ヒタヒタと回廊を上りとうとう最後の扉を開ける
ヘスティア「ハァ ハァ ハァ つ、着いた?」
呂布「………………………………」
キョロキョロと周りを見ればイシュタルと春姫なる女とベル 命が向かい合っていた、イシュタル達の足元には魔方陣の様なものが画いてある
ベル「春姫さんを離せ!!」
イシュタル「黙れ!!、春姫は私のものだ!!、私がどう使おうと私の勝手だろう!!」
ヘスティア「は?」
ビキリとガラスが割れる様な音が響く、瞬間オラリオで灯る全ての炎が揺らぐ
まるで母の怒りを前にした子供の様に
その怒りを受ける子供の様に
ヘスティア「イシュタル、君は本気で言ってるのか?」
ヘスティアから神威が溢れ建物を包む程に覇気が広がる
イシュタル「な、何だヘスティア…………貴様は口出しするな!!、私のものをどう扱おうが私の勝手だろう、邪魔をするな!!、大体貴様の所の【暴竜】が襲撃を仕掛けてきたのが始まりだ、どうこう言われる筋合いはない!!」
ヘスティア「確かに、君の所の子が怪我をしたのは僕が呂布君を制御できなかったからだ、でもね」
ゆっくりとヘスティアがイシュタルに歩く
ヘスティア「
イシュタル「ひっ!!」
ヘスティアの怒気に晒されイシュタルは間抜けな声を上げ尻餅をつく
ヘスティア「春姫君、君さえ良ければ僕の所においで、僕は君を歓迎するよ」
春姫「わ、私は……………………」
フルフルと体を振るわせ春姫はヘスティアの出した手に手を伸ばしたり引いたりしている
イシュタル「フ、フフ、フハハハハハハハハハハハハハ!!、こいつは傑作だ、3大処女神と呼ばれたお前が不浄な娼婦の娘に手を伸ばすとはな!!」
イシュタルの言葉にビクッと震えた春姫は手を引く
ヘスティア「忘れたのかい?、僕は孤児を守る神でもある、子供が泣いているなら例え娼婦だろうと僕は手を差し伸べる、それが僕だ」
イシュタル「ハハハハハハ、詭弁だ!!そんなものは、貴様ごときがこいつの力を扱いきれるものか!!」
ヘスティア「君と一緒にするなよ、僕はこの子を戦いに巻き込もうとは思わない」
春姫「…………………………」
ヘスティア「それに、うちには既に手の付けられない暴れ竜と兎がいるんだ、今さらその程度で狼狽える僕じゃないよ」
ヘスティアは地に座り頬杖を付く呂布を見ながら言う
イシュタル「………………………………」
イシュタルはヘスティアの顔を見ると立ち上がる
命「何を」
イシュタルは建物の縁に立つ
ベル「あ、危ないですよ!!」
イシュタル「ヘスティア、お前の勝ちだ」
ヘスティア「勝ち負けなんてどうでも良い!!、逃げるな!!、責任を感じてるなら下界に残って子供達を導け!!」
イシュタル「良いや、もう私にはどうしたら良いのか分からない、故にお前に委ねる」
イシュタルはそう言うと建物から飛び下り送還の光が立ち上った
ヘスティア「……………………卑怯者め」
ヘスティアは立ち上る送還の光を見上げながらそう呟き本拠地に戻った