機動戦士ガンダムSEED FREEDOM AMBUSH   作:筆先文十郎

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第1章-6 ガルガリン、ファウンデーションへ

「ミケールがエルドアに潜伏している可能性が高いと?」

〈はい……〉

 申し訳なさそうにラクスが言葉をつなぐ。

〈ミケール大佐の逮捕に協力したいとファウンデーションのアウラ陛下から新書が届きました。コンパスはこの申し出を受け、かの国とともに共同作戦を展開したい……そう思っております〉

言葉とは裏腹に迷いを帯びるラクスの物言いに、テイラーははっきりと言った。

「私は総裁の判断に賛成です。すぐにファウンデーションに向かいます」

〈し、しかし……〉

 今いる場所からファウンデーションは距離がある。今から向かったとしても作戦決行日に間に合うかどうか。例え間に合ったとしてもアークエンジェルやミレニアムと違い休む間もなく戦線に向かわないといけない。対するは今までの敵とは比べ物にならないブルーコスモスの指導者、ミケールを守るブルーコスモス本隊。激戦は必須だ。

 ラクスの不安をかき消すようにテイラーは笑う。

「総裁。もしミケールがエルドアにいて逮捕できれば我々は充分な休みをもらえた上にボーナスや名誉を得られるのです。例え総裁が『来るな!』と言ってもすぐにでも向かいますよ!」

 冗談を交えて自分を励ますテイラーにラクスの顔に僅かに笑みがこぼれる。

〈では、テイラー艦長。ファウンデーションでお待ちしております〉

そう言ってラクスは通信を切った。

 

 

 

ガルガリン パイロット控え室。

コンパス総裁、ラクス・クラインの要請に応じたガルガリンはミケール捕縛を目的とした共同作戦に参加するためファウンデーションに向かっていた。

「いやぁ……しかしミケールのいないイルザを必死こいて探して今度はエルドア。しかも休みなしで。堪ったもんじゃないですなぁ~」

ミレイユに次ぐモビルスーツパイロット古参、ヒューズ・レインが芝居かがった調子でぼやいた。

「それは部下に充分な休暇を与えられない少佐に対するあてつけか?」

「……そうなのか?ヒューズ」

素朴な疑問という感じで口にするヒイラーに、ヒューズは少し顔を下ろすミレイユの顔を見ながら否定する。

「そ、そんなことないですよ!俺はそういうつもりで言ったわけでは!……ってナイフを怪しく光らせ狂気の笑みを浮かべながら近づくな、クレア!」

ヒューズの不満をミレイユへの批難と曲解するヒイラー、その曲解を真に受けるミレイユに今にも刺し殺そうとする雰囲気で歩み寄るクレアに、様子を見ていた他のパイロットは笑い出す。

「これは罰としてレイン中尉には今放送されている『美少女戦士☆魔女っ娘キラックス !』のコスプレをして必殺技の『フリーダムシンキング 』をするしかないですね」

「お、おい!何で34のおっさんがそんなことしないといけねぇんだ!」

笑いながら涙を拭くステアの言葉にヒューズは声を上擦らせる。

「フフフ、大丈夫ですよ。皆にウケますから!」

「ククク、大丈夫ですって中尉。もしウケなかったら僕は大爆笑してあげますから!」

「お前ら!」

「やめとけレイン。この流れでお前が勝てるわけがない」

今にも殴りかかりそうなヒューズをコンパス以前から付き合いのある褐色肌の大男、ハボック・サニーが後ろから持ち上げて止めた。

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