機動戦士ガンダムSEED FREEDOM AMBUSH 作:筆先文十郎
ブルーコスモス 秘密基地
「うぅ……」
エルドアから辛うじて生き延びた兵をまとめ上げたソニファーは更なる行方不明者や負傷者の回収と治療、ファウンデーションを始めとする各国の情報を集めるなど矢継ぎ早に指示を出すと体内に蓄積した疲労を取り除くため簡易なベッドに倒れ込んでいた。
「ここは?」
ソニファーは周囲を見る。そこは学校だった。その学校にソニファーは見覚えがあった。
「ここは……私が卒業した士官学校。……ということは、これは夢か?」
ふと隣を見る。そこには黒く
「どういうことだ……え?」
ふと自身の指先を見る。そこには赤い染みがついていた。
同時に学校の風景はソニファーが渡り歩いた戦場、逃げ惑う人々、無造作に転がる死体、エルドアで無理やり爆弾を背負わされ自爆させられた人とそれに巻き込まれる人々の苦しむ姿へと変化していく。
「何だ……何なんだ、これは!?」
ソニファーは手を振り払い赤い染みを落とそうとする。しかし赤い染みは目を
「くそっ、これは何なんだ……え?」
この時ソニファーは気づく。隣に立っていた女の髪が白く染まり、温かな瞳と微笑は氷のように冷たく、口は怒気が
「や、やめろ……」
ソニファーの身体が小刻みに震える。
「やめろ……そのような顔で……私を、私を見るなぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
白髪となった女に
「ハッ!? ……ソド。お前は何をしているんだ?」
ガバッと布団から上半身を起こしたソニファーはふと目があった男、ソドに
「あ、いや……その……」
まずいことをしたという後ろめたさに汗を流しながら弁明する。
「いや、お前が時間になったら起こせと部下に言ったじゃないか。だからそいつに代わってお前を起こしにきたのだが……いや、『不謹慎だけど、うなされるお前も綺麗だなぁ~』って
ごまかすように笑うソドにソニファーは「ハァ~」と軽い溜息をつく。
「ソド。私だからいいものの好きな女にやってみろ。
「あ、あぁ……」
肩を落としながら退室するソドの後姿に、ソニファーは「何かあったのか?」と首を傾げながら部屋を出る準備を始めた。