹き荒れその刃は天を裂く、武器の先が砂状になり崩壊していく、唯一手の中にあった部分を放り捨て呂布はその場を去る
???「あ、あの!!」
そこで漸く呂布は相手を見る、美しい金髪を腰辺りまで伸ばし鎧を着ていた、呂布はその相手に見覚えは無かった
呂布「何だ?」
アイズ「あの、どうしたらそんなに強くなれますか?」
呂布「知らん」
アイズ「え?」
呂布は生まれた瞬間から強者だった
幼少の頃から己より巨体の猪を狩り1人で運べる程の怪力を持っていた
子供の頃から大人を、それも兵士を素手で殺せる程の強さを持っていた
父の『真の友となる漢を探せ』と言う言葉を便りに生涯を賭けて旅を続け、そして死した先でその存在を見付けた
故に呂布は
呂布「弱者が強者になる術など、我は知らん」
そう言葉を断じた
アイズ「ッ!!、わ、私は弱くない!!!!」
呂布「ふぁ~~」
アイズの言葉に呂布は欠伸を返す
アイズ「~~~~ッ!!」
怒りに任せ武器を抜き呂布に突きを放つ、完全な不意打ちにも関わらず呂布はその刃を掴み背中から投げ落とした
アイズ「ガハッ!!」
呂布「ふぁ~~、………………退屈で死にそうだ」
呂布はそう呟くとその場を去った