ベル「こ、ここここの度は、助けていただいて本当にありがとうございました!!」
ベルは頭を下げる
フィン「そう畏まらないでくれ、冒険者とは言えこんな時くらい助け合おう、それに、アイズの友人を見殺しにすれば目覚めが悪いし【暴竜】には借りがあるからね、これで返せたとは思っていないが彼の機嫌を損ねて暴れられるのは御免だからね」
呂布「興味がない」
フィン「君はそうだろうね、取り敢えず僕達は早ければ明日の朝には発つけど今日は君達を客人としてもてなそう」
ベル「あ、ありがとうございます!!」
ベルは再び頭を下げるとアイズに連れられ天幕を出ていく
フィン「さて、今度は君の番だ、ここに来たのは何のためだい?」
呂布「………………ベルを探しに」
フィン「質問の仕方が悪かったね、僕達に何の用だい?」
フィンの言葉に呂布はニヤリと笑う
呂布「強者を探している」
フィン「成る程、【猛者】の次は僕達の番か」
呂布「否」
フィン「何?」
呂布「お前達の知る最も強き者を教えろ」
呂布の言葉に天幕内の空気が張り詰めていく
リヴェリア「私達はお前の言う強者足り得ないと言う事か?」
呂布「…………………………そうだ」
ガレス「ハッハッハッ!!、Lv.6が3人もいる前で言い切るとは相変わらず豪胆な男じゃな」
リヴェリア「笑っている場合かガレス、我々は舐められているのだぞ」
ガレス「だがこやつにはそれだけの力がある、こやつにとっては事実なのだろうよ、違うかリヴェリア?」
リヴェリア「…………………………」
フィン「……………………まぁ、兎に角君は僕達の知る強者と戦いたい、そう言うことであってるかい?」
呂布「うむ」
フィン「そうか、僕としても君の要望には答えてあげたいんだけど、残念ながら僕達の知る強者の中でまだ生存しているのは【猛者】だけなんだ、だから……………………いや、待てよ」
呂布「何だ?」
フィンはそう言うと顎に手をやり考えに浸り始め呂布の言葉を無視する
それから十数分そうしていたかと思うと口を開いた
フィン「呂布君、君、竜に興味はないかい?」
呂布「竜?」
リヴェリア「なっ⁉、待てフィン!!!!、まさか貴様が言う竜とは、よもや【黒竜】の事ではあるまいな⁉」
呂布「黒竜?」
フィン「ああ、この世界には【三大冒険者依頼】と言うものがあってね、その内の2つは既に達成されているのだが、最後の一つ【隻眼の黒竜】の討伐は今だ成されていないんだ」
呂布「そいつは強者なのか?」
フィン「そうだね、曾てオラリオには【猛者】よりも強い者が何十人も居るファミリアがあった、彼らは黒竜討伐に向かったが殆ど手傷を負わせる事無く壊滅した、と言えば伝わるかな?」
フィンの言葉に呂布の口角が吊り上げる
呂布「感謝する」
呂布はそれだけ言うと天幕を出ていった
呂布が天幕から出ていった後 リヴェリアはフィンに詰め寄っていた
リヴェリア「フィン、貴様どういうつもりだ?」
フィン「簡単な話だよ、Lv差6をはね除けた規格外、彼ならやってくれると思わないかい?」
リヴェリア「それだけの理由で奴を死地に送り出すと言うのか?」
フィン「当然それだけじゃないさ、前にも言ったけど彼は2つ名通りの暴れ竜だ、このまま彼の欲望が爆発すればその牙は僕達に向く、なら明確な目的を与えて牙を正しい相手に向ければ良い」
リヴェリア「………………それは何時もの勘か?」
フィン「まぁね」
リヴェリア「…………………………なら私は信じるとしよう」
リヴェリアは全てに納得した顔では無かったがそう言いフィンを解放した
フィン(本当は、【暴竜】と【隻眼の黒竜】……………………どっちの竜がどっちを喰うのか見たかった…………なんてリヴェリアには言えないか)
フィンの子供の様な願望に気付く事無く