曰く、戦乱の中華に三宝あり
1つは権力の象徴 帝
2つは1日千里を駈ける 赤兎馬
そして
必敗の劣勢を単騎で大勝利に導く武宝 【飛将】呂布奉先
3つ全てを揃えた時、その者は天下を取る
その地、その時代に居なかった彼らは知るよしも無いが
その内の2つが引かれ合う様に出会った、まるで運命かの様に
ヘスティア「で、連れてきた…………と」
ベル「は、はい、すみません」
ヘスティア「………………………………」
ヘスティアはベルから視線を移す、普段殺伐とした気配を放つ呂布も赤兎馬なる馬と触れ合っている、その雰囲気はこれまでを知るヘスティアからしてみれば嘘の様に穏やかだ
ヘスティア「……………………はぁ、まぁ、この子も呂布君に懐いてる様だし仕方無いか、これから宜しくね、赤兎馬君」
赤兎馬「ブルヒイイイイイイイン!!!!」
バガンっ!!!!
とベルにも見えない速度で蹴りが飛ぶ、呂布と再会し赤兎馬の機嫌が良かったからなのか、ヘスティアのツインテールの片方を掠める程度の威力しか無かった
ベル「って待って下さい!!、今なんか変な事言ってませんでした⁉、程度⁉、程度って何⁉」
呂布「赤兎に蹴られてあの程度で済んだのだ、我が最初に赤兎に会った時は何とかと言う者が赤兎に蹴られ口回りの皮膚が根こそぎ持っていかれていた」
ベル「エエエエエ~~!!⁉」
ヘスティア「と、とんだじゃじゃ馬じゃないか」
チリチリと煙を上げる自身のツインテールに涙を流しながらヘスティアは呟いた
翌日
ベル「う~ん」
ベルは【豊穣の女主人】でシルに借りた本を前に頭を悩ませていた
ベル「悩んでいても仕方無いし、読んでみよう」
ベルは本を開き中を読む、するとグニャリと文字が歪みベルは意識が混濁する
ベル「何だ………………これ?」
朦朧とする意識の中でベルは混乱する
【問おう、僕にとって魔法って何?】
何かが問うてくる
ベル(魔法…………分からない、漠然と凄いものとしか)
【僕にとって魔法って?】
ベル(力だ、弱い僕を奮い立たせる、偉大な力、そう、龍の様な)
【僕にとって魔法はどんなもの?】
ベル(炎だ、苛烈で優しい、神様の炎)
【魔法に何を求める?】
ベル(力を…………
【本当に?】
ベル(ッ!!、叶うなら………………叶うなら
【子供だなぁ、でも、それでこそ
ヘスティア「ベル君、ベル君!!」
ベル「ッ!!」
気が付くといつの間にか眠っていた
ヘスティア「ステイタスの更新をしよう」
ヘスティアに言われ服を脱ぎベットに寝転ぶ
ヘスティアが針で血を垂らしスルスルとベルのステイタスを更新していく、あと少しで終わると言う時、ヘスティアの手が止まった
ヘスティア「ま、魔法が発現した」
ベル「え、ええええええええええええええええ!!!!」
【
・炎属性
・攻撃魔法
・同レベル以下への狂乱付与
詠唱式:【我を満たせ。我を奪え、
物騒な詠唱式にヘスティアは戦慄しベルは始めての魔法にウキウキしていた