暴龍、オラリオへ   作:寝心地

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判断基準

それは、言ってしまえば至極当然の出来事だったのかもしれない

 

呂布「……………………………………」

 

オラリオ タルタロス通り

 

そう呼ばれる通りで【暴竜】呂布奉先は敵を見上げていた

 

その視線の先にいるのはオラリオ2大派閥の一角【ロキ・ファミリア】

 

その背後ではベルが上半身が女、下半身が蛇のモンスター、ヴィーヴルを宥め喧騒としていた

 

こうなった発端は何日か前に遡る

 

呂布は何時もの如く呂布の元に膝を付いた女達に見送られダンジョンへ向かった、そこで呂布より前にダンジョンに潜っていたベル達に会いその傍らには目深く外套を被った見知らぬ人物がいた

 

ベル「呂布さん」

 

呂布「そいつは何だ?」

 

ベル「えっと………………何て言うか」

 

リリルカ「ベル様が助けた冒険者の方です、これから地上に送って差し上げるところです」

 

呂布「………………………………」

 

しどろもどろになるベルと呂布の間に入りリリルカは呂布に説明する、呂布は数秒黙った後不意に謎の人物が纏う外套をむしり取りその姿を白日の元に晒す

 

リリルカ「ちょっ!!」

 

ベル「うわわ!!」

 

バサリと外套が呂布の手に渡ると現れたのは人間の少女の姿形を取りながらその肌や爪の形が竜の様な鱗や鋭い爪の何か

 

呂布「………………………………」

 

呂布の視線にその少女は怯えた様にベルの背後に隠れる

 

ベル「あの、呂布さん…………これはその…………」

 

更にしどろもどろになるベルに呂布は少女から奪い取った外套を投げ渡し自身は更に先に進んだ

 


 

先に進む呂布を見送りベル達は大きくため息を吐く

 

ベル「た、助かった~」

 

ヴェルフ「いきなり外套をひっぺがした時はどうなるかと思ったぜ」

 

命「あの方が興味を持たなくて助かりましたね」

 

リリルカ「いや、普通はバレた時点で武器を抜かれるんですけどね、兎も角これ以上は人を避けて行きましょう、顔見知りだとしてもです」

 

リリルカの言葉にベル達は頷き一行は地上を目指す

 

しかしこの時呂布が彼らを見逃したのには幾つか理由がある

 

まず1つは呂布に亜人と人型モンスターの見分けがつかないこと、そもそも呂布にとって人かどうかなどは些末な事で彼の判断基準は強さ、相手が強いか弱いかでしか判断せずそこに男女・大人子供・老人若者、そして人間か否かは関係ないのだ

 

そして今回に関して呂布は外套を纏った人型モンスターは強者に値しないと判断し更なる強者を求めて下へ向かったのだ

 

呂布「ふぁ~、退屈で死にそうだ」

 

後に、この出会いが呂布に更なる強者を連れてくることを彼らはまだ知らない

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