暴龍、オラリオへ   作:寝心地

8 / 40
天を喰らう一撃

ヘスティア「まさか、呂布君がここまで強いなんて………………」

 

 

 

ヘスティアは他の観客同様オッタルを殴り飛ばした呂布に驚いていた

 

 

 

自身が出会った不思議な人間、何処か堅気ではない雰囲気を纏っていた為ある程度の強さは理解していた、考え方も強さ第一と考えれば居ない訳ではない、最もここまでの一途さも珍しいが

 

 

 


 

 

 

ポタポタと雨が振ってくる、次第にザァーザァーと強い音に代わりオラリオを濡らす

 

 

 

オッタルは立ち上がり大剣を構える、最早全力で剣を振れるのは2度か3度、こんな筈ではなかったとオッタルは考える

 

 

 

今まで通り女神に仕え今回の戦いも女神の要望により直ぐに終わらせるつもりだった、ところがフタを開けてみれば追い詰められているのは己の方で敵は今だ健在

 

 

 

オッタル「…………ああ、認めよう、お前は真の強者だ、呂布奉先」

 

 

 

オッタルの称賛に呂布は何も言わず構えを取る

 

 

 

体を限界まで捻り溜め、方天戟の先の先を持ち大きく仰け反る

 

 

 

それは彼を知る者が最大の賛辞と取る構え

 

 

 

それは嘗てただ1柱にのみ放たれた最強の一撃

 

 

 

それは【ステイタス】や【スキル】と言った物すら無い中で天を切り裂いた一撃

 

 

 

それが今、【ステイタス】と【スキル】により限界を突破して放たれる

 

 

 

曰く

 

 

 

         天喰

 

 

 

オッタル「……………………………………」

 

 

 

オッタルは呂布の背後に竜を見た、天に向かって牙を剥く怪物を

 

 

 

呂布「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

 

 

ミシミシ ブチブチと筋繊維が弾ける音が高ランク冒険者の耳に届く

 

 

 

オッタル(………早くもない……強くもない………ただただ………………デカイ!!)

 

 

 

オッタルの知るどの攻撃とも違うその未曾有の一撃は音をも喰らい天から落ちてきた

 

 

 

その一撃の果てに観客達は闘士達を見ず天を仰いだ、人も神々も関係無くオラリオを超えてその周辺の国に住む者達すらも眼を見開いていた

 

 

 

雲が切り裂かれている、裂け目から青い空が顔を覗かせている

 

 

 

椿「ほう、始めて作る故勝手が分からなかったとはいえ手前の作品をああも無惨な姿にするとは」

 

 

 

ニヤリと面白い物を見るような目で見る椿、その視線の先には方天戟だった物を握る呂布と崩れ落ちるオッタルの姿があった

 

 

 

バラバラと方天戟が音を立てて崩壊し呂布の手には方天戟の先の先の部分しか残らず呂布はそれを投げ捨てた

 

 

 

呂布「……………………見事だ、オッタル」

 

 

 

その瞬間、銅鑼の音が鳴り響きオッタルに駆け寄る数名が現れる

 

 

 

ガネーシャ「し、勝者!!、【ヘスティア・ファミリア】呂布奉~先!!!!」

 

 

 

瞬間、大地を揺るがす歓声が響く

 

 

 

治癒師「こ、これは酷い」

 

 

 

治癒師2「兎に角治せ!!」

 

 

 

治癒師「誰か【ディア・セイント】呼べ!!!!」

 

 

 

そんな言葉を背に呂布はコロシアムを去る、天をも喰らう一撃と悠々と去るその背に誰かがこう呼んだ

 

 

 

【暴竜】と

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。